このページでは牛の小腸のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牛の小腸のカロリーは268kcal(100gあたり)!これってどうなの?
牛の小腸の可食部100gあたりのカロリーは、268kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中412位です。これは多い順にすると上位25%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので牛の小腸のカロリーを評価すると、127件中32位です。これは上位から25%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 268Kcal |
全体での評価 | 412位 / 1592件中(上位25%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 32位 / 127件中(上位25%…高い) |
牛の小腸はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牛の小腸のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
牛の小腸のカロリーは高い理由
牛の小腸は、可食部100gあたり268kcalという高いカロリーを持っています。この高いカロリーは、以下の栄養データに基づいて説明されます。
糖質がかなり低い
牛の小腸に含まれる糖質は3.5gとかなり低いです。糖質はエネルギー源となるため、糖質の含有量が少ないとカロリーも低くなります。牛の小腸は糖質が少ないため、カロリーが高くなっているのです。
食物繊維は無し
牛の小腸には食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収がされず、腸内環境を整える効果があります。食物繊維の含有量が少ないため、牛の小腸のカロリーは高くなっていると考えられます。
タンパク質は普通
牛の小腸に含まれるタンパク質は9.9gと普通の量です。タンパク質は筋肉や組織の構成要素であり、エネルギー源としても機能します。タンパク質の含有量が普通であるため、カロリーにはあまり影響を与えていないと考えられます。
脂質が多い
牛の小腸には脂質が26.1g含まれています。脂質は高いエネルギー源となりますので、脂質の含有量が多いとカロリーも高くなります。牛の小腸は脂質の含有量が多いため、カロリーが高くなっているのです。
以上のように、牛の小腸のカロリーが高い理由は、糖質が少なく、食物繊維が無く、脂質が多いからです。これらの栄養データを考慮すると、牛の小腸は他の食材と比較してカロリーが高いと評価されるのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牛の小腸」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.5g | 4 | 14kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 9.9g | 4 | 39.6kcal |
脂質 | 26.1g | 9 | 234.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牛の小腸」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、234.9kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牛の小腸は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
牛の小腸は、低糖質ダイエットに使える?
牛肉は、低糖質ダイエットにおいて重要な食材として知られています。その中でも、特に注目されるのが「牛の小腸」です。牛の小腸は、糖質量が3.5gと非常に低いため、低糖質ダイエットに効果的な食材として利用することができます。
牛の小腸の糖質量は3.5g
牛の小腸は、糖質量が3.5gと非常に低いです。この数値は、低糖質ダイエットを実践している人にとっては非常に魅力的なものと言えるでしょう。糖質制限をすることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。その結果、脂肪の燃焼を促進し、ダイエット効果を高めることができます。
牛の小腸は、低カロリーでありながら栄養価も高い
牛の小腸は、低カロリーでありながら栄養価も非常に高い食材です。タンパク質やビタミンB12、鉄分など、様々な栄養素を含んでいます。特に、ビタミンB12はエネルギー代謝に関与し、疲労回復や免疫力の向上にも効果があります。低カロリーでありながら栄養価が高いため、健康的なダイエットにも適しています。
牛の小腸の調理方法は多様
牛の小腸は、さまざまな調理方法で楽しむことができます。例えば、炒め物や煮込み料理、焼き肉など、幅広い料理に活用することができます。また、スープや鍋料理に入れることで、旨味を引き立てることもできます。自分の好みや食事のバリエーションに合わせて、様々な調理方法を試してみることをおすすめします。
まとめ
牛の小腸は、低糖質ダイエットにおいて効果的な食材と言えます。糖質量が3.5gと非常に低く、低カロリーでありながら栄養価も高いため、健康的なダイエットにも適しています。さまざまな調理方法で楽しむことができるため、食事のバリエーションを豊かにすることもできます。牛の小腸を上手に取り入れて、美味しく健康的なダイエットを実践してみましょう。
牛の小腸は、低脂質ダイエットに使える!?
牛の小腸は低脂質ダイエットに不向き
肉(牛肉)の中でも特に注目される「牛の小腸」は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。その理由をご説明いたします。
高脂肪含有の牛の小腸
まず、牛の小腸は実は脂肪が多く含まれています。一般的に、脂肪の摂取量を抑えることが求められる低脂質ダイエットでは、脂肪含有量が少ない食材を選ぶことが重要です。しかし、牛の小腸は100gあたり26.1gの脂肪を含んでおり、低脂質ダイエットには適していません。
脂肪の種類と健康への影響
さらに、牛の小腸に含まれる脂肪は、健康に悪影響を及ぼす飽和脂肪酸が多い傾向にあります。飽和脂肪酸は、動脈硬化や心血管疾患のリスクを高めることが知られています。低脂質ダイエットは、健康維持や体重管理に効果的な方法として広く認知されていますが、牛の小腸にはこのような健康リスクが潜んでいるため、適切な食材とは言えません。
代替の低脂肪食材の選択
低脂質ダイエットを実践する際には、牛の小腸の代わりに脂肪含有量の少ない食材を選ぶことが重要です。例えば、鶏胸肉や魚などは脂肪含有量が比較的低く、健康的な食事に適しています。また、野菜や果物などの植物性食品も低脂質で栄養豊富な選択肢です。
まとめ
牛の小腸は低脂質ダイエットには不向きな食材であることがわかりました。脂肪含有量が多く、健康に悪影響を及ぼす飽和脂肪酸も含まれています。低脂質ダイエットを実践する際には、牛の小腸の代わりに脂肪含有量の少ない食材を選ぶことが大切です。健康維持や体重管理を考える上で、適切な食材の選択が重要です。
最後に、牛の小腸の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛の小腸」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 268 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 3.5 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 9.9 | g | 普通 |
脂質 | 26.1 | g | 多い |
「牛の小腸」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 63.3 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.7 | g | 普通 |
コレステロール | 210 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「牛の小腸」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 77 | mg | 普通 |
カリウム | 180 | mg | 普通 |
カルシウム | 7 | mg | 低い |
マグネシウム | 10 | mg | 低い |
リン | 140 | mg | 普通 |
鉄 | 1.2 | mg | 普通 |
亜鉛 | 1.2 | mg | 多い |
銅 | 0.07 | mg | 普通 |
マンガン | 0.10 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 2 | μg | 普通 |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (Tr) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 2 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 9 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.07 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.23 | mg | 多い |
ナイアシン | 3.1 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 21.0 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.21 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 15 | mg | 多い |
別名: ひも
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛の小腸と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。