このページでは、豆の油揚げを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
油揚げのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは油揚げの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 377 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.4 | g | |
└糖質 | 2.8 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 1.3 | g | 普通 |
たんぱく質 | 23.4 | g | 多い |
脂質 | 34.4 | g | 多い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、豆分類に所属する正式名称「だいず [豆腐・油揚げ類] 油揚げ 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、油揚げがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
油揚げはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
油揚げとは?どんな食材?
油揚げは、豆(豆腐)を主成分とした日本の食材です。豆腐を固めるために、豆乳に凝固剤を加えて作られます。その後、揚げることで表面に薄い油膜が形成され、外側はサクサクとした食感、内側はもちもちとした食感が特徴です。
油揚げの特徴1:栄養価の高さ
油揚げには、豆腐の栄養価がそのまま残っています。豆腐は、たんぱく質やカルシウム、鉄分などの栄養素が豊富に含まれており、油揚げにもこれらの栄養素が含まれています。また、油揚げは油で揚げることから、脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもあります。
油揚げの特徴2:調理の幅広さ
油揚げは、そのまま食べるだけでなく、さまざまな料理に活用することができます。煮物や炒め物、揚げ物など、様々な料理に使われることがあります。また、油揚げは他の食材との相性も良く、味を吸い込むことが得意です。そのため、具材の風味を引き立てる役割を果たすことができます。
油揚げの特徴3:保存性の良さ
油揚げは、水分を含んでいないため、保存性が非常に良いです。常温で保存することができ、長期間保存することも可能です。また、保存中に風味や食感が損なわれることもありません。これにより、食材のロスを減らすことができ、経済的にも効果的です。
以上のように、油揚げは豆(豆腐)を主成分とした食材であり、栄養価の高さや調理の幅広さ、保存性の良さが特徴です。さまざまな料理に活用することで、美味しさと栄養を楽しむことができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は油揚げがダイエットにどう役立つか説明します!
油揚げはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 高タンパク質で満腹感を得られる
油揚げは、可食部100gあたり23.4gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は体の細胞や組織の構成要素となるだけでなく、食事から摂取したタンパク質はエネルギー源としても利用されます。油揚げのタンパク質の量は多く、食事に取り入れることで満腹感を得られるため、ダイエットや健康的な食事に役立ちます。
2. 糖質が少なく血糖値の上昇を抑えられる
油揚げは、可食部100gあたり2.8gの糖質を含んでいます。糖質の摂取が過剰になると血糖値の上昇が引き起こされ、糖尿病や肥満のリスクが高まることがあります。油揚げの糖質の量はかなり低く、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。そのため、糖質制限を意識した食事や血糖値の管理が必要な方にとっては健康的な選択肢となります。
3. 脂質を摂取しながら栄養バランスを保てる
油揚げは、可食部100gあたり34.4gの脂質を含んでいます。脂質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、摂りすぎると肥満や動脈硬化のリスクが高まります。しかし、油揚げに含まれる脂質の量は多いものの、他の食材と組み合わせることで栄養バランスを保つことができます。例えば、野菜と一緒に摂ることで食物繊維やビタミンの摂取もできます。このように、油揚げを適切な量と組み合わせることで、健康的な食事に役立てることができます。
おすすめ:油揚げのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
油揚げに含まれる無機質の栄養を解説!
「油揚げ」の特徴
油揚げは、以下の特徴を持っています。
1. カルシウムやリンなどのミネラルが豊富
油揚げは、カルシウムやリンなどのミネラルが多く含まれています。特にカルシウムは310 mgと多く、骨や歯の形成に重要な役割を果たします。また、リンも350 mg含まれており、体内のエネルギー代謝や酸塩基平衡の調整に関与しています。
2. マグネシウムや鉄などの栄養素も豊富
油揚げには、マグネシウムや鉄などの栄養素も多く含まれています。マグネシウムは150 mg含まれており、神経や筋肉の正常な機能を維持するのに必要な栄養素です。また、鉄も3.2 mg含まれており、酸素の運搬や代謝に関与します。
3. ナトリウムやカリウムの含有量は低い
油揚げには、ナトリウムやカリウムの含有量が比較的低いです。ナトリウムは4 mg、カリウムは86 mgとなっており、塩分制限や高血圧対策を考える上で注意が必要です。この点を考慮しながら、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
以上のように、油揚げはカルシウムやリンなどのミネラルが豊富であり、マグネシウムや鉄などの栄養素も含まれています。一方で、ナトリウムやカリウムの含有量は低く、注意が必要です。バランスの取れた食事に取り入れることで、栄養の摂取を効果的に行うことができます。
油揚げに含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンEが豊富に含まれています
油揚げには、ビタミンEの一種であるα-トコフェロールが1.3 mg含まれています。また、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールも多く含まれています。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化や酸化ストレスから守る効果があります。
2. ビタミンKが多く含まれています
油揚げには、ビタミンKが67 μg含まれています。ビタミンKは血液の凝固を促進する働きがあり、骨の健康維持にも関与しています。油揚げを摂取することで、ビタミンKを効果的に摂ることができます。
3. ビタミンB群の含有量は普通から低いです
油揚げには、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸が含まれていますが、その含有量は普通から低いです。これらのビタミンはエネルギー代謝や神経機能の維持に関与しています。油揚げを摂取する場合は、他の食材との組み合わせや栄養バランスに気を配ることが重要です。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次は油揚げの使用例としてレシピをご紹介します。
油揚げを使ったレシピ20選!
#1 大量消費に、作り置きに便利!京のおばんざい「油揚げの炊いたん」
油揚げ、九条ネギ、和風顆粒出汁、上白糖、薄口醤油、みりん
油揚げを使った、油揚げの炊いたんのレシピ。油抜きした油揚げを3cm幅にカットし、出汁を仕込んで油揚げを加えて含め煮にします。…
レシピを見る#2 鶏ひき肉と油揚げがあったらこれ!「鶏ひき肉と白菜の黄ゆず煮」
鶏ひき肉、黄ゆず皮、白菜、油揚げ、和風顆粒出汁、みりん、濃口醤油
鶏ひき肉と白菜を使った、黄ゆず煮のレシピ。鶏ひき肉と白菜を煮込んで、黄ゆずの香りを楽しめます。…
レシピを見る#3 小松菜と油揚げのおひたし
小松菜、油揚げ、ゆず皮、みりん、薄口醤油、上白糖、和風顆粒出汁
副菜にぴったりな、小松菜と油揚げを使ったおひたしのレシピ。作り置きができるので常備菜としても活用できます。…
レシピを見る#4 卵でもう一品のおかず!「椎茸と油揚げの玉子とじ」
玉子、椎茸、油揚げ、九条ネギ、上白糖、和風顆粒出汁、みりん、濃口醤油
椎茸と油揚げの玉子とじのレシピ。椎茸は軸と傘に分け、軸は輪切りに、傘はスライスしておきます。…
レシピを見る#5 油揚げの肉詰め焼き
豚ひき肉、油揚げ、玉ねぎ、えのき、青ネギ、塩コショウ、味噌、マヨネーズ、片栗粉、等
フライパンで焼くだけ、作り置きできる肉詰めのレシピ。油揚げに肉タネを詰めて焼くだけ。…
レシピを見る#6 鶏ときのこ、油揚げで風味豊か「五目炊き込みご飯」
お米、鶏もも肉、洗いごぼう、人参、椎茸、油あげ、枝豆、和風顆粒だし、濃口醤油、等
鶏もも肉を使った、五目炊き込みご飯のレシピ。洗いごぼうや人参、椎茸、油揚げ、枝豆などを加えて炊き込みます。…
レシピを見る#7 油揚げが主役のひじきの煮付け
乾燥ひじき、大豆の水煮、油揚げ、人参、しめじ、米油、上白糖、みりん、濃口醤油、等
油揚げが主役のひじきの煮付けのレシピ。ひじきを水に戻しておき、人参、しめじ、油揚げをカットして準備します。…
レシピを見る#8 大根と油揚げのスープパスタ
スパゲティ(1.4mm)、しょうゆ、大根、油揚げ、だし汁、片栗粉、おろししょうが、青ねぎ
一見おみそ汁の具材と間違えそうな具材がNHK「今日の料理」とコラボすることでおいしい和風スープスパゲッティに変身しています。パスタをゆでる際、うす口醤油でパスタ自体に下味をつけ、またスープにも水溶き片栗粉でとろみをつけパスタに絡まりやすいスープとなっています。…
レシピを見る#9 新じゃがと油揚げのサラダ
新じゃがいも、油揚げ、黒こしょう、キユーピーハーフ
じゃがいもを使ったサラダのレシピ。油揚げは食感を出す為カリッと焼き、じゃがいもはレンジで簡単調理。…
レシピを見る#10 さっと炒めるだけ!豆苗と油揚げの中華炒めのレシピ
油揚げ、ゴマ油、ニンニク、豆苗、鶏ガラ出汁、胡椒(黒)
簡単ヘルシー、豆苗と油揚げの炒め物のレシピ。油揚げを油抜きして、あとは炒めるだけの時短レシピ。…
レシピを見る#11 簡単定番お味噌汁もやしと油揚げの味噌汁のレシピ
カツオ出汁、モヤシ、油揚げ、味噌
もやしと油揚げを使って簡単に作れる味噌汁のレシピ。カツオ出汁に具材を入れて煮て、味噌を溶かし入れるだけの簡単調理です。…
レシピを見る#12 青ねぎと油揚げのパスタ
カッペリーニ、しょうゆ、青ねぎ、油揚げ、ごま油、砂糖、一味唐辛子
青ねぎと油揚げを使ったパスタのレシピ。しょうゆベースの和風の味付けに。…
レシピを見る#13 水菜と油揚げの簡単煮物
水菜(1束)、油揚げ、粉山椒、かつおだし、しょうゆ、みりん
水菜と油揚げを使う煮物のレシピ。電子レンジを使うことで簡単に、時間もかけずに作ることが可能です。…
レシピを見る#14 油揚げのモッツァレラチーズ焼き
油揚げ、モッツァレラチーズ、小ねぎ、しょうゆ、キユーピーマヨネーズ
和の油揚げ、伊のモッツアレラチーズの意外なコラボ。調理時間10分足らずの手間なし簡単レシピなのに、やみつき必至の一皿です。…
レシピを見る#15 油揚げのおろし和え
油揚げ、大根おろし、かいわれ、しょうゆ、みりん
油揚げを使った簡単レシピ。調味料が油揚げに染み込み、嚙むとじゅわっとうまみがあふれ出ます。…
レシピを見る#16 里芋と油揚げのとろみ煮
里芋(4個)、油揚げ、青のり、かつおだし、しょうゆ、みりん、片栗粉
里芋と油揚げを使ったとろみ煮のレシピ。かつおだしの効いたふっくらとやわらかい煮物です。…
レシピを見る#17 新玉ねぎとカリカリ油揚げのサラダ
玉ねぎ(新)、油揚げ、梅干し(大)、みりん、しょうゆ
シャキシャキとした食感がたまらない、新玉ねぎを使った和風サラダのレシピ。新玉ねぎは繊維に沿って薄くスライスし、塩をまぶして水に晒し、辛味をとります。…
レシピを見る#18 きゃべつのサクサク油揚げ焼き
きゃべつ、鶏ひき肉、油揚げ(小)、白ねぎ、しょうゆ、ごま油、カレー粉、しょうが汁
キャベツと油揚げを使ったレシピ。ポイントは、キャベツを塩でもみ余分な水分を抜くことです。…
レシピを見る#19 定番味噌汁シリーズ豆腐と油揚げの味噌汁のレシピ
カツオ出汁、油揚げ、味噌、豆腐
豆腐と油揚げがたっぷり入ったお味噌汁のレシピ。シンプルではありますが、風味が豊かで、ふわっと広がるお味噌の香りには食欲をそそられます。…
レシピを見る#20 焼き油揚げとねぎのだししょうゆ混ぜご飯
油揚げ、青ねぎ、ご飯(炊きたてのもの)、だし醤油、バター
油揚げとネギを使った簡単な混ぜこみご飯。だし醤油とバターが香り、食欲がそそりそう。…
レシピを見る最後に、油揚げの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「油揚げ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 377 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.4 | g | |
└糖質 | 2.8 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 1.3 | g | 普通 |
たんぱく質 | 23.4 | g | 多い |
脂質 | 34.4 | g | 多い |
「油揚げ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 39.9 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.9 | g | 多い |
コレステロール | (Tr) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「油揚げ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 4 | mg | 低い |
カリウム | 86 | mg | 低い |
カルシウム | 310 | mg | 多い |
マグネシウム | 150 | mg | 多い |
リン | 350 | mg | 多い |
鉄 | 3.2 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.5 | mg | 多い |
銅 | 0.22 | mg | 多い |
マンガン | 1.55 | mg | 多い |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | 8 | μg | 多い |
クロム | 5 | μg | 多い |
モリブデン | 97 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.3 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 12.0 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 5.6 | mg | 多い |
ビタミンK | 67 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.04 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.2 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.07 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.07 | mg | 低い |
ビオチン | 7.1 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
油揚げと同じ豆の豆腐ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
木綿豆腐 | 73 | 0.9 | 7.0 | 4.9 | 1.1 |
絹ごし豆腐 | 56 | 1.1 | 5.3 | 3.5 | 0.9 |
ソフト豆腐 | 56 | 1.9 | 5.1 | 3.3 | 0.4 |
充てん豆腐 | 56 | 2.4 | 5.0 | 3.1 | 0.3 |
沖縄豆腐 | 99 | 1.1 | 9.1 | 7.2 | 0.5 |
ゆし豆腐 | 47 | 1.8 | 4.3 | 2.8 | 0.3 |
焼き豆腐 | 82 | 1.0 | 7.8 | 5.7 | 0.5 |
生揚げの豆腐 | 143 | (1.1) | 10.7 | 11.3 | 0.8 |
油揚げ | 377 | 2.8 | 23.4 | 34.4 | 1.3 |
がんもどき | 223 | 1.3 | 15.3 | 17.8 | 1.4 |
凍り豆腐(乾) | 496 | 4.3 | 50.5 | 34.1 | 2.5 |
豆腐よう | 183 | 19.6 | 9.5 | 8.3 | 0.8 |
豆腐竹輪(蒸し) | 121 | 7.9 | 14.9 | 4.4 | 0.8 |
豆腐竹輪(焼き) | 133 | 9.3 | 16.1 | 4.9 | 0.7 |
ろくじょう豆腐 | 332 | 3.7 | 34.7 | 21.5 | 3.2 |
絹生揚げの豆腐 | 103 | 1.9 | 7.9 | 7.7 | 1.5 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。