このページでは牛ランプ肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牛ランプ肉のカロリーは319kcal(100gあたり)!これってどうなの?
牛ランプ肉の可食部100gあたりのカロリーは、319kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中303位です。これは多い順にすると上位19%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので牛ランプ肉のカロリーを評価すると、127件中18位です。これは上位から14%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 319Kcal |
全体での評価 | 303位 / 1592件中(上位19%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 18位 / 127件中(上位14%…高い) |
牛ランプ肉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牛ランプ肉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
牛ランプ肉のカロリーは高い理由
牛ランプ肉のカロリーが他の食材と比較して高い理由について考えてみましょう。
タンパク質と脂質の含有量が多い
牛ランプ肉は、可食部100gあたりで15.1gのタンパク質と29.9gの脂質を含んでいます。これらの栄養素はエネルギー源として重要であり、特に脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを提供します。そのため、牛ランプ肉には高いカロリーが含まれています。
糖質の含有量が低い
一方で、牛ランプ肉は糖質の含有量が4.7gと比較的低いです。糖質は体内でエネルギー源として利用されるため、糖質の含有量が低いことにより、カロリーの増加を抑える効果があります。
食物繊維が含まれていない
また、牛ランプ肉には食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化を促進し、満腹感を与える効果があります。そのため、食物繊維が含まれていない牛ランプ肉は、他の食材と比較してカロリーが高く感じられる要因の一つと言えます。
以上のように、牛ランプ肉のカロリーが高い理由は、タンパク質と脂質の含有量が多いこと、糖質の含有量が低いこと、食物繊維が含まれていないことなどが挙げられます。これらの栄養データを考慮すると、牛ランプ肉はエネルギー源として効果的である一方で、摂取量には注意が必要です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牛ランプ肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 4.7g | 4 | 18.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 15.1g | 4 | 60.4kcal |
脂質 | 29.9g | 9 | 269.1kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牛ランプ肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、269.1kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牛ランプ肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
牛ランプ肉は、低糖質ダイエットに使える?
牛肉は、たんぱく質の豊富な食材として知られています。その中でも、「牛ランプ肉」は、低糖質ダイエットにおいて少し効果的な食材と言われています。
牛ランプ肉の糖質量はわずか4.7g
牛ランプ肉は、糖質量がわずか4.7gと非常に低いです。糖質制限を行っている方にとっては、嬉しい数字ですね。糖質制限ダイエットでは、摂取する糖質の量を制限することで、血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪の燃焼を促進することが目的です。そのため、低糖質な食材を選ぶことが重要です。
牛ランプ肉のたんぱく質は豊富
牛ランプ肉には、たんぱく質が豊富に含まれています。たんぱく質は、筋肉の形成や修復に欠かせない栄養素です。また、たんぱく質は消化に時間がかかるため、食後の満腹感を長持ちさせる効果もあります。低糖質ダイエットでは、たんぱく質を積極的に摂取することが推奨されています。その点でも、牛ランプ肉は理想的な食材と言えるでしょう。
牛ランプ肉の調理方法にも注意
牛ランプ肉を効果的に低糖質ダイエットに活用するためには、調理方法にも注意が必要です。油を使わずに焼く、あるいは蒸すなど、シンプルな調理法がおすすめです。また、付け合わせの野菜も低糖質のものを選ぶようにしましょう。
まとめ
牛ランプ肉は、糖質量がわずか4.7gと低いため、低糖質ダイエットにおいて効果的な食材と言えます。また、たんぱく質も豊富に含まれており、食後の満腹感も長持ちさせる効果があります。ただし、調理方法には注意が必要です。シンプルな調理法で調理し、低糖質の野菜と一緒に摂ることを心掛けましょう。牛ランプ肉を上手に活用して、健康的な低糖質ダイエットを実践しましょう。
牛ランプ肉は、低脂質ダイエットに使える!?
牛ランプ肉は、低脂質ダイエットに不向き
近年、健康志向の人々にとって、低脂質ダイエットは注目されています。低脂質食品の中でも、牛肉は一般的に高タンパクでありながらも脂肪が少ないため、多くの人々にとって理想的な食材とされています。しかし、その中でも「牛ランプ肉」は、低脂質ダイエットには不向きな食品と言わざるを得ません。
牛ランプ肉の脂質含有量
まず、牛ランプ肉の脂質含有量について考えてみましょう。牛ランプ肉100gあたりの脂質含有量は、なんと29.9gもあります。一般的な低脂質食品と比較すると、その差は明らかです。低脂質ダイエットを実践している人々にとっては、この高脂質な牛ランプ肉は避けるべき食材となるでしょう。
牛ランプ肉の栄養バランス
さらに、牛ランプ肉の栄養バランスも考慮しなければなりません。低脂質ダイエットでは、脂質だけでなく、タンパク質や炭水化物のバランスも重要です。牛ランプ肉は、脂質が多くタンパク質が少ないため、栄養バランスが偏ってしまう可能性があります。低脂質ダイエットを実践する際には、バランスの取れた食事を心掛ける必要がありますので、牛ランプ肉は避けるべき食材と言えるでしょう。
代替の低脂質食材
低脂質ダイエットを実践する際には、牛ランプ肉の代わりに適切な低脂質食材を選ぶことが重要です。例えば、鶏胸肉や豆腐、魚介類などは、脂質が少なくてもタンパク質が豊富なため、理想的な選択肢となるでしょう。これらの食材を上手に活用することで、低脂質ダイエットをより効果的に実践することができます。
まとめ
牛ランプ肉は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。その高脂質な含有量や栄養バランスの偏りから考えると、他の低脂質食材を選ぶことが望ましいでしょう。低脂質ダイエットを実践する際には、バランスの取れた食事を心掛け、代替の低脂質食材を上手に活用することが大切です。健康的な食生活を送るために、牛ランプ肉の摂取には注意が必要です。
最後に、牛ランプ肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛ランプ肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 319 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.4 | g | |
└糖質 | 4.7 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 15.1 | g | 多い |
脂質 | 29.9 | g | 多い |
「牛ランプ肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 53.8 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | 81 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「牛ランプ肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 40 | mg | 普通 |
カリウム | 260 | mg | 普通 |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 17 | mg | 普通 |
リン | 150 | mg | 普通 |
鉄 | 1.4 | mg | 多い |
亜鉛 | 3.8 | mg | 多い |
銅 | 0.08 | mg | 普通 |
マンガン | 0 | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 2 | μg | 普通 |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 2 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 10 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.08 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.19 | mg | 多い |
ナイアシン | 4.3 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.33 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.2 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.22 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
試料: 黒毛和種(去勢)/皮下脂肪: 7.4 %、筋間脂肪: 19.8 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛ランプ肉と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。