このページではカレー粉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
カレー粉のカロリーは338kcal(100gあたり)!これってどうなの?
カレー粉の可食部100gあたりのカロリーは、338kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中272位です。これは多い順にすると上位17%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「調味料」ジャンルのでカレー粉のカロリーを評価すると、142件中30位です。これは上位から21%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 338Kcal |
全体での評価 | 272位 / 1592件中(上位17%…高い) |
「調味料」ジャンル内での評価 | 30位 / 142件中(上位21%…高い) |
カレー粉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜカレー粉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:dancyu
カレー粉のカロリーが高い理由
カレー粉は、調味料として広く使われているスパイスの一つです。そのカロリーは可食部100gあたり338kcalと、他の食材と比較して高いと評価されています。
糖質の量
カレー粉の糖質は、可食部100gあたり29.8gと普通の範囲にあります。糖質はエネルギー源として重要ですが、摂り過ぎると体重増加や血糖値の上昇につながる可能性があります。
食物繊維の多さ
カレー粉には食物繊維が多く含まれています。可食部100gあたり36.9gの食物繊維を摂取することができます。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する効果があります。
タンパク質の量
カレー粉には可食部100gあたり13gのタンパク質が含まれています。タンパク質は体の組織や筋肉の修復や再生に必要な栄養素です。
脂質の多さ
カレー粉には可食部100gあたり12.2gの脂質が含まれています。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂り過ぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。
以上の栄養データから、カレー粉のカロリーが高い理由がわかります。カレー粉は糖質や脂質が多く含まれており、エネルギー源としての役割が大きいため、カロリーが高めとなっています。適量を守りながら摂取することが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「カレー粉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 29.8g | 4 | 119.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 36.9g | 2 | 73.8kcal |
たんぱく質 | 13.0g | 4 | 52kcal |
脂質 | 12.2g | 9 | 109.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「カレー粉」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、119.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
カレー粉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:ソラレピ
カレー粉は、低糖質ダイエットに使える?
カレー粉は、多くの人にとっておいしいスパイスです。しかし、糖質制限をしている方にとっては、注意が必要な食材となります。なぜなら、カレー粉には糖質が含まれているからです。
カレー粉の糖質量は29.8g
カレー粉100g当たりの糖質量は、なんと29.8gもあります。糖質制限をしている方にとっては、これはかなり高い数値と言えるでしょう。糖質制限ダイエットでは、1日の糖質摂取量を制限することが重要ですが、カレー粉を使うことでその制限を難しくしてしまう可能性があります。
カレー粉は低糖質ダイエットに不向き
カレー粉は、その独特な風味や香りが魅力ですが、低糖質ダイエットにおいては避けるべき食材と言えます。糖質制限をしている方は、糖質摂取量を抑えるために他のスパイスや調味料を選ぶことが良いでしょう。
例えば、コリアンダーシードやクミンなどのスパイスは、カレー粉に比べて糖質量が少なく、低糖質ダイエットに適しています。これらのスパイスを使うことで、糖質制限をしながらもおいしい料理を楽しむことができます。
まとめ
カレー粉は、糖質量が29.8gと高く、低糖質ダイエットには不向きな食材です。糖質制限をしている方は、他のスパイスや調味料を選ぶことで、おいしい料理を楽しみながら糖質摂取量を抑えることができます。カレー粉を使う際には、その糖質量に注意し、バランスの取れた食事を心がけましょう。
カレー粉は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:サントリー
カレー粉は、低脂質ダイエットに使える?
カレー粉は、多くの人々にとっておいしい料理の一部として親しまれています。しかし、最近では健康志向の人々が増えているため、カレー粉が低脂質ダイエットに適しているかどうか気になる方もいるのではないでしょうか。
カレー粉の脂質量は12.2g
まず、カレー粉の脂質量についてご説明します。カレー粉100gあたりの脂質量は約12.2gです。これは一般的な調味料と比較して低い方ではありますが、低脂質ダイエットを実践している方にとっては多いと感じるかもしれません。
カレー粉の主成分は脂質ではない
しかし、カレー粉の主成分は脂質ではありません。カレー粉には主にスパイスやハーブが含まれており、それぞれに独自の健康効果があります。たとえば、ターメリックには抗酸化作用や抗炎症作用があり、クミンには消化促進や脂肪燃焼効果があります。
カレー粉はバランスのとれた食事に
カレー粉を使った料理は、バランスのとれた食事になることができます。野菜やたんぱく質源と組み合わせることで、栄養バランスを考えた食事を摂ることができます。また、カレー粉の香りや風味は食欲を増進させる効果もあり、食事の満足感を高めることができます。
カレー粉の摂取量を注意する
ただし、カレー粉を過剰に摂取することは控えるべきです。カレー粉には塩分や糖分が含まれていることもありますので、摂取量には注意が必要です。適量を守りながら、バランスのとれた食事に取り入れることが大切です。
まとめ
カレー粉は低脂質ダイエットに不向きとは言えませんが、脂質量には注意が必要です。カレー粉はバランスのとれた食事に取り入れることで、健康的な食生活を送ることができます。適量を守りながら、カレー粉を上手に活用しましょう。
最後に、カレー粉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「カレー粉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 338 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 63.3 | g | |
└糖質 | 29.8 | g | 普通 |
└食物繊維 | 36.9 | g | 多い |
たんぱく質 | 13.0 | g | 普通 |
脂質 | 12.2 | g | 多い |
「カレー粉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 5.7 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 5.8 | g | 多い |
コレステロール | 8 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「カレー粉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 40 | mg | 普通 |
カリウム | 1700 | mg | 多い |
カルシウム | 540 | mg | 多い |
マグネシウム | 220 | mg | 多い |
リン | 400 | mg | 多い |
鉄 | 29.0 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.9 | mg | 多い |
銅 | 0.80 | mg | 多い |
マンガン | 4.84 | mg | 多い |
ヨウ素 | 5 | μg | 多い |
セレン | 18 | μg | 多い |
クロム | 21 | μg | 多い |
モリブデン | 42 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | 20 | μg | 多い |
└β-カロテン | 380 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 390 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 32 | μg | 多い |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 4.4 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.6 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 2.6 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
ビタミンK | 86 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.41 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.25 | mg | 多い |
ナイアシン | 7.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.59 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0.1 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 2.06 | mg | 多い |
ビオチン | 28.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 2 | mg | 普通 |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
カレー粉と同じ調味料のスパイスジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
オールスパイス 粉 | 364 | 77.1 | 5.6 | 5.6 | - |
オニオンパウダー | 363 | 83.0 | 8.8 | 1.1 | - |
からし(粉) | 435 | 43.8 | 33.0 | 14.3 | - |
練りからし | 314 | 40.2 | 5.9 | 14.5 | - |
からし 練りマスタード | 175 | 15.6 | 4.8 | 10.6 | - |
からし 粒入りマスタード | 229 | 14.7 | 7.6 | 16.0 | - |
カレー粉 | 338 | 29.8 | 13.0 | 12.2 | 36.9 |
クローブ 粉 | 398 | 72.2 | 7.2 | 13.6 | - |
こしょう 黒 粉 | 362 | 69.2 | 11.0 | 6.0 | - |
こしょう 白 粉 | 376 | 73.7 | 10.1 | 6.4 | - |
こしょう 混合 粉 | 369 | 72.0 | 10.6 | 6.2 | - |
さんしょう 粉 | 375 | 69.6 | 10.3 | 6.2 | - |
シナモン 粉 | 356 | 82.1 | 3.6 | 3.5 | - |
しょうが 粉 | 365 | 75.0 | 7.8 | 4.9 | - |
しょうが おろし | 41 | 9.0 | 0.7 | 0.6 | - |
セージ 粉 | 377 | 68.2 | 6.4 | 10.1 | - |
タイム 粉 | 342 | 71.8 | 6.5 | 5.2 | - |
チリパウダー | 374 | 65.9 | 15.0 | 8.2 | - |
とうがらし 粉 | 412 | 74.5 | 16.2 | 9.7 | - |
ナツメグ 粉 | 520 | 55.4 | 5.7 | 38.5 | - |
にんにくパウダー(食塩無添加) | 380 | 77.0 | 19.9 | 0.8 | - |
にんにく おろし | 170 | 39.0 | 4.7 | 0.5 | - |
バジル 粉 | 307 | 54.4 | 21.1 | 2.2 | - |
パセリ 乾 | 341 | 52.6 | 28.7 | 2.2 | - |
パプリカ 粉 | 385 | 57.2 | 15.5 | 11.6 | - |
わさび 粉 からし粉入り | 384 | 76.8 | 16.5 | 4.4 | - |
わさび 練り | 265 | 41.2 | 3.3 | 10.3 | - |
にんにくパウダー(食塩添加) | 382 | 76.5 | 19.9 | 0.8 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。