このページではさつまいものカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
さつまいものカロリーは127kcal(100gあたり)!これってどうなの?
さつまいもの可食部100gあたりのカロリーは、127kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中844位です。これは多い順にすると上位53%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「芋」ジャンルのでさつまいものカロリーを評価すると、55件中20位です。これは上位から36%に位置するカロリーで、評価は同じく「平均的」となります。
カロリー | 127Kcal |
全体での評価 | 844位 / 1592件中(上位53%…平均的) |
「芋」ジャンル内での評価 | 20位 / 55件中(上位36%…平均的) |
さつまいもはカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜさつまいものカロリーは平均的?なにが含まれているの?
さつまいものカロリーは平均的な理由
さつまいものカロリーは、可食部100gあたり127kcalと評価されています。この評価は、他の食材と比較して「平均的」とされています。では、なぜさつまいものカロリーは平均的なのでしょうか。
栄養データを参照
さつまいもの栄養データを見てみましょう。可食部100gあたりのカロリーは127kcalです。この値が平均的と評価される理由を、他の栄養データと比較しながら考えてみましょう。
糖質は普通
さつまいもの糖質は30.5gです。この値は他の食材と比較して「普通」と評価されています。糖質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、過剰摂取は注意が必要です。
食物繊維は多い
さつまいもの食物繊維は2.8gです。この値は他の食材と比較して「多い」と評価されています。食物繊維は腸内環境を整えるために必要な栄養素であり、便通を促進する効果もあります。
タンパク質と脂質は低い
さつまいものタンパク質は0.9g、脂質は0.5gです。どちらも他の食材と比較して「低い」と評価されています。さつまいもは主に炭水化物の供給源として摂取されるため、タンパク質や脂質の含有量は少ない傾向にあります。
まとめ
さつまいものカロリーが平均的と評価される理由は、糖質が普通であり、食物繊維が多い一方で、タンパク質と脂質が低いからです。これらの栄養データを総合的に考えると、さつまいもはバランスの良い食材と言えるでしょう。適度な量を摂取することで、健康的な食生活をサポートすることができます。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「さつまいも」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 30.5g | 4 | 122kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.8g | 2 | 5.6kcal |
たんぱく質 | 0.9g | 4 | 3.6kcal |
脂質 | 0.5g | 9 | 4.5kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「さつまいも」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、122kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
さつまいもは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
さつまいもは、低糖質ダイエットに使える?
さつまいもは、美味しくて栄養価も高い食材として知られています。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、さつまいもは避けるべき食材とされています。なぜなら、さつまいもには糖質が多く含まれているからです。
さつまいもの糖質量
さつまいもの糖質量は、100gあたり約30.5gとされています。低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を制限することが一般的ですが、さつまいもを食べると一食分の糖質摂取量が大きくなってしまいます。そのため、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、さつまいもは避けるべき食材となります。
さつまいもの糖質の種類
さつまいもに含まれる糖質は、主にでんぷんという形で存在しています。でんぷんは消化されるとブドウ糖に変わり、血糖値を上昇させます。低糖質ダイエットでは、血糖値の上昇を抑えることが重要とされていますので、さつまいもの糖質は避けるべきです。
さつまいもの他の栄養素
さつまいもには、糖質以外にも様々な栄養素が含まれています。例えば、ビタミンCや食物繊維、カリウムなどが豊富に含まれています。これらの栄養素は、体にとって必要なものですが、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、糖質摂取量を抑えることが最優先となります。そのため、さつまいもを摂ることで他の栄養素を摂取することは難しいでしょう。
まとめ
さつまいもは美味しくて栄養価も高い食材ですが、低糖質ダイエットを実践している方にとっては避けるべき食材となります。さつまいもには糖質が多く含まれており、血糖値の上昇を抑えることが重要な低糖質ダイエットでは適さない食材です。さつまいもの他の栄養素も豊富に含まれていますが、糖質摂取量を抑えることが最優先とされるため、他の食材からこれらの栄養素を摂取することが推奨されます。低糖質ダイエットを実践している方は、さつまいもの摂取には注意が必要です。
さつまいもは、低脂質ダイエットに使える!?
さつまいもは、低脂質ダイエットに使える?
さつまいもは、低脂質ダイエットに特に効果的な食材として知られています。その理由をご紹介します。
さつまいもの低脂質成分
さつまいもには、低脂質が含まれています。一般的に、さつまいも100gあたりの脂質含有量は0.5g程度です。この低脂質成分は、ダイエット中に摂取する食材として適しています。
さつまいもの食物繊維
さつまいもには、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果があります。また、食物繊維は水分を吸収し、膨らむことで満腹感を与えます。これにより、食事の量を抑えることができ、ダイエットに役立ちます。
さつまいもの栄養素
さつまいもには、ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。特に、ビタミンAやビタミンC、カリウムなどが多く含まれており、美肌や免疫力の向上にも効果的です。さつまいもを摂取することで、栄養バランスを整えながらダイエットを行うことができます。
さつまいもの調理法
さつまいもは、さまざまな調理法で楽しむことができます。蒸したり、焼いたり、煮たりといった方法で調理すると、さつまいもの風味や甘みが引き立ちます。また、さつまいもをスライスしてオーブンで焼くと、ヘルシーなおやつとしても楽しめます。
まとめ
さつまいもは、低脂質ダイエットにおすすめの食材です。低脂質成分や食物繊維、栄養素が豊富に含まれており、健康的なダイエットをサポートしてくれます。さつまいもを上手に活用して、美味しくダイエットを楽しみましょう。
最後に、さつまいもの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「さつまいも」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 127 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 33.1 | g | |
└糖質 | 30.5 | g | 普通 |
└食物繊維 | 2.8 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.9 | g | 低い |
脂質 | 0.5 | g | 低い |
「さつまいも」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 2 | % | 特になし |
水分 | 64.6 | g | 普通 |
有機酸 | 0.4 | g | 多い |
灰分 | 0.9 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「さつまいも」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 23 | mg | 普通 |
カリウム | 380 | mg | 多い |
カルシウム | 40 | mg | 普通 |
マグネシウム | 24 | mg | 普通 |
リン | 46 | mg | 普通 |
鉄 | 0.5 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.2 | mg | 低い |
銅 | 0.13 | mg | 多い |
マンガン | 0.37 | mg | 多い |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | 0 | μg | 無し |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 5 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 40 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 40 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 3 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.0 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.10 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.6 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.20 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.48 | mg | 普通 |
ビオチン | 4.8 | μg | 多い |
ビタミンC | 25 | mg | 多い |
別名: かんしょ(甘藷)/廃棄部位: 両端
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
さつまいもと同じ芋のお芋ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
きくいも(生) | 66 | 12.2 | 1.9 | 0.4 | 1.9 |
さといも | 53 | 10.5 | 1.5 | 0.1 | 2.3 |
みずいも | 111 | 25.3 | 0.7 | 0.4 | 2.2 |
やつがしら | 94 | 18.6 | 3.0 | 0.7 | 2.8 |
じゃがいも | 59 | 8.5 | 1.8 | 0.1 | 8.9 |
じゃがいも(水煮) | 71 | 13.9 | 1.7 | 0.1 | 3.1 |
いちょういも | 108 | 22.2 | 4.5 | 0.5 | 1.4 |
ながいも | 64 | 13.8 | 2.2 | 0.3 | 1.0 |
やまといも | 119 | 26.3 | 4.5 | 0.2 | 2.5 |
じねんじょ | 118 | 25.7 | 2.8 | 0.7 | 2.0 |
だいじょ | 102 | 23.1 | 2.6 | 0.1 | 2.2 |
きくいも(水煮) | 51 | 8.7 | 1.6 | 0.5 | 2.1 |
さつまいも | 127 | 30.5 | 0.9 | 0.5 | 2.8 |
むらさきいも | 123 | 29.2 | 1.2 | 0.3 | 2.5 |
セレベス | 80 | 17.3 | 2.2 | 0.3 | 2.3 |
たけのこいも | 97 | 20.6 | 1.7 | 0.4 | 2.8 |
ヤーコン | 52 | 11.3 | 0.6 | 0.3 | 1.1 |
アメリカほどいも(生) | 146 | 26.8 | 5.9 | 0.6 | 11.1 |
アメリカほどいも(ゆで) | 144 | 28.5 | 6.0 | 0.8 | 8.4 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。