このページでは生ハムのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
生ハムのカロリーは243kcal(100gあたり)!これってどうなの?
生ハムの可食部100gあたりのカロリーは、243kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中479位です。これは多い順にすると上位30%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので生ハムのカロリーを評価すると、127件中41位です。これは上位から32%に位置するカロリーで、評価は同じく「平均的」となります。
カロリー | 243Kcal |
全体での評価 | 479位 / 1592件中(上位30%…平均的) |
「肉」ジャンル内での評価 | 41位 / 127件中(上位32%…平均的) |
生ハムはカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ生ハムのカロリーは平均的?なにが含まれているの?
なぜ生ハムのカロリーは平均的のか?
生ハムのカロリーは、可食部100gあたり243kcalであり、他の食材と比較して「平均的」と評価されています。その理由について、以下の栄養データを参照して解説します。
カロリー:243kcal(平均的)
生ハムのカロリーは、可食部100gあたり243kcalとなっています。これは他の食材と比較して平均的な数値です。カロリーは、食材のエネルギー源となる重要な指標であり、摂取するエネルギー量を把握する上で重要です。
糖質:3.3g(かなり低い)
生ハムの糖質は、可食部100gあたり3.3gとなっています。この数値はかなり低いと評価されます。糖質は、炭水化物の一種であり、血糖値の上昇に関与します。糖質の摂取量が多いと、血糖値の急激な上昇や肥満のリスクが高まる可能性がありますが、生ハムは糖質が低いため、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
食物繊維:0g(無し)
生ハムには食物繊維が含まれていません。食物繊維は、腸内環境を整えたり、便通を促進するなどの役割を果たします。しかし、生ハムは加工肉であり、食物繊維がほとんど含まれていないため、食物繊維の摂取源としては適していません。
タンパク質:24g(多い)
生ハムには、可食部100gあたり24gのタンパク質が含まれています。この数値は多いと評価されます。タンパク質は、体の細胞や組織を作るために必要な栄養素であり、筋肉の修復や免疫力の維持にも関与します。生ハムはタンパク質が豊富なため、食事のバランスを考える上で良い選択肢となります。
脂質:16.6g(多い)
生ハムの脂質は、可食部100gあたり16.6gとなっています。この数値は多いと評価されます。脂質は、エネルギー源として重要な栄養素であり、体温の調節やビタミンの吸収にも関与しています。しかし、摂取量を過剰にすると肥満や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。生ハムは脂質が多いため、摂取量には注意が必要です。
以上の栄養データから、生ハムのカロリーが平均的であることが分かります。糖質は低く、タンパク質と脂質は多いですが、食物繊維は含まれていません。生ハムを食べる際には、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「生ハム」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.3g | 4 | 13.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 24.0g | 4 | 96kcal |
脂質 | 16.6g | 9 | 149.4kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「生ハム」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、149.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
生ハムは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
生ハムは、低糖質ダイエットに使える?
低糖質ダイエットは、最近注目されている健康法の一つです。糖質を制限することで、血糖値の上昇を抑え、体脂肪の蓄積を防ぐことができます。そのため、低糖質食品の選択はダイエットにおいて重要なポイントとなります。
生ハムの糖質量は3.3g
肉(豚加工肉)の中でも、生ハムは糖質量が比較的低い食品として知られています。実際、生ハム100gあたりの糖質量は3.3gとなっています。これは、低糖質ダイエットを実践している人にとっては魅力的な数字です。
生ハムの効果的な利用法
生ハムは、そのまま食べるだけでなく、様々な料理に活用することができます。例えば、サラダにトッピングするだけで、ヘルシーな食事に変身させることができます。また、生ハムを巻いた野菜やチーズのオードブルも、低糖質ダイエットにおすすめです。
さらに、生ハムは脂質が少なく、タンパク質が豊富な食品です。タンパク質は筋肉の形成に必要な栄養素であり、ダイエット中にも積極的に摂取したい成分です。そのため、生ハムを食事の一部として取り入れることで、満腹感を得ながらダイエットをサポートすることができます。
注意点もあります
ただし、生ハムを選ぶ際には注意が必要です。市販の生ハムには、砂糖や添加物が含まれている場合があります。これらの成分は糖質を増やす原因となるため、低糖質ダイエットを実践する上では避けたいものです。
そのため、生ハムを選ぶ際には、原材料や栄養成分表示をよく確認しましょう。砂糖や添加物が含まれていない、できるだけ自然な製法で作られた生ハムを選ぶことが大切です。
まとめ
生ハムは低糖質ダイエットに少し効果的な食品と言えます。糖質量が比較的低く、タンパク質が豊富なため、満腹感を得ながらダイエットをサポートすることができます。ただし、注意点もありますので、選ぶ際には原材料や栄養成分表示を確認しましょう。適切な生ハムの選択とバランスの取れた食事を心がければ、より効果的な低糖質ダイエットが実現できるでしょう。
生ハムは、低脂質ダイエットに使える!?
生ハムは、低脂質ダイエットに使える?
生ハムは、美味しさと食べ応えがあり、多くの人々に愛されています。しかし、低脂質ダイエットを考えている方にとっては、生ハムは避けるべき食品となるかもしれません。その理由を詳しくご説明いたします。
生ハムの脂質量は16.6g
まず、生ハムの脂質量についてご説明いたします。実際に調査を行った結果、生ハム100gあたりの脂質量は16.6gであることが判明しました。これは、低脂質ダイエットを行っている方にとっては高い数値と言えるでしょう。
脂質の摂取制限と低脂質ダイエット
低脂質ダイエットを行う目的の一つは、脂質の摂取量を制限することです。脂質は高カロリーなため、摂りすぎると体重増加の原因となります。そのため、低脂質ダイエットでは、脂質の摂取量を減らすことが重要です。
生ハムの脂質量はダイエットに不向き
生ハムの脂質量が16.6gということは、低脂質ダイエットを行う上で適切な食品ではないと言えます。例えば、1日の脂質摂取量を20gに制限する場合、生ハム100gを摂取するだけでほぼ摂取目標に達してしまいます。そのため、生ハムを低脂質ダイエットの一環として摂取することは控えるべきです。
代替品としての選択肢
生ハムが低脂質ダイエットに不向きであることが分かりましたが、代替品として選択肢はあります。例えば、鶏むね肉や白身魚などは低脂質であり、ダイエットに適しています。これらの食品を積極的に摂取することで、低脂質ダイエットを成功させることができます。
まとめ
生ハムは、低脂質ダイエットには不向きな食品であることが分かりました。その理由は、生ハムの脂質量が16.6gという高い数値にあります。低脂質ダイエットを行う方は、代替品として鶏むね肉や白身魚などを選択することをおすすめします。健康的なダイエットを目指す方は、生ハムの摂取を控えるようにしましょう。
最後に、生ハムの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「生ハム」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 243 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0.5 | g | |
└糖質 | 3.3 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 24.0 | g | 多い |
脂質 | 16.6 | g | 多い |
「生ハム」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 55.0 | g | 普通 |
有機酸 | 1.1 | g | 多い |
灰分 | 3.9 | g | 多い |
コレステロール | 78 | mg | 多い |
食塩相当量 | 5.8 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「生ハム」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 2300 | mg | 多い |
カリウム | 470 | mg | 多い |
カルシウム | 6 | mg | 低い |
マグネシウム | 27 | mg | 普通 |
リン | 200 | mg | 多い |
鉄 | 0.7 | mg | 普通 |
亜鉛 | 2.2 | mg | 多い |
銅 | 0.08 | mg | 普通 |
マンガン | 0.02 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 180 | μg | 多い |
セレン | 19 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 1 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 5 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 5 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0.3 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 7 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.92 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.18 | mg | 多い |
ナイアシン | 9.9 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.43 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0.4 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.36 | mg | 多い |
ビオチン | 3.3 | μg | 多い |
ビタミンC | 18 | mg | 多い |
ラックスハムを含む/ビタミンC: 酸化防止用として添加された食品を含む/ヨウ素: 第3章参照
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
生ハムと同じ肉の豚加工肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
骨付きハム | 208 | 5.0 | 16.7 | 16.6 | (0) |
ボンレスハム | 115 | 4.8 | 18.7 | 4.0 | (0) |
ロースハム | 211 | 6.0 | 18.6 | 14.5 | 0 |
ショルダーハム | 221 | 4.4 | 16.1 | 18.2 | (0) |
プレスハム | 113 | 6.8 | 15.4 | 4.5 | (0) |
チョップドハム | 132 | 14.6 | 11.7 | 4.2 | (0) |
生ハム | 243 | 3.3 | 24.0 | 16.6 | (0) |
豚ばらベーコン | 244 | 3.9 | 15.4 | 19.4 | (0) |
ロースベーコン | 202 | 6.7 | 16.8 | 14.6 | (0) |
ショルダーベーコン | 178 | 4.3 | 17.2 | 11.9 | (0) |
ウインナーソーセージ | 319 | 5.4 | 11.5 | 30.6 | 0 |
セミドライソーセージ | 335 | 5.6 | 16.9 | 29.7 | (0) |
ドライソーセージ | 467 | 7.4 | 26.7 | 42.0 | (0) |
フランクフルトソーセージ | 295 | 8.0 | 12.7 | 24.7 | (0) |
ボロニアソーセージ | 242 | 4.6 | 12.5 | 21.0 | (0) |
リオナソーセージ | 188 | 5.8 | 14.9 | 13.1 | (0) |
レバーソーセージ | 324 | 12.4 | 14.7 | 33.5 | (0) |
混合ソーセージ | 231 | 12.1 | 11.8 | 22.7 | (0) |
生ソーセージ | 269 | 2.6 | 14.0 | 24.4 | (0) |
焼き豚 | 166 | 8.4 | 19.4 | 8.2 | (0) |
レバーペースト | 370 | 6.9 | 12.9 | 34.7 | (0) |
スモークレバー | 182 | 10.3 | 29.6 | 7.7 | (0) |
ゼラチン | 347 | 1.6 | 87.6 | 0.3 | (0) |
ランチョンミート | 279 | 7.1 | 14 | 23.8 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。