このページでは、肉の牛ハツを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
牛ハツのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは牛ハツの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
| カロリー | 128 | Kcal | 平均的 |
| 炭水化物 | 0.1 | g | |
| └糖質 | 4.3 | g | かなり低い |
| └食物繊維 | (0) | g | 無し |
| たんぱく質 | 16.5 | g | 多い |
| 脂質 | 7.6 | g | 普通 |
| 食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、肉分類に所属する正式名称「<畜肉類> うし [副生物] 心臓 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、牛ハツがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
牛ハツはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:DELISH KITCHEN
牛ハツとは?どんな食材?
牛ハツは、牛の内臓の一部であり、日本では一般的に食べられている肉の一つです。牛ハツは、牛の心臓のことを指し、食材として利用されます。
牛ハツの特徴
牛ハツは、その特有の風味と歯ごたえが特徴です。筋肉繊維が詰まっており、噛むほどに旨味が広がります。また、牛ハツは比較的脂肪分が少なく、ヘルシーな肉としても知られています。
牛ハツの調理法
牛ハツは、焼肉や鍋料理など、様々な料理に使われます。焼肉の場合は、薄くスライスして、塩やタレで味付けしてから焼くことが一般的です。鍋料理では、スープの具材として使われ、煮込むことで柔らかくなります。

ざっくり説明するとこんな感じです!次は牛ハツがダイエットにどう役立つか説明します!
牛ハツはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 低糖質であること
牛ハツは糖質が4.3gとかなり低いです。糖質の摂取量が多いと、血糖値の上昇や体重増加のリスクが高まりますが、牛ハツを摂取することで糖質の摂取を抑えることができます。低糖質の食事は糖尿病予防やダイエットにも役立ちます。
2. 高タンパク質であること
牛ハツはタンパク質が16.5gと多く含まれています。タンパク質は体の組織を修復し、筋肉の成長や免疫力の維持にも重要な役割を果たします。特に運動をする方や筋肉をつけたい方には、牛ハツの摂取は効果的です。
3. 脂質や塩分が普通であること
牛ハツの脂質は7.6g、塩分は0.2gと普通の範囲です。脂質や塩分の摂り過ぎは生活習慣病のリスクを高めるため、適度な量を摂取することが重要です。牛ハツは脂質や塩分の摂取を抑えつつ、栄養素を摂ることができる食材と言えます。
おすすめ:牛ハツのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
牛ハツに含まれる無機質の栄養を解説!
1. 鉄やリンなどの無機質が豊富
牛ハツは、鉄やリンなどの無機質を多く含んでいます。可食部100gあたりには、鉄が3.3mg、リンが170mg含まれています。これらの栄養素は、血液や骨の形成に重要な役割を果たしており、体内の健康維持に不可欠です。
2. ナトリウムやカリウムの含有量が普通
牛ハツには、ナトリウムとカリウムも含まれています。可食部100gあたりには、ナトリウムが70mg、カリウムが260mg含まれています。これらのミネラルは、体内の水分バランスや神経伝達に関与しており、適切な摂取が必要です。牛ハツの含有量は普通であり、バランスの取れた食事に適しています。
3. カルシウムの含有量は低い
一方で、牛ハツにはカルシウムはほとんど含まれていません。可食部100gあたりにはわずか5mgしか含まれていません。カルシウムは骨や歯の形成に不可欠であり、十分な摂取が必要です。牛ハツを食べる際には、他の食材からカルシウムを摂取することが重要です。
以上のように、牛ハツは鉄やリンなどの無機質が豊富であり、ナトリウムやカリウムの含有量も普通です。一方で、カルシウムの含有量は低いため、他の食材との組み合わせによってバランスの取れた食事を心掛けることが大切です。
牛ハツに含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンA
牛ハツに含まれるビタミンAは、レチノールとレチノール活性当量の2つの形態があります。レチノールは9 μg含まれており、量としては多い部類に入ります。一方、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量は含まれていません。
2. ビタミンE
牛ハツに含まれるビタミンEは、α-トコフェロールとγ-トコフェロールの2つの形態があります。α-トコフェロールは0.6 mg含まれており、一般的な量です。一方、β-トコフェロールとδ-トコフェロールは含まれていません。
3. その他のビタミン
牛ハツにはビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、ビタミンCが多く含まれています。ビタミンKは5 μg、ビタミンB1は0.42 mg、ビタミンB2は0.9 mg、ナイアシンは5.8 mg、ビタミンB6は0.29 mg、ビタミンB12は12 μg、パントテン酸は2.16 mg、ビタミンCは4 mg含まれており、これらのビタミンは多い量となります。
なお、牛ハツにはビタミンD、葉酸、ビオチンは含まれていません。

ここまで栄養面の特徴をみてきました。次は牛ハツの使用例としてレシピをご紹介します。
牛ハツを使ったレシピ1選!

#1 甘辛味でごはんがすすむ♪ 牛ハツとこんにゃくの炒り煮
牛ハツ、ごま油、みりん、砂糖、しょうゆ
このレシピは牛ハツを使った甘辛味の炒り煮料理です。牛ハツを薄くそぎ切りにし、こんにゃくを格子状に切り込みを入れて一口大に切ったり、ししとうやしょうがを千切りにして、ごま油で炒めたりして作ります。…
レシピを見る
最後に、牛ハツの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛ハツ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
|---|---|---|---|
| カロリー | 128 | Kcal | 平均的 |
| 炭水化物 | 0.1 | g | |
| └糖質 | 4.3 | g | かなり低い |
| └食物繊維 | (0) | g | 無し |
| たんぱく質 | 16.5 | g | 多い |
| 脂質 | 7.6 | g | 普通 |
「牛ハツ」のその他栄養情報 | |||
| 廃棄率 | 0 | % | 特になし |
| 水分 | 74.8 | g | 普通 |
| 有機酸 | - | g | 無し |
| 灰分 | 1.0 | g | 普通 |
| コレステロール | 110 | mg | 多い |
| 食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
| アルコール | - | g | 無し |
「牛ハツ」のビタミン・無機質等 | |||
| ナトリウム | 70 | mg | 普通 |
| カリウム | 260 | mg | 普通 |
| カルシウム | 5 | mg | 低い |
| マグネシウム | 23 | mg | 普通 |
| リン | 170 | mg | 多い |
| 鉄 | 3.3 | mg | 多い |
| 亜鉛 | 2.1 | mg | 多い |
| 銅 | 0.42 | mg | 多い |
| マンガン | - | mg | 無し |
| ヨウ素 | - | μg | 無し |
| セレン | - | μg | 無し |
| クロム | - | μg | 無し |
| モリブデン | - | μg | 無し |
| ビタミンA | |||
| └レチノール | 9 | μg | 多い |
| └α-カロテン | - | μg | 無し |
| └β-カロテン | - | μg | 無し |
| └β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
| └β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
| └レチノール活性当量 | 9 | μg | 普通 |
| ビタミンD | 0 | μg | 無し |
| ビタミンE | |||
| └α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
| └β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
| └γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
| └δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
| ビタミンK | 5 | μg | 普通 |
| ビタミンB1 | 0.42 | mg | 多い |
| ビタミンB2 | 0.90 | mg | 多い |
| ナイアシン | 5.8 | mg | 多い |
| ビタミンB6 | 0.29 | mg | 多い |
| ビタミンB12 | 12.0 | μg | 多い |
| 葉酸 | μg | 無し | |
| パントテン酸 | 2.16 | mg | 多い |
| ビオチン | - | μg | 無し |
| ビタミンC | 4 | mg | 多い |
別名: はつ
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛ハツと同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
| 名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
|---|---|---|---|---|---|
| 牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
| 牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
| 牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
| 牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
| 牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
| 牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
| 牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
| 牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
| 牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
| 牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
| 牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
| 牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
| 牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
| ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
| 牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
| 牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
| 牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
| 牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
| 牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
| 牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
| 牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
| 牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
| 牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
| 牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
| 牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
| 牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
| 牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
| 牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
| 牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
| 尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
| ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
| コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
| ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
| スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
| 牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。