このページではアヒル肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
アヒル肉のカロリーは237kcal(100gあたり)!これってどうなの?
アヒル肉の可食部100gあたりのカロリーは、237kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中495位です。これは多い順にすると上位31%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルのでアヒル肉のカロリーを評価すると、127件中45位です。これは上位から35%に位置するカロリーで、評価は同じく「平均的」となります。
カロリー | 237Kcal |
全体での評価 | 495位 / 1592件中(上位31%…平均的) |
「肉」ジャンル内での評価 | 45位 / 127件中(上位35%…平均的) |
アヒル肉はカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜアヒル肉のカロリーは平均的?なにが含まれているの?
アヒル肉のカロリーは平均的な理由
アヒル肉のカロリーは、可食部100gあたり237kcalであり、他の食材と比較して「平均的」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
糖質がかなり低い
アヒル肉は、可食部100gあたり5gの糖質を含んでいます。この糖質の量は、他の食材と比較してかなり低いです。糖質が少ないため、アヒル肉は糖質制限をしている人や糖質を気にする人にとって適した食材と言えます。
食物繊維は無し
アヒル肉には、可食部100gあたり0gの食物繊維が含まれていません。食物繊維は、腸の働きを促進し、便通を良くする効果がありますが、アヒル肉にはそれが含まれていないため、食物繊維を摂取したい人には他の食材を選ぶ必要があります。
タンパク質が多い
アヒル肉は、可食部100gあたり14.9gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は、筋肉や細胞の修復に必要な栄養素であり、体の健康維持に欠かせません。アヒル肉のタンパク質の量は多いため、筋肉をつけたい人や運動をしている人にとっては良い選択肢と言えます。
脂質が多い
アヒル肉は、可食部100gあたり19.8gの脂質を含んでいます。脂質は、エネルギー源として重要な栄養素ですが、摂り過ぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。アヒル肉の脂質の量は多いため、脂質制限をしている人や健康管理に気を付けている人は摂取量に注意する必要があります。
以上の栄養データから、アヒル肉のカロリーが平均的と評価される理由が分かりました。糖質がかなり低く、タンパク質が多い一方で、食物繊維は無く、脂質が多いという特徴があります。これらの栄養データを考慮しながら、バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「アヒル肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 5.0g | 4 | 20kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 14.9g | 4 | 59.6kcal |
脂質 | 19.8g | 9 | 178.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「アヒル肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、178.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
アヒル肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
アヒル肉は、低糖質ダイエットに使える?
最近、糖質制限ダイエットが注目されています。糖質制限ダイエットは、糖質の摂取を制限することで、体重の減少や血糖値の安定化を目指すものです。糖質制限ダイエットを実践する際には、低糖質の食材を選ぶことが重要です。そこで、アヒル肉が低糖質ダイエットに使えるのか、ご紹介します。
アヒル肉の糖質量は5g
まず、アヒル肉の糖質量についてご説明します。アヒル肉100gあたりの糖質量は約5gです。この数値は、他の肉と比べても低い部類に入ります。例えば、鶏肉や牛肉はそれぞれ0gの糖質を含んでいます。しかし、アヒル肉の糖質量はそれほど高くないため、低糖質ダイエットに取り入れることができるのです。
アヒル肉の栄養価
アヒル肉は、低糖質だけでなく、栄養価も高い食材です。アヒル肉には、タンパク質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。特に、ビタミンB群や鉄分、亜鉛などが多く含まれており、健康維持に役立ちます。また、アヒル肉は低脂肪であるため、ダイエット中でも摂取しやすい食材と言えます。
アヒル肉の調理方法
アヒル肉の調理方法によって、糖質量は変わってきます。加熱することで、水分が蒸発し、糖質濃度が高くなる可能性があります。ですので、アヒル肉を調理する際には、焼く、煮る、蒸すなどの方法を選ぶことがポイントです。また、調味料にも注意が必要です。糖質を含むソースやマリネを使用すると、糖質摂取量が増えてしまいますので、控えめに使用するようにしましょう。
アヒル肉は低糖質ダイエットに少し効果的
以上のことから、アヒル肉は低糖質ダイエットに少し効果的な食材であると言えます。糖質量が5gという数値は、他の肉と比べても低い部類に入ります。また、アヒル肉には栄養価もあり、健康維持に役立ちます。ただし、調理方法や調味料には注意が必要です。適切な調理方法と控えめな調味料の使用を心掛けることで、アヒル肉を低糖質ダイエットに取り入れることができるでしょう。
アヒル肉は、低脂質ダイエットに使える!?
アヒル肉は、低脂質ダイエットに不向きな肉?
最近、低脂質ダイエットが注目されています。脂質を制限することで、健康を維持し、体重を管理することができると言われています。しかし、その中でもアヒル肉は、低脂質ダイエットには不向きな肉とされています。
アヒル肉の脂質含有量
アヒル肉は、一般的な肉と比べると、脂質の含有量が高いです。100gあたりのアヒル肉の脂質含有量は、19.8gとなっています。これは、低脂質ダイエットを目指す人にとっては、かなり高い数値です。脂質の摂取を制限することが目的のダイエットにおいては、アヒル肉は避けるべき食材と言えるでしょう。
アヒル肉の脂質の種類
また、アヒル肉に含まれる脂質は、飽和脂肪酸が多い傾向にあります。飽和脂肪酸は、心臓病や高血圧などのリスクを増加させる可能性があります。低脂質ダイエットを実践する際には、心臓病や高血圧の予防も考慮に入れる必要がありますので、アヒル肉の摂取は控えた方が良いでしょう。
代替肉としての選択肢
アヒル肉が低脂質ダイエットに不向きであることがわかったとしても、代替肉としての選択肢はたくさんあります。例えば、鶏肉や魚、豆腐などは低脂質であり、良質なタンパク質も含んでいます。これらの食材を積極的に取り入れることで、低脂質ダイエットを実践することができます。
まとめ
アヒル肉は、低脂質ダイエットには不向きな肉と言えます。脂質の含有量が高く、飽和脂肪酸も多く含まれています。代替肉としては、鶏肉や魚、豆腐などがおすすめです。低脂質ダイエットを実践する際には、アヒル肉の摂取は控えるようにしましょう。
最後に、アヒル肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「アヒル肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 237 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 5.0 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 14.9 | g | 多い |
脂質 | 19.8 | g | 多い |
「アヒル肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 62.7 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | 85 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「アヒル肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 67 | mg | 普通 |
カリウム | 250 | mg | 普通 |
カルシウム | 5 | mg | 低い |
マグネシウム | 17 | mg | 普通 |
リン | 160 | mg | 普通 |
鉄 | 1.6 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.6 | mg | 多い |
銅 | 0.20 | mg | 多い |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | 7 | μg | 多い |
セレン | 16 | μg | 多い |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 62 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 62 | μg | 多い |
ビタミンD | 0.8 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 41 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.30 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.26 | mg | 多い |
ナイアシン | 5.3 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.34 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 2.1 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.20 | mg | 多い |
ビオチン | 4.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 2 | mg | 普通 |
皮及び皮下脂肪: 40.4 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
アヒル肉と同じ肉のいろいろな肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
猪肉 | 249 | 3.8 | 18.8 | 19.8 | (0) |
猪豚肉 | 275 | 3.2 | 18.1 | 24.1 | (0) |
うざぎ肉 | 131 | 4.1 | 20.5 | 6.3 | (0) |
馬刺し肉 | 102 | 3.1 | 20.1 | 2.5 | (0) |
くじら肉 | 100 | 4.5 | 24.1 | 0.4 | (0) |
鹿肉 | 102 | 4.5 | 22.3 | 1.5 | (0) |
羊肉・混合プレスハム | 100 | 3.7 | 14.4 | 4.1 | (0) |
羊肉(マトン)ロース 脂身つき 生 | 192 | 0 | 19.3 | 15.0 | (0) |
羊肉(マトン)もも 脂身つき 生 | 205 | 3.4 | 18.8 | 15.3 | (0) |
羊肉(ラム肉)肩 | 214 | 4.1 | 17.1 | 17.1 | (0) |
羊肉(ラム肉)ロース | 287 | 5.9 | 15.6 | 25.9 | (0) |
羊肉(ラム肉)もも | 164 | 1.4 | 20.0 | 12.0 | (0) |
山羊肉 | 99 | 3.8 | 21.9 | 1.5 | (0) |
合鴨肉 | 304 | 2.7 | 14.2 | 29.0 | (0) |
アヒル肉 | 237 | 5.0 | 14.9 | 19.8 | (0) |
うずら肉 | 194 | 3.8 | 20.5 | 12.9 | (0) |
鴨肉 | 118 | 4.7 | 23.6 | 3.0 | (0) |
キジ肉 | 101 | 3.7 | 23.0 | 1.1 | (0) |
七面鳥 | 99 | 4.0 | 23.5 | 0.7 | (0) |
スズメ肉 | 114 | 1.4 | 18.1 | 5.9 | (0) |
鳩肉 | 131 | 3.8 | 21.8 | 5.1 | (0) |
フォアグラ | 470 | 4.2 | 8.3 | 49.9 | (0) |
ほろほろちょう | 98 | 3.6 | 22.5 | 1.0 | (0) |
いなごのつくだ煮 | 243 | 33.1 | 26.3 | 1.4 | (0) |
かえる肉 | 92 | 0.5 | 22.3 | 0.4 | (0) |
すっぽん肉 | 175 | 1.9 | 16.4 | 13.4 | (0) |
はちの子缶詰 | 239 | 30.6 | 16.2 | 7.2 | (0) |
アヒル肉(皮なし) | 94 | 3.0 | 20.1 | 2.2 | (0) |
アヒルの皮 | 448 | 7.9 | 7.3 | 45.8 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。