このページでは豚バラ肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
豚バラ肉のカロリーは366kcal(100gあたり)!これってどうなの?
豚バラ肉の可食部100gあたりのカロリーは、366kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中194位です。これは多い順にすると上位12%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので豚バラ肉のカロリーを評価すると、127件中13位です。これは上位から10%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 366Kcal |
全体での評価 | 194位 / 1592件中(上位12%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 13位 / 127件中(上位10%…高い) |
豚バラ肉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ豚バラ肉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
豚バラ肉のカロリーはなぜ高いのか?
豚バラ肉は、可食部100gあたり366kcalという高いカロリーを持っています。その理由には、以下の栄養データが関係しています。
糖質がかなり低い
豚バラ肉は、可食部100gあたり2.2gの糖質を含んでいます。この数値はかなり低いため、糖質制限をしている人にとっては適した食材と言えます。糖質が低いことにより、エネルギー源としてのカロリーが主に脂質から供給されるため、カロリーが高くなる要因の一つとなっています。
食物繊維が無し
豚バラ肉には食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を与える効果があるため、食事のカロリーを抑えることにつながります。しかし、豚バラ肉には食物繊維が含まれていないため、その効果が得られず、カロリーが高くなってしまいます。
タンパク質が多い
豚バラ肉は、可食部100gあたり14.4gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は筋肉の材料となり、体の修復や再生に不可欠な栄養素です。また、タンパク質はエネルギー源としても利用されるため、カロリーが高くなる要因の一つとなっています。
脂質が多い
豚バラ肉は、可食部100gあたり35.4gの脂質を含んでいます。脂質はカロリーの高い栄養素であり、1gあたり9kcalのエネルギーを持っています。豚バラ肉に多く含まれる脂質は、そのカロリーを高める要因となっています。
以上のように、豚バラ肉のカロリーが高い理由は、糖質が低く、食物繊維が無く、タンパク質と脂質が多いからです。これらの栄養データを考慮することで、食事のバランスを考える際には注意が必要です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「豚バラ肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 2.2g | 4 | 8.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 14.4g | 4 | 57.6kcal |
脂質 | 35.4g | 9 | 318.6kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「豚バラ肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、318.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
豚バラ肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キッコーマン
豚バラ肉は、低糖質ダイエットに使える?
豚肉は、多くの人々にとって主要なタンパク源であり、さまざまな料理に使用されています。その中でも、特に人気があるのが「豚バラ肉」です。しかし、糖質制限をしている方にとっては、豚バラ肉の糖質量が気になるところです。
豚バラ肉の糖質量
豚バラ肉100gあたりの糖質量は、約2.2gです。これは、糖質制限をしている方にとっては比較的低い数値と言えます。糖質制限ダイエットでは、1日の糖質摂取量を制限することが目標とされていますが、この糖質量ならば、食事の中で適度に摂取することが可能です。
豚バラ肉の効果
豚バラ肉は、低糖質ダイエットに少し効果的です。なぜなら、タンパク質の含有量が豊富であり、食事の満足感を高めることができるからです。また、脂肪分も多いですが、糖質制限ダイエットでは、脂肪をエネルギー源として利用するため、適度な脂肪摂取も重要です。
注意点
ただし、豚バラ肉を食べる際には、いくつかの注意点があります。まず、調理方法によって糖質量が変わることがあるため、調理の際には注意が必要です。また、付け合わせやソースなどによっても糖質量が変わることがあるため、食事全体の糖質摂取量を考慮する必要があります。
まとめ
豚バラ肉は、低糖質ダイエットに少し効果的な食材と言えます。糖質量が比較的低く、タンパク質や脂肪を含んでいるため、食事の満足感を高めることができます。ただし、調理方法や付け合わせによって糖質量が変わることに注意し、食事全体のバランスを考えながら摂取することが大切です。
豚バラ肉は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:ヒガシマル
豚バラ肉は、低脂質ダイエットに不向き?
最近、低脂質ダイエットが注目されています。脂質を制限することで、健康的な体重管理や病気の予防に効果があるとされています。そのため、多くの人々が脂質の少ない食品を選ぶようになりました。
豚バラ肉の脂質量
一般的に、肉は脂質が多い食品として知られています。その中でも、豚バラ肉は特に脂質が多い部位として知られています。豚バラ肉100gあたりの脂質量は、なんと35.4gもあります。
脂質制限に向かない理由
豚バラ肉の脂質量の多さからも分かるように、豚バラ肉は低脂質ダイエットに向かない食品です。脂質を制限することが目的のダイエットにおいて、脂質の多い食品を摂取することは逆効果となります。
また、豚バラ肉には飽和脂肪酸も多く含まれています。飽和脂肪酸は、心臓病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めるとされています。脂質制限をすることでこれらの病気の予防効果が期待できるため、豚バラ肉の摂取は控えるべきです。
代替品としての選択肢
脂質制限をする際には、豚バラ肉の代わりに他の部位や他のタイプの肉を選ぶことがおすすめです。例えば、鶏胸肉やささみ、牛ヒレ肉などは脂質が少なく、低脂質ダイエットに適しています。
また、豚バラ肉を食べる場合でも、脂身を取り除くことで脂質の摂取量を減らすことができます。ただし、脂身を取り除くことで風味や食感が変わるため、注意が必要です。
まとめ
豚バラ肉は、低脂質ダイエットには不向きな食品です。脂質制限をする際には、他の部位や他のタイプの肉を選ぶことがおすすめです。また、豚バラ肉を摂取する場合でも、脂身を取り除くことで脂質の摂取量を減らすことができます。
健康的な食生活を送るためには、バランスの取れた食事が重要です。脂質制限をする際には、栄養バランスを考慮しながら食品を選ぶことが大切です。
最後に、豚バラ肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「豚バラ肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 366 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 2.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 14.4 | g | 多い |
脂質 | 35.4 | g | 多い |
「豚バラ肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 49.4 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.7 | g | 普通 |
コレステロール | 70 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「豚バラ肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 50 | mg | 普通 |
カリウム | 240 | mg | 普通 |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 15 | mg | 普通 |
リン | 130 | mg | 普通 |
鉄 | 0.6 | mg | 普通 |
亜鉛 | 1.8 | mg | 多い |
銅 | 0.04 | mg | 普通 |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 13 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | Tr | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 11 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 11 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0.5 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 6 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.51 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.13 | mg | 普通 |
ナイアシン | 4.7 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.22 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0.5 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.64 | mg | 多い |
ビオチン | 3.7 | μg | 多い |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
豚バラ肉と同じ肉の豚肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
豚肩肉 | 201 | 0.8 | 18.5 | 14.6 | (0) |
豚肩ロース肉 | 237 | 3.4 | 17.1 | 19.2 | (0) |
豚ロース肉 | 248 | 3.0 | 19.3 | 19.2 | (0) |
豚バラ肉 | 366 | 2.2 | 14.4 | 35.4 | (0) |
豚もも肉 | 171 | 4.6 | 20.5 | 10.2 | (0) |
豚そともも肉 | 221 | 4.0 | 18.8 | 16.5 | (0) |
豚ヒレ肉 | 118 | 3.7 | 22.2 | 3.7 | (0) |
豚ひき肉 | 209 | 2.3 | 17.7 | 17.2 | (0) |
豚タン | 205 | 4.6 | 15.9 | 16.3 | (0) |
豚ハツ(心) | 118 | 4.8 | 16.2 | 7.0 | (0) |
豚レバー(肝) | 114 | 7.1 | 20.4 | 3.4 | (0) |
豚じん臓 | 96 | 5.2 | 14.1 | 5.8 | (0) |
豚モツ(胃) | 111 | 4.4 | 17.4 | 5.1 | (0) |
豚シロ(小腸) | 159 | 3.5 | 14.0 | 11.9 | (0) |
豚コーロン(大腸) | 166 | 3.2 | 11.7 | 13.8 | (0) |
豚の子宮(うてり・子袋) | 64 | 3.3 | 14.6 | 0.9 | (0) |
豚足 | 227 | 0.5 | 20.1 | 16.8 | (0) |
豚の軟骨 | 229 | 3.3 | 17.8 | 17.9 | (0) |
トンカツ | 379 | 18.5 | 25.1 | 25.3 | 0.9 |
ジョウルミート | 256 | 2.2 | 17.4 | 22.3 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。