このページではチリパウダーのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
チリパウダーのカロリーは374kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:DELISH KITCHEN
チリパウダーの可食部100gあたりのカロリーは、374kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中182位です。これは多い順にすると上位11%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「調味料」ジャンルのでチリパウダーのカロリーを評価すると、142件中21位です。これは上位から14%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 374Kcal |
全体での評価 | 182位 / 1592件中(上位11%…高い) |
「調味料」ジャンル内での評価 | 21位 / 142件中(上位14%…高い) |
チリパウダーはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜチリパウダーのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:ぐるなびシェフごはん
チリパウダーのカロリーが高い理由
チリパウダーのカロリーは、可食部100gあたり374kcalと非常に高いです。この高いカロリーの理由について考えてみましょう。
糖質が多い
チリパウダーには、可食部100gあたり65.9gの糖質が含まれています。糖質はエネルギーの源となりますが、過剰摂取すると体内に蓄積されてしまうため、カロリーが高くなる要因となります。
食物繊維が無い
チリパウダーには、可食部100gあたり食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化を助け、満腹感を与えるため、食べ過ぎを防ぐ効果があります。食物繊維が不足しているため、カロリーが高くなってしまうのです。
タンパク質が多い
チリパウダーには、可食部100gあたり15gのタンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉の材料となり、エネルギーの供給源となります。タンパク質は体を作るために必要な栄養素ですが、過剰摂取すると余分なエネルギーとして蓄積され、カロリーが高くなります。
脂質は普通
チリパウダーには、可食部100gあたり8.2gの脂質が含まれています。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まります。チリパウダーの脂質量は普通であり、カロリーの高さには直接的に関与していないと言えます。
以上の栄養データから、チリパウダーのカロリーが高い理由は、糖質の多さと食物繊維の不足が主な要因であると言えます。適量を守って摂取することが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「チリパウダー」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 65.9g | 4 | 263.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | -g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 15.0g | 4 | 60kcal |
脂質 | 8.2g | 9 | 73.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「チリパウダー」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、263.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
チリパウダーは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
チリパウダーは、低糖質ダイエットに使える?
チリパウダーは、多くの人々にとっては辛味を与える調味料として親しまれています。しかし、低糖質ダイエットを実践している方々にとっては、チリパウダーの糖質量が気になるところです。
チリパウダーの糖質量は65.9g
調味料として使われるチリパウダーの糖質量は、なんと65.9gもあります。これは、低糖質ダイエットを実践している方々にとってはかなり高い数値です。
低糖質ダイエットは、糖質を制限することで体脂肪を減らし、血糖値の上昇を抑えることを目指すダイエット方法です。糖質を摂取すると、血糖値が急激に上昇し、インスリンの分泌が増えてしまいます。その結果、体脂肪が蓄積されやすくなります。
チリパウダーは低糖質ダイエットに不向き
チリパウダーの糖質量が高いため、低糖質ダイエットを実践している方々にとっては避けるべき食材と言えます。糖質制限を行っている方々にとっては、他の調味料やスパイスを選択することが重要です。
代わりに、低糖質ダイエットにおすすめのスパイスとしては、黒胡椒やターメリック、シナモンなどがあります。これらのスパイスは、糖質量が少なく、さまざまな料理に使うことができます。
まとめ
チリパウダーは、糖質量が65.9gと高いため、低糖質ダイエットを実践している方々には不向きな食材です。糖質制限を行っている方々は、他のスパイスや調味料を選択することで、美味しい料理を楽しむことができます。
チリパウダーは、低脂質ダイエットに使える!?
チリパウダーは、低脂質ダイエットに不向き
チリパウダーは、料理に辛味や風味を与えるために使用される調味料(スパイス)ですが、低脂質ダイエットには不向きな食材と言えます。その理由を以下で詳しく説明します。
チリパウダーの脂質含有量
チリパウダー100gあたりの脂質含有量は約8.2gです。低脂質ダイエットでは、1日の摂取カロリーのうち脂質の割合を抑えることが求められますが、チリパウダーを多量に使用するとその目標を達成することが難しくなります。
チリパウダーのカロリー
チリパウダーは、辛味を持つためにカプサイシンという成分が含まれています。この成分には体温を上昇させる効果があり、エネルギー消費を促進するとされています。しかし、その効果は一時的なものであり、チリパウダー自体のカロリーは低くありません。1gあたり約314kcalのエネルギーを含んでおり、摂取量によってはカロリーオーバーになる可能性もあります。
チリパウダーの摂取量
チリパウダーは、一般的には少量を使用することが多いですが、辛い味付けが好きな人は多くの量を使用することもあります。しかし、チリパウダーの辛味成分であるカプサイシンは、胃腸の粘膜を刺激するため、大量摂取すると胃腸の不調を引き起こす可能性があります。また、辛い食べ物は食欲を増進させる効果もあるため、過剰な摂取は食べ過ぎの原因にもなります。
まとめ
チリパウダーは、辛味や風味を楽しむための調味料ですが、低脂質ダイエットには不向きな食材です。脂質含有量が8.2gと比較的高く、摂取量によってはカロリーオーバーになる可能性があります。また、胃腸の不調や食欲増進の原因にもなるため、適量の使用が重要です。低脂質ダイエットを目指す方は、他の調味料を選ぶことをおすすめします。
最後に、チリパウダーの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「チリパウダー」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 374 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 60.1 | g | |
└糖質 | 65.9 | g | 多い |
└食物繊維 | - | g | 無し |
たんぱく質 | 15.0 | g | 多い |
脂質 | 8.2 | g | 普通 |
「チリパウダー」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 3.8 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 12.9 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 6.4 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「チリパウダー」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 2500 | mg | 多い |
カリウム | 3000 | mg | 多い |
カルシウム | 280 | mg | 多い |
マグネシウム | 210 | mg | 多い |
リン | 260 | mg | 多い |
鉄 | 29.0 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.2 | mg | 多い |
銅 | 1.00 | mg | 多い |
マンガン | 1.62 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 300 | μg | 多い |
└β-カロテン | 7600 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 3100 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 9300 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 770 | μg | 多い |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | - | mg | 無し |
└β-トコフェロール | - | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | - | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | - | mg | 無し |
ビタミンK | - | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.25 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.84 | mg | 多い |
ナイアシン | 7.2 | mg | 多い |
ビタミンB6 | - | mg | 無し |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | - | mg | 無し |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
チリパウダーと同じ調味料のスパイスジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
オールスパイス 粉 | 364 | 77.1 | 5.6 | 5.6 | - |
オニオンパウダー | 363 | 83.0 | 8.8 | 1.1 | - |
からし(粉) | 435 | 43.8 | 33.0 | 14.3 | - |
練りからし | 314 | 40.2 | 5.9 | 14.5 | - |
からし 練りマスタード | 175 | 15.6 | 4.8 | 10.6 | - |
からし 粒入りマスタード | 229 | 14.7 | 7.6 | 16.0 | - |
カレー粉 | 338 | 29.8 | 13.0 | 12.2 | 36.9 |
クローブ 粉 | 398 | 72.2 | 7.2 | 13.6 | - |
こしょう 黒 粉 | 362 | 69.2 | 11.0 | 6.0 | - |
こしょう 白 粉 | 376 | 73.7 | 10.1 | 6.4 | - |
こしょう 混合 粉 | 369 | 72.0 | 10.6 | 6.2 | - |
さんしょう 粉 | 375 | 69.6 | 10.3 | 6.2 | - |
シナモン 粉 | 356 | 82.1 | 3.6 | 3.5 | - |
しょうが 粉 | 365 | 75.0 | 7.8 | 4.9 | - |
しょうが おろし | 41 | 9.0 | 0.7 | 0.6 | - |
セージ 粉 | 377 | 68.2 | 6.4 | 10.1 | - |
タイム 粉 | 342 | 71.8 | 6.5 | 5.2 | - |
チリパウダー | 374 | 65.9 | 15.0 | 8.2 | - |
とうがらし 粉 | 412 | 74.5 | 16.2 | 9.7 | - |
ナツメグ 粉 | 520 | 55.4 | 5.7 | 38.5 | - |
にんにくパウダー(食塩無添加) | 380 | 77.0 | 19.9 | 0.8 | - |
にんにく おろし | 170 | 39.0 | 4.7 | 0.5 | - |
バジル 粉 | 307 | 54.4 | 21.1 | 2.2 | - |
パセリ 乾 | 341 | 52.6 | 28.7 | 2.2 | - |
パプリカ 粉 | 385 | 57.2 | 15.5 | 11.6 | - |
わさび 粉 からし粉入り | 384 | 76.8 | 16.5 | 4.4 | - |
わさび 練り | 265 | 41.2 | 3.3 | 10.3 | - |
にんにくパウダー(食塩添加) | 382 | 76.5 | 19.9 | 0.8 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。