このページでは豚ひき肉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
豚ひき肉のカロリーは209kcal(100gあたり)!これってどうなの?
豚ひき肉の可食部100gあたりのカロリーは、209kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中583位です。これは多い順にすると上位36%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので豚ひき肉のカロリーを評価すると、127件中59位です。これは上位から46%に位置するカロリーで、評価は同じく「平均的」となります。
カロリー | 209Kcal |
全体での評価 | 583位 / 1592件中(上位36%…平均的) |
「肉」ジャンル内での評価 | 59位 / 127件中(上位46%…平均的) |
豚ひき肉はカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ豚ひき肉のカロリーは平均的?なにが含まれているの?
豚ひき肉のカロリーは平均的な理由
豚ひき肉は、肉(豚肉)の一種であり、可食部100gあたりのカロリーは209kcalです。このカロリーは他の食材と比較して「平均的」と評価されています。では、なぜ豚ひき肉のカロリーは平均的なのでしょうか。その理由を以下の栄養データを参照しながら説明します。
豚ひき肉の栄養データ
豚ひき肉の栄養データを見てみると、以下のような特徴があります。
カロリー
豚ひき肉のカロリーは可食部100gあたり209kcalです。この値は他の食材と比較して平均的な範囲に収まっています。
糖質
豚ひき肉の糖質は可食部100gあたり2.3gです。この値はかなり低いと言えます。糖質が低いため、糖質制限をしている方や糖質を控えたい方にとっては適した食材と言えるでしょう。
食物繊維
豚ひき肉には食物繊維は含まれていません。食物繊維は便通を促進したり、血糖値の上昇を抑えるなどの効果がありますが、豚ひき肉にはその効果は期待できません。
タンパク質
豚ひき肉のタンパク質は可食部100gあたり17.7gです。この値は多いと言えます。タンパク質は筋肉の合成や修復に必要な栄養素であり、豚ひき肉はその点で優れています。
脂質
豚ひき肉の脂質は可食部100gあたり17.2gです。この値も多いと言えます。脂質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、摂りすぎには注意が必要です。
以上の栄養データを考慮すると、豚ひき肉はカロリーが平均的であり、糖質は低く、タンパク質や脂質は多いという特徴があります。そのため、一般的な食事においてバランスよく取り入れることができる食材と言えるでしょう。
ただし、個々の体質や健康状態によっては、摂取量には注意が必要です。栄養バランスを考えながら、適度な量を摂取することが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「豚ひき肉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 2.3g | 4 | 9.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 17.7g | 4 | 70.8kcal |
脂質 | 17.2g | 9 | 154.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「豚ひき肉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、154.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
豚ひき肉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
豚ひき肉は、低糖質ダイエットに使える?
肉の中でも、豚ひき肉は糖質量が2.3gと比較的低いです。そのため、低糖質ダイエットを実践している方にとって、豚ひき肉は有効な食材と言えるでしょう。
豚ひき肉の糖質量
豚ひき肉は、糖質量が2.3gと非常に少ないです。これは、糖質制限を行っている方にとっては望ましい数字です。低糖質ダイエットでは、糖質の摂取を制限することで体脂肪を減らし、体重をコントロールすることを目指します。そのため、糖質量の少ない食材を選ぶことが重要です。
豚ひき肉の栄養価
豚ひき肉には、たんぱく質やビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれています。たんぱく質は筋肉の形成や修復に必要な栄養素であり、ダイエット中には特に重要です。また、ビタミンB群はエネルギー代謝に関与し、ミネラルは体内の機能をサポートします。これらの栄養素は、健康的な身体作りに役立つため、豚ひき肉を選ぶことでバランスの取れた食事を摂ることができます。
豚ひき肉の調理方法
豚ひき肉は、さまざまな料理に使うことができます。炒め物や煮物、ハンバーグなど、様々なメニューにアレンジすることができます。また、豚ひき肉は他の食材との相性も良く、野菜や豆腐と一緒に調理することで、栄養バランスの良い食事を楽しむことができます。
まとめ
豚ひき肉は、低糖質ダイエットにおいて効果的な食材と言えます。糖質量が2.3gと少なく、たんぱく質やビタミンB群、ミネラルなどの栄養素も含まれています。さまざまな料理に活用できるため、飽きずに食べることができます。ただし、ダイエット中でも適度な量を守り、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
豚ひき肉は、低脂質ダイエットに使える!?
豚ひき肉は、低脂質ダイエットに不向き
最近、健康志向の人々の間で低脂質ダイエットが注目されています。低脂質の食品は、脂肪摂取を制限しながらも満足感を得ることができるため、ダイエットに適しているとされています。しかし、肉の中でも特に脂肪が多いとされる豚ひき肉は、低脂質ダイエットには不向きな食材と言えます。
豚ひき肉の脂肪含有量
豚ひき肉は、100gあたり17.2gの脂肪を含んでいます。これは、他の肉のひき肉と比較しても非常に高い数値です。例えば、鶏ひき肉は100gあたり1.9gの脂肪しか含んでおらず、牛ひき肉も100gあたり9.2gの脂肪です。豚ひき肉の脂肪含有量は、他のひき肉と比べても圧倒的に高いことが分かります。
脂肪摂取制限との相性
低脂質ダイエットを実践している人々は、脂肪摂取を制限することでカロリー摂取を減らし、体重を減らすことを目指しています。しかし、豚ひき肉の高脂肪含有量は、この目標を達成する上で大きな障害となるでしょう。脂肪摂取を制限しているにもかかわらず、豚ひき肉を摂取することで意図せず多くの脂肪を摂取してしまう可能性があります。
代替品としての選択肢
低脂質ダイエットを実践する場合、豚ひき肉の代わりに他のひき肉を選ぶことがおすすめです。鶏ひき肉や牛ひき肉は、豚ひき肉に比べて脂肪含有量が低く、低脂質ダイエットに適しています。また、大豆を主成分としたベジタリアンのひき肉も、脂肪含有量が低く、脂肪摂取を制限したい人には良い選択肢となるでしょう。
まとめ
豚ひき肉は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。その高い脂肪含有量から、脂肪摂取を制限したい人々には避けるべき食品と言えます。代わりに、鶏ひき肉や牛ひき肉、ベジタリアンのひき肉など、脂肪含有量の低い他のひき肉を選ぶことがおすすめです。低脂質ダイエットを成功させるためには、食材の選択に注意することが重要です。
最後に、豚ひき肉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「豚ひき肉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 209 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 2.3 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 17.7 | g | 多い |
脂質 | 17.2 | g | 多い |
「豚ひき肉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 64.8 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.9 | g | 普通 |
コレステロール | 74 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「豚ひき肉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 57 | mg | 普通 |
カリウム | 290 | mg | 普通 |
カルシウム | 6 | mg | 低い |
マグネシウム | 20 | mg | 普通 |
リン | 120 | mg | 普通 |
鉄 | 1.0 | mg | 普通 |
亜鉛 | 2.8 | mg | 多い |
銅 | 0.07 | mg | 普通 |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | 1 | μg | 普通 |
セレン | 19 | μg | 多い |
クロム | 2 | μg | 多い |
モリブデン | 1 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 9 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 9 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0.4 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 5 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.69 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.22 | mg | 多い |
ナイアシン | 5.5 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.36 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0.6 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.22 | mg | 多い |
ビオチン | 3.3 | μg | 多い |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
豚ひき肉と同じ肉の豚肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
豚肩肉 | 201 | 0.8 | 18.5 | 14.6 | (0) |
豚肩ロース肉 | 237 | 3.4 | 17.1 | 19.2 | (0) |
豚ロース肉 | 248 | 3.0 | 19.3 | 19.2 | (0) |
豚バラ肉 | 366 | 2.2 | 14.4 | 35.4 | (0) |
豚もも肉 | 171 | 4.6 | 20.5 | 10.2 | (0) |
豚そともも肉 | 221 | 4.0 | 18.8 | 16.5 | (0) |
豚ヒレ肉 | 118 | 3.7 | 22.2 | 3.7 | (0) |
豚ひき肉 | 209 | 2.3 | 17.7 | 17.2 | (0) |
豚タン | 205 | 4.6 | 15.9 | 16.3 | (0) |
豚ハツ(心) | 118 | 4.8 | 16.2 | 7.0 | (0) |
豚レバー(肝) | 114 | 7.1 | 20.4 | 3.4 | (0) |
豚じん臓 | 96 | 5.2 | 14.1 | 5.8 | (0) |
豚モツ(胃) | 111 | 4.4 | 17.4 | 5.1 | (0) |
豚シロ(小腸) | 159 | 3.5 | 14.0 | 11.9 | (0) |
豚コーロン(大腸) | 166 | 3.2 | 11.7 | 13.8 | (0) |
豚の子宮(うてり・子袋) | 64 | 3.3 | 14.6 | 0.9 | (0) |
豚足 | 227 | 0.5 | 20.1 | 16.8 | (0) |
豚の軟骨 | 229 | 3.3 | 17.8 | 17.9 | (0) |
トンカツ | 379 | 18.5 | 25.1 | 25.3 | 0.9 |
ジョウルミート | 256 | 2.2 | 17.4 | 22.3 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。