洋食歴20年の料理人hiroです。今回はタレに鶏もも肉を漬け込んで、普段とは一味違う鶏料理を味わっていただきたく、レシピにしました。ゆずの風味を活かすと、それだけで一気に料亭の味に近づきます。香ばしく焼き上げた鶏のメイン料理です。早速作っていきましょう。
鶏の幽庵焼きの材料(2人分)
具材
鶏もも | 300g | |
ゆず小サイズ | 1個 |
調味料
酒 | 大さじ3 | |
みりん | 大さじ3 | |
濃口醤油 | 大さじ3 | |
塩 | 少々 |
調味量
サラダ油 | 小さじ1 |
付けあわせ
塩でボイルした小松菜、人参 |
鶏の幽庵焼きの作り方
白いワタの部分は取り除く必要があります。包丁を寝かせて丁寧に掃除していきましょう。
ゆずの皮は冷凍できます
ゆずの実、ゆずの皮、ワタと大きく3つに分けることが出来ました。ゆず皮は1枚1枚ラップして冷凍しましょう。味噌汁や煮物、おひたしなどに刻んで加えると、それだけで一気に料亭の味に近づきますよ。
ゆずのみをギュッと押して、果汁だけを絞り出します。絞り出したら、種と残った実を取り出します。もちろんスクイーザーを使用しても構いません。
ゆず1個で少量の果汁です。とても貴重ですね。
幽庵地を完成させよう
ジップ袋に酒、みりん、濃口醤油を入れて漬けダレが完成です。これを、「幽庵地(ゆうあんぢ)」といいます。柚子のほかに、すだちやカボスを使用することがあります。そもそもが魚に使用する漬けダレです。
鶏ももを幽庵地に漬け込みます。
空気を抜いて幽庵地に漬け込もう
できるだけ空気を抜いて、ジップ袋のチャックを閉めます。漬け込み時間は2時間が丁度良い漬け込み時間です。常温に置いておくと、火の入りも早くなります。
皮面から焼いていこう
鶏ももは皮面から焼いていきます。幽庵地が染み込んでいますので焦げやすいです。弱火でじっくりと2〜3分焼いていきます。
焼き色をチェックしよう
時折、皮面の焼き色を見ながら焼いていきましょう。焦げやすいので、このようなチェックは大事です。香ばしい焼き色が付いたらひっくり返します。
さらに蓋をしめて肉に火を通します
火から外して、蓋を閉めて2分タイマーをかけます。余熱で火を通していくイメージです。
幽庵焼きは後味爽やか
幽庵焼きは北村裕庵という江戸時代の茶人が考案したものと言われています。元は魚料理ですが、鶏の他に、豚肉を漬け込んでも美味しいです。醤油ベースですが柑橘系が入ることにより後味が爽やかで飽きがありません。幽庵地は2回は使用できますし、少し煮詰めてソースにするのもありです。今回の調理法を是非ともご家庭で取り入れてみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。