このページでは甘酒のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
甘酒のカロリーは76kcal(100gあたり)!これってどうなの?
甘酒の可食部100gあたりのカロリーは、76kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1110位です。これは多い順にすると上位69%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「やや低い」です。
また、日本食品標準成分表の「嗜好品」ジャンルので甘酒のカロリーを評価すると、58件中32位です。これは上位から55%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 76Kcal |
全体での評価 | 1110位 / 1592件中(上位69%…やや低い) |
「嗜好品」ジャンル内での評価 | 32位 / 58件中(上位55%…平均的) |
甘酒はカロリーがやや低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ甘酒のカロリーはやや低いの?なにが含まれているの?
甘酒のカロリーはなぜやや低いのか?
甘酒は、可食部100gあたり76kcalというカロリーがありますが、他の食材と比べて「やや低い」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
糖質が普通レベル
甘酒の糖質は、可食部100gあたり18.3gという量です。この糖質の量は「普通」と評価されています。一般的な食品と比べると、糖質の摂取量は控えめです。糖質が多い食品は、カロリーも高くなりますが、甘酒は糖質が普通レベルなため、カロリーもそれほど高くなりません。
食物繊維も普通レベル
甘酒には、可食部100gあたり0.4gの食物繊維が含まれています。この量も「普通」と評価されています。食物繊維は、消化吸収が遅くなるため、満腹感を持続させる効果があります。食物繊維が豊富な食品は、一般的にカロリーが低くなります。甘酒も食物繊維が普通レベルであるため、カロリーがやや低いのです。
タンパク質と脂質が低い
甘酒のタンパク質は、可食部100gあたり1.7gと低い量です。また、脂質も可食部100gあたり0.1gと低いです。タンパク質や脂質は、糖質や食物繊維と比べるとカロリーが高くなります。甘酒はタンパク質と脂質の含有量が低いため、カロリーもやや低いのです。
以上の栄養データから分かるように、甘酒のカロリーがやや低い理由は、糖質や食物繊維の量が普通レベルであり、タンパク質や脂質の含有量が低いからです。甘酒は、お酒の中でも比較的カロリーが低い飲み物として選ばれることが多いです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「甘酒」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 18.3g | 4 | 73.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0.4g | 2 | 0.8kcal |
たんぱく質 | 1.7g | 4 | 6.8kcal |
脂質 | 0.1g | 9 | 0.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「甘酒」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、73.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
甘酒は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:dancyu
甘酒は、低糖質ダイエットに使える?
甘酒は、日本の伝統的な飲み物であり、甘くて美味しいという特徴があります。しかし、甘酒は糖質量が18.3gも含まれており、低糖質ダイエットには不向きと言われています。
甘酒の糖質量
甘酒は、米を発酵させて作られる飲み物です。米には糖質が含まれており、その糖質が発酵することで甘酒の甘さが生まれます。一般的な甘酒の糖質量は18.3gであり、この量は低糖質ダイエットには適していません。
低糖質ダイエットとは
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重の減少を促すダイエット方法です。糖質はエネルギー源として使われるため、摂取量が多いと余分なエネルギーとして蓄えられてしまいます。そのため、糖質を制限することで体脂肪を減らすことができるとされています。
甘酒の糖質量と低糖質ダイエット
甘酒の糖質量が18.3gであることからも分かるように、甘酒は糖質を多く含んでいます。低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を制限する必要がありますが、甘酒を摂取することでその制限を超えてしまう可能性があります。
代替品としての甘酒
ただし、甘酒は他のお酒と比べると糖質量が少ないという特徴もあります。例えば、ビールやワインなどは糖質量が高く、低糖質ダイエットには不向きです。その点、甘酒は糖質量が少ないため、他のお酒よりもダイエットには適していると言えます。
まとめ
甘酒は糖質量が18.3gということから、低糖質ダイエットには不向きと言えます。しかし、他のお酒と比べると糖質量が少ないため、代替品として取り入れることは可能です。ただし、糖質制限をしっかりと行いたい場合には、甘酒の摂取を控えることが望ましいでしょう。適度な摂取量を守りながら、バランスの取れた食事と適度な運動を行うことが、健康的なダイエットには欠かせません。
甘酒は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キッコーマン
甘酒は、低脂質ダイエットに使える?
甘酒は、日本の伝統的な飲み物であり、その健康効果が注目されています。特に、低脂質ダイエットにおいては、甘酒が有効な選択肢となるかもしれません。なぜなら、甘酒は非常に低脂質であり、1杯あたりの脂質量はわずか0.1gしか含まれていないからです。
甘酒とは?
甘酒は、米を主成分とした発酵飲料であり、日本の文化に深く根付いています。米を糖化させることでできる甘味と、麹菌による発酵によって生まれる酸味が特徴です。また、甘酒にはビタミンB群やミネラル、食物繊維など、体に必要な栄養素が豊富に含まれています。
甘酒と低脂質ダイエット
低脂質ダイエットは、脂肪の摂取を制限することで体重を減らす方法です。脂質は高カロリーであり、摂りすぎると体重が増える原因になります。しかし、脂質は体に必要な栄養素の一つでもあります。そのため、低脂質ダイエットを行う場合でも、必要な脂質は摂取する必要があります。
甘酒は、低脂質ダイエットにおいて適した飲み物と言えます。なぜなら、甘酒は低脂質でありながら、他の栄養素を豊富に含んでいるからです。例えば、ビタミンB群はエネルギー代謝に重要な役割を果たし、ミネラルは体内のバランスを保つために必要です。また、食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する効果があります。
甘酒の摂取方法
甘酒を低脂質ダイエットに取り入れるためには、適切な摂取方法を心掛けることが重要です。まず、甘酒は1日に適量を摂取することが大切です。摂取量は個人の体重や生活習慣によって異なりますが、一般的には1日に1杯程度が推奨されています。
また、甘酒はそのまま飲むだけでなく、料理にも利用することができます。例えば、甘酒をスムージーやヨーグルトに混ぜることで、栄養価の高い食事を摂ることができます。さらに、甘酒を使ったお菓子やパンも作ることができます。
まとめ
甘酒は、低脂質ダイエットにおいて有効な選択肢となることがわかりました。低脂質でありながら、ビタミンB群やミネラル、食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいるため、健康的なダイエットに役立つことが期待できます。ただし、甘酒を摂取する際には適量を守り、バランスの取れた食事と適度な運動を合わせて行うことが重要です。
最後に、甘酒の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「甘酒」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 76 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | 18.3 | g | |
└糖質 | 18.3 | g | 普通 |
└食物繊維 | 0.4 | g | 普通 |
たんぱく質 | 1.7 | g | 低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
「甘酒」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 79.7 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.2 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「甘酒」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 60 | mg | 普通 |
カリウム | 14 | mg | 低い |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 5 | mg | 低い |
リン | 21 | mg | 低い |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.3 | mg | 普通 |
銅 | 0.05 | mg | 普通 |
マンガン | 0.17 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0.03 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.2 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB12 | - | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0 | mg | 無し |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
(100 g:96mL、100 mL:104g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
甘酒と同じ嗜好品のお酒ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
日本酒 | 107 | 5.0 | 0.4 | Tr | 0 |
日本酒(純米酒) | 102 | 3.7 | 0.4 | Tr | 0 |
日本酒(本醸造酒) | 106 | 4.6 | 0.4 | 0 | 0 |
日本酒(吟醸酒) | 103 | 3.7 | 0.3 | 0 | 0 |
日本酒(純米吟醸酒) | 102 | 4.2 | 0.4 | 0 | 0 |
生ビール | 39 | 3.1 | 0.3 | 0 | 0 |
黒ビール | 45 | 3.5 | 0.4 | Tr | 0.2 |
スタウトビール | 62 | 4.8 | 0.5 | Tr | 0.3 |
発泡酒 | 44 | 3.6 | 0.1 | 0 | 0 |
白ワイン | 75 | 1.4 | 0.1 | Tr | - |
赤ワイン | 68 | 1.0 | 0.2 | Tr | - |
ロゼワイン | 71 | 3.4 | 0.1 | Tr | 0 |
紹興酒 | 126 | 5.1 | 1.7 | Tr | Tr |
焼酎 | 203 | 0 | 0 | 0 | (0) |
焼酎B類(芋焼酎、麦焼酎等) | 144 | 0 | 0 | 0 | (0) |
ウイスキー | 234 | 0 | 0 | 0 | (0) |
ブランデー | 234 | 0 | 0 | 0 | (0) |
ウオッカ | 237 | 0 | 0 | 0 | (0) |
ジン | 280 | 0.1 | 0 | Tr | (0) |
ラム | 237 | 0.1 | 0 | Tr | (0) |
マオタイ酒 | 317 | 0 | 0 | 0 | (0) |
梅酒 | 155 | 20.7 | 0.1 | Tr | - |
合成清酒 | 108 | 5.3 | 0.1 | 0 | - |
白酒 | 236 | 48.5 | 1.9 | Tr | - |
みりん 本みりん | 241 | 43.3 | 0.3 | Tr | - |
薬味酒 | 181 | 26.8 | Tr | Tr | - |
キュラソー | 319 | 26.4 | Tr | Tr | - |
スイートワイン | 125 | 13.0 | 0.1 | 0 | - |
ペパーミント | 300 | 37.6 | 0 | 0 | - |
ベルモット(甘口タイプ) | 151 | 16.4 | 0.1 | 0 | - |
ベルモット | 113 | 3.7 | 0.1 | 0 | - |
甘酒 | 76 | 18.3 | 1.7 | 0.1 | 0.4 |
ビール風味炭酸飲料 | 5 | 1.2 | 0.1 | Tr | - |
缶チューハイ レモン風味 | 51 | 2.6 | 0 | Tr | 0.1 |
泡盛 | 206 | 0 | Tr | Tr | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。