このページでは大豆の水煮缶詰のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
大豆の水煮缶詰のカロリーは124kcal(100gあたり)!これってどうなの?
大豆の水煮缶詰の可食部100gあたりのカロリーは、124kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中855位です。これは多い順にすると上位53%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「豆」ジャンルので大豆の水煮缶詰のカロリーを評価すると、68件中54位です。これは上位から79%に位置するカロリーで、評価は「低い」となります。
カロリー | 124Kcal |
全体での評価 | 855位 / 1592件中(上位53%…平均的) |
「豆」ジャンル内での評価 | 54位 / 68件中(上位79%…低い) |
大豆の水煮缶詰はカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ大豆の水煮缶詰のカロリーは平均的?なにが含まれているの?
なぜ大豆の水煮缶詰のカロリーは平均的のか?
大豆の水煮缶詰は、可食部100gあたり124kcalのカロリーがあります。このカロリーは他の食材と比較して「平均的」と評価されています。なぜなら、以下の栄養データを考慮すると、その理由が明らかになります。
糖質がかなり低い
大豆の水煮缶詰は、可食部100gあたり1.7gの糖質を含んでいます。この量はかなり低いと言えます。糖質が少ないため、血糖値の急上昇を抑える効果があります。また、糖質の摂取量が少ないことは、ダイエットや血糖管理を目指す人にとっても良い選択肢となります。
食物繊維が多い
大豆の水煮缶詰には、可食部100gあたり6.8gの食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内環境を整える効果があり、便通を促進する役割を果たします。また、食物繊維は満腹感を与えるため、食事の量を抑える助けにもなります。このような理由から、食物繊維が多い大豆の水煮缶詰は、健康的な食生活をサポートする食材として評価されています。
タンパク質と脂質が普通
大豆の水煮缶詰には、可食部100gあたり12.9gのタンパク質と6.7gの脂質が含まれています。これらの量は普通と言えます。タンパク質は体の細胞や筋肉の構成要素であり、脂質はエネルギー源として重要です。適度な量のタンパク質と脂質を摂取することは、健康な体を維持するために必要です。
以上のように、大豆の水煮缶詰のカロリーが平均的と評価される理由は、糖質がかなり低く、食物繊維が多いためです。また、タンパク質と脂質の含有量も普通であり、バランスの取れた栄養価を持っています。これらの要素から、大豆の水煮缶詰は健康的な食生活をサポートする一品と言えるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「大豆の水煮缶詰」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 1.7g | 4 | 6.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 6.8g | 2 | 13.6kcal |
たんぱく質 | 12.9g | 4 | 51.6kcal |
脂質 | 6.7g | 9 | 60.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「大豆の水煮缶詰」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、60.3kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
大豆の水煮缶詰は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
大豆の水煮缶詰は、低糖質ダイエットに使える?
大豆の水煮缶詰は、糖質量が1.7gであるため、低糖質ダイエットに特に効果的です。
大豆の水煮缶詰の糖質量はわずか1.7g
大豆の水煮缶詰は、糖質量がわずか1.7gと非常に低いです。この低糖質量は、低糖質ダイエットを実践している方にとって非常に魅力的な要素です。糖質を制限することで、血糖値の上昇を抑えることができ、体脂肪の蓄積を防ぐことができます。
大豆の水煮缶詰に含まれる栄養素
大豆の水煮缶詰には、糖質以外にも様々な栄養素が含まれています。たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれており、健康的な食事に欠かせない成分です。特にたんぱく質は、筋肉の合成や修復に必要な栄養素であり、ダイエット中の筋肉量の維持にも役立ちます。
大豆の水煮缶詰の使い方
大豆の水煮缶詰は、そのまま食べるだけでなく、様々な料理に活用することもできます。サラダや炒め物、スープなどに加えることで、食事のバリエーションを豊かにすることができます。また、低糖質ダイエットにおいては、糖質の摂取量を意識することが重要ですので、他の糖質の多い食材と組み合わせる際には注意が必要です。
まとめ
大豆の水煮缶詰は、糖質量が1.7gと非常に低いため、低糖質ダイエットに特に効果的です。また、栄養素も豊富に含まれており、健康的な食事に欠かせない成分です。さまざまな料理に活用することで、食事のバリエーションを豊かにすることができます。ただし、他の糖質の多い食材との組み合わせには注意が必要です。低糖質ダイエットを実践している方にとって、大豆の水煮缶詰は優れた選択肢となるでしょう。
大豆の水煮缶詰は、低脂質ダイエットに使える!?
大豆の水煮缶詰は、低脂質ダイエットに不向き
大豆の水煮缶詰は、多くの人々にとって手軽で便利な食品です。しかし、低脂質ダイエットを目指す方にとっては、注意が必要な食品と言えます。なぜなら、大豆の水煮缶詰には、意外にも多くの脂質が含まれているからです。
大豆の水煮缶詰の脂質量
調査によれば、大豆の水煮缶詰100gあたりの脂質量は6.7gとされています。これは、低脂質ダイエットを行っている方にとっては、かなりの量です。脂質は摂取すると、エネルギーとして蓄積されるため、ダイエット中には制限が必要です。
脂質の種類と影響
大豆の水煮缶詰に含まれる脂質は、主に不飽和脂肪酸です。これは、体にとって必要な栄養素であり、健康に良い影響を与えるとされています。しかし、摂りすぎると、体重増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。
低脂質ダイエットとは
低脂質ダイエットは、脂質の摂取を制限することで、体重管理や健康維持を目指す食事法です。脂質は高カロリーなため、摂りすぎると体重が増えやすくなります。そのため、ダイエット中は脂質摂取を抑えることが重要です。
代替品としての選択肢
大豆の水煮缶詰を使ったレシピや料理は、美味しくて栄養価も高いですが、低脂質ダイエットには不向きです。代わりに、低脂質な食材を選ぶことをおすすめします。例えば、鶏胸肉や魚介類などは、脂質が少なく、タンパク質も豊富です。
まとめ
大豆の水煮缶詰は、低脂質ダイエットを目指す方には不向きな食品です。脂質量が6.7gと比較的高く、摂りすぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。低脂質ダイエットを行う場合は、代替品として低脂質な食材を選ぶことが重要です。
最後に、大豆の水煮缶詰の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「大豆の水煮缶詰」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 124 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 7.7 | g | |
└糖質 | 1.7 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 6.8 | g | 多い |
たんぱく質 | 12.9 | g | 普通 |
脂質 | 6.7 | g | 普通 |
「大豆の水煮缶詰」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 71.7 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.0 | g | 普通 |
コレステロール | (Tr) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.5 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「大豆の水煮缶詰」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 210 | mg | 普通 |
カリウム | 250 | mg | 普通 |
カルシウム | 100 | mg | 多い |
マグネシウム | 55 | mg | 多い |
リン | 170 | mg | 多い |
鉄 | 1.8 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.1 | mg | 多い |
銅 | 0.28 | mg | 多い |
マンガン | 0.84 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.3 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 6.2 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 5.6 | mg | 多い |
ビタミンK | 5 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.1 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0 | mg | 無し |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | Tr | mg | 無し |
液汁を除いたもの
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
大豆の水煮缶詰と同じ豆の豆加工品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
ゆで小豆の缶詰 | 202 | 46.8 | 4.4 | 0.4 | 3.4 |
小豆のこし生あん | 147 | 22.0 | 9.8 | 0.6 | 6.8 |
小豆のさらしあん (乾燥あん) | 335 | 43.8 | 23.5 | 1.0 | 26.8 |
小豆のつぶし練りあん | 239 | 49.4 | 5.6 | 0.6 | 5.7 |
いんげんまめのこし生あん | 135 | 20.9 | 9.4 | 0.9 | 8.5 |
いんげんまめの豆きんとん | 238 | 52.7 | 4.9 | 0.5 | 4.8 |
グリンピース(揚げ豆) | 375 | 45.2 | 20.8 | 11.6 | 19.6 |
えんどう・塩豆 | 321 | 49.0 | 23.3 | 2.4 | 17.9 |
大豆の水煮缶詰 | 124 | 1.7 | 12.9 | 6.7 | 6.8 |
豆乳 | 43 | 1.6 | 3.6 | 2.8 | 0.9 |
調製豆乳 | 61 | 3.7 | 3.2 | 3.6 | 1.1 |
豆乳飲料・麦芽コーヒー | 57 | 6.9 | 2.2 | 2.2 | 1.0 |
大豆たんぱく | 318 | 22.2 | 46.3 | 3.0 | 17.8 |
湯葉(生) | 218 | 5.1 | 21.8 | 13.7 | 0.8 |
金山寺みそ | 247 | 48.5 | 6.9 | 3.2 | 3.2 |
ひしおみそ | 198 | 37.5 | 6.5 | 2.7 | 2.8 |
テンペ | 180 | 10.2 | 15.8 | 9.0 | 10.2 |
炒り大豆 | 429 | 15.9 | 37.5 | 21.6 | 19.4 |
蒸し大豆 | 186 | 4.5 | 16.6 | 9.8 | 10.6 |
小豆のこし練りあん (並あん) | 255 | (55.8) | (5.6) | (0.3) | (3.9) |
小豆のつぶし生あん | 115 | 17.9 | 8.6 | 0.5 | 7.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。