このページでは、穀物の発芽玄米を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
発芽玄米のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは発芽玄米の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 339 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 74.3 | g | |
└糖質 | 72.6 | g | 多い |
└食物繊維 | 3.1 | g | 多い |
たんぱく質 | 6.5 | g | 普通 |
脂質 | 3.3 | g | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、穀物分類に所属する正式名称「こめ [水稲穀粒] 発芽玄米」(発芽玄米(炊く前の100g))の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、発芽玄米がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
発芽玄米はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:Eレシピ
発芽玄米とは?どんな食材?
発芽玄米とは、お米の一種であり、通常の玄米よりも栄養価が高い食材です。発芽玄米は、お米が発芽した状態であるため、発芽米とも呼ばれます。その名の通り、お米の穀粒が発芽し、新しい生命を育んでいる状態です。
発芽玄米の特徴
発芽玄米は、通常の玄米と比べて栄養価が高いとされています。発芽することによって、お米の栄養素が増え、消化吸収がしやすくなります。また、発芽玄米には、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれており、健康に良いとされています。
発芽玄米の効果
発芽玄米を摂取することによって、体内の代謝が促進され、免疫力が向上すると言われています。また、消化吸収がしやすいため、体に負担をかけずに栄養を摂ることができます。さらに、発芽玄米には、美肌効果やダイエット効果も期待されています。
以上のように、発芽玄米は栄養価が高く、健康に良い食材として注目されています。穀物の一種でありながら、お米の新たな可能性を広げる食材と言えるでしょう。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は発芽玄米がダイエットにどう役立つか説明します!
発芽玄米はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
引用元:Eレシピ
1. 糖質の多さによるエネルギー供給
発芽玄米は可食部100gあたりの糖質が72.6gと多いですが、これは健康的な食事に役立つ要素です。糖質は私たちの体の主要なエネルギー源であり、適切な量の糖質を摂取することで、日常生活や運動などの活動に必要なエネルギーを供給することができます。発芽玄米の糖質の多さは、健康的な食事においてエネルギーを補給する上で有益な役割を果たしています。
2. 食物繊維の豊富さによる腸の健康維持
発芽玄米には可食部100gあたりの食物繊維が3.1g含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する役割があります。また、食物繊維は腸内の善玉菌の増殖を助け、免疫力を高める効果もあります。発芽玄米の食物繊維の豊富さは、腸の健康維持に役立つと言えます。
3. 低脂質であることによる健康的な食事への貢献
発芽玄米は可食部100gあたりの脂質が3.3gと普通です。脂質は私たちの体にとって必要な栄養素ですが、摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まります。発芽玄米の低脂質な特徴は、健康的な食事を実現する上で貢献しています。低脂質な食材を選ぶことで、バランスの取れた食事を摂ることができます。
おすすめ:発芽玄米のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
発芽玄米に含まれる無機質の栄養を解説!
引用元:Eレシピ
1. 栄養素のバランスが良い
発芽玄米は、ナトリウムが低く、カリウムやカルシウムが普通の量含まれています。さらに、マグネシウムやリン、亜鉛、銅、マンガンなどの無機質も多く含まれています。これにより、発芽玄米は栄養素のバランスが良い食材と言えます。
2. マグネシウムやリン、亜鉛などの含有量が多い
発芽玄米は、マグネシウムやリン、亜鉛などの無機質の含有量が多い特徴があります。これらの栄養素は、体内の酵素の働きを助けたり、骨や歯の形成に関与したりする重要な役割を果たしています。そのため、発芽玄米を摂取することで、これらの栄養素を効果的に摂ることができます。
3. ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンが含まれない
発芽玄米には、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンのような栄養素が含まれていません。これらの栄養素は、体内の代謝や免疫機能の維持に重要な役割を果たしていますが、発芽玄米には含まれていないため、他の食材との組み合わせが必要です。
以上のように、発芽玄米は栄養素のバランスが良く、特にマグネシウムやリン、亜鉛などの無機質の含有量が多い食材です。ただし、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンなどの一部の栄養素は含まれていないため、他の食材との組み合わせが必要です。
発芽玄米に含まれるビタミンを解説!
引用元:Eレシピ
1. ビタミンEが多く含まれる
発芽玄米に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールで1.2 mg、β-トコフェロールで0.1 mg、γ-トコフェロールで0.2 mgと、他の穀物に比べて多く含まれています。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ効果があります。発芽玄米を摂取することで、ビタミンEを効果的に摂取することができます。
2. ビタミンB群が多く含まれる
発芽玄米には、ビタミンB1で0.35 mg、ビタミンB2で0.02 mg、ナイアシンで4.9 mg、ビタミンB6で0.34 mg、パントテン酸で0.75 mgと、ビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群はエネルギー代謝に関与し、神経や筋肉の働きをサポートする重要な栄養素です。発芽玄米を摂取することで、ビタミンB群をバランスよく摂取することができます。
3. ビタミンDやビタミンCは含まれていない
発芽玄米にはビタミンDやビタミンCは含まれていません。ビタミンDは主に日光によって合成されるため、食品からの摂取量は限られています。ビタミンCは一般的に果物や野菜に多く含まれていますが、発芽玄米には含まれていません。これらのビタミンを摂取するためには、他の食品から摂取する必要があります。
以上のように、発芽玄米はビタミンEやビタミンB群が豊富に含まれていますが、ビタミンDやビタミンCは含まれていないことが特徴です。ビタミンEやビタミンB群の摂取を意識する際には、発芽玄米を積極的に取り入れることがおすすめです。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次は発芽玄米の使用例としてレシピをご紹介します。
発芽玄米を使ったレシピ20選!
#1 発芽玄米パエリア
玄米、お米、鶏もも肉、塩コショウ、玉ネギ、ニンニク、ピーマン、赤ピーマン、トマト、等
このレシピは発芽玄米を使ったパエリアです。まず、発芽玄米とお米を洗ってザルに上げます。…
レシピを見る#2 ジャコ発芽玄米チャーハン
発芽玄米ご飯、チリメンジャコ、明太子、ナス、ニンジン、レタス、細ネギ、アーモンドダイス、塩コショウ、等
作り方は、まず明太子を割りほぐした卵と混ぜ合わせます。ナスは1cm角に切り、ニンジンは細かいみじん切りにします。…
レシピを見る#3 カキの発芽玄米おじや
発芽玄米ご飯、生カキ、片栗粉、玉ネギ、ニンニク、ホウレン草、塩コショウ、しょうゆ、ゴマ油、等
このレシピは生カキを使ったカキの発芽玄米おじやです。カキは片栗粉を絡めることでつるん、ぷりんという食感になります。…
レシピを見る#5 発芽玄米のシーフードピラフ
発芽玄米、白米、小えび、帆立て貝柱、かに、バター、たまねぎ、マッシュルーム、ケチャップ、等
このレシピは発芽玄米を使ったシーフードピラフの作り方です。子どもたちも喜ぶ、ヘルシーな一品です。…
レシピを見る#6 発芽玄米トロロ
玄米、お米、昆布、大和芋、だし汁、しょうゆ、納豆、刻みネギ、卵黄、等
このレシピは発芽玄米を使ったトロロ料理です。まず、お米と発芽玄米を混ぜて洗い、昆布をのせて普通に炊きます。…
レシピを見る#8 発芽玄米とアマランサスのライスサラダ
発芽玄米、アマランサス、ハム、ジャンボピーマン、きゅうり、フルーツトマト、プロセスチーズ、オリーブ油、レモン汁、等
このレシピは発芽玄米とアマランサスを使ったライスサラダです。発芽玄米とアマランサスは水で洗って水けをきり、30分間おきます。…
レシピを見る#9 発芽玄米リジュベラック&豆乳ヨーグルト
玄米、豆乳、リジュベラック
このレシピは発芽玄米を使った豆乳ヨーグルトの作り方です。発芽玄米を作る際の副産物である植物性乳酸菌を利用して、100%植物性のヨーグルトを作ることができます。…
レシピを見る#10 風味豊かな味わい♪ 発芽玄米のニラ混ぜごはん
発芽玄米、白いりごま、しょうゆ
このレシピは発芽玄米を使った風味豊かな混ぜご飯です。発芽玄米とレンジで作るニラだれが相性抜群で、さらにしょうがやかつお節を加えて風味豊かに仕上げます。…
レシピを見る#11 チキンのカレー煮
鶏手羽先、たまねぎ、かぼちゃ、まいたけ、トマトの水煮、ローリエ、しょうゆ、カレー粉、しょうが、等
カレー風味のトマトソースで手羽先を煮込んだ、主菜のレシピ。かぼちゃやまいたけを入れてボリュームも栄養バランスもアップ。…
レシピを見る#12 炒り大豆炊き込みご飯
大豆、発芽玄米、鶏もも肉、ゴボウ、板コンニャク、サヤインゲン、だし汁、みりん、しょうゆ、等
このレシピは大豆を使った炊き込みご飯です。炒った大豆が香ばしく、発芽玄米を使用しているのでヘルシーな一品です。…
レシピを見る#13 お米のサラダ
発芽玄米ご飯、ベーコン、ピーマン、玉ネギ、キドニービーンズ、水煮コーン、ゆで卵、ラディッシュ、レタス、等
このレシピはお米のサラダを作るためのものです。発芽玄米ご飯をベースに、ベーコン、ピーマン、玉ネギ、キドニービーンズ、水煮コーン、ゆで卵、ラディッシュ、レタス、トマト、チリパウダー、トルティーヤ、プロセスチーズ、サワークリームなどの材料を使います。…
レシピを見る#14 炊飯器でふっくら鯛めし
お米、玄米、昆布、しょうゆ、だし汁、木の芽
鯛の切り身と発芽玄米を使った、炊飯器で炊く鯛めしのレシピ。調味料は少なめなので、鯛の香りとうま味が引き立ちます。…
レシピを見る#15 トウモロコシの炊き込みご飯
発芽玄米、トウモロコシ、白ワイン、ホタテ、バター、イタリアンパセリ
このレシピはトウモロコシを使った炊き込みご飯です。まず、発芽玄米を水洗いして炊飯器に入れ、白ワインとホタテの汁を加えます。…
レシピを見る#16 ピリ辛チキンソテー丼
鶏もも肉、鶏むね肉、ナンプラー、しょうゆ、コショウ、ニンニク、ゴマ油、トマト、レモン汁、等
このレシピは鶏もも肉と鶏むね肉を使ったピリ辛チキンソテー丼です。まず、鶏肉を下味に漬け込んでおきます。…
レシピを見る#17 手こね寿司
お米、発芽玄米、昆布、砂糖、カツオ、しょうゆ、みりん、ショウガ、ミョウガ、等
このレシピはお米と発芽玄米を使った手こね寿司の作り方です。まず、お米と発芽玄米を洗って炊飯器で炊きます。…
レシピを見る#19 ウナギの混ぜずし
ウナギ蒲焼き、蒲焼のタレ、レンコン、刻みのり、玄米、お漬け物、粉山椒
このレシピはウナギを使った混ぜずしの料理です。ウナギの蒲焼きを頭を切り落として1cm幅に切り、レンコンは皮をむいて5mm角に切ります。…
レシピを見る#20 お魚のお弁当
発芽玄米ご飯、貝われ菜、黒ゴマ、塩鮭、板コンニャク、砂糖、しょうゆ、赤唐辛子、水煮タケノコ、等
このレシピはお魚のお弁当で、定番の塩鮭を焼いて、春らしいタケノコのバターじょうゆも詰めています。女の子の好きなサツマイモのデザートもレンジで簡単に作れます。…
レシピを見る最後に、発芽玄米の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「発芽玄米」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 339 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 74.3 | g | |
└糖質 | 72.6 | g | 多い |
└食物繊維 | 3.1 | g | 多い |
たんぱく質 | 6.5 | g | 普通 |
脂質 | 3.3 | g | 普通 |
「発芽玄米」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 14.9 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.1 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「発芽玄米」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 3 | mg | 低い |
カリウム | 160 | mg | 普通 |
カルシウム | 13 | mg | 普通 |
マグネシウム | 120 | mg | 多い |
リン | 280 | mg | 多い |
鉄 | 1.0 | mg | 普通 |
亜鉛 | 1.9 | mg | 多い |
銅 | 0.23 | mg | 多い |
マンガン | 2.07 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン | (0) | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.2 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.35 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 4.9 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.34 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.75 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
うるち米/試料: ビタミンB1強化品含む/(100 g:120 mL、100 mL:83 g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
発芽玄米と同じ穀物のお米ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
玄米 | 346 | 72.4 | 6.8 | 2.7 | 3.0 |
半つき米(五分づきの精米) | 345 | 75.7 | 6.5 | 1.8 | 1.4 |
七分つき米 | 348 | 76.8 | 6.3 | 1.5 | 0.9 |
お米 | 342 | 78.1 | 6.1 | 0.9 | 0.5 |
はいが精米 | 343 | 74.7 | 6.5 | 2.0 | 1.3 |
玄米ご飯 | 152 | 34.7 | 2.8 | 1.0 | 1.4 |
半つき米のご飯 | 154 | 36.1 | 2.7 | 0.6 | 0.8 |
七分つき米のご飯 | 160 | 36.7 | 2.6 | 0.5 | 0.5 |
ご飯・炊飯 | 156 | 36.1 | 2.5 | 0.3 | 1.5 |
はいが精米ご飯 | 159 | 35.6 | 2.7 | 0.6 | 0.8 |
玄米おかゆ | 64 | (14.8) | (1.2) | (0.4) | (0.6) |
おかゆ | 65 | (15.8) | (1.1) | (0.1) | (0.1) |
アルファ化米 | 358 | 84.7 | 6.0 | 1.0 | 1.2 |
もち米 | 343 | 77.4 | 6.4 | 1.2 | (0.5) |
インディカ米 | 347 | 78.3 | 7.4 | 0.9 | 0.5 |
発芽玄米 | 339 | 72.6 | 6.5 | 3.3 | 3.1 |
もち米の炊飯 | 188 | 43.9 | 3.5 | 0.5 | (0.4) |
発芽玄米ご飯 | 161 | 33.7 | 3.0 | 1.4 | 1.8 |
インディカ米の炊飯 | 184 | 41.9 | 3.8 | 0.4 | 0.4 |
赤米 | 344 | 65.4 | 8.5 | 3.3 | 6.5 |
黒米 | 341 | 66.4 | 7.8 | 3.2 | 5.6 |
赤米ご飯 | 150 | 29.3 | 3.8 | 1.3 | 3.4 |
黒米ご飯 | 150 | 28.9 | 3.6 | 1.4 | 3.3 |
レトルト玄米おかゆ | 45 | 9.9 | 0.9 | 0.4 | 0.9 |
レトルトおかゆ | 37 | 8.3 | 0.6 | 0.1 | 0.5 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。