このページでは牛バラ肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牛バラ肉のカロリーは472kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:サントリー
牛バラ肉の可食部100gあたりのカロリーは、472kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中77位です。これは多い順にすると上位4%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので牛バラ肉のカロリーを評価すると、127件中3位です。これは上位から2%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 472Kcal |
全体での評価 | 77位 / 1592件中(上位4%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 3位 / 127件中(上位2%…高い) |
牛バラ肉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牛バラ肉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:キッコーマン
牛バラ肉のカロリーは高い理由
牛バラ肉のカロリーは、可食部100gあたり472kcalと非常に高いです。その理由を以下の栄養データから説明します。
高い脂質量
牛バラ肉には、可食部100gあたり50gの脂質が含まれています。脂質はカロリーを多く含む栄養素であり、1gあたり9kcalのエネルギーを提供します。そのため、脂質の含有量が多い牛バラ肉は、カロリーが高くなるのです。
適度なタンパク質量
牛バラ肉には、可食部100gあたり11gのタンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉や組織の修復・再生に必要な栄養素であり、1gあたり4kcalのエネルギーを提供します。牛バラ肉のタンパク質量は普通とされており、カロリーの主要な要因ではありません。
低い糖質量
牛バラ肉には、可食部100gあたり6gの糖質が含まれています。糖質は炭水化物の一種であり、1gあたり4kcalのエネルギーを提供します。牛バラ肉の糖質量は比較的低く、カロリーにはあまり影響を与えません。
食物繊維が無い
牛バラ肉には、可食部100gあたり食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収がされず、カロリーをほとんど提供しません。そのため、牛バラ肉のカロリーには食物繊維は影響しません。
以上の理由から、牛バラ肉のカロリーは高いと評価されます。その主な要因は、脂質の含有量が多いことです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牛バラ肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 6.0g | 4 | 24kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 11.0g | 4 | 44kcal |
脂質 | 50.0g | 9 | 450kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牛バラ肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、450kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牛バラ肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:ヤマサ
牛バラ肉は、低糖質ダイエットに使える?
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重を減らす方法の一つです。そのため、糖質量が少ない食材を選ぶことが重要です。牛バラ肉は、その点でどうなのでしょうか。
牛バラ肉の糖質量は6g
牛バラ肉の糖質量は、100gあたり約6gです。これは、他の肉と比べるとやや高めですが、一般的な食材と比べると控えめな方と言えます。
低糖質ダイエットには不向きな面も
しかし、牛バラ肉は低糖質ダイエットにはどちらかというと不向きな面もあります。なぜなら、脂肪分が比較的多く含まれているため、カロリーが高いことが挙げられます。低糖質ダイエットでは、糖質を制限するだけでなく、カロリーも抑える必要があります。そのため、牛バラ肉を適量摂取することが大切です。
牛バラ肉を上手に活用する方法
牛バラ肉を低糖質ダイエットに活用するためには、以下のような工夫が必要です。
まず、食材の組み合わせに注意しましょう。牛バラ肉は脂肪分が多いため、野菜や低糖質の食材と一緒に摂ることでバランスの良い食事にすることができます。また、調理方法も重要です。揚げ物や油で焼くよりも、蒸したりグリルで焼いたりすることで余分な脂肪を取り除くことができます。
さらに、牛バラ肉を適量に抑えることも大切です。食事の中で肉を主役にするのではなく、バランスの取れた食事を心がけましょう。牛バラ肉を使った料理を作る際には、他の具材をたくさん加えることで、食事のボリュームを増やすことができます。
まとめ
牛バラ肉は、糖質量が6gと控えめですが、低糖質ダイエットには不向きな面もあります。脂肪分が多く含まれているため、カロリーを抑えることにも注意が必要です。牛バラ肉を上手に活用するためには、食材の組み合わせや調理方法、適量の摂取に気を配る必要があります。低糖質ダイエットを成功させるためには、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
牛バラ肉は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キッコーマン
牛バラ肉は低脂質ダイエットに不向き
牛バラ肉は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。牛バラ肉は、脂肪の含有量が50gと比較的高いため、摂取することでカロリー摂取量が増えてしまいます。低脂質ダイエットを目指す方にとっては、牛バラ肉は避けるべき食材となります。
脂肪の含有量が高い
牛バラ肉は、脂肪の含有量が非常に高い部位です。脂肪は1gあたり9kcalのエネルギーを持っており、他の栄養素と比較するとカロリーが高いです。低脂質ダイエットでは、カロリー摂取量を制限することが重要ですので、脂肪の多い食材は避けるべきです。
脂肪の種類にも注意が必要
また、牛バラ肉に含まれる脂肪の種類にも注意が必要です。牛バラ肉には、飽和脂肪酸が多く含まれています。飽和脂肪酸は、動脈硬化や心臓病のリスクを高める可能性があります。低脂質ダイエットでは、飽和脂肪酸の摂取を制限することが推奨されていますので、牛バラ肉は避けるべき食材となります。
代替の食材を選ぶべき
低脂質ダイエットを目指す方は、牛バラ肉の代わりに脂肪の少ない食材を選ぶべきです。例えば、鶏むね肉や豚ヒレ肉などは、脂肪の含有量が低く、カロリーも比較的少ないです。また、魚介類や豆腐、大豆製品なども低脂質であり、良い選択肢となります。バラ肉の代わりにこれらの食材を摂取することで、低脂質ダイエットを実践することができます。
まとめ
牛バラ肉は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。脂肪の含有量が高く、特に飽和脂肪酸の摂取量にも注意が必要です。低脂質ダイエットを目指す方は、牛バラ肉の代わりに脂肪の少ない食材を選ぶことをおすすめします。バラ肉の代わりに鶏むね肉や豚ヒレ肉、魚介類や豆腐などを摂取することで、健康的な低脂質ダイエットを実践することができます。
最後に、牛バラ肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛バラ肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 472 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 6.0 | g | 低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 11.0 | g | 普通 |
脂質 | 50.0 | g | 多い |
「牛バラ肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 38.4 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.5 | g | 低い |
コレステロール | 98 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「牛バラ肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 44 | mg | 普通 |
カリウム | 160 | mg | 普通 |
カルシウム | 4 | mg | 低い |
マグネシウム | 10 | mg | 低い |
リン | 87 | mg | 普通 |
鉄 | 1.4 | mg | 多い |
亜鉛 | 3.0 | mg | 多い |
銅 | 0.09 | mg | 普通 |
マンガン | 0 | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 3 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 3 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 16 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.11 | mg | 普通 |
ナイアシン | 3.1 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.16 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.2 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.74 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
別名: カルビ/試料: 黒毛和種(去勢)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
牛バラ肉と同じ肉の牛肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
牛肩肉 | 258 | 2.0 | 17.7 | 22.3 | (0) |
牛肩ロース肉 | 380 | 4.6 | 13.8 | 37.4 | (0) |
牛リブロース肉 | 514 | 3.4 | 9.7 | 56.5 | (0) |
牛サーロイン肉 | 460 | 4.9 | 11.7 | 47.5 | (0) |
牛バラ肉 | 472 | 6.0 | 11.0 | 50.0 | (0) |
牛もも肉 | 235 | 4.8 | 19.2 | 18.7 | (0) |
牛そともも肉 | 244 | 4.6 | 17.8 | 20.0 | (0) |
牛ランプ肉 | 319 | 4.7 | 15.1 | 29.9 | (0) |
牛ヒレ肉 | 207 | 4.0 | 19.1 | 15.0 | (0) |
牛カルビ肉 | 212 | 3.8 | 20.1 | 15.4 | (0) |
牛ステーキ肉 | 273 | 5.4 | 17.4 | 23.7 | (0) |
牛しゃぶしゃぶ肉 | 117 | 3.4 | 21.2 | 4.3 | (0) |
牛肉 | 580 | 6.9 | 6.3 | 64.4 | (0) |
ミスジ | 214 | 4.9 | 18.4 | 16.4 | (0) |
牛シャトーブリアン | 123 | 2.9 | 20.5 | 4.8 | (0) |
牛ひき肉 | 251 | 3.6 | 17.1 | 21.1 | (0) |
牛タン肉 | 318 | 3.2 | 13.3 | 31.8 | (0) |
牛ハツ | 128 | 4.3 | 16.5 | 7.6 | (0) |
牛レバー | 119 | 7.4 | 19.6 | 3.7 | (0) |
牛の腎臓(ジンギスカン肉) | 118 | 4.6 | 16.7 | 6.4 | (0) |
牛モツ・センマイ | 166 | 6.8 | 24.5 | 8.4 | (0) |
牛ハチノス | 186 | 3.7 | 12.4 | 15.7 | (0) |
牛ミノ | 57 | 2.9 | 11.7 | 1.3 | (0) |
牛シマチョウ | 308 | 3.7 | 11.1 | 30.0 | (0) |
牛の小腸 | 268 | 3.5 | 9.9 | 26.1 | (0) |
牛の大腸 | 150 | 2.8 | 9.3 | 13.0 | (0) |
牛の直腸 | 106 | 3.1 | 11.6 | 7.0 | (0) |
牛スジ肉 | 157 | 0.8 | 31 | 5.1 | (0) |
牛の子宮 | 95 | 0.6 | 18.4 | 3.0 | (0) |
尾肉(牛テール) | 440 | 3.4 | 11.6 | 47.1 | (0) |
ローストビーフ | 190 | 4.1 | 21.7 | 11.7 | (0) |
コンビーフの缶詰 | 191 | 3.4 | 19.8 | 13.0 | (0) |
ビーフジャーキー | 304 | 14.1 | 54.8 | 7.8 | (0) |
スモークタン | 273 | 4.5 | 18.1 | 23.0 | (0) |
牛ハラミ肉 | 288 | 2.8 | 14.8 | 27.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。