このページでは尾肉(牛テール)のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
尾肉(牛テール)のカロリーは440kcal(100gあたり)!これってどうなの?
尾肉(牛テール)の可食部100gあたりのカロリーは、440kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中92位です。これは多い順にすると上位5%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので尾肉(牛テール)のカロリーを評価すると、127件中9位です。これは上位から7%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 440Kcal |
全体での評価 | 92位 / 1592件中(上位5%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 9位 / 127件中(上位7%…高い) |
尾肉(牛テール)はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ尾肉(牛テール)のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
尾肉(牛テール)のカロリーが高い理由
尾肉(牛テール)は、可食部100gあたり440kcalという高いカロリーを持っています。これは他の食材と比較しても高いと評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
脂質の多さ
尾肉(牛テール)は、脂質が多い特徴があります。可食部100gあたりの脂質量は47.1gとなっています。脂質はカロリーの主要な供給源であり、1gの脂質は9kcalに相当します。そのため、脂質が多いことが尾肉のカロリーを高くしている要因と言えます。
タンパク質の量
尾肉(牛テール)に含まれるタンパク質の量は11.6gです。タンパク質は体の組織や筋肉の構成要素として重要な栄養素であり、1gのタンパク質は4kcalに相当します。尾肉に含まれるタンパク質の量は普通と評価されていますが、カロリーに対しては比較的少ないと言えます。
糖質の低さ
尾肉(牛テール)に含まれる糖質の量は3.4gです。糖質はエネルギーの供給源であり、1gの糖質は4kcalに相当します。尾肉に含まれる糖質の量はかなり低いと評価されています。糖質が少ないことも尾肉のカロリーを高くしている要因の一つです。
食物繊維の欠如
尾肉(牛テール)には食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化を助け、便通を良くする効果があります。食物繊維はカロリーを抑える効果もあるため、尾肉のカロリーが高い要因の一つと言えます。
以上のように、尾肉(牛テール)のカロリーが高い理由は、脂質の多さ、タンパク質の量、糖質の低さ、食物繊維の欠如などの要素によって影響を受けています。これらの要素が組み合わさることで、尾肉は高カロリーな食材となっています。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「尾肉(牛テール)」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.4g | 4 | 13.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 11.6g | 4 | 46.4kcal |
脂質 | 47.1g | 9 | 423.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「尾肉(牛テール)」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、423.9kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
尾肉(牛テール)は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
尾肉(牛テール)の糖質量
低糖質ダイエットを実践している方にとって、食材の糖質量は非常に重要です。そこで今回は、肉の中でも特に注目される「尾肉(牛テール)」の糖質量についてご紹介します。
尾肉(牛テール)の糖質量は3.4g
尾肉(牛テール)は、100gあたりの糖質量が3.4gとされています。これは比較的低い糖質量であり、低糖質ダイエットを実践している方にとっては望ましい数字です。
尾肉(牛テール)の効果的な摂取方法
尾肉(牛テール)を効果的に低糖質ダイエットに取り入れるためには、調理方法にも注意が必要です。脂肪分が多いため、焼くだけではなく、煮込んだり煮込んだ後に焼くなどの調理方法を選ぶとより美味しく食べることができます。
尾肉(牛テール)の効果
尾肉(牛テール)は、糖質量が比較的低いだけでなく、コラーゲンやグリシンなどのアミノ酸も豊富に含まれています。これらの成分は美肌効果や関節の健康維持にも役立つとされており、健康的なダイエットにも貢献することが期待されています。
まとめ
尾肉(牛テール)は低糖質ダイエットにおいて少し効果的な食材と言えます。糖質量が比較的低く、さまざまな栄養素も含んでいるため、美味しく食べながら健康的なダイエットを実践することができます。ただし、摂取量には注意が必要であり、バランスの取れた食事と適度な運動との組み合わせが重要です。
尾肉(牛テール)は、低脂質ダイエットに使える!?
尾肉(牛テール)は低脂質ダイエットに不向き
現代の社会では、健康や美容に対する関心が高まっており、多くの人々がダイエットに取り組んでいます。その中でも、低脂質ダイエットは人気があります。低脂肪の食品を選ぶことで、脂肪の摂取量を減らし、健康的な体重管理を目指すことができます。
尾肉(牛テール)の脂質含有量
肉類は一般的に脂肪を含んでいますが、その中でも特に注目されるのが「尾肉(牛テール)」です。しかし、実際には尾肉は低脂質とは言えません。尾肉(牛テール)の脂質含有量はなんと47.1gもあります。これは、低脂質ダイエットを目指す人にとっては非常に高い数値です。
脂質の摂りすぎによる影響
脂質の摂りすぎは、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。脂質はエネルギー源として重要ですが、過剰摂取すると体重増加や肥満のリスクが高まります。また、心臓病や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の発症リスクも上がると言われています。
低脂質ダイエットに適した食材の選び方
低脂質ダイエットを実践するためには、脂質含有量の少ない食材を選ぶことが重要です。例えば、鶏胸肉や豚ヒレ肉などの赤身肉は、脂肪の含有量が比較的少なく、低脂質ダイエットに適しています。また、魚介類や豆腐、大豆製品なども低脂質な食材としておすすめです。
まとめ
尾肉(牛テール)は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。その脂質含有量が47.1gという高い数値からも分かるように、脂質の摂りすぎは健康に悪影響を及ぼす可能性があります。低脂質ダイエットを実践するためには、尾肉(牛テール)の代わりに脂質含有量の少ない食材を選ぶことが重要です。健康的な体重管理を目指すために、適切な食材の選択とバランスの取れた食事を心がけましょう。
最後に、尾肉(牛テール)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「尾肉(牛テール)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 440 | Kcal | 高い |
炭水化物 | Tr | g | |
└糖質 | 3.4 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 11.6 | g | 普通 |
脂質 | 47.1 | g | 多い |
「尾肉(牛テール)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 40 | % | 特になし |
水分 | 40.7 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.6 | g | 低い |
コレステロール | 76 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「尾肉(牛テール)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 50 | mg | 普通 |
カリウム | 110 | mg | 普通 |
カルシウム | 7 | mg | 低い |
マグネシウム | 13 | mg | 普通 |
リン | 85 | mg | 普通 |
鉄 | 2.0 | mg | 多い |
亜鉛 | 4.3 | mg | 多い |
銅 | 0.08 | mg | 普通 |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 20 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 20 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | Tr | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.17 | mg | 多い |
ナイアシン | 2.6 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.26 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.8 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.95 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
別名: テール/皮を除いたもの/廃棄部位: 骨
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
尾肉(牛テール)と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。