このページでは牛タン肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牛タン肉のカロリーは318kcal(100gあたり)!これってどうなの?
牛タン肉の可食部100gあたりのカロリーは、318kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中307位です。これは多い順にすると上位19%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので牛タン肉のカロリーを評価すると、127件中19位です。これは上位から14%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 318Kcal |
全体での評価 | 307位 / 1592件中(上位19%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 19位 / 127件中(上位14%…高い) |
牛タン肉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牛タン肉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
なぜ牛タン肉のカロリーは高いのか?
牛タン肉のカロリーは、可食部100gあたり318kcalと非常に高いです。その理由を以下の栄養データから解説します。
高いカロリー
牛タン肉は、可食部100gあたり318kcalのカロリーを持っています。これは他の食材と比較して非常に高い数値です。その理由は、主に以下の栄養素の含有量によるものです。
多いタンパク質と脂質
牛タン肉は、可食部100gあたり13.3gのタンパク質と31.8gの脂質を含んでいます。特に脂質の含有量が多く、そのためカロリーも高くなっています。タンパク質は筋肉の主要な構成要素であり、エネルギー源としても重要な役割を果たします。一方、脂質はエネルギー源としての役割だけでなく、体温調節やビタミンの吸収など、様々な生理的な機能にも関与しています。
低い糖質と食物繊維
牛タン肉は、可食部100gあたり3.2gの糖質を含んでいます。この数値は他の食材と比較してかなり低いです。また、食物繊維はほとんど含まれていません。糖質はエネルギー源として重要ですが、過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。一方、食物繊維は腸内環境を整える役割があり、便通を促進する効果もあります。
以上のように、牛タン肉はタンパク質や脂質の含有量が多く、糖質や食物繊維の含有量が比較的低いため、カロリーが高くなっています。これらの栄養素のバランスを考慮しながら、適量を摂取することが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牛タン肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.2g | 4 | 12.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 13.3g | 4 | 53.2kcal |
脂質 | 31.8g | 9 | 286.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牛タン肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、286.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牛タン肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
牛タン肉は低糖質ダイエットに少し効果的
牛タン肉は、糖質量が3.2gと比較的低いため、低糖質ダイエットにおいて少し効果的な食材と言えます。
牛タン肉の糖質量は3.2g
牛タン肉は、一般的な牛肉と比較して糖質量が低い特徴があります。牛タン肉100gあたりの糖質量は約3.2gであり、低糖質ダイエットを実践している方にとっては適した食材と言えるでしょう。
低糖質ダイエットとは
低糖質ダイエットは、炭水化物の摂取を制限し、血糖値の急激な上昇を防ぐことを目指すダイエット方法です。糖質を制限することで、体内の脂肪をエネルギー源として利用しやすくなり、脂肪燃焼効果を高めることが期待されます。
牛タン肉の利点
牛タン肉は、低糖質ダイエットにおいて利点があります。まず、糖質量が低いため、炭水化物の摂取を制限している方でも安心して食べることができます。また、牛タン肉はタンパク質が豊富であり、ダイエット中に必要な栄養素を摂取することができます。
注意点も
ただし、牛タン肉を食べる際には注意点もあります。まず、調理方法によっては追加の糖質が増える可能性があるため、できるだけシンプルな調理方法を選ぶことが重要です。また、牛タン肉は脂肪分も多いため、摂取量には注意が必要です。適量を守り、バランスの取れた食事を心がけましょう。
まとめ
牛タン肉は、糖質量が3.2gと比較的低く、低糖質ダイエットに少し効果的な食材です。タンパク質も豊富であり、栄養バランスを考えた食事に取り入れることができます。ただし、調理方法や摂取量には注意が必要です。低糖質ダイエットを実践する際には、牛タン肉を上手に活用して健康的な食事を心がけましょう。
牛タン肉は、低脂質ダイエットに使える!?
牛タン肉は低脂質ダイエットに不向き
近年、健康志向の人々にとって、低脂質ダイエットは非常に人気があります。低脂質の食材を選ぶことは、健康維持や体重管理に効果的です。その中でも、牛タン肉は一部で低脂質な食材として注目されていますが、実はその脂質含有量は31.8gと、低脂質ダイエットには不向きな食材と言えます。
牛タン肉の脂質含有量
牛タン肉は、一般的には柔らかくて美味しい部位として知られています。しかし、その柔らかさや美味しさの裏には、脂質が多く含まれているという事実があります。実際に、牛タン肉100gあたりの脂質含有量は31.8gと、他の部位の牛肉と比べても高い数値です。
低脂質ダイエットには不向きな理由
低脂質ダイエットを行う際には、脂質の摂取量を制限することが重要です。脂質は高カロリーであり、摂りすぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。そのため、低脂質ダイエットを目指す人にとっては、脂質含有量の少ない食材を選ぶことが求められます。
牛タン肉は、その脂質含有量が31.8gと高いため、低脂質ダイエットには不向きな食材と言えます。特に、脂質を制限しながらダイエットを行っている人にとっては、牛タン肉の摂取は避けるべきです。
代替の低脂質食材
低脂質ダイエットを行う際には、代替の低脂質食材を選ぶことが重要です。例えば、鶏胸肉や豆腐、魚などは脂質含有量が比較的少なく、低脂質ダイエットに適した食材と言えます。これらの食材を積極的に取り入れることで、脂質の摂取を制限しながら健康的なダイエットを実践することができます。
まとめ
牛タン肉は、その脂質含有量が31.8gと高いため、低脂質ダイエットには不向きな食材と言えます。低脂質ダイエットを目指す人にとっては、脂質含有量の少ない食材を選ぶことが重要です。代替の低脂質食材を選ぶことで、脂質の摂取を制限しながら健康的なダイエットを実践することができます。
最後に、牛タン肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛タン肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 318 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.2 | g | |
└糖質 | 3.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 13.3 | g | 多い |
脂質 | 31.8 | g | 多い |
「牛タン肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 54.0 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.7 | g | 普通 |
コレステロール | 97 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「牛タン肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 60 | mg | 普通 |
カリウム | 230 | mg | 普通 |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 15 | mg | 普通 |
リン | 130 | mg | 普通 |
鉄 | 2.0 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.8 | mg | 多い |
銅 | 0.09 | mg | 普通 |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | 1 | μg | 普通 |
セレン | 10 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 3 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 4 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 5 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 3 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.9 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 9 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.10 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.23 | mg | 多い |
ナイアシン | 3.8 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.14 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 3.8 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.68 | mg | 多い |
ビオチン | 1.9 | μg | 普通 |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
別名: たん
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛タン肉と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。