このページでは、肉の牛ランプ肉を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
牛ランプ肉のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは牛ランプ肉の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 319 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.4 | g | |
└糖質 | 4.7 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 15.1 | g | 多い |
脂質 | 29.9 | g | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、肉分類に所属する正式名称「<畜肉類> うし [和牛肉] ランプ 脂身つき 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、牛ランプ肉がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
牛ランプ肉はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
牛ランプ肉とは?どんな食材?
牛ランプ肉は、牛の背部に位置する部位であり、赤身の肉として知られています。柔らかくてジューシーな食感が特徴であり、牛肉の中でも高級な部位とされています。
牛ランプ肉の特徴
牛ランプ肉は、脂肪分が少なく、タンパク質やビタミンB群が豊富に含まれています。そのため、ヘルシーな食材としても人気があります。また、筋繊維が細かく、繊維が詰まっているため、噛むほどに旨味が広がると言われています。
牛ランプ肉の調理方法
牛ランプ肉は、ステーキやローストビーフなど、シンプルな調理法がおすすめです。焼き加減は、レアやミディアムレアが一般的であり、肉の旨味を最大限に引き出すことができます。また、マリネやスパイスを使った調味料を加えることで、より一層の風味を楽しむことができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は牛ランプ肉がダイエットにどう役立つか説明します!
牛ランプ肉はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. タンパク質が豊富
牛ランプ肉は、可食部100gあたり15.1gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は、身体の細胞や組織の修復や再生に不可欠な栄養素です。また、タンパク質は食事の満足感を高め、空腹感を抑える効果もあります。そのため、牛ランプ肉を摂取することで、健康的な食事をサポートすることができます。
2. 脂質が多いが、バランスの良い脂質
牛ランプ肉は、可食部100gあたり29.9gの脂質を含んでいます。脂質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、摂りすぎると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。しかし、牛ランプ肉に含まれる脂質は、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が少なく、不飽和脂肪酸(特にオメガ3脂肪酸)が豊富です。これらの脂質は、心臓の健康をサポートし、コレステロール値を改善する効果があります。
3. 糖質が低い
牛ランプ肉は、可食部100gあたり糖質が4.7gとかなり低いです。糖質はエネルギー源として重要ですが、摂りすぎると血糖値の上昇や肥満の原因となる可能性があります。牛ランプ肉の低糖質な特徴は、糖質制限を行っている方や糖尿病の方にとって特に役立ちます。また、低糖質の食材を選ぶことで、血糖値の安定やダイエット効果を期待することができます。
おすすめ:牛ランプ肉のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
牛ランプ肉に含まれる無機質の栄養を解説!
1. 鉄と亜鉛が豊富
牛ランプ肉は、鉄と亜鉛が多く含まれています。鉄は血液中のヘモグロビンの生成に必要な栄養素であり、亜鉛は免疫機能の維持や傷の治癒に重要な役割を果たします。牛ランプ肉を摂取することで、これらの栄養素を効果的に補給することができます。
2. ナトリウムとカリウムのバランスが良い
牛ランプ肉は、ナトリウムとカリウムのバランスが良い食材です。ナトリウムは体液のバランスを維持するために必要な栄養素ですが、摂り過ぎると高血圧のリスクがあります。一方、カリウムはナトリウムの排出を促進し、血圧を正常化する効果があります。牛ランプ肉を適量摂取することで、ナトリウムとカリウムのバランスを保つことができます。
3. カルシウムが低い
牛ランプ肉にはカルシウムがほとんど含まれていません。カルシウムは骨や歯の形成に重要な役割を果たす栄養素であり、不足すると骨粗鬆症などのリスクが高まります。牛ランプ肉を摂取する際には、他の食材からカルシウムを補う必要があります。
以上のように、牛ランプ肉は鉄と亜鉛が豊富であり、ナトリウムとカリウムのバランスが良い特徴があります。ただし、カルシウムは低いため、他の食材と組み合わせて摂取することが重要です。
牛ランプ肉に含まれるビタミンを解説!
牛ランプ肉のビタミン含有量について
牛ランプ肉に含まれるビタミンの特徴を3つに絞ってご説明いたします。
1. ビタミンAの含有量
牛ランプ肉にはビタミンAが含まれており、可食部100gあたりのレチノールの含有量は2μgです。また、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量のいずれも含まれておらず、レチノール活性当量も2μgです。牛ランプ肉はビタミンAを摂取するための一つの選択肢となります。
2. ビタミンEの含有量
牛ランプ肉にはビタミンEも含まれています。可食部100gあたりのα-トコフェロールの含有量は0.5mgです。しかし、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは含まれておらず、主にα-トコフェロールが豊富に含まれています。
3. その他のビタミンの含有量
牛ランプ肉にはビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、ビタミンCも含まれています。特にビタミンKの含有量は多く、10μgです。また、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸の含有量も多いです。これらのビタミンは、牛ランプ肉を摂取することで多くの栄養を補給することができます。
最後に、牛ランプ肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛ランプ肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 319 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.4 | g | |
└糖質 | 4.7 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 15.1 | g | 多い |
脂質 | 29.9 | g | 多い |
「牛ランプ肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 53.8 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | 81 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「牛ランプ肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 40 | mg | 普通 |
カリウム | 260 | mg | 普通 |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 17 | mg | 普通 |
リン | 150 | mg | 普通 |
鉄 | 1.4 | mg | 多い |
亜鉛 | 3.8 | mg | 多い |
銅 | 0.08 | mg | 普通 |
マンガン | 0 | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 2 | μg | 普通 |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 2 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 10 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.08 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.19 | mg | 多い |
ナイアシン | 4.3 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.33 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.2 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.22 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
試料: 黒毛和種(去勢)/皮下脂肪: 7.4 %、筋間脂肪: 19.8 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛ランプ肉と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。