このページでは、肉の尾肉(牛テール)を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
尾肉(牛テール)のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは尾肉(牛テール)の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 440 | Kcal | 高い |
炭水化物 | Tr | g | |
└糖質 | 3.4 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 11.6 | g | 普通 |
脂質 | 47.1 | g | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、肉分類に所属する正式名称「<畜肉類> うし [副生物] 尾 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、尾肉(牛テール)がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
尾肉(牛テール)はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
尾肉(牛テール)とは?どんな食材?
尾肉(牛テール)は、牛の尾の部分から取れる肉のことです。牛の尾は筋肉が発達しており、独特の食感と風味があります。そのため、尾肉は煮込み料理やスープの材料として広く使われています。
尾肉の特徴1:ジューシーで柔らかい
尾肉は、筋肉の中に多くの脂肪が含まれているため、煮込むことで脂肪が溶け出し、ジューシーで柔らかい食感になります。長時間の煮込みによって、肉の繊維がほぐれ、口の中でとろけるような食べ応えを楽しむことができます。
尾肉の特徴2:濃厚な旨味
尾肉には、筋肉の中に含まれるコラーゲンが豊富に含まれています。コラーゲンは煮込むことで溶け出し、とろみのある濃厚な旨味を生み出します。また、脂肪の分量も多いため、コクのある味わいが特徴です。煮込み料理やスープに加えることで、深い味わいを楽しむことができます。
尾肉の特徴3:栄養価の高さ
尾肉には、たんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。特に、コラーゲンには美肌効果や関節の健康維持に良いとされる効果があります。また、脂肪の分量が多いため、エネルギー源としても利用することができます。バランスの良い栄養価を持つ尾肉は、健康に配慮した食材としてもおすすめです。
以上のように、尾肉(牛テール)はジューシーで柔らかく、濃厚な旨味があり、栄養価も高い食材です。煮込み料理やスープなど、様々な料理に活用することができます。ぜひ、尾肉を使った料理を楽しんでみてください。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は尾肉(牛テール)がダイエットにどう役立つか説明します!
尾肉(牛テール)はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
尾肉(牛テール)の栄養データ
「尾肉(牛テール)」の栄養データを見ると、以下のような特徴があります。
1. タンパク質が豊富
尾肉(牛テール)は、100gあたり11.6gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は体の組織や筋肉の形成に必要な栄養素であり、健康的な食事には欠かせません。尾肉のタンパク質量は普通とされており、適度な量のタンパク質を摂取することで、体の健康を維持することができます。
2. カロリーが高い
尾肉(牛テール)は、100gあたり440kcalのカロリーを含んでいます。カロリーはエネルギーの単位であり、適切な量を摂取することで体の機能を維持することができます。ただし、カロリーが高いため、摂取量には注意が必要です。バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
3. 脂質が多い
尾肉(牛テール)は、100gあたり47.1gの脂質を含んでいます。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。脂質の摂取量には注意が必要であり、バランスの取れた食事を心がけることが健康的な食事に役立ちます。
以上のように、尾肉(牛テール)はタンパク質が豊富であり、適度なカロリーを含んでいます。しかし、脂質の摂取量には注意が必要です。バランスの取れた食事を心がけることで、尾肉を健康的な食事に役立てることができます。
おすすめ:尾肉(牛テール)のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
尾肉(牛テール)に含まれる無機質の栄養を解説!
尾肉(牛テール)の特徴
尾肉(牛テール)の栄養データを見ると、以下の3つの特徴が挙げられます。
1. 鉄と亜鉛が多い
尾肉は鉄と亜鉛が豊富に含まれています。鉄は赤血球の形成に必要な栄養素であり、亜鉛は免疫機能の維持や細胞の成長に関与しています。尾肉を摂取することで、これらの栄養素を効果的に摂取することができます。
2. ナトリウムが普通
尾肉に含まれるナトリウムの量は普通です。ナトリウムは体内の水分バランスを調整するために必要な栄養素ですが、摂りすぎると高血圧や腎臓の負担を引き起こす可能性があります。尾肉を適度な量で摂取することが大切です。
3. カルシウムが低い
尾肉に含まれるカルシウムの量は低いです。カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素であり、神経や筋肉の正常な機能にも関与しています。尾肉を摂取する場合は、他の食材と組み合わせてカルシウムを補う必要があります。
以上のように、尾肉(牛テール)は鉄と亜鉛が多く含まれており、ナトリウムは普通である一方、カルシウムは低いです。これらの特徴を踏まえて、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。
尾肉(牛テール)に含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンAの特徴
「尾肉(牛テール)」に含まれるビタミンAは、レチノールとレチノール活性当量の2つがあります。レチノールの含有量は20 μgで、レチノール活性当量も同じく20 μgとなっています。これは比較的多い量です。一方、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量は含まれていません。
2. ビタミンEの特徴
「尾肉(牛テール)」に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールとγ-トコフェロールの2つがあります。α-トコフェロールの含有量は0.3 mgで、γ-トコフェロールの含有量は0.1 mgとなっています。これは普通の量です。一方、β-トコフェロールとδ-トコフェロールは含まれていません。
3. その他のビタミンの特徴
「尾肉(牛テール)」にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、ビタミンCが含まれています。ビタミンB1の含有量は0.06 mgで、ビタミンB2は0.17 mgと比較的多い量です。また、ナイアシンの含有量は2.6 mg、ビタミンB6の含有量は0.26 mg、ビタミンB12の含有量は1.8 μg、パントテン酸の含有量は1.95 mgと、これらのビタミンも比較的多く含まれています。一方、ビタミンCの含有量は1 mgで、これは普通の量となっています。
なお、「尾肉(牛テール)」にはビタミンD、ビタミンK、葉酸、ビオチンは含まれていません。
最後に、尾肉(牛テール)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「尾肉(牛テール)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 440 | Kcal | 高い |
炭水化物 | Tr | g | |
└糖質 | 3.4 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 11.6 | g | 普通 |
脂質 | 47.1 | g | 多い |
「尾肉(牛テール)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 40 | % | 特になし |
水分 | 40.7 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.6 | g | 低い |
コレステロール | 76 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「尾肉(牛テール)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 50 | mg | 普通 |
カリウム | 110 | mg | 普通 |
カルシウム | 7 | mg | 低い |
マグネシウム | 13 | mg | 普通 |
リン | 85 | mg | 普通 |
鉄 | 2.0 | mg | 多い |
亜鉛 | 4.3 | mg | 多い |
銅 | 0.08 | mg | 普通 |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 20 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 20 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | Tr | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.17 | mg | 多い |
ナイアシン | 2.6 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.26 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.8 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.95 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
別名: テール/皮を除いたもの/廃棄部位: 骨
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
尾肉(牛テール)と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。