このページでは、肉の牛の小腸を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
牛の小腸のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは牛の小腸の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 268 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 3.5 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 9.9 | g | 普通 |
脂質 | 26.1 | g | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、肉分類に所属する正式名称「<畜肉類> うし [副生物] 小腸 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、牛の小腸がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
牛の小腸はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
牛の小腸とは?どんな食材?
牛の小腸は、牛の消化器官の一部であり、食材として利用されます。牛の小腸は、消化管の一部であり、主に食物の消化や栄養の吸収を担当しています。牛の小腸は、その特有の風味や食感から、様々な料理に使用されることがあります。
牛の小腸の特徴
牛の小腸は、細長い形状をしており、柔らかい質感を持っています。また、独特の風味があり、ややコリコリとした食感が特徴です。牛の小腸は、消化器官の一部であるため、栄養価も高く、たんぱく質やビタミンB群を豊富に含んでいます。
牛の小腸の利用方法
牛の小腸は、様々な料理に利用されます。代表的な利用方法としては、ソーセージやホットドッグ、スープ、煮込み料理などがあります。牛の小腸は、その風味や食感が料理にアクセントを加えることができます。また、しっかりと下処理を行い、衛生的に調理することが重要です。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は牛の小腸がダイエットにどう役立つか説明します!
牛の小腸はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. タンパク質の豊富さ
牛の小腸は、可食部100gあたりに9.9gのタンパク質が含まれています。タンパク質は、私たちの体の構成要素であり、筋肉や骨の形成に重要な役割を果たしています。さらに、タンパク質は食事からのエネルギー供給源としても機能し、食事の満足感を高める効果もあります。そのため、牛の小腸はタンパク質の豊富な食材として、健康的な食事に役立つことができます。
2. 糖質の低さ
牛の小腸は、可食部100gあたりに3.5gの糖質が含まれています。糖質はエネルギー源となりますが、摂りすぎると血糖値の上昇や肥満のリスクが高まる可能性があります。牛の小腸は糖質がかなり低いため、糖質制限を意識している方や糖質の摂り過ぎを気にしている方にとって、健康的な食事の選択肢となります。
3. 脂質のバランス
牛の小腸は、可食部100gあたりに26.1gの脂質が含まれています。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂りすぎると肥満や動脈硬化のリスクが高まる可能性があります。しかし、牛の小腸の脂質は多いものの、他の部位と比べるとバランスが取れていると言えます。脂質の摂取量を適切に管理しながら、牛の小腸を食事に取り入れることで、健康的な食事のバリエーションを増やすことができます。
以上のように、牛の小腸はタンパク質の豊富さや糖質の低さ、脂質のバランスなどから、健康的な食事に役立つ食材と言えます。ただし、個々の栄養素だけでなく、食事全体のバランスや摂取量にも注意しながら利用することが重要です。
おすすめ:牛の小腸のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
牛の小腸に含まれる無機質の栄養を解説!
1. ミネラルバランスが良い
牛の小腸は、ナトリウムやカリウム、リン、鉄などのミネラルを含んでいます。特に亜鉛の含有量は多く、栄養バランスを考える上で重要な役割を果たしています。これにより、牛の小腸は体内のミネラルバランスをサポートし、健康な体を維持するのに役立ちます。
2. カルシウムやマグネシウムの含有量は低い
一方で、牛の小腸にはカルシウムやマグネシウムの含有量が低いことが特徴です。これらのミネラルは骨や歯の形成に重要な役割を果たしていますが、牛の小腸からは十分な量を摂取することは難しいかもしれません。そのため、これらのミネラルを補うためには他の食材を摂取する必要があります。
3. ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンは含まれていない
牛の小腸にはヨウ素、セレン、クロム、モリブデンといったミネラルが含まれていません。これらのミネラルは人体にとって必要不可欠な栄養素であり、特にヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に関与しています。そのため、これらのミネラルを摂取するためには他の食材をバランスよく摂る必要があります。
以上のように、牛の小腸はミネラルバランスが良く、特に亜鉛の含有量が豊富です。一方でカルシウムやマグネシウムの含有量は低く、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンは含まれていません。これらの特徴を考慮しながら、牛の小腸を食事に取り入れることが大切です。
牛の小腸に含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンAの特徴
牛の小腸に含まれるビタミンAは、レチノールという形で存在しています。可食部100gあたりの含有量は2 μgです。また、α-カロテンやβ-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量は含まれておらず、レチノール活性当量も2 μgです。これらのデータから、牛の小腸はビタミンAの供給源としてはあまり優れていないことがわかります。
2. ビタミンEの特徴
牛の小腸に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールという形で存在しています。可食部100gあたりの含有量は0.3 mgです。しかし、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは含まれておらず、ビタミンEのバリエーションが少ないことがわかります。
3. その他のビタミンの特徴
牛の小腸には、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、ビタミンCが含まれています。これらのビタミンは、可食部100gあたりの含有量が多いものもあります。特にビタミンK、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、パントテン酸、ビタミンCは多く含まれているため、牛の小腸はこれらのビタミンの供給源として優れていると言えます。
最後に、牛の小腸の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛の小腸」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 268 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 3.5 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 9.9 | g | 普通 |
脂質 | 26.1 | g | 多い |
「牛の小腸」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 63.3 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.7 | g | 普通 |
コレステロール | 210 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「牛の小腸」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 77 | mg | 普通 |
カリウム | 180 | mg | 普通 |
カルシウム | 7 | mg | 低い |
マグネシウム | 10 | mg | 低い |
リン | 140 | mg | 普通 |
鉄 | 1.2 | mg | 普通 |
亜鉛 | 1.2 | mg | 多い |
銅 | 0.07 | mg | 普通 |
マンガン | 0.10 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 2 | μg | 普通 |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (Tr) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 2 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 9 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.07 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.23 | mg | 多い |
ナイアシン | 3.1 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 21.0 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.21 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 15 | mg | 多い |
別名: ひも
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛の小腸と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。