このページではにんにくパウダーのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
にんにくパウダーのカロリーは380kcal(100gあたり)!これってどうなの?
にんにくパウダーの可食部100gあたりのカロリーは、380kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中162位です。これは多い順にすると上位10%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「調味料」ジャンルのでにんにくパウダーのカロリーを評価すると、142件中16位です。これは上位から11%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 380Kcal |
全体での評価 | 162位 / 1592件中(上位10%…高い) |
「調味料」ジャンル内での評価 | 16位 / 142件中(上位11%…高い) |
にんにくパウダーはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜにんにくパウダーのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
なぜにんにくパウダーのカロリーは高いのか?
にんにくパウダーは、調味料としてよく使用されるスパイスですが、そのカロリーは可食部100gあたり380kcalと、他の食材と比較して「高い」と評価されています。では、なぜにんにくパウダーのカロリーは高いのでしょうか?
糖質が多い
にんにくパウダーの栄養データを見ると、糖質が77gと「多い」ことがわかります。糖質はエネルギー源として重要な栄養素であり、カロリーの主要な要素です。にんにくパウダーには多くの糖質が含まれているため、カロリーも高くなっているのです。
食物繊維が無し
一方で、にんにくパウダーには食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化を助けるだけでなく、満腹感を与える働きもあります。食物繊維が少ないため、にんにくパウダーはカロリーが高くなりやすいのです。
タンパク質が多い
にんにくパウダーにはタンパク質が19.9g含まれており、「多い」と評価されています。タンパク質は体の組織や筋肉の形成に関与しており、エネルギー源としても利用されます。タンパク質の含有量が多いため、にんにくパウダーのカロリーも高くなっているのです。
脂質が低い
一方で、にんにくパウダーには脂質が0.8gと「低い」ことがわかります。脂質はカロリーの要素として重要ですが、にんにくパウダーには脂質が少ないため、カロリーが高くなりにくいのです。
以上の栄養データから、にんにくパウダーのカロリーが高い理由が明らかになりました。糖質が多く、食物繊維が無く、タンパク質が多いため、カロリーも高くなっているのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「にんにくパウダー」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 77.0g | 4 | 308kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | -g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 19.9g | 4 | 79.6kcal |
脂質 | 0.8g | 9 | 7.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「にんにくパウダー」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、308kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
にんにくパウダーは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
にんにくパウダーは、低糖質ダイエットに使える?
にんにくパウダーは、多くの人にとっては欠かせない調味料(スパイス)の一つです。にんにくの風味と旨味を手軽に楽しむことができるため、料理に欠かせない存在となっています。しかし、低糖質ダイエットを行っている方にとっては、糖質量が気になるところです。
にんにくパウダーの糖質量は77g
にんにくパウダーの糖質量は、なんと77gもあります。これは、低糖質ダイエットを行っている方にとってはかなり高い数値です。低糖質ダイエットでは、1日に摂取する糖質量を制限することが求められますが、にんにくパウダーを使用すると、その制限を難しくしてしまう可能性があります。
にんにくパウダーは低糖質ダイエットに不向き
そのため、にんにくパウダーは低糖質ダイエットにとっては不向きと言えます。糖質を制限することで体内の脂肪を燃焼させることが目的ですが、にんにくパウダーに含まれる糖質量が高いため、逆に糖質の摂取量が増えてしまう可能性があります。
低糖質ダイエットを行っている方は、にんにくパウダーの代わりに、にんにくの生のまま使用することをおすすめします。生のにんにくは糖質量が少なく、風味や旨味もしっかりと楽しむことができます。また、にんにくの香りや味わいを追求したい場合は、にんにくの風味を生かした調味料を使用することもできます。
まとめ
にんにくパウダーは、糖質量が77gと高いため、低糖質ダイエットには不向きです。低糖質ダイエットを行っている方は、にんにくパウダーの代わりに、にんにくの生のまま使用するか、にんにくの風味を生かした調味料を選ぶことをおすすめします。健康的な食生活を送るためには、糖質制限に気をつけることが重要です。
にんにくパウダーは、低脂質ダイエットに使える!?
にんにくパウダーは、低脂質ダイエットに特に効果的
にんにくパウダーは、低脂質ダイエットに特に効果的な調味料(スパイス)です。
にんにくパウダーの脂質量は0.8g
まず、にんにくパウダーの脂質量についてご説明いたします。にんにくパウダーは、100gあたり0.8gの脂質を含んでいます。この量は非常に少なく、低脂質ダイエットを実践している方にとっては嬉しい数字です。
にんにくパウダーの効果的な利用方法
にんにくパウダーは、そのまま料理に加えるだけで簡単に利用することができます。具体的な利用方法としては、以下のようなものがあります。
1. 肉料理に加える:にんにくパウダーは、肉料理に加えることで風味を引き立てます。脂っこい肉料理に使用することで、脂質の摂取量を抑えながらも味を楽しむことができます。
2. 野菜料理に加える:にんにくパウダーは、野菜料理にも相性が良いです。野菜炒めやサラダに加えることで、食事のバリエーションを増やしながら脂質を制限することができます。
3. スープに加える:にんにくパウダーは、スープにも活用することができます。スープに加えることで、風味をプラスするだけでなく、脂質を抑えた健康的なスープを楽しむことができます。
にんにくパウダーの効果
にんにくパウダーには、さまざまな健康効果があります。まず、にんにくには抗酸化作用があり、体内の酸化を抑えることができます。また、にんにくには免疫力を高める効果もあります。これらの効果により、健康的なダイエットをサポートすることができます。
まとめ
にんにくパウダーは、低脂質ダイエットに特に効果的な調味料です。その脂質量は0.8gと非常に少なく、健康的な食事を実践したい方におすすめです。さまざまな料理に活用することで、脂質の摂取量を抑えながら味を楽しむことができます。また、にんにくパウダーには健康効果もあり、ダイエットをサポートする役割も果たしてくれます。ぜひ、にんにくパウダーを取り入れて、低脂質ダイエットを楽しんでください。
最後に、にんにくパウダーの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「にんにくパウダー」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 380 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 73.8 | g | |
└糖質 | 77.0 | g | 多い |
└食物繊維 | - | g | 無し |
たんぱく質 | 19.9 | g | 多い |
脂質 | 0.8 | g | 低い |
「にんにくパウダー」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 3.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 2.0 | g | 多い |
コレステロール | 2 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「にんにくパウダー」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 18 | mg | 普通 |
カリウム | 390 | mg | 多い |
カルシウム | 100 | mg | 多い |
マグネシウム | 90 | mg | 多い |
リン | 300 | mg | 多い |
鉄 | 6.6 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.5 | mg | 多い |
銅 | 0.57 | mg | 多い |
マンガン | 1.17 | mg | 多い |
ヨウ素 | 1 | μg | 普通 |
セレン | 10 | μg | 多い |
クロム | 2 | μg | 多い |
モリブデン | 7 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 1 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.54 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.15 | mg | 多い |
ナイアシン | 1.0 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 2.32 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0 | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.33 | mg | 多い |
ビオチン | 3.5 | μg | 多い |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
にんにくパウダーと同じ調味料のスパイスジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
オールスパイス 粉 | 364 | 77.1 | 5.6 | 5.6 | - |
オニオンパウダー | 363 | 83.0 | 8.8 | 1.1 | - |
からし(粉) | 435 | 43.8 | 33.0 | 14.3 | - |
練りからし | 314 | 40.2 | 5.9 | 14.5 | - |
からし 練りマスタード | 175 | 15.6 | 4.8 | 10.6 | - |
からし 粒入りマスタード | 229 | 14.7 | 7.6 | 16.0 | - |
カレー粉 | 338 | 29.8 | 13.0 | 12.2 | 36.9 |
クローブ 粉 | 398 | 72.2 | 7.2 | 13.6 | - |
こしょう 黒 粉 | 362 | 69.2 | 11.0 | 6.0 | - |
こしょう 白 粉 | 376 | 73.7 | 10.1 | 6.4 | - |
こしょう 混合 粉 | 369 | 72.0 | 10.6 | 6.2 | - |
さんしょう 粉 | 375 | 69.6 | 10.3 | 6.2 | - |
シナモン 粉 | 356 | 82.1 | 3.6 | 3.5 | - |
しょうが 粉 | 365 | 75.0 | 7.8 | 4.9 | - |
しょうが おろし | 41 | 9.0 | 0.7 | 0.6 | - |
セージ 粉 | 377 | 68.2 | 6.4 | 10.1 | - |
タイム 粉 | 342 | 71.8 | 6.5 | 5.2 | - |
チリパウダー | 374 | 65.9 | 15.0 | 8.2 | - |
とうがらし 粉 | 412 | 74.5 | 16.2 | 9.7 | - |
ナツメグ 粉 | 520 | 55.4 | 5.7 | 38.5 | - |
にんにくパウダー(食塩無添加) | 380 | 77.0 | 19.9 | 0.8 | - |
にんにく おろし | 170 | 39.0 | 4.7 | 0.5 | - |
バジル 粉 | 307 | 54.4 | 21.1 | 2.2 | - |
パセリ 乾 | 341 | 52.6 | 28.7 | 2.2 | - |
パプリカ 粉 | 385 | 57.2 | 15.5 | 11.6 | - |
わさび 粉 からし粉入り | 384 | 76.8 | 16.5 | 4.4 | - |
わさび 練り | 265 | 41.2 | 3.3 | 10.3 | - |
にんにくパウダー(食塩添加) | 382 | 76.5 | 19.9 | 0.8 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。