このページでは牛ヒレ肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牛ヒレ肉のカロリーは207kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:dancyu
牛ヒレ肉の可食部100gあたりのカロリーは、207kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中589位です。これは多い順にすると上位36%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので牛ヒレ肉のカロリーを評価すると、127件中62位です。これは上位から48%に位置するカロリーで、評価は同じく「平均的」となります。
カロリー | 207Kcal |
全体での評価 | 589位 / 1592件中(上位36%…平均的) |
「肉」ジャンル内での評価 | 62位 / 127件中(上位48%…平均的) |
牛ヒレ肉はカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牛ヒレ肉のカロリーは平均的?なにが含まれているの?
引用元:Nadia
牛ヒレ肉のカロリーは平均的な理由
牛ヒレ肉は、可食部100gあたり207kcalのカロリーを持ちます。この数値は他の食材と比較して「平均的」と評価されています。なぜなら、牛ヒレ肉は栄養バランスが良く、さまざまな栄養素を含んでいるからです。
糖質はかなり低い
牛ヒレ肉は糖質が4gとかなり低いです。糖質の摂取量が気になる方や糖質制限をしている方にとっては、牛ヒレ肉は適した食材と言えます。
食物繊維は無し
牛ヒレ肉には食物繊維は含まれていません。食物繊維は腸内環境を整えるために重要な栄養素ですが、牛ヒレ肉はその点では不足しています。
タンパク質は多い
牛ヒレ肉はタンパク質が19.1g含まれており、多いと言えます。タンパク質は筋肉の構成要素であり、体の成長や修復に重要な役割を果たします。牛ヒレ肉はタンパク質を摂取したい方におすすめの食材です。
脂質は多い
牛ヒレ肉は脂質が15g含まれており、多いと言えます。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂取しすぎるとカロリー過多になる可能性があります。バランスの取れた食事を心がけるためには、脂質の摂取量にも注意が必要です。
以上の栄養データから見ると、牛ヒレ肉はカロリーが平均的でありながら、糖質が低く、タンパク質が多い食材と言えます。ただし、食物繊維は含まれていないため、他の食材との組み合わせやバランスのとれた食事を心がけることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牛ヒレ肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 4.0g | 4 | 16kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 19.1g | 4 | 76.4kcal |
脂質 | 15.0g | 9 | 135kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牛ヒレ肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、135kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牛ヒレ肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キューピー3分クッキング
牛ヒレ肉は、低糖質ダイエットに使える?
牛ヒレ肉は、糖質量が4gであることが知られています。そのため、低糖質ダイエットを行う際には、牛ヒレ肉を積極的に取り入れることが少し効果的であると言えます。
糖質量が4gの牛ヒレ肉
牛ヒレ肉は、肉の中でも糖質量が比較的低い部類に入ります。一般的な牛肉の中でも、牛ヒレ肉は特に糖質が少ないため、低糖質ダイエットを行う際には適していると言えます。
低糖質ダイエットとは?
低糖質ダイエットは、糖質の摂取量を制限することで体重を減らすダイエット方法です。糖質はエネルギー源として使われやすく、摂り過ぎると余分な脂肪として蓄積されてしまいます。そのため、糖質を制限することで体脂肪を減らすことができます。
牛ヒレ肉の効果
牛ヒレ肉は、低糖質ダイエットにおいて少し効果的です。糖質量が4gと比較的低いため、ダイエット中でも牛ヒレ肉を食べることで、食事の糖質摂取量を抑えることができます。また、牛ヒレ肉はタンパク質が豊富に含まれており、食事の満足感を高める効果もあります。
バランスの取れた食事が重要
ただし、牛ヒレ肉の摂取だけでダイエット効果が得られるわけではありません。低糖質ダイエットを成功させるためには、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。牛ヒレ肉を含むタンパク質源や野菜、良質な脂質をバランスよく摂取することで、健康的なダイエットが可能となります。
まとめ
牛ヒレ肉は、糖質量が4gと比較的低いため、低糖質ダイエットにおいて少し効果的です。ただし、単独での摂取だけでなく、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。牛ヒレ肉を含むタンパク質源や野菜、良質な脂質を組み合わせることで、健康的なダイエットを実践しましょう。
牛ヒレ肉は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:dancyu
牛ヒレ肉は、低脂質ダイエットに不向き
牛ヒレ肉は、多くの人にとって高級な肉として知られています。その美味しさと柔らかさから、特別な日やお祝いの席でよく食べられます。しかし、低脂質ダイエットを考えている方にとっては、牛ヒレ肉は避けるべき食材と言えます。
牛ヒレ肉の脂質量
牛ヒレ肉は、一般的には脂肪が少ないとされていますが、実際の脂質量を見てみると、15gという数値が示されています。低脂質ダイエットを行う際には、1食あたりの脂質摂取量を制限する必要がありますが、牛ヒレ肉を選ぶとその制限が難しくなってしまいます。
他の低脂質な食材の選択肢
低脂質ダイエットを成功させるためには、脂質摂取量を制限しながら栄養をしっかりと摂ることが重要です。牛ヒレ肉は高タンパク質であることから、他の低脂質な食材と比べると栄養バランスが偏ってしまう可能性があります。
代わりに、鶏むね肉や豆腐、魚介類などの低脂質な食材を選ぶことをおすすめします。これらの食材には、必要な栄養素がバランスよく含まれており、低脂質ダイエットに適しています。
牛ヒレ肉を楽しむ方法
ただし、牛ヒレ肉を完全に避ける必要はありません。特別な日やお祝いの席で、少量の牛ヒレ肉を楽しむことは許されます。ただし、低脂質ダイエットを行っている間は、摂取量には注意が必要です。
また、調理方法にも工夫が必要です。グリルやオーブンで調理することで余分な脂を落とすことができます。また、付け合わせの野菜やサラダと一緒に食べることで、満足感を得ることができます。
まとめ
牛ヒレ肉は、美味しさと高級感がある肉ですが、低脂質ダイエットを考えるならば、避けるべき食材です。脂質摂取量を制限しながら栄養を摂るためには、他の低脂質な食材を選ぶことが重要です。特別な日やお祝いの席で楽しむ場合でも、摂取量には注意し、調理方法にも工夫をすることが大切です。
最後に、牛ヒレ肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛ヒレ肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 207 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0.3 | g | |
└糖質 | 4.0 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 19.1 | g | 多い |
脂質 | 15.0 | g | 多い |
「牛ヒレ肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 64.6 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.0 | g | 普通 |
コレステロール | 66 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「牛ヒレ肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 40 | mg | 普通 |
カリウム | 340 | mg | 多い |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 22 | mg | 普通 |
リン | 180 | mg | 多い |
鉄 | 2.5 | mg | 多い |
亜鉛 | 4.2 | mg | 多い |
銅 | 0.09 | mg | 普通 |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 1 | μg | 普通 |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 1 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 4 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.09 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.24 | mg | 多い |
ナイアシン | 4.3 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.37 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.6 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.28 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
試料: 黒毛和種(去勢)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛ヒレ肉と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。