このページでは、肉のジョウルミートを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
ジョウルミートのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはジョウルミートの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 256 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 2.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | - | g | 無し |
たんぱく質 | 17.4 | g | 多い |
脂質 | 22.3 | g | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、肉分類に所属する正式名称「<畜肉類> ぶた [副生物] 頭部 ジョウルミート 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、ジョウルミートがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
ジョウルミートはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
ジョウルミートとは?どんな食材?
ジョウルミートは、豚肉の部位の一つであり、美味しさと柔らかさが特徴です。この食材は、ジョウル(頬肉)と呼ばれる部分を指します。豚の頬肉は、脂肪と筋肉が程よく混ざり合っており、食べ応えがありながらも口溶けが良いのが特徴です。
ジョウルミートの特徴1:美味しさ
ジョウルミートは、脂肪が豊富に含まれているため、豚肉独特の旨みがあります。脂身が溶け出すことで、ジューシーな味わいが口いっぱいに広がります。そのため、煮込み料理や焼き肉などに使用すると、より一層の美味しさを引き立てることができます。
ジョウルミートの特徴2:柔らかさ
ジョウルミートは、頬肉という部位が筋肉と脂肪で構成されているため、非常に柔らかい食感があります。噛むと口の中でほどけるような食感であり、歯ごたえが少ないため、食べやすいと評されています。この柔らかさは、煮込むことでさらに増し、とろけるような食感を楽しむことができます。
ジョウルミートの特徴3:多様な調理法
ジョウルミートは、その美味しさと柔らかさから、様々な調理法に利用することができます。煮込み料理では、じっくりと時間をかけて煮込むことで、肉の旨みがしっかりと引き出されます。また、焼き肉や炒め物に使用する際には、脂肪の甘みが引き立ち、香ばしさとともに楽しむことができます。さらに、スライスしてしゃぶしゃぶやすき焼きにすることもでき、豚肉の新たな楽しみ方を提供してくれます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はジョウルミートがダイエットにどう役立つか説明します!
ジョウルミートはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. タンパク質が豊富である
ジョウルミートは、可食部100gあたり17.4gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は、体の細胞や組織の修復や再生に必要な栄養素であり、筋肉の形成や免疫機能の維持にも重要な役割を果たします。そのため、ジョウルミートを摂取することで、健康的な筋肉の維持や免疫力の向上に役立つことが期待できます。
2. 糖質が低い
ジョウルミートは、可食部100gあたり2.2gの糖質を含んでおり、その中でも糖質の量はかなり低いです。糖質の摂取量が過剰になると、血糖値の上昇や肥満のリスクが高まることがあります。しかし、ジョウルミートは糖質の摂取量を抑えることができるため、血糖値の安定やダイエットに効果的な食材として活用することができます。
3. カロリーが高いが、脂質は多くない
ジョウルミートは、可食部100gあたり256kcalのカロリーを含んでいます。カロリーの量は高いですが、脂質の量は22.3gと多くありません。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まることがあります。しかし、ジョウルミートは脂質の摂取量を抑えることができるため、カロリーの摂取を抑えながらも満足感を得ることができます。
おすすめ:ジョウルミートのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
ジョウルミートに含まれる無機質の栄養を解説!
ジョウルミートの特徴
ジョウルミートは、豚肉の一部であり、その栄養データを見ると、以下の3つの特徴があります。
1. 亜鉛やセレン、クロムの含有量が多い
ジョウルミートは、亜鉛、セレン、クロムの含有量が多い特徴があります。亜鉛は免疫機能の維持や成長に関与しており、セレンは抗酸化作用を持ち、クロムは血糖値の調節に役立ちます。これらの栄養素は、体の健康維持に重要な役割を果たしています。
2. ナトリウムやカリウムの含有量が普通
ジョウルミートには、ナトリウムとカリウムが普通の量含まれています。ナトリウムは体液のバランスを調整し、神経や筋肉の正常な機能を維持する役割があります。一方、カリウムは神経や筋肉の興奮を抑制し、血圧の調節にも関与しています。ジョウルミートは、これらの栄養素を適度な量で摂取することができる食材です。
3. カルシウムの含有量が低い
ジョウルミートには、カルシウムの含有量が低い特徴があります。カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素であり、体内の神経伝達や筋肉の収縮にも関与しています。カルシウムは骨密度の維持にも重要ですが、ジョウルミートではその摂取量は限られています。カルシウムを十分に摂取するためには、他の食材とのバランスを考えた食事が必要です。
以上のように、ジョウルミートは亜鉛やセレン、クロムの含有量が多く、ナトリウムやカリウムの含有量が普通であり、カルシウムの含有量が低い食材です。これらの特徴を考慮しながら、バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。
ジョウルミートに含まれるビタミンを解説!
ジョウルミートのビタミン含有量の特徴
ビタミンAの特徴
- レチノールは12 μg含まれており、多い量です。
- α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量は0 μgで、含まれていません。
- レチノール活性当量は12 μgで、普通の量です。
ビタミンDの特徴
- ビタミンDは0.5 μg含まれており、多い量です。
ビタミンEの特徴
- α-トコフェロールは0.3 mg含まれており、普通の量です。
- β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは含まれておらず、無しです。
ビタミンKの特徴
- ビタミンKは5 μg含まれており、普通の量です。
ビタミンB1の特徴
- ビタミンB1は0.64 mg含まれており、多い量です。
ビタミンB2の特徴
- ビタミンB2は0.13 mg含まれており、普通の量です。
ナイアシンの特徴
- ナイアシンは6.6 mg含まれており、多い量です。
ビタミンB6の特徴
- ビタミンB6は0.32 mg含まれており、多い量です。
ビタミンB12の特徴
- ビタミンB12は0.3 μg含まれており、普通の量です。
パントテン酸の特徴
- パントテン酸は0.72 mg含まれており、多い量です。
ビオチンの特徴
- ビオチンは4 μg含まれており、多い量です。
ビタミンCの特徴
- ビタミンCは1 mg含まれており、普通の量です。
最後に、ジョウルミートの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ジョウルミート」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 256 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 2.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | - | g | 無し |
たんぱく質 | 17.4 | g | 多い |
脂質 | 22.3 | g | 多い |
「ジョウルミート」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 59.8 | g | 普通 |
有機酸 | 0.5 | g | 多い |
灰分 | 0.9 | g | 普通 |
コレステロール | 61 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「ジョウルミート」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 64 | mg | 普通 |
カリウム | 290 | mg | 普通 |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 17 | mg | 普通 |
リン | 150 | mg | 普通 |
鉄 | 0.5 | mg | 普通 |
亜鉛 | 1.8 | mg | 多い |
銅 | 0.04 | mg | 普通 |
マンガン | Tr | mg | 無し |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 23 | μg | 多い |
クロム | 2 | μg | 多い |
モリブデン | 1 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 12 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 12 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0.5 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 5 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.64 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.13 | mg | 普通 |
ナイアシン | 6.6 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.32 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0.3 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.72 | mg | 多い |
ビオチン | 4 | μg | 多い |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
別名: カシラニク、豚トロ
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
ジョウルミートと同じ肉の豚肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
豚肩肉 | 201 | 0.8 | 18.5 | 14.6 | (0) |
豚肩ロース肉 | 237 | 3.4 | 17.1 | 19.2 | (0) |
豚ロース肉 | 248 | 3.0 | 19.3 | 19.2 | (0) |
豚バラ肉 | 366 | 2.2 | 14.4 | 35.4 | (0) |
豚もも肉 | 171 | 4.6 | 20.5 | 10.2 | (0) |
豚そともも肉 | 221 | 4.0 | 18.8 | 16.5 | (0) |
豚ヒレ肉 | 118 | 3.7 | 22.2 | 3.7 | (0) |
豚ひき肉 | 209 | 2.3 | 17.7 | 17.2 | (0) |
豚タン | 205 | 4.6 | 15.9 | 16.3 | (0) |
豚ハツ(心) | 118 | 4.8 | 16.2 | 7.0 | (0) |
豚レバー(肝) | 114 | 7.1 | 20.4 | 3.4 | (0) |
豚じん臓 | 96 | 5.2 | 14.1 | 5.8 | (0) |
豚モツ(胃) | 111 | 4.4 | 17.4 | 5.1 | (0) |
豚シロ(小腸) | 159 | 3.5 | 14.0 | 11.9 | (0) |
豚コーロン(大腸) | 166 | 3.2 | 11.7 | 13.8 | (0) |
豚の子宮(うてり・子袋) | 64 | 3.3 | 14.6 | 0.9 | (0) |
豚足 | 227 | 0.5 | 20.1 | 16.8 | (0) |
豚の軟骨 | 229 | 3.3 | 17.8 | 17.9 | (0) |
トンカツ | 379 | 18.5 | 25.1 | 25.3 | 0.9 |
ジョウルミート | 256 | 2.2 | 17.4 | 22.3 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。