洋食歴20年の料理人hiroです。「炊いたん」とは京ことばで、出汁をじっくりと染み込ませたおかずを指します。今回は油揚げを大量消費したい時、これを作って欲しいです。きつねうどんの「きつね」ですね。出汁がシミシミの油揚げはごはんのおかずに、お酒のおつまみにピッタリです。早速作っていきましょう。
油揚げの炊いたんの材料(4人前)
具材
油揚げ | 3枚(200g) | |
九条ネギ | 適量 |
調味料
水 | 600cc | |
和風顆粒出汁 | 小さじ1 | |
上白糖 | 大さじ3.5 | |
薄口醤油 | 大さじ3.5 | |
みりん | 大さじ3 |
油揚げの炊いたんの作り方
調味料を染み込ませるには「油抜き」必須!
油抜きがなぜ必要かというと、油揚げは周りを油でコーティングされているので、いざ調味料で煮るとなるとコーティングが邪魔をして味が浸透しにくくなるんですね。人によっては、まな板の上でお湯をかけたり、ザルを用意してお湯をかけたりとやり方は様々です。
油揚げをくぐらせたお湯を捨て、両手を使って軽く水気をしぼり、ザルに開けておきます。油抜き完了です。
出汁を含ませる「含め煮」にしていきます。時間をかけてゆっくりと油揚げに出汁を染み込ませましょう。
耐熱性のあるタッパーなど用意して、油揚げを煮汁ごと移します。落としラップをして、周りに氷水を用意して急冷すると保存性も増します。さらに一枚一枚をジップ袋に入れて冷凍することもできるので便利です。
おつまみに!きつねうどんに!お稲荷さんに!
豆腐を薄く切って揚げた油揚げは3つのタイプがあります。今回は薄揚げを使用。すし揚げと、厚揚げもあります。含め煮にするには薄揚げかすし揚げ。お酒のおつまみ、きつねうどんにも最適!すし揚げを濃口醤油で煮て、酢飯を詰めたらお稲荷さんと使い方は色々です。
このレシピは京風で、白っぽい「お揚げさん」となります。出汁を吸ってふっくらとした油揚げの炊いたん、食のレパートリーに是非加えてみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。