このページでは、嗜好品の生ビールを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
生ビールのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは生ビールの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 39 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 3.1 | g | |
└糖質 | 3.1 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 0 | g | 無し |
たんぱく質 | 0.3 | g | かなり低い |
脂質 | 0 | g | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、嗜好品分類に所属する正式名称「<アルコール飲料類> (醸造酒類) ビール 淡色」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、生ビールがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
生ビールはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
生ビールとは?どんな食材?
生ビールは、ビールの一種であり、その名の通り「生」の状態で提供される飲み物です。ビールは大麦を主成分として作られますが、生ビールは特に新鮮な大麦を使用して醸造されます。生ビールは、その鮮度やクリアな味わいが特徴であり、多くの人々に愛されています。
生ビールの主な食材
生ビールの主な食材は、大麦、ホップ、水、そして酵母です。
大麦
大麦は、生ビールの主成分であり、ビールの醸造に欠かせない食材です。大麦にはでんぷんやたんぱく質が含まれており、これらが酵素の作用で糖に変わります。この糖が酵母の働きによってアルコールと二酸化炭素に変わり、ビールのアルコール発酵が起こります。
ホップ
ホップは、生ビールに特有の苦味や香りをもたらす重要な食材です。ホップにはビターな成分や芳香成分が含まれており、これらがビールの風味や香りを引き立てます。また、ホップには抗菌作用もあり、ビールの鮮度を保つ役割も果たしています。
水
水は、生ビールの主成分の一つであり、ビールの味や風味に大きな影響を与えます。ビールの醸造には大量の水が必要であり、水の質や硬度がビールの味わいに反映されます。そのため、良質な水を使用することが生ビールの品質を保つために重要です。
酵母
酵母は、生ビールの醸造過程で重要な役割を果たす微生物です。酵母は糖をアルコールと二酸化炭素に変える発酵を行い、ビールのアルコール度数や炭酸ガスを生み出します。また、酵母の種類や醸造方法によってもビールの味わいが変わるため、酵母は生ビールの風味に大きく関与しています。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は生ビールがダイエットにどう役立つか説明します!
生ビールはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 低カロリーである
生ビールは100gあたり39kcalと、比較的低いカロリーです。カロリーが低いため、適量を摂取することで、食事の総カロリーを抑えることができます。また、ダイエット中の方やカロリー制限をしている方にとっても、飲み物として選びやすいです。
2. 糖質がかなり低い
生ビールは炭水化物の中でも特に糖質が低く、100gあたり3.1gとなっています。糖質の摂取量を抑えることは、血糖値の上昇を抑える効果があります。そのため、糖尿病や血糖値の管理が必要な方にとっても、生ビールは適した飲み物と言えます。
3. 脂質や塩分が無し
生ビールには脂質や塩分が含まれておらず、100gあたり0gです。脂質や塩分の摂り過ぎは、生活習慣病のリスクを高める要因となりますが、生ビールはその心配がありません。健康な食事においては、脂質や塩分の摂取量を適切に管理することが重要ですので、生ビールはその点で役立つ飲み物と言えます。
おすすめ:生ビールのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
生ビールに含まれる無機質の栄養を解説!
1. 無機質栄養素が低い
生ビールの栄養データを見ると、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンの量が低いことがわかります。これは、生ビールが主に水やアルコールで構成されているためです。無機質栄養素は、体内の機能や健康維持に重要な役割を果たしますが、生ビールにはそれらがほとんど含まれていないため、他の食材から摂取する必要があります。
2. 鉄、亜鉛、銅などが無し
生ビールの栄養データを見ると、鉄、亜鉛、銅の量が無しであることがわかります。これらの栄養素は、赤血球の形成や免疫機能の維持などに重要な役割を果たします。しかし、生ビールにはこれらの栄養素が含まれていないため、バランスの取れた食事で摂取する必要があります。
3. ヨウ素が普通
生ビールの栄養データを見ると、ヨウ素の量が普通であることがわかります。ヨウ素は、甲状腺ホルモンの合成に必要な栄養素であり、代謝や成長に関与しています。生ビールには適量のヨウ素が含まれているため、ヨウ素の摂取量を気にする必要はありません。
以上のように、生ビールは無機質栄養素が低く、鉄や亜鉛、銅が含まれていない特徴があります。バランスの取れた食事でこれらの栄養素を摂取することが重要です。また、ヨウ素は普通の量が含まれているため、ヨウ素の摂取には配慮が必要ありません。
生ビールに含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンB2とパントテン酸の含有量は低い
生ビールに含まれるビタミンB2とパントテン酸の含有量は低いです。ビタミンB2は0.02 mg、パントテン酸は0.08 mgという量です。これらのビタミンは、体内のエネルギー代謝に関与しており、不足すると疲労感や皮膚のトラブルが起こる可能性があります。
2. ナイアシンとビタミンB6の含有量は普通
生ビールに含まれるナイアシンとビタミンB6の含有量は普通です。ナイアシンは0.8 mg、ビタミンB6は0.05 mgという量です。ナイアシンは体内のエネルギー代謝に関与し、ビタミンB6はたんぱく質の代謝に関与しています。適切な量を摂取することで、体のバランスを保つことができます。
3. ビタミンB12とビオチンの含有量は普通
生ビールに含まれるビタミンB12とビオチンの含有量は普通です。ビタミンB12は0.1 μg、ビオチンは0.9 μgという量です。ビタミンB12は赤血球の生成に関与し、ビオチンは体内のエネルギー代謝に関与しています。適切な量を摂取することで、健康な体を維持することができます。
最後に、生ビールの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「生ビール」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 39 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 3.1 | g | |
└糖質 | 3.1 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 0 | g | 無し |
たんぱく質 | 0.3 | g | かなり低い |
脂質 | 0 | g | 無し |
「生ビール」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 92.8 | g | 多い |
有機酸 | 0.1 | g | 多い |
灰分 | 0.1 | g | 低い |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | 3.7 | g | 多い |
「生ビール」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 3 | mg | 低い |
カリウム | 34 | mg | 低い |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 7 | mg | 低い |
リン | 15 | mg | 低い |
鉄 | Tr | mg | 無し |
亜鉛 | Tr | mg | 無し |
銅 | Tr | mg | 無し |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | 1 | μg | 普通 |
セレン | Tr | μg | 無し |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 0 | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.8 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 0.1 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.08 | mg | 低い |
ビオチン | 0.9 | μg | 普通 |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
生ビールを含む/アルコール: 4.6 容量 %/(100 g: 99.2 mL、100 mL: 100.8 g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
生ビールと同じ嗜好品のお酒ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
日本酒 | 107 | 5.0 | 0.4 | Tr | 0 |
日本酒(純米酒) | 102 | 3.7 | 0.4 | Tr | 0 |
日本酒(本醸造酒) | 106 | 4.6 | 0.4 | 0 | 0 |
日本酒(吟醸酒) | 103 | 3.7 | 0.3 | 0 | 0 |
日本酒(純米吟醸酒) | 102 | 4.2 | 0.4 | 0 | 0 |
生ビール | 39 | 3.1 | 0.3 | 0 | 0 |
黒ビール | 45 | 3.5 | 0.4 | Tr | 0.2 |
スタウトビール | 62 | 4.8 | 0.5 | Tr | 0.3 |
発泡酒 | 44 | 3.6 | 0.1 | 0 | 0 |
白ワイン | 75 | 1.4 | 0.1 | Tr | - |
赤ワイン | 68 | 1.0 | 0.2 | Tr | - |
ロゼワイン | 71 | 3.4 | 0.1 | Tr | 0 |
紹興酒 | 126 | 5.1 | 1.7 | Tr | Tr |
焼酎 | 203 | 0 | 0 | 0 | (0) |
焼酎B類(芋焼酎、麦焼酎等) | 144 | 0 | 0 | 0 | (0) |
ウイスキー | 234 | 0 | 0 | 0 | (0) |
ブランデー | 234 | 0 | 0 | 0 | (0) |
ウオッカ | 237 | 0 | 0 | 0 | (0) |
ジン | 280 | 0.1 | 0 | Tr | (0) |
ラム | 237 | 0.1 | 0 | Tr | (0) |
マオタイ酒 | 317 | 0 | 0 | 0 | (0) |
梅酒 | 155 | 20.7 | 0.1 | Tr | - |
合成清酒 | 108 | 5.3 | 0.1 | 0 | - |
白酒 | 236 | 48.5 | 1.9 | Tr | - |
みりん 本みりん | 241 | 43.3 | 0.3 | Tr | - |
薬味酒 | 181 | 26.8 | Tr | Tr | - |
キュラソー | 319 | 26.4 | Tr | Tr | - |
スイートワイン | 125 | 13.0 | 0.1 | 0 | - |
ペパーミント | 300 | 37.6 | 0 | 0 | - |
ベルモット(甘口タイプ) | 151 | 16.4 | 0.1 | 0 | - |
ベルモット | 113 | 3.7 | 0.1 | 0 | - |
甘酒 | 76 | 18.3 | 1.7 | 0.1 | 0.4 |
ビール風味炭酸飲料 | 5 | 1.2 | 0.1 | Tr | - |
缶チューハイ レモン風味 | 51 | 2.6 | 0 | Tr | 0.1 |
泡盛 | 206 | 0 | Tr | Tr | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。