このページでは、豆の凍り豆腐(乾)を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
凍り豆腐(乾)のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは凍り豆腐(乾)の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 496 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 4.2 | g | |
└糖質 | 4.3 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 2.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 50.5 | g | 多い |
脂質 | 34.1 | g | 多い |
食塩相当量 | 1.1 | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、豆分類に所属する正式名称「だいず [豆腐・油揚げ類] 凍り豆腐 乾」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、凍り豆腐(乾)がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
凍り豆腐(乾)はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:味の素
凍り豆腐(乾)とは?どんな食材?
凍り豆腐(乾)は、豆(豆腐)を凍らせて水分を取り除いた食材です。豆腐を凍らせることで、水分が凍結し、固くなります。この凍り豆腐(乾)は、主に日本料理で使われることが多く、様々な料理に活用されます。
凍り豆腐(乾)の特徴
凍り豆腐(乾)は、水分がほとんどないため、通常の豆腐よりも固くなっています。そのため、食感がしっかりとしており、崩れにくい特徴があります。また、水分が少ないため、保存性が高く、長期間保存することができます。
凍り豆腐(乾)の使い方
凍り豆腐(乾)は、主に煮物や炒め物などの料理に使用されます。固い食感が特徴のため、炒め物では崩れにくく、煮物ではしっかりとした食感が楽しめます。また、水分が少ないため、味を吸い込みやすく、調味料の味がしっかりと染み込みます。凍り豆腐(乾)は、事前に水で戻してから使用することが一般的です。水で戻すことで、元の柔らかさを取り戻し、より食材としての使いやすさが増します。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は凍り豆腐(乾)がダイエットにどう役立つか説明します!
凍り豆腐(乾)はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
引用元:DELISH KITCHEN
1. 高タンパク質で筋肉の形成に役立つ
凍り豆腐(乾)は、可食部100gあたりに50.5gのタンパク質を含んでいます。この量は非常に多く、他の食材と比べても優れています。タンパク質は体の細胞や組織の構成要素であり、筋肉の形成や修復に重要な役割を果たしています。そのため、凍り豆腐(乾)を摂取することで、筋肉の健康維持や増強に役立つことが期待できます。
2. 糖質がかなり低く、ダイエットに適している
凍り豆腐(乾)の糖質は可食部100gあたり4.3gとかなり低いです。糖質の摂取量が過剰になると、血糖値の上昇や体脂肪の増加につながることがありますが、凍り豆腐(乾)は糖質が少ないため、ダイエット中の方にも適しています。低糖質の食材を選ぶことで、血糖値の安定や脂肪燃焼の促進に役立ちます。
3. 食物繊維が多く、腸内環境の改善に寄与する
凍り豆腐(乾)には可食部100gあたり2.5gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収されずに腸内で発酵されるため、腸内環境の改善に寄与します。また、食物繊維は便通の促進や腸内の有害物質の排出にも役立ちます。凍り豆腐(乾)を摂取することで、腸内の健康をサポートし、便秘や腸のトラブルの予防にも効果的です。
おすすめ:凍り豆腐(乾)のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
凍り豆腐(乾)に含まれる無機質の栄養を解説!
引用元:NHKきょうの料理
1. ミネラル豊富な食材
凍り豆腐(乾)は、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンといった様々なミネラルを豊富に含んでいます。特にカルシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンの量が多く、これらのミネラルは健康維持に重要な役割を果たします。
2. ナトリウムが多い
凍り豆腐(乾)にはナトリウムが440 mg含まれており、多いとされています。ナトリウムは体内の水分バランスや神経伝達物質の働きに関与していますが、摂りすぎると高血圧や心臓病のリスクが高まる可能性があります。注意が必要な栄養素です。
3. カリウムが低い
凍り豆腐(乾)にはカリウムが34 mg含まれており、低いとされています。カリウムは体内の水分バランスや神経伝達物質の働きに関与し、血圧を調節する効果もあります。しかし、カリウムの過剰摂取も問題となる場合があります。バランスの取れた食事に注意が必要です。
以上のように、凍り豆腐(乾)はミネラル豊富な食材であり、特にカルシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンの量が多いです。ただし、ナトリウムが多く、カリウムが低いため、適切な摂取量に気を付ける必要があります。
凍り豆腐(乾)に含まれるビタミンを解説!
引用元:dancyu
1. ビタミンA
凍り豆腐(乾)に含まれるビタミンAは、レチノールは0 μg(無し)ですが、α-カロテンは1 μg(多い)、β-カロテンは7 μg(普通)、β-クリプトキサンチンは3 μg(多い)となっています。また、β-カロテン当量は9 μg(普通)であり、レチノール活性当量は1 μg(普通)です。ビタミンAは視力の維持や免疫力の向上に役立つ栄養素です。
2. ビタミンE
凍り豆腐(乾)に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールが1.9 mg(多い)、β-トコフェロールが0.8 mg(多い)、γ-トコフェロールが20 mg(多い)、δ-トコフェロールが11 mg(多い)です。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ効果があります。
3. ビタミンK
凍り豆腐(乾)に含まれるビタミンKは、60 μg(多い)です。ビタミンKは血液の凝固を助ける役割を持ち、骨の健康維持にも関与しています。
なお、凍り豆腐(乾)にはビタミンD、ナイアシン、葉酸、ビタミンCは含まれていません。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次は凍り豆腐(乾)の使用例としてレシピをご紹介します。
凍り豆腐(乾)を使ったレシピ4選!
#1 凍り豆腐の信州あんかけ煮
ぶり(切り身)、瀬戸のほんじお」、片栗粉、高野豆腐、しめじ、れんこん、正味、にんじん、小松菜(ゆで)、等
…
レシピを見る#2 コリジュワッ新食感! きくらげと凍り豆腐のジューシー肉巻き
めんつゆ、オレンジパプリカ、塩こしょう、片栗粉、サラダ油、つるむらさき(宮城県産)、ごま油
このレシピは宮城の生きくらげと凍り豆腐を使った料理です。ヘルシーな肉巻きで、野菜嫌いのお子様から大人まで楽しめるように、めんつゆベースの味付けにしています。…
レシピを見る#3 自家製凍り豆腐と豚肉の塩煮
木綿豆腐、豚バラ肉、春雨、チンゲンサイ、ねぎ油、にんにく、赤とうがらし、チキンスープ、紹興酒、等
このレシピは木綿豆腐と豚バラ肉を使った塩煮料理です。豆腐を冷凍庫で凍らせてから蒸すことで、自家製の凍り豆腐が作れます。…
レシピを見る#4 白菜漬けで「白菜漬け鍋」。
白菜漬け、豚バラ肉、生姜の皮、長ねぎの青い部分、凍り豆腐、春雨、豚肉のゆで汁と鶏ガラスープ、香菜、長ねぎ、等
白菜漬けをはじめとして作り置き食材で作れる鍋料理のレシピ。基本の白菜漬けの作り方、ストックに便利なゆで豚と凍り豆腐の作り方がとても参考になるレシピ。…
レシピを見る最後に、凍り豆腐(乾)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「凍り豆腐(乾)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 496 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 4.2 | g | |
└糖質 | 4.3 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 2.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 50.5 | g | 多い |
脂質 | 34.1 | g | 多い |
「凍り豆腐(乾)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 7.2 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 4.0 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 1.1 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「凍り豆腐(乾)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 440 | mg | 多い |
カリウム | 34 | mg | 低い |
カルシウム | 630 | mg | 多い |
マグネシウム | 140 | mg | 多い |
リン | 820 | mg | 多い |
鉄 | 7.5 | mg | 多い |
亜鉛 | 5.2 | mg | 多い |
銅 | 0.57 | mg | 多い |
マンガン | 4.32 | mg | 多い |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | 19 | μg | 多い |
クロム | 5 | μg | 多い |
モリブデン | 67 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン | 7 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 3 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 9 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 1 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.9 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.8 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 20.0 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 11.0 | mg | 多い |
ビタミンK | 60 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.02 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | Tr | mg | 無し |
ビタミンB6 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB12 | 0.1 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.10 | mg | 低い |
ビオチン | 21.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
別名: 高野豆腐/試料: 炭酸水素ナトリウム処理製品
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
凍り豆腐(乾)と同じ豆の豆腐ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
木綿豆腐 | 73 | 0.9 | 7.0 | 4.9 | 1.1 |
絹ごし豆腐 | 56 | 1.1 | 5.3 | 3.5 | 0.9 |
ソフト豆腐 | 56 | 1.9 | 5.1 | 3.3 | 0.4 |
充てん豆腐 | 56 | 2.4 | 5.0 | 3.1 | 0.3 |
沖縄豆腐 | 99 | 1.1 | 9.1 | 7.2 | 0.5 |
ゆし豆腐 | 47 | 1.8 | 4.3 | 2.8 | 0.3 |
焼き豆腐 | 82 | 1.0 | 7.8 | 5.7 | 0.5 |
生揚げの豆腐 | 143 | (1.1) | 10.7 | 11.3 | 0.8 |
油揚げ | 377 | 2.8 | 23.4 | 34.4 | 1.3 |
がんもどき | 223 | 1.3 | 15.3 | 17.8 | 1.4 |
凍り豆腐(乾) | 496 | 4.3 | 50.5 | 34.1 | 2.5 |
豆腐よう | 183 | 19.6 | 9.5 | 8.3 | 0.8 |
豆腐竹輪(蒸し) | 121 | 7.9 | 14.9 | 4.4 | 0.8 |
豆腐竹輪(焼き) | 133 | 9.3 | 16.1 | 4.9 | 0.7 |
ろくじょう豆腐 | 332 | 3.7 | 34.7 | 21.5 | 3.2 |
絹生揚げの豆腐 | 103 | 1.9 | 7.9 | 7.7 | 1.5 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。