このページでは牛ひき肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牛ひき肉のカロリーは251kcal(100gあたり)!これってどうなの?
牛ひき肉の可食部100gあたりのカロリーは、251kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中450位です。これは多い順にすると上位28%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので牛ひき肉のカロリーを評価すると、127件中35位です。これは上位から27%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 251Kcal |
全体での評価 | 450位 / 1592件中(上位28%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 35位 / 127件中(上位27%…高い) |
牛ひき肉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牛ひき肉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:ヒガシマル
なぜ牛ひき肉のカロリーは高いのか?
牛ひき肉は、肉(牛肉)の一種であり、可食部100gあたりのカロリーは251kcalです。この数値は、他の食材と比較して「高い」と評価されています。では、なぜ牛ひき肉のカロリーは高いのでしょうか。
カロリーの要因
牛ひき肉のカロリーの要因を考えるために、まずは栄養データを見てみましょう。
タンパク質の多さ
牛ひき肉は、可食部100gあたり17.1gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は、体の細胞や組織の修復や再生に重要な役割を果たす栄養素です。タンパク質は他の栄養素よりもカロリーが高いため、牛ひき肉のカロリーが高くなっています。
脂質の多さ
牛ひき肉は、可食部100gあたり21.1gの脂質を含んでいます。脂質は、エネルギー源として重要な役割を果たす栄養素です。脂質もタンパク質同様にカロリーが高いため、牛ひき肉のカロリーが高くなっています。
糖質の低さ
牛ひき肉は、可食部100gあたり3.6gの糖質を含んでいます。糖質は体にエネルギーを供給する役割を果たす栄養素ですが、牛ひき肉は糖質が比較的少ないため、カロリーが高くなっています。
食物繊維の欠如
牛ひき肉には、可食部100gあたり食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化を促進し、便通を良くする効果がありますが、牛ひき肉にはこの栄養素が欠如しているため、カロリーが高くなっています。
以上の要素から、牛ひき肉のカロリーが高い理由が明らかになりました。タンパク質や脂質の含有量が多く、糖質や食物繊維が少ないため、カロリーが高くなっているのです。食事のバランスを考える際には、これらの要素を考慮して適切な量を摂取することが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牛ひき肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.6g | 4 | 14.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 17.1g | 4 | 68.4kcal |
脂質 | 21.1g | 9 | 189.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牛ひき肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、189.9kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牛ひき肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キッコーマン
牛ひき肉は、低糖質ダイエットに使える?
最近、低糖質ダイエットが注目されています。糖質を制限することで、血糖値の急上昇を抑え、脂肪燃焼を促進すると言われています。そのため、低糖質食品の需要も高まっており、特に糖質の少ない肉が注目されています。
牛ひき肉の糖質量は3.6g
牛ひき肉は、糖質量が3.6gと比較的低いです。これは、100gあたりの糖質量です。低糖質ダイエットを実践している人にとっては、糖質制限の範囲内で食べることができる食材と言えます。
牛ひき肉の効果的な活用法
牛ひき肉を低糖質ダイエットに効果的に活用するためには、いくつかのポイントがあります。
まず、調理方法に注意が必要です。油を使わずに焼くか、脂肪分の少ない調理方法を選ぶことが重要です。また、牛ひき肉にはタンパク質が豊富に含まれているため、食事のバランスを考えることも大切です。野菜や糖質の少ない食材と組み合わせることで、満腹感を得ながら糖質を制限することができます。
さらに、牛ひき肉を使った料理のバリエーションも大切です。ハンバーグやミートソースなど、様々な料理に応用することで飽きずに食べることができます。また、スパイスやハーブを使って味付けすることで、食事のバリエーションも広がります。
まとめ
牛ひき肉は低糖質ダイエットに少し効果的な食材と言えます。糖質量が比較的低いため、糖質制限をしながら食べることができます。ただし、調理方法や食材の組み合わせに注意することで、より効果的に活用することができます。食事のバリエーションを意識しながら、健康的な低糖質ダイエットを実践しましょう。
牛ひき肉は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:サントリー
牛ひき肉は低脂質ダイエットに不向き
低脂質ダイエットを実践している人々にとって、食材の選択は非常に重要です。肉類は一般的に高脂肪であるため、低脂質ダイエットには適さないと言われています。特に、牛肉はその脂肪含有量の高さから、避けるべき食材として考えられることが多いです。
牛ひき肉の脂肪含有量
牛ひき肉は、一般的に使用される牛肉よりも脂肪含有量が低いとされています。しかし、その脂肪含有量はなんと21.1gもあります。低脂質ダイエットを実践している人々にとっては、この数値は非常に高いと言えるでしょう。
低脂質ダイエットに向いた他の食材
低脂質ダイエットを実践する際には、牛ひき肉の代わりに他の食材を選ぶことがおすすめです。例えば、鶏胸肉や魚介類は低脂肪であり、良質なタンパク質を含んでいます。また、大豆製品や豆類も低脂肪であり、食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。
バランスのとれた食事の重要性
低脂質ダイエットを実践する際には、単一の食材に頼らずにバランスのとれた食事を摂ることが重要です。肉類は必要な栄養素を摂取するためには重要ですが、その選択には慎重になる必要があります。牛ひき肉のような高脂肪の食材は、低脂質ダイエットを実践する上で避けるべき食材と言えます。
まとめ
牛ひき肉は低脂質ダイエットに不向きな食材と言えます。その脂肪含有量が21.1gと高く、低脂質ダイエットを実践する際には他の食材を選ぶことがおすすめです。バランスのとれた食事を摂ることが重要であり、肉類の選択には慎重になる必要があります。牛ひき肉の代わりに、鶏胸肉や魚介類、大豆製品や豆類を摂取することで、低脂質ダイエットを成功させることができるでしょう。
最後に、牛ひき肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛ひき肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 251 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.3 | g | |
└糖質 | 3.6 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 17.1 | g | 多い |
脂質 | 21.1 | g | 多い |
「牛ひき肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 61.4 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | 64 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「牛ひき肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 64 | mg | 普通 |
カリウム | 260 | mg | 普通 |
カルシウム | 6 | mg | 低い |
マグネシウム | 17 | mg | 普通 |
リン | 100 | mg | 普通 |
鉄 | 2.4 | mg | 多い |
亜鉛 | 5.2 | mg | 多い |
銅 | 0.06 | mg | 普通 |
マンガン | Tr | mg | 無し |
ヨウ素 | 1 | μg | 普通 |
セレン | 11 | μg | 多い |
クロム | 2 | μg | 多い |
モリブデン | 1 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 12 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 11 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 11 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 13 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0.1 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 9 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.08 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.19 | mg | 多い |
ナイアシン | 4.2 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.25 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.6 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.72 | mg | 多い |
ビオチン | 1.8 | μg | 普通 |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛ひき肉と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。