このページでは牛サーロイン肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牛サーロイン肉のカロリーは460kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:Nadia
牛サーロイン肉の可食部100gあたりのカロリーは、460kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中84位です。これは多い順にすると上位5%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので牛サーロイン肉のカロリーを評価すると、127件中7位です。これは上位から5%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 460Kcal |
全体での評価 | 84位 / 1592件中(上位5%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 7位 / 127件中(上位5%…高い) |
牛サーロイン肉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牛サーロイン肉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:キッコーマン
なぜ牛サーロイン肉のカロリーは高いのか?
牛サーロイン肉は、可食部100gあたり460kcalという高いカロリーを持っています。その理由について、以下の栄養データを参照して説明します。
カロリーが高い理由
牛サーロイン肉のカロリーが高い理由は、主に脂質の含有量が多いためです。可食部100gあたりの脂質は47.5gもあり、他の食材と比較すると非常に多いです。脂質は1gあたり9kcalという高いエネルギーを持っており、そのため牛サーロイン肉のカロリーも高くなっています。
その他の栄養データ
一方で、牛サーロイン肉は糖質の含有量がかなり低く、食物繊維は無いという特徴もあります。可食部100gあたりの糖質は4.9gであり、他の食材と比較して低いです。また、食物繊維は0gということで、消化吸収が早くなるため、カロリーの吸収も速くなります。
まとめ
牛サーロイン肉のカロリーが高い理由は、脂質の含有量が多いためです。脂質は高いエネルギーを持っており、そのためカロリーも高くなります。また、糖質の含有量はかなり低く、食物繊維は無いという特徴もあります。これらの栄養データを考慮すると、牛サーロイン肉は高カロリーな食材であると言えます。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牛サーロイン肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 4.9g | 4 | 19.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 11.7g | 4 | 46.8kcal |
脂質 | 47.5g | 9 | 427.5kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牛サーロイン肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、427.5kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牛サーロイン肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キッコーマン
牛サーロイン肉は低糖質ダイエットに少し効果的
低糖質ダイエットは、糖質の摂取量を制限することで体重の減少を促すダイエット方法です。糖質を制限することにより、血糖値の上昇を抑え、脂肪の燃焼を促進するとされています。低糖質ダイエットは健康にも良いとされ、多くの人々が取り入れています。
肉は低糖質ダイエットにおいて重要な食材の一つです。特に牛肉は、糖質量が比較的低いことで知られています。その中でも牛サーロイン肉は、糖質量が4.9gと少ないため、低糖質ダイエットに効果的な食材と言えます。
牛サーロイン肉は、赤身の部位でありながら、柔らかくジューシーな食感が特徴です。脂肪分も適度で、栄養価も高いため、ダイエット中でも満足感を得ることができます。また、タンパク質の含有量も豊富であり、筋肉の形成や修復にも役立ちます。
低糖質ダイエットでは、炭水化物の摂取を制限することが求められますが、代わりにタンパク質の摂取を増やす必要があります。牛サーロイン肉は、タンパク質の良い供給源となるため、ダイエット中でも栄養バランスを保つことができます。
ただし、牛サーロイン肉を適切に調理することも重要です。余分な脂肪を取り除き、焼きすぎないように注意しましょう。また、食べ過ぎには注意が必要です。ダイエット中でも適度な量を摂取することが大切です。
牛サーロイン肉は、低糖質ダイエットにおいて少し効果的な食材です。糖質量が4.9gと比較的低く、タンパク質の供給源としても優れています。ただし、適切な調理と適度な摂取量を守ることが重要です。牛サーロイン肉を上手に取り入れながら、健康的なダイエットを実践しましょう。
牛サーロイン肉は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:DELISH KITCHEN
牛サーロイン肉は低脂質ダイエットに不向き
牛肉は、多くの人にとっておいしい食材の一つです。その中でも特に人気が高いのが「牛サーロイン肉」です。しかし、低脂質ダイエットを目指している方にとっては、牛サーロイン肉は避けるべき食材と言えるでしょう。
牛サーロイン肉の脂質量
牛サーロイン肉100gあたりの脂質量は約47.5gとされています。これは非常に高い数値であり、低脂質ダイエットを行う上では適さないことが分かります。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂り過ぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まります。
脂質の種類
さらに、牛サーロイン肉に含まれる脂質は、主に飽和脂肪酸と呼ばれる種類です。飽和脂肪酸は、体内での合成が容易であり、摂り過ぎると悪玉コレステロールの上昇や動脈硬化のリスクが高まります。低脂質ダイエットを行う際には、不飽和脂肪酸を摂取することが重要とされています。
代替の選択肢
低脂質ダイエットを目指す方には、牛サーロイン肉の代わりに、鶏むね肉や豚ヒレ肉を選ぶことをおすすめします。これらの肉は、牛サーロイン肉に比べて脂質量が少なく、不飽和脂肪酸も含んでいます。さらに、鶏むね肉や豚ヒレ肉は、脂肪の代わりにタンパク質を豊富に含んでおり、ダイエットにも適しています。
まとめ
牛サーロイン肉は、低脂質ダイエットを目指す方にとっては不向きな食材です。その高い脂質量と飽和脂肪酸の含有量は、肥満や生活習慣病のリスクを高める可能性があります。代わりに、鶏むね肉や豚ヒレ肉などの低脂肪かつタンパク質豊富な肉を選ぶことで、健康的なダイエットを実践することができます。食事のバランスを考えながら、適切な肉の選択を心がけましょう。
最後に、牛サーロイン肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛サーロイン肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 460 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.3 | g | |
└糖質 | 4.9 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 11.7 | g | 普通 |
脂質 | 47.5 | g | 多い |
「牛サーロイン肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 40.0 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.5 | g | 低い |
コレステロール | 86 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「牛サーロイン肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 32 | mg | 普通 |
カリウム | 180 | mg | 普通 |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 12 | mg | 普通 |
リン | 100 | mg | 普通 |
鉄 | 0.9 | mg | 普通 |
亜鉛 | 2.8 | mg | 多い |
銅 | 0.05 | mg | 普通 |
マンガン | 0 | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 3 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 1 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 3 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 10 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.12 | mg | 普通 |
ナイアシン | 3.6 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.23 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.1 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.66 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
試料: 黒毛和種(去勢)/皮下脂肪: 11.5 %、筋間脂肪: 24.5 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛サーロイン肉と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。