このページでは、肉の牛の大腸を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
牛の大腸のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは牛の大腸の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 150 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 2.8 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 9.3 | g | 普通 |
脂質 | 13.0 | g | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、肉分類に所属する正式名称「<畜肉類> うし [副生物] 大腸 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、牛の大腸がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
牛の大腸はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
牛の大腸とは?どんな食材?
牛の大腸は、牛の消化器官の一部であり、主に内臓として利用される食材です。牛の消化器官は、食物を消化し、栄養を吸収する役割を果たしています。牛の大腸はその中でも特に大きく、長さが数メートルにも及ぶことがあります。
牛の大腸の特徴
牛の大腸は、その特徴的な形状から「巻き腸」とも呼ばれます。その名の通り、長い大腸が螺旋状に巻かれており、見た目にも独特な存在です。また、牛の大腸は他の内臓と比べて厚みがあり、しっかりとした弾力があります。
牛の大腸の利用方法
牛の大腸は、食材として利用される際には、主に洗浄や下処理が行われます。その後、調理方法によって様々な料理に活用されます。牛の大腸は、煮込み料理や焼き物、炒め物など、さまざまな料理に使用されます。また、独特の食感や風味があり、牛肉のうまみを引き立てる役割も果たします。
以上のように、牛の大腸は牛の消化器官の一部であり、特徴的な形状と食感を持つ食材です。様々な料理に利用され、牛肉のうまみを引き出す役割を果たしています。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は牛の大腸がダイエットにどう役立つか説明します!
牛の大腸はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 低糖質でダイエットに適している
「牛の大腸」は糖質が2.8gとかなり低いため、低糖質ダイエットを行っている方にとっては適した食材です。糖質を制限することで血糖値の上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぐことができます。さらに、糖質が低いことで食後の血糖値の急上昇を抑えるため、満腹感を持続させることができます。
2. タンパク質が豊富で筋肉の合成に役立つ
「牛の大腸」にはタンパク質が9.3g含まれています。タンパク質は筋肉の合成に重要な栄養素であり、適切な量を摂取することで筋肉量の増加や修復を促進することができます。特に、筋力トレーニングを行っている方や高齢者にとっては、タンパク質の摂取が重要です。また、タンパク質は食事の満足感を高めるため、食事制限中でも満足感を得ることができます。
3. 脂質が多くエネルギー源として活用できる
「牛の大腸」には脂質が13g含まれています。脂質はエネルギー源として活用されるほか、体温調節や細胞の保護などの役割も果たしています。適度な脂質の摂取は体の機能を維持するために必要であり、健康的な食事には適量の脂質が必要です。ただし、摂取量には注意が必要であり、過剰摂取は肥満や生活習慣病のリスクが高まることになります。
おすすめ:牛の大腸のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
牛の大腸に含まれる無機質の栄養を解説!
1. ミネラルバランスが良い
牛の大腸は、ナトリウム、カリウム、リン、鉄などのミネラルを含んでいます。特に亜鉛の含有量は多く、ミネラルバランスを保つ上で重要な役割を果たしています。
2. カルシウムとマグネシウムの含有量は低い
一方で、牛の大腸にはカルシウムとマグネシウムが低い量しか含まれていません。これらのミネラルは骨や歯の形成に必要なため、他の食材と組み合わせて摂取する必要があります。
3. 一部のミネラルが含まれていない
牛の大腸にはヨウ素、セレン、クロム、モリブデンなどのミネラルが含まれていません。これらのミネラルは体内の代謝や免疫機能に関与しているため、他の食材から摂取する必要があります。
以上の特徴から、牛の大腸はミネラルバランスが良い食材であり、特に亜鉛の含有量が多いことが注目されます。しかし、カルシウムやマグネシウムの含有量は低いため、他の食材と組み合わせて摂取する必要があります。また、一部のミネラルが含まれていないため、バランスの良い食事を心掛ける必要があります。
牛の大腸に含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンAの特徴
牛の大腸に含まれるビタミンAは、レチノールという形で存在しています。レチノールは2 μg含まれており、普通の量です。また、牛の大腸にはα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量は含まれていません。レチノール活性当量も2 μgで、普通の量とされています。
2. ビタミンEの特徴
牛の大腸に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールという形で存在しています。α-トコフェロールは0.2 mg含まれており、普通の量です。一方で、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは含まれていません。
3. その他のビタミン含有量
牛の大腸にはビタミンKが15 μg含まれており、多い量です。また、ビタミンB1は0.04 mg、ビタミンB2は0.14 mg、ナイアシンは2.1 mgと、いずれも普通以上の量が含まれています。一方で、ビタミンB6は0.01 mgと低い量、ビタミンB12は1.3 μgと多い量、パントテン酸は0.66 mgと多い量、ビタミンCは6 mgと多い量が含まれています。
なお、牛の大腸にはビタミンD、葉酸、ビオチンは含まれていません。
最後に、牛の大腸の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛の大腸」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 150 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 2.8 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 9.3 | g | 普通 |
脂質 | 13.0 | g | 多い |
「牛の大腸」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 77.2 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.5 | g | 低い |
コレステロール | 150 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「牛の大腸」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 61 | mg | 普通 |
カリウム | 120 | mg | 普通 |
カルシウム | 9 | mg | 低い |
マグネシウム | 8 | mg | 低い |
リン | 77 | mg | 普通 |
鉄 | 0.8 | mg | 普通 |
亜鉛 | 1.3 | mg | 多い |
銅 | 0.05 | mg | 普通 |
マンガン | 0.05 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 2 | μg | 普通 |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (Tr) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 2 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 15 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.14 | mg | 普通 |
ナイアシン | 2.1 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB12 | 1.3 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.66 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 6 | mg | 多い |
別名: しまちょう、てっちゃん
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛の大腸と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。