このページではレバーペーストのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
レバーペーストのカロリーは370kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:キッコーマン
レバーペーストの可食部100gあたりのカロリーは、370kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中188位です。これは多い順にすると上位11%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルのでレバーペーストのカロリーを評価すると、127件中12位です。これは上位から9%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 370Kcal |
全体での評価 | 188位 / 1592件中(上位11%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 12位 / 127件中(上位9%…高い) |
レバーペーストはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜレバーペーストのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:キリン
なぜレバーペーストのカロリーは高いのか?
レバーペーストのカロリーが他の食材と比較して高い理由について考えてみましょう。まず、レバーペーストの栄養データを見てみると、可食部100gあたりのカロリーは370kcalとなっています。これは他の食材と比較して高いと言われる理由の一つです。
脂質の量が多い
レバーペーストの特徴的な栄養データの一つは、脂質の量が多いことです。可食部100gあたりの脂質は34.7gとなっており、他の食材と比較して多いと言えます。脂質はカロリーの主要な源となるため、脂質の量が多い食品はカロリーも高くなります。
タンパク質の量は普通
一方、レバーペーストのタンパク質の量は可食部100gあたり12.9gと、他の食材と比較して普通と言えます。タンパク質は体の成長や修復に必要な栄養素であり、エネルギー源としても利用されます。しかし、タンパク質のカロリーは脂質や炭水化物に比べて低いため、タンパク質の量が多いからといってカロリーが高くなるわけではありません。
糖質の量は低い
また、レバーペーストの糖質の量は可食部100gあたり6.9gと、他の食材と比較して低いと言えます。糖質は体にエネルギーを供給する役割を果たしますが、糖質の量が少ない食品はカロリーも低くなります。
食物繊維は無し
さらに、レバーペーストには食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化器官の働きを促進し、便通を良くする効果があります。しかし、食物繊維はカロリーをほとんど含まないため、食物繊維の量が少ない食品はカロリーも高くなります。
以上のように、レバーペーストのカロリーが他の食材と比較して高い理由は、脂質の量が多いことや糖質の量が低いことなどが挙げられます。これらの要素が組み合わさることで、レバーペーストのカロリーが高くなっているのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「レバーペースト」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 6.9g | 4 | 27.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 12.9g | 4 | 51.6kcal |
脂質 | 34.7g | 9 | 312.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「レバーペースト」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、312.3kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
レバーペーストは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:アサヒビール
レバーペーストは、低糖質ダイエットに使える?
豚加工肉の一種である「レバーペースト」は、糖質量が6.9gとなっています。この糖質量について、低糖質ダイエットにおいてどのように位置づけられるのでしょうか。
レバーペーストは低糖質ダイエットにどちらかというと不向きだが、糖質量は控えめ
まず、レバーペーストは低糖質ダイエットにはどちらかというと不向きな食品とされています。なぜなら、レバー自体には糖質が含まれておらず、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれているため、健康的な食材として注目されています。
しかし、レバーペーストは加工食品であり、その製造過程で添加される調味料や保存料によって糖質が含まれる場合があります。したがって、糖質を制限したい場合には、レバーペーストを摂取する際には注意が必要です。
ただし、レバーペーストの糖質量は6.9gと控えめな値となっています。低糖質ダイエットを実践している方であれば、適度な範囲内で摂取することは可能です。ただし、個々のダイエット目標や体質によっては、糖質摂取量をより厳密に制限する必要がある場合もあります。
まとめ
レバーペーストは低糖質ダイエットにはどちらかというと不向きな食品とされていますが、糖質量は控えめです。糖質を制限したい場合には、レバーペーストを摂取する際には注意が必要ですが、低糖質ダイエットを実践している方であれば、適度な範囲内で摂取することは可能です。ただし、個々のダイエット目標や体質によっては、糖質摂取量をより厳密に制限する必要がある場合もあります。
レバーペーストは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:NHKきょうの料理
レバーペーストは低脂質ダイエットに不向き
低脂質ダイエットを実践している方にとって、食材の選択は非常に重要です。脂質の摂取を抑えることで、体重の管理や健康維持に役立つことが期待されます。しかし、肉(豚加工肉)の「レバーペースト」は、低脂質ダイエットには不向きな食品と言わざるを得ません。
レバーペーストの脂質含有量
レバーペーストは、豚のレバーを主成分として作られています。レバーは栄養価が高く、ビタミンやミネラル、たんぱく質などが豊富に含まれていますが、同時に脂質も多く含んでいます。実際、レバーペースト100gあたりの脂質含有量は34.7gとなっており、低脂質ダイエットに適しているとは言い難い数値です。
脂質の摂取量の制限
低脂質ダイエットでは、1日に摂取する脂質の量を制限することが一般的です。一般的な目安としては、1日の総カロリーのうち脂質の割合を15〜20%以下に抑えることが推奨されています。しかし、レバーペーストに含まれる脂質の量は非常に高く、この目標値を大幅に超えてしまいます。
代替品の選択肢
低脂質ダイエットを実践する際には、レバーペーストの代替品を選ぶことが重要です。例えば、鶏胸肉や魚介類は低脂質であり、たんぱく質も豊富に含まれています。これらの食材を使って、バランスの取れた食事を摂ることができます。また、レバーペースト自体の脂質含有量を抑えるために、自家製のレバーペーストを作るという方法もあります。自分で調理することで、脂質の量を調整することができます。
まとめ
低脂質ダイエットを実践する際には、レバーペーストの摂取を控えることが望ましいです。レバーペーストは豚のレバーを主成分としており、脂質含有量が高いため、低脂質ダイエットには不向きな食品と言えます。代わりに、鶏胸肉や魚介類などの低脂質な食材を選ぶことで、バランスの取れた食事を摂ることができます。自家製のレバーペーストを作ることも一つの方法ですが、脂質の量を調整することに注意が必要です。
最後に、レバーペーストの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「レバーペースト」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 370 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 3.6 | g | |
└糖質 | 6.9 | g | 低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 12.9 | g | 普通 |
脂質 | 34.7 | g | 多い |
「レバーペースト」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 45.8 | g | 普通 |
有機酸 | 0.1 | g | 多い |
灰分 | 3.0 | g | 多い |
コレステロール | 130 | mg | 多い |
食塩相当量 | 2.2 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「レバーペースト」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 880 | mg | 多い |
カリウム | 160 | mg | 普通 |
カルシウム | 27 | mg | 普通 |
マグネシウム | 15 | mg | 普通 |
リン | 260 | mg | 多い |
鉄 | 7.7 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.9 | mg | 多い |
銅 | 0.33 | mg | 多い |
マンガン | 0.26 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 3 | μg | 多い |
セレン | 28 | μg | 多い |
クロム | 3 | μg | 多い |
モリブデン | 48 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 4300 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 4300 | μg | 多い |
ビタミンD | 0.3 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.4 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
ビタミンK | 6 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.18 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 1.45 | mg | 多い |
ナイアシン | 6.8 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.23 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 7.8 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 2.35 | mg | 多い |
ビオチン | 29.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 3 | mg | 多い |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
レバーペーストと同じ肉の豚加工肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
骨付きハム | 208 | 5.0 | 16.7 | 16.6 | (0) |
ボンレスハム | 115 | 4.8 | 18.7 | 4.0 | (0) |
ロースハム | 211 | 6.0 | 18.6 | 14.5 | 0 |
ショルダーハム | 221 | 4.4 | 16.1 | 18.2 | (0) |
プレスハム | 113 | 6.8 | 15.4 | 4.5 | (0) |
チョップドハム | 132 | 14.6 | 11.7 | 4.2 | (0) |
生ハム | 243 | 3.3 | 24.0 | 16.6 | (0) |
豚ばらベーコン | 244 | 3.9 | 15.4 | 19.4 | (0) |
ロースベーコン | 202 | 6.7 | 16.8 | 14.6 | (0) |
ショルダーベーコン | 178 | 4.3 | 17.2 | 11.9 | (0) |
ウインナーソーセージ | 319 | 5.4 | 11.5 | 30.6 | 0 |
セミドライソーセージ | 335 | 5.6 | 16.9 | 29.7 | (0) |
ドライソーセージ | 467 | 7.4 | 26.7 | 42.0 | (0) |
フランクフルトソーセージ | 295 | 8.0 | 12.7 | 24.7 | (0) |
ボロニアソーセージ | 242 | 4.6 | 12.5 | 21.0 | (0) |
リオナソーセージ | 188 | 5.8 | 14.9 | 13.1 | (0) |
レバーソーセージ | 324 | 12.4 | 14.7 | 33.5 | (0) |
混合ソーセージ | 231 | 12.1 | 11.8 | 22.7 | (0) |
生ソーセージ | 269 | 2.6 | 14.0 | 24.4 | (0) |
焼き豚 | 166 | 8.4 | 19.4 | 8.2 | (0) |
レバーペースト | 370 | 6.9 | 12.9 | 34.7 | (0) |
スモークレバー | 182 | 10.3 | 29.6 | 7.7 | (0) |
ゼラチン | 347 | 1.6 | 87.6 | 0.3 | (0) |
ランチョンミート | 279 | 7.1 | 14 | 23.8 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。