このページでは、肉の猪豚肉を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
猪豚肉のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは猪豚肉の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 275 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.3 | g | |
└糖質 | 3.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 18.1 | g | 多い |
脂質 | 24.1 | g | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、肉分類に所属する正式名称「<畜肉類> いのぶた 肉 脂身つき 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、猪豚肉がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
猪豚肉はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
猪豚肉とは?どんな食材?
猪豚肉は、猪と豚の肉を組み合わせた食材です。猪は野生のイノシシのことであり、豚は養豚場で飼育されたブタのことを指します。この2つの異なる肉を組み合わせることで、独特な風味と食感を楽しむことができます。
猪豚肉の特徴
猪豚肉の特徴は、まずその肉質の違いにあります。猪の肉は豚の肉に比べて繊維がしっかりしており、噛むと弾力があります。また、猪の肉は豚の肉に比べて脂肪分が少なく、ヘルシーな食材としても知られています。さらに、猪の肉は野生の動物のため、自然の風味が豊かで、深い味わいを持っています。
猪豚肉の調理法
猪豚肉は、その特徴的な風味を生かすために、適切な調理法が求められます。まず、猪の肉の弾力を引き出すために、じっくりと時間をかけて加熱することが重要です。焼く場合は、低温でじっくりと焼き上げることで、肉の中までしっかりと火を通すことができます。また、煮込む場合は、長時間煮込むことで、猪の肉の繊維が柔らかくなり、より美味しくなります。
猪豚肉は、その独特な風味と食感から、特別な料理やイベントの際に人気があります。ぜひ、猪豚肉を使った料理を試してみてください。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は猪豚肉がダイエットにどう役立つか説明します!
猪豚肉はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 高タンパク質の供給源
猪豚肉は、100gあたり18.1gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は、体の組織を構築するために必要な栄養素であり、筋肉や骨、内臓などの形成に関与しています。タンパク質はまた、免疫機能の維持や修復、ホルモンの合成などの重要な役割も果たしています。猪豚肉の高タンパク質の供給は、健康的な食事において重要な役割を果たします。
2. 低糖質で血糖値の上昇を抑える
猪豚肉は、100gあたりの糖質がわずか3.2gと非常に低いです。これは、糖尿病や血糖値の管理が必要な人々にとって特に有益です。糖質の摂取量が少ないことにより、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。また、低糖質の食事は、体脂肪の蓄積を抑制し、体重管理にも役立ちます。
3. 栄養バランスの取れた食事に適している
猪豚肉は、カロリーが275kcalとやや高いですが、他の栄養素のバランスが良い食材です。タンパク質や脂質の含有量が多く、食物繊維はほとんど含まれていませんが、塩分は低いです。これにより、猪豚肉を適切な量で摂取することで、栄養バランスの取れた食事を実現することができます。また、食事のバリエーションを豊かにするために、他の食材と組み合わせることもおすすめです。
おすすめ:猪豚肉のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
猪豚肉に含まれる無機質の栄養を解説!
1. ミネラルバランスが良い
猪豚肉は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、銅といったミネラルを含んでいます。特に亜鉛の含有量は多く、栄養バランスを整える上で重要な役割を果たします。これらのミネラルは、体内の酵素活性や骨の形成、免疫機能の維持などに関与しており、健康維持に必要不可欠な栄養素です。
2. カルシウムやマンガンの含有量は低い
猪豚肉には、カルシウムやマンガンの含有量が低いことが分かります。カルシウムは骨や歯の形成に重要な役割を果たし、マンガンは酵素の活性化に関与しています。そのため、これらのミネラルを摂取するためには、他の食材との組み合わせや補完が必要となります。
3. ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンは含まれていない
猪豚肉には、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンといったミネラルが含まれていないことが分かります。これらのミネラルは、甲状腺機能や酵素の働き、血糖値の調節などに関与しており、必要な量を摂取するためには他の食材から補う必要があります。
以上のように、猪豚肉はミネラルバランスが良く、特に亜鉛の含有量が多いことが特徴です。一方で、カルシウムやマンガンの含有量は低く、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンは含まれていないため、他の食材との組み合わせや補完が必要です。これらの特徴を踏まえて、バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。
猪豚肉に含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンA
猪豚肉に含まれるビタミンAは、レチノールとして11 μg含まれています。レチノールは、視力の維持や皮膚の健康維持に関与しており、猪豚肉を摂取することで十分なビタミンAを摂取することができます。また、猪豚肉にはα-カロテンやβ-カロテンなどのプロビタミンAは含まれていません。
2. ビタミンD
猪豚肉にはビタミンDが1.1 μg含まれており、多くの量を含んでいます。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する役割があり、骨の健康維持に重要な栄養素です。猪豚肉を摂取することでビタミンDを効果的に摂取することができます。
3. ビタミンB群
猪豚肉にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸が豊富に含まれています。これらのビタミンB群は、エネルギー代謝や神経機能の維持に関与しており、猪豚肉を摂取することでビタミンB群を効果的に摂取することができます。
以上のように、猪豚肉にはビタミンA、ビタミンD、ビタミンB群が豊富に含まれています。これらのビタミンは、私たちの健康維持に重要な役割を果たしています。猪豚肉をバランスの取れた食事に取り入れることで、これらのビタミンを効果的に摂取することができます。
最後に、猪豚肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「猪豚肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 275 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.3 | g | |
└糖質 | 3.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 18.1 | g | 多い |
脂質 | 24.1 | g | 多い |
「猪豚肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 56.7 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | 66 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「猪豚肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 50 | mg | 普通 |
カリウム | 280 | mg | 普通 |
カルシウム | 4 | mg | 低い |
マグネシウム | 19 | mg | 普通 |
リン | 150 | mg | 普通 |
鉄 | 0.8 | mg | 普通 |
亜鉛 | 1.8 | mg | 多い |
銅 | 0.06 | mg | 普通 |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 11 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 11 | μg | 普通 |
ビタミンD | 1.1 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 3 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.62 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.16 | mg | 多い |
ナイアシン | 6.2 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.48 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0.7 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.23 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
猪豚肉と同じ肉のいろいろな肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
猪肉 | 249 | 3.8 | 18.8 | 19.8 | (0) |
猪豚肉 | 275 | 3.2 | 18.1 | 24.1 | (0) |
うざぎ肉 | 131 | 4.1 | 20.5 | 6.3 | (0) |
馬刺し肉 | 102 | 3.1 | 20.1 | 2.5 | (0) |
くじら肉 | 100 | 4.5 | 24.1 | 0.4 | (0) |
鹿肉 | 102 | 4.5 | 22.3 | 1.5 | (0) |
羊肉・混合プレスハム | 100 | 3.7 | 14.4 | 4.1 | (0) |
羊肉(マトン)ロース 脂身つき 生 | 192 | 0 | 19.3 | 15.0 | (0) |
羊肉(マトン)もも 脂身つき 生 | 205 | 3.4 | 18.8 | 15.3 | (0) |
羊肉(ラム肉)肩 | 214 | 4.1 | 17.1 | 17.1 | (0) |
羊肉(ラム肉)ロース | 287 | 5.9 | 15.6 | 25.9 | (0) |
羊肉(ラム肉)もも | 164 | 1.4 | 20.0 | 12.0 | (0) |
山羊肉 | 99 | 3.8 | 21.9 | 1.5 | (0) |
合鴨肉 | 304 | 2.7 | 14.2 | 29.0 | (0) |
アヒル肉 | 237 | 5.0 | 14.9 | 19.8 | (0) |
うずら肉 | 194 | 3.8 | 20.5 | 12.9 | (0) |
鴨肉 | 118 | 4.7 | 23.6 | 3.0 | (0) |
キジ肉 | 101 | 3.7 | 23.0 | 1.1 | (0) |
七面鳥 | 99 | 4.0 | 23.5 | 0.7 | (0) |
スズメ肉 | 114 | 1.4 | 18.1 | 5.9 | (0) |
鳩肉 | 131 | 3.8 | 21.8 | 5.1 | (0) |
フォアグラ | 470 | 4.2 | 8.3 | 49.9 | (0) |
ほろほろちょう | 98 | 3.6 | 22.5 | 1.0 | (0) |
いなごのつくだ煮 | 243 | 33.1 | 26.3 | 1.4 | (0) |
かえる肉 | 92 | 0.5 | 22.3 | 0.4 | (0) |
すっぽん肉 | 175 | 1.9 | 16.4 | 13.4 | (0) |
はちの子缶詰 | 239 | 30.6 | 16.2 | 7.2 | (0) |
アヒル肉(皮なし) | 94 | 3.0 | 20.1 | 2.2 | (0) |
アヒルの皮 | 448 | 7.9 | 7.3 | 45.8 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。