このページでは牛肩ロース肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牛肩ロース肉のカロリーは380kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:Nadia
牛肩ロース肉の可食部100gあたりのカロリーは、380kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中161位です。これは多い順にすると上位10%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので牛肩ロース肉のカロリーを評価すると、127件中10位です。これは上位から7%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 380Kcal |
全体での評価 | 161位 / 1592件中(上位10%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 10位 / 127件中(上位7%…高い) |
牛肩ロース肉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牛肩ロース肉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:サントリー
なぜ牛肩ロース肉のカロリーは高いのか?
牛肩ロース肉は、可食部100gあたり380kcalという高いカロリーを持っています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
カロリーが高い理由
牛肩ロース肉のカロリーは、可食部100gあたり380kcalと高いです。これは、主に脂質の含有量が多いためです。牛肩ロース肉に含まれる脂質は37.4gと多く、脂肪分が高いことがカロリーを増加させています。
糖質の低さ
牛肩ロース肉の糖質は4.6gとかなり低いです。糖質の低さは、ダイエットや血糖値の上昇を気にする人にとっては嬉しい特徴です。
食物繊維の欠如
牛肩ロース肉には食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化を促進し、便通を良くする効果がありますが、牛肩ロース肉にはそれがありません。
タンパク質の豊富さ
牛肩ロース肉には13.8gのタンパク質が含まれており、タンパク質の摂取には適しています。タンパク質は筋肉の合成や修復に必要な栄養素であり、健康的な体作りに欠かせません。
以上のように、牛肩ロース肉のカロリーが高い理由は、脂質の多さによるものです。その一方で、糖質は低く、食物繊維は含まれていませんが、タンパク質は豊富に含まれています。これらの栄養データを考慮しながら、牛肩ロース肉を摂取する際にはバランスの取れた食事を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牛肩ロース肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 4.6g | 4 | 18.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 13.8g | 4 | 55.2kcal |
脂質 | 37.4g | 9 | 336.6kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牛肩ロース肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、336.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牛肩ロース肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:サントリー
牛肩ロース肉は低糖質ダイエットに少し効果的
牛肩ロース肉は、糖質量が4.6gと比較的低いため、低糖質ダイエットに少し効果的な食材と言えます。
糖質制限の重要性
近年、糖質制限ダイエットが注目されています。糖質制限は、血糖値の急激な上昇を抑え、体脂肪の蓄積を防ぐ効果があります。また、糖質制限はインスリンの分泌を抑え、糖尿病の予防にも役立ちます。
牛肩ロース肉の特徴
牛肩ロース肉は、牛の肩の部位から取れる肉であり、赤身が多く、脂肪の含有量が比較的少ない特徴があります。そのため、低脂肪でありながら、たんぱく質が豊富に含まれています。
牛肩ロース肉の糖質量
牛肩ロース肉の糖質量は、100gあたり4.6gとなっています。これは他の肉と比較してもかなり低い数値です。糖質制限ダイエットを行っている方にとって、牛肩ロース肉は食事メニューに取り入れやすい選択肢と言えるでしょう。
牛肩ロース肉の効果
牛肩ロース肉は、低糖質でありながらたんぱく質が豊富なため、ダイエット中の筋肉量の維持や増加に役立ちます。また、たんぱく質は食事の満足感を高めるため、食事制限中でも満足感を得ることができます。
注意点
牛肩ロース肉を低糖質ダイエットに取り入れる際には、調理方法にも注意が必要です。油を使わずに焼くか、脂肪分の少ない調味料を使用するなど、脂肪摂取量を抑えるように心掛けましょう。
まとめ
牛肩ロース肉は、糖質量が4.6gと比較的低く、低糖質ダイエットに少し効果的な食材です。その特徴的な赤身と低脂肪の組み合わせは、筋肉量の維持や増加に役立ちます。ただし、調理方法には注意が必要です。低糖質ダイエットを実践する際には、牛肩ロース肉を上手に取り入れて健康的な食事を楽しんでください。
牛肩ロース肉は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キッコーマン
牛肩ロース肉は低脂質ダイエットに不向き
牛肩ロース肉は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。その理由を以下に説明します。
牛肩ロース肉の脂質含有量
牛肩ロース肉は、100gあたり37.4gの脂質を含んでいます。この数値は、低脂質とは言えません。低脂質ダイエットを目指す方にとっては、脂質の摂取量を制限する必要がありますので、牛肩ロース肉は避けるべき食材と言えるでしょう。
牛肩ロース肉の脂肪の種類
さらに、牛肩ロース肉の脂肪の種類も考慮する必要があります。牛肩ロース肉には、飽和脂肪酸が多く含まれています。飽和脂肪酸は、心臓病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めるとされています。低脂質ダイエットを行う際には、飽和脂肪酸の摂取を制限する必要がありますので、牛肩ロース肉は避けるべきです。
代替となる食材
低脂質ダイエットを行う際には、牛肩ロース肉の代わりに、脂質の少ない食材を選ぶことが重要です。例えば、鶏胸肉や白身魚などは、脂質が少なく、タンパク質も豊富です。これらの食材を積極的に取り入れることで、低脂質ダイエットを実践することができます。
まとめ
牛肩ロース肉は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。脂質含有量が多く、飽和脂肪酸も多く含まれています。低脂質ダイエットを行う際には、牛肩ロース肉の代わりに脂質の少ない食材を選ぶことが重要です。鶏胸肉や白身魚などを積極的に取り入れることで、健康的なダイエットを実践することができます。
最後に、牛肩ロース肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛肩ロース肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 380 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.2 | g | |
└糖質 | 4.6 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 13.8 | g | 多い |
脂質 | 37.4 | g | 多い |
「牛肩ロース肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 47.9 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.7 | g | 普通 |
コレステロール | 89 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「牛肩ロース肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 42 | mg | 普通 |
カリウム | 210 | mg | 普通 |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 14 | mg | 普通 |
リン | 120 | mg | 普通 |
鉄 | 0.7 | mg | 普通 |
亜鉛 | 4.6 | mg | 多い |
銅 | 0.06 | mg | 普通 |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 3 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 1 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 3 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 8 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.17 | mg | 多い |
ナイアシン | 3.2 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.18 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.1 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.90 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
試料: 黒毛和種(去勢)/皮下脂肪: 1.8 %、筋間脂肪: 17.0 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛肩ロース肉と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。