このページでは牛肩肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牛肩肉のカロリーは258kcal(100gあたり)!これってどうなの?
牛肩肉の可食部100gあたりのカロリーは、258kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中433位です。これは多い順にすると上位27%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので牛肩肉のカロリーを評価すると、127件中33位です。これは上位から25%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 258Kcal |
全体での評価 | 433位 / 1592件中(上位27%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 33位 / 127件中(上位25%…高い) |
牛肩肉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牛肩肉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
牛肩肉のカロリーが高い理由
牛肩肉のカロリーは、可食部100gあたり258kcalと非常に高いです。その理由を以下の栄養データから説明します。
タンパク質が多い
牛肩肉は、可食部100gあたり17.7gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は体の組織を作り、修復するために必要な栄養素です。タンパク質は他の栄養素と比較してエネルギー量が高く、1gあたり4kcalのエネルギーを提供します。そのため、牛肩肉の高いタンパク質含有量がカロリーを増加させる要因となっています。
脂質が多い
牛肩肉は、可食部100gあたり22.3gの脂質を含んでいます。脂質もエネルギー源となる栄養素であり、1gあたり9kcalのエネルギーを提供します。牛肩肉の高い脂質含有量がカロリーを増加させる要因となっています。
糖質が少ない
牛肩肉は、可食部100gあたり2gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源となる栄養素ですが、牛肩肉には糖質が少ないため、カロリーが高い要因とはなりません。
食物繊維がない
牛肩肉には、可食部100gあたり食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化を助けるために重要な栄養素であり、食物繊維の含有量が少ないことも、牛肩肉のカロリーが高い理由の一つとなっています。
以上の理由から、牛肩肉はカロリーが高いと評価されています。タンパク質と脂質の含有量が多く、糖質と食物繊維の含有量が少ないため、注意が必要です。食事のバランスを考える際には、他の食材との組み合わせや摂取量に注意し、適切なカロリー摂取を心掛けましょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牛肩肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 2.0g | 4 | 8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 17.7g | 4 | 70.8kcal |
脂質 | 22.3g | 9 | 200.7kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牛肩肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、200.7kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牛肩肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
牛肩肉は、低糖質ダイエットに使える?
近年、健康志向の人々が増えており、低糖質ダイエットが注目を集めています。低糖質ダイエットは、炭水化物の摂取を制限することで血糖値の上昇を抑え、体脂肪の燃焼を促すとされています。そのため、糖質の少ない食材を選ぶことが重要です。
牛肩肉の糖質量は2g
そこで注目されるのが、牛肩肉です。牛肩肉は、糖質量が2gと非常に低いことが特徴です。この糖質量は、一般的な食品と比較しても非常に少ないです。そのため、低糖質ダイエットにおいては、牛肩肉を積極的に取り入れることができます。
牛肩肉の効果的な摂取方法
牛肩肉は、さまざまな料理に活用することができます。例えば、炒め物や煮込み料理、焼肉など、幅広い調理方法で美味しく食べることができます。また、牛肩肉にはタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素も豊富に含まれており、健康的な食事にも貢献します。
まとめ
牛肩肉は、低糖質ダイエットにおいて効果的な食材と言えます。糖質量が2gという低い数値でありながら、栄養価も高いため、健康的な食事を実現することができます。さまざまな料理に活用して、美味しく食べながら理想の体型を目指しましょう。
牛肩肉は、低脂質ダイエットに使える!?
牛肩肉は低脂質ダイエットに不向き
牛肩肉は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。牛肩肉は、100gあたりの脂質含有量が22.3gと非常に高く、脂肪を制限したい方には適していません。
脂質制限が必要なダイエット
脂質制限が必要なダイエットでは、脂肪の摂取量を制限することが重要です。脂肪は高カロリーであり、摂り過ぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まる恐れがあります。そのため、低脂質の食材を選ぶことが大切です。
牛肩肉の脂質含有量
牛肩肉は、脂肪の含有量が非常に高い部位です。100gあたりの脂質含有量が22.3gとなっており、低脂質ダイエットには不向きです。脂質制限を行っている方には、他の部位の牛肉や鶏肉など、より低脂質な食材を選ぶことが望ましいでしょう。
低脂質な食材の選び方
低脂質な食材を選ぶ際には、脂肪含有量を確認することが重要です。一般的に、鶏の胸肉やささ身、赤身の牛肉などは、比較的脂肪が少なく、低脂質ダイエットに適した食材とされています。また、魚介類も脂肪が少なく、栄養価も高いため、積極的に取り入れることがおすすめです。
まとめ
牛肩肉は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。脂質制限を行っている方には、他の部位の牛肉や鶏肉、魚介類など、より低脂質な食材を選ぶことが重要です。脂肪の摂取量を制限することで、健康的なダイエットを実践しましょう。
最後に、牛肩肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛肩肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 258 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.3 | g | |
└糖質 | 2.0 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 17.7 | g | 多い |
脂質 | 22.3 | g | 多い |
「牛肩肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 58.8 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.9 | g | 普通 |
コレステロール | 72 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「牛肩肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 47 | mg | 普通 |
カリウム | 280 | mg | 普通 |
カルシウム | 4 | mg | 低い |
マグネシウム | 19 | mg | 普通 |
リン | 150 | mg | 普通 |
鉄 | 0.9 | mg | 普通 |
亜鉛 | 4.9 | mg | 多い |
銅 | 0.07 | mg | 普通 |
マンガン | 0 | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | Tr | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | Tr | μg | 無し |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 7 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.08 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.21 | mg | 多い |
ナイアシン | 4.3 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.32 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.5 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.00 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
試料: 黒毛和種(去勢)/皮下脂肪: 4.3 %、筋間脂肪: 11.0 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛肩肉と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。