このページではかきフライのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
かきフライのカロリーは289kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:ニッスイ
かきフライの可食部100gあたりのカロリーは、289kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中361位です。これは多い順にすると上位22%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「料理」ジャンルのでかきフライのカロリーを評価すると、55件中3位です。これは上位から5%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 289Kcal |
全体での評価 | 361位 / 1592件中(上位22%…高い) |
「料理」ジャンル内での評価 | 3位 / 55件中(上位5%…高い) |
かきフライはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜかきフライのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:キューピー
かきフライのカロリーが高い理由
かきフライは、可食部100gあたり289kcalという高いカロリーを持っています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
糖質の量は普通
かきフライの可食部100gあたりの糖質は26.8gで、普通と言えます。糖質はエネルギー源となりますが、かきフライのカロリーが高い主な要因ではありません。
食物繊維の量は多い
かきフライには可食部100gあたり2.3gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化を促進し、腸内環境を整える役割がありますが、カロリーとは直接関係はありません。
タンパク質の量は普通
かきフライの可食部100gあたりのタンパク質は8.9gで、普通と言えます。タンパク質は体の組織を作る材料として重要ですが、カロリーの高さには影響しません。
脂質の量は多い
かきフライには可食部100gあたり18gの脂質が含まれています。脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを持ち、他の栄養素に比べて高いカロリーを提供します。そのため、かきフライのカロリーが高い主な要因は脂質の量の多さにあります。
以上の栄養データから、かきフライのカロリーが高い理由は、脂質の量が多いためと言えます。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂り過ぎには注意が必要です。バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「かきフライ」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 26.8g | 4 | 107.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.3g | 2 | 4.6kcal |
たんぱく質 | 8.9g | 4 | 35.6kcal |
脂質 | 18g | 9 | 162kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「かきフライ」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、162kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
かきフライは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キッコーマン
かきフライは、低糖質ダイエットに使える?
洋風料理の一つである「かきフライ」は、多くの人にとっては美味しさとともに、高糖質な食品として知られています。しかし、低糖質ダイエットを実践している方々にとっては、かきフライは避けるべきメニューとされています。その理由について、以下に詳しく説明します。
かきフライの糖質量は26.8g
まず、かきフライの糖質量についてですが、一つのかきフライには平均で26.8gの糖質が含まれています。これは、低糖質ダイエットを実践している方々にとっては高い数値となります。低糖質ダイエットでは、1食あたりの糖質摂取量を制限することが求められており、一般的には20g以下が目安とされています。そのため、かきフライはこの目安を超えてしまうため、積極的に取り入れることは難しいのです。
かきフライの衣にも糖質が含まれている
また、かきフライの糖質量は、かきだけではなく衣にも含まれています。かきフライの衣は、小麦粉やパン粉を使用しており、これらには糖質が含まれています。特に小麦粉は糖質の主要な源となるため、かきフライの衣には多くの糖質が含まれていると言えます。低糖質ダイエットでは、積極的に小麦粉やパン粉を摂取することは避けられるため、かきフライの衣も制限される要素となります。
かきフライは低糖質ダイエットに不向き
以上の理由から、かきフライは低糖質ダイエットには不向きなメニューと言えます。糖質摂取量を制限することが求められている低糖質ダイエットでは、かきフライの糖質量が目安を超えているため、積極的に摂取することは難しいです。また、かきフライの衣にも糖質が含まれており、小麦粉やパン粉を制限する低糖質ダイエットでは、衣も制限される要素となります。
低糖質ダイエットを実践している方々にとっては、かきフライは代わりに他の低糖質な食材を選ぶことが求められます。例えば、魚介類や鶏肉などのタンパク質を中心とした料理がおすすめです。糖質制限をしながらも美味しく食事を楽しむためには、適切な食材選びが重要です。
かきフライが好きな方々にとっては、低糖質ダイエットを始める際には少し辛い選択かもしれませんが、他の美味しい低糖質な料理を見つけることで、ダイエットを楽しみながら続けることができるでしょう。
かきフライは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キッコーマン
かきフライは低脂質ダイエットに不向き
洋風料理の一つである「かきフライ」は、多くの人にとって美味しいと思われる一品です。しかし、低脂質ダイエットを目指す方にとっては、注意が必要な料理と言えるでしょう。
かきフライの脂質量
かきフライの脂質量は、なんと18gもあります。これは、一般的な低脂質ダイエットを行う際には制限されるべき量です。脂質は、エネルギー源として重要な役割を果たしていますが、摂り過ぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まることが知られています。
かきフライの調理方法
かきフライの調理方法も、脂質摂取量に影響を与えます。一般的なかきフライは、揚げ物として調理されます。揚げ物は油で食材を揚げるため、脂質摂取量が増える傾向にあります。
かきフライの代替品
かきフライが低脂質ダイエットに不向きな場合、代替品を考えることが重要です。例えば、かきフライの代わりに蒸し焼きやグリルで調理したかきを使用することで、脂質摂取量を抑えることができます。また、パン粉を使用せずに調理することもオススメです。
まとめ
かきフライは、低脂質ダイエットを目指す方には不向きな料理です。脂質量が18gと高く、揚げ物という調理方法も脂質摂取量を増やす要因となります。代替品として、蒸し焼きやグリルで調理したかきを使用することや、パン粉を使用せずに調理することを検討することが大切です。健康的な食事を心掛け、バランスの取れた食生活を送ることが、美容や健康のためにも重要です。
最後に、かきフライの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「かきフライ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 289 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 25.5 | g | |
└糖質 | 26.8 | g | 普通 |
└食物繊維 | 2.3 | g | 多い |
たんぱく質 | 8.9 | g | 普通 |
脂質 | 18 | g | 多い |
「かきフライ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 46.3 | g | 普通 |
有機酸 | 0.1 | g | 多い |
灰分 | 1.3 | g | 普通 |
コレステロール | - | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.9 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「かきフライ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 340 | mg | 多い |
カリウム | 170 | mg | 普通 |
カルシウム | 18 | mg | 普通 |
マグネシウム | 27 | mg | 普通 |
リン | 120 | mg | 普通 |
鉄 | 1.6 | mg | 多い |
亜鉛 | 7.3 | mg | 多い |
銅 | 0.73 | mg | 多い |
マンガン | 0.47 | mg | 多い |
ヨウ素 | 46 | μg | 多い |
セレン | 38 | μg | 多い |
クロム | 3 | μg | 多い |
モリブデン | 10 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 33 | μg | 多い |
└α-カロテン | 3 | μg | 多い |
└β-カロテン | 24 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | Tr | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 26 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 35 | μg | 多い |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 3.7 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 6.3 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
ビタミンK | 28 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.11 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.16 | mg | 多い |
ナイアシン | 1.9 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 17.6 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.41 | mg | 普通 |
ビオチン | 5.8 | μg | 多い |
ビタミンC | 2 | mg | 普通 |
冷凍食品を調理したもの/植物油(なたね油)/食物繊維:AOAC2011.25法
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
かきフライと同じ料理の洋風料理ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
ビーフカレー | 119 | (7.9) | (2.4) | (9.0) | (0.9) |
えびグラタン | 128 | (12.3) | (5.5) | (6.9) | (0.9) |
コーンクリームスープ 粉末タイプ | 425 | 67.4 | 8.1 | 13.7 | - |
コーンクリームスープ コーンクリームスープ | 62 | (8.3) | (1.7) | (2.6) | (0.6) |
コロッケ クリームコロッケ(冷凍) | 159 | 20.9 | 4.7 | 6.3 | - |
コロッケ ポテトコロッケ(冷凍) | 157 | 27.4 | 4.6 | 4.9 | - |
いかフライ(冷凍) | 146 | 21.4 | 10.6 | 2.0 | - |
えびフライ(冷凍) | 139 | 20.3 | 10.2 | 1.9 | - |
白身フライ(冷凍) | 148 | 19.3 | 11.6 | 2.7 | - |
シチュー類 ビーフシチュー | 153 | (7.5) | (4.1) | (12.6) | (0.7) |
えびピラフ | 146 | (29.4) | (3.3) | (2.3) | (1.2) |
ミートボール | 199 | (14.3) | (10.2) | (12.5) | (1.3) |
メンチカツ(冷凍) | 196 | 23.0 | 9.9 | 7.2 | - |
ポテトコロッケ | 226 | (24.6) | (5.3) | (12.6) | (2.0) |
いかフライ | 227 | (22.6) | (13.3) | (11.3) | (0.9) |
えびフライ | 236 | (22.7) | (15.9) | (11.6) | (1.0) |
白身フライ | 299 | 15.9 | 9.7 | 21.8 | - |
メンチカツ | 273 | (19.3) | (10.7) | (18.7) | (1.7) |
チキンカレー | 131 | (7.8) | (5.6) | (8.8) | (1.2) |
ポークカレー | 116 | (7.7) | (2.8) | (8.6) | (0.9) |
かぼちゃのクリームスープ | 73 | (9.4) | (1.5) | (3.9) | (1.3) |
カニクリームコロッケ | 255 | (22.4) | (5.1) | (17.1) | (1.0) |
コーンクリームコロッケ | 245 | (23.4) | (5.1) | (16.0) | (1.4) |
シチュー類 チキンシチュー | 124 | (7.5) | (6.2) | (8.0) | (1.2) |
合いびきハンバーグ | 197 | (11.6) | (13.4) | (12.2) | (1.1) |
チキンハンバーグ | 171 | (9.9) | (12.6) | (10.2) | (1.0) |
豆腐ハンバーグ | 142 | (8.8) | (9.9) | (9.2) | (1.3) |
かきフライ | 289 | 26.8 | 8.9 | 18 | 2.3 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。