このページでは豚ロース肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
豚ロース肉のカロリーは248kcal(100gあたり)!これってどうなの?
豚ロース肉の可食部100gあたりのカロリーは、248kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中462位です。これは多い順にすると上位29%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので豚ロース肉のカロリーを評価すると、127件中37位です。これは上位から29%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 248Kcal |
全体での評価 | 462位 / 1592件中(上位29%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 37位 / 127件中(上位29%…高い) |
豚ロース肉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ豚ロース肉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:キッコーマン
豚ロース肉のカロリーが高い理由
豚ロース肉のカロリーは、可食部100gあたり248kcalと非常に高いです。これは、以下の栄養データから理解することができます。
タンパク質と脂質の含有量が多い
豚ロース肉は、タンパク質と脂質の含有量が非常に多いです。可食部100gあたりのタンパク質の量は19.3g、脂質の量は19.2gです。タンパク質は筋肉の形成や修復に必要な栄養素であり、脂質はエネルギー源として利用されます。このように、豚ロース肉は栄養価が高く、エネルギーを補給するために適しています。
糖質と食物繊維の含有量が低い
一方で、豚ロース肉は糖質と食物繊維の含有量が非常に低いです。可食部100gあたりの糖質の量は3gであり、食物繊維はほとんど含まれていません。糖質は体のエネルギー源として利用されますが、豚ロース肉にはほとんど含まれていないため、他の食材と比較してカロリーが高いと言われています。
まとめ
豚ロース肉のカロリーが高い理由は、タンパク質と脂質の含有量が多いこと、糖質と食物繊維の含有量が低いことにあります。これらの栄養データを考慮すると、豚ロース肉は栄養価が高く、エネルギー源として効果的な食材であると言えます。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「豚ロース肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.0g | 4 | 12kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 19.3g | 4 | 77.2kcal |
脂質 | 19.2g | 9 | 172.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「豚ロース肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、172.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
豚ロース肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:Nadia
豚ロース肉は、低糖質ダイエットに使える?
「豚ロース肉は低糖質ダイエットに少し効果的」ということをご紹介いたします。
豚ロース肉の糖質量は3g
まず、豚ロース肉の糖質量についてですが、実は3gと非常に低いです。
糖質制限を行っている方にとって、糖質量が少ない食材は非常に重要です。糖質を摂り過ぎると、血糖値の上昇や体重の増加につながることがありますが、豚ロース肉はその点で安心して食べることができます。
豚ロース肉の栄養価
また、豚ロース肉にはたんぱく質やビタミンB1、ビタミンB6、亜鉛などの栄養素も豊富に含まれています。これらの栄養素は、体の代謝をサポートし、エネルギーの生成にも関与しています。
さらに、豚ロース肉は脂肪分が少なく、比較的ヘルシーな肉として知られています。脂肪分が少ないことから、カロリーを抑えながら満腹感を得ることができます。
豚ロース肉の調理方法
豚ロース肉の調理方法についてもご紹介いたします。焼く、煮る、蒸すなど、さまざまな調理方法がありますが、調理方法によって糖質の量やカロリーが変わることに注意が必要です。
焼く場合は、余分な脂肪を落とすことができるため、さらにヘルシーな食材となります。また、煮る場合は煮汁に糖分が含まれる可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
豚ロース肉は、低糖質ダイエットに少し効果的な食材と言えます。糖質量が3gと低く、栄養価も高いため、健康的な食事を心掛けたい方におすすめです。
ただし、調理方法によっては糖質の量やカロリーが変わることに注意が必要です。焼く場合は脂肪を落とし、煮る場合は煮汁に注意して調理することをお勧めします。
豚ロース肉を上手に取り入れながら、バランスの良い食事を心掛けて、健康的な生活を送りましょう。
豚ロース肉は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:DELISH KITCHEN
豚ロース肉は低脂質ダイエットに不向き
豚肉は、その美味しさと栄養価の高さから、多くの人々に愛されています。中でも、豚ロース肉は柔らかくてジューシーな食感が特徴であり、様々な料理に利用されています。しかし、低脂質ダイエットを目指す方にとっては、注意が必要な食材であることを知っておくべきです。
豚ロース肉の脂質含有量
豚ロース肉の脂質含有量は、100gあたり約19.2gとされています。これは、他の部位の豚肉と比べても高い数値です。低脂質ダイエットでは、1日の摂取カロリーのうち脂質の割合を抑えることが重要ですが、豚ロース肉を多く摂取すると、目標を達成することが難しくなります。
脂質の種類にも注意が必要
ただし、脂質の量だけでなく、脂質の種類にも注意が必要です。豚ロース肉に含まれる脂質は、飽和脂肪酸が主成分となっています。飽和脂肪酸は、動脈硬化や心臓病のリスクを高めるとされており、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
代替となる食材の選択
低脂質ダイエットを実践する際には、代替となる食材の選択が重要です。豚ロース肉の代わりには、鶏胸肉や魚介類、大豆製品などが挙げられます。これらの食材は、脂質含有量が少なく、良質なたんぱく質や必須アミノ酸を豊富に含んでいます。また、飽和脂肪酸の摂取を抑えることができるため、健康的なダイエットに適しています。
まとめ
豚ロース肉は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。脂質含有量が高いだけでなく、飽和脂肪酸の摂取も懸念されます。低脂質ダイエットを実践する際には、代替となる食材の選択に注意し、健康的な食生活を心掛けましょう。
最後に、豚ロース肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「豚ロース肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 248 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.2 | g | |
└糖質 | 3.0 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 19.3 | g | 多い |
脂質 | 19.2 | g | 多い |
「豚ロース肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 60.4 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.9 | g | 普通 |
コレステロール | 61 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「豚ロース肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 42 | mg | 普通 |
カリウム | 310 | mg | 普通 |
カルシウム | 4 | mg | 低い |
マグネシウム | 22 | mg | 普通 |
リン | 180 | mg | 多い |
鉄 | 0.3 | mg | 低い |
亜鉛 | 1.6 | mg | 多い |
銅 | 0.05 | mg | 普通 |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | 1 | μg | 普通 |
セレン | 21 | μg | 多い |
クロム | 3 | μg | 多い |
モリブデン | Tr | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 6 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 6 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0.1 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 3 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.69 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.15 | mg | 多い |
ナイアシン | 7.3 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.32 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0.3 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.98 | mg | 多い |
ビオチン | 3.7 | μg | 多い |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
皮下脂肪: 11.4 %、筋間脂肪: 7.9 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
豚ロース肉と同じ肉の豚肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
豚肩肉 | 201 | 0.8 | 18.5 | 14.6 | (0) |
豚肩ロース肉 | 237 | 3.4 | 17.1 | 19.2 | (0) |
豚ロース肉 | 248 | 3.0 | 19.3 | 19.2 | (0) |
豚バラ肉 | 366 | 2.2 | 14.4 | 35.4 | (0) |
豚もも肉 | 171 | 4.6 | 20.5 | 10.2 | (0) |
豚そともも肉 | 221 | 4.0 | 18.8 | 16.5 | (0) |
豚ヒレ肉 | 118 | 3.7 | 22.2 | 3.7 | (0) |
豚ひき肉 | 209 | 2.3 | 17.7 | 17.2 | (0) |
豚タン | 205 | 4.6 | 15.9 | 16.3 | (0) |
豚ハツ(心) | 118 | 4.8 | 16.2 | 7.0 | (0) |
豚レバー(肝) | 114 | 7.1 | 20.4 | 3.4 | (0) |
豚じん臓 | 96 | 5.2 | 14.1 | 5.8 | (0) |
豚モツ(胃) | 111 | 4.4 | 17.4 | 5.1 | (0) |
豚シロ(小腸) | 159 | 3.5 | 14.0 | 11.9 | (0) |
豚コーロン(大腸) | 166 | 3.2 | 11.7 | 13.8 | (0) |
豚の子宮(うてり・子袋) | 64 | 3.3 | 14.6 | 0.9 | (0) |
豚足 | 227 | 0.5 | 20.1 | 16.8 | (0) |
豚の軟骨 | 229 | 3.3 | 17.8 | 17.9 | (0) |
トンカツ | 379 | 18.5 | 25.1 | 25.3 | 0.9 |
ジョウルミート | 256 | 2.2 | 17.4 | 22.3 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。