このページではえんどう・塩豆のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
えんどう・塩豆のカロリーは321kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:カゴメ
えんどう・塩豆の可食部100gあたりのカロリーは、321kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中297位です。これは多い順にすると上位18%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「豆」ジャンルのでえんどう・塩豆のカロリーを評価すると、68件中15位です。これは上位から22%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 321Kcal |
全体での評価 | 297位 / 1592件中(上位18%…高い) |
「豆」ジャンル内での評価 | 15位 / 68件中(上位22%…高い) |
えんどう・塩豆はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜえんどう・塩豆のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:キッコーマン
えんどう・塩豆のカロリーが高い理由
えんどう・塩豆は、可食部100gあたり321kcalのカロリーを含んでおり、「高い」と評価されています。
糖質の多さ
えんどう・塩豆は、可食部100gあたり49gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源として働きますが、過剰摂取は血糖値の上昇を引き起こす可能性があります。
食物繊維の多さ
えんどう・塩豆には、可食部100gあたり17.9gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化を助け、便通を促進する働きがありますが、過剰摂取は腸の負担を増やす可能性があります。
タンパク質の多さ
えんどう・塩豆には、可食部100gあたり23.3gのタンパク質が含まれています。タンパク質は体の組織を構成するために必要な栄養素であり、筋肉の修復や免疫力の向上にも関与します。
脂質の普通
えんどう・塩豆には、可食部100gあたり2.4gの脂質が含まれています。脂質はエネルギー源としても働きますが、摂取量には注意が必要です。えんどう・塩豆の脂質含有量は普通とされています。
以上の栄養データから、えんどう・塩豆のカロリーが高い理由は、糖質・食物繊維・タンパク質の含有量が多いためと考えられます。これらの栄養素は、エネルギー供給や体の機能維持に重要な役割を果たしていますが、摂取量には適切なバランスが必要です。食事の際には、えんどう・塩豆のカロリーと栄養データを考慮し、バランスの取れた食事を心がけましょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「えんどう・塩豆」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 49.0g | 4 | 196kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 17.9g | 2 | 35.8kcal |
たんぱく質 | 23.3g | 4 | 93.2kcal |
脂質 | 2.4g | 9 | 21.6kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「えんどう・塩豆」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、196kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
えんどう・塩豆は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キッコーマン
えんどう・塩豆は、低糖質ダイエットに使える?
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重を減らす方法として人気があります。糖質を控えることで血糖値の上昇を抑え、脂肪の燃焼を促進する効果が期待されます。そのため、低糖質食品はダイエットに適しているとされています。
しかし、えんどう・塩豆は低糖質ダイエットには不向きな食品です。えんどう・塩豆は、糖質量が49gもあります。これは低糖質食品としては非常に高い値です。糖質を制限することが目的の低糖質ダイエットにおいて、えんどう・塩豆を摂取することは逆効果となります。
えんどう・塩豆は、一般的に塩味が強く、おつまみやおかずとして人気があります。しかし、塩味が強いため、ついつい食べ過ぎてしまうこともあります。また、塩分の摂り過ぎは高血圧や腎臓病などのリスクを増加させる可能性があります。低糖質ダイエットを行っている方は、塩分摂取量にも注意が必要です。
低糖質ダイエットを成功させるためには、糖質を制限するだけでなく、バランスの取れた食事を摂ることも重要です。野菜や魚、肉などのタンパク質を中心にした食事を心がけましょう。また、適度な運動や十分な睡眠も大切です。
えんどう・塩豆は、糖質量が49gと高く、塩分摂取量にも注意が必要なため、低糖質ダイエットには不向きな食品です。低糖質ダイエットを行う際には、糖質量の少ない食品を選ぶことが大切です。バランスの取れた食事と適度な運動、睡眠を心がけることで、健康的なダイエットを実現しましょう。
えんどう・塩豆は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キューピー
えんどう・塩豆は、低脂質ダイエットに使える?
低脂質ダイエットは、健康的な体重管理や生活習慣の改善に役立つ方法として注目されています。その中で、えんどう・塩豆は低脂質ダイエットに少し効果的な食品として考えられます。
えんどう・塩豆の脂質量は2.4g
えんどう・塩豆は、豆加工品の一種であり、その脂質量は2.4gと比較的低いです。脂質は、体にエネルギーを供給するだけでなく、脳や神経の正常な機能を維持するためにも必要ですが、摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まります。そのため、低脂質の食品を選ぶことは、健康的なダイエットにおいて重要なポイントとなります。
えんどう・塩豆の利点
えんどう・塩豆は、低脂質であるだけでなく、他の栄養素もバランスよく含んでいます。たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれており、健康的な食事をサポートする役割を果たします。また、えんどう・塩豆は食物の満腹感を高める効果もあります。そのため、少量でも満足感を得ることができ、過食を防ぐことができます。
えんどう・塩豆の食べ方
えんどう・塩豆は、そのまま食べるだけでなく、サラダやスープ、炒め物など様々な料理に活用することができます。また、スナック菓子としても楽しむことができます。ただし、塩分の摂りすぎには注意が必要です。塩分は高血圧や水分バランスの乱れの原因となるため、適量を守るようにしましょう。
まとめ
えんどう・塩豆は、低脂質ダイエットに少し効果的な食品と言えます。その低脂質さや栄養素のバランスに加え、食物の満腹感を高める効果もあります。ただし、塩分の摂りすぎには注意が必要です。適切な量を守りながら、バランスの取れた食事に取り入れることで、健康的なダイエットをサポートすることができます。
最後に、えんどう・塩豆の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「えんどう・塩豆」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 321 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 61.5 | g | |
└糖質 | 49.0 | g | 多い |
└食物繊維 | 17.9 | g | 多い |
たんぱく質 | 23.3 | g | 多い |
脂質 | 2.4 | g | 普通 |
「えんどう・塩豆」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 6.3 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 6.5 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 1.5 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「えんどう・塩豆」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 610 | mg | 多い |
カリウム | 970 | mg | 多い |
カルシウム | 1300 | mg | 多い |
マグネシウム | 120 | mg | 多い |
リン | 360 | mg | 多い |
鉄 | 5.6 | mg | 多い |
亜鉛 | 3.6 | mg | 多い |
銅 | 0.57 | mg | 多い |
マンガン | 1.03 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 68 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 2 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 69 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 6 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 3.7 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
ビタミンK | 16 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.20 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.10 | mg | 普通 |
ナイアシン | 2.2 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.15 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.25 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | Tr | mg | 無し |
炭酸カルシウム使用
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
えんどう・塩豆と同じ豆の豆加工品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
ゆで小豆の缶詰 | 202 | 46.8 | 4.4 | 0.4 | 3.4 |
小豆のこし生あん | 147 | 22.0 | 9.8 | 0.6 | 6.8 |
小豆のさらしあん (乾燥あん) | 335 | 43.8 | 23.5 | 1.0 | 26.8 |
小豆のつぶし練りあん | 239 | 49.4 | 5.6 | 0.6 | 5.7 |
いんげんまめのこし生あん | 135 | 20.9 | 9.4 | 0.9 | 8.5 |
いんげんまめの豆きんとん | 238 | 52.7 | 4.9 | 0.5 | 4.8 |
グリンピース(揚げ豆) | 375 | 45.2 | 20.8 | 11.6 | 19.6 |
えんどう・塩豆 | 321 | 49.0 | 23.3 | 2.4 | 17.9 |
大豆の水煮缶詰 | 124 | 1.7 | 12.9 | 6.7 | 6.8 |
豆乳 | 43 | 1.6 | 3.6 | 2.8 | 0.9 |
調製豆乳 | 61 | 3.7 | 3.2 | 3.6 | 1.1 |
豆乳飲料・麦芽コーヒー | 57 | 6.9 | 2.2 | 2.2 | 1.0 |
大豆たんぱく | 318 | 22.2 | 46.3 | 3.0 | 17.8 |
湯葉(生) | 218 | 5.1 | 21.8 | 13.7 | 0.8 |
金山寺みそ | 247 | 48.5 | 6.9 | 3.2 | 3.2 |
ひしおみそ | 198 | 37.5 | 6.5 | 2.7 | 2.8 |
テンペ | 180 | 10.2 | 15.8 | 9.0 | 10.2 |
炒り大豆 | 429 | 15.9 | 37.5 | 21.6 | 19.4 |
蒸し大豆 | 186 | 4.5 | 16.6 | 9.8 | 10.6 |
小豆のこし練りあん (並あん) | 255 | (55.8) | (5.6) | (0.3) | (3.9) |
小豆のつぶし生あん | 115 | 17.9 | 8.6 | 0.5 | 7.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。