このページでは、芋のみずいもを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
みずいものカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはみずいもの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 111 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | 27.6 | g | |
└糖質 | 25.3 | g | 普通 |
└食物繊維 | 2.2 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.7 | g | かなり低い |
脂質 | 0.4 | g | 低い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、芋分類に所属する正式名称「<いも類> (さといも類) みずいも 球茎 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、みずいもがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
みずいもはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
みずいもとは?どんな食材?
みずいもとは、芋(お芋)の一種であり、主に秋から冬にかけて収穫される食材です。その名の通り、みずみずしい食感が特徴であり、甘味も豊かです。日本では古くから親しまれており、様々な料理に使われます。
1. 甘味が豊か
みずいもは、他の芋と比べて甘味が非常に豊かです。そのため、焼き芋や蒸し芋など、そのまま食べるだけでも美味しくいただけます。また、スイーツやお菓子の材料としてもよく使われます。甘さの中にも深い味わいがあり、幅広い料理に活用することができます。
2. みずみずしい食感
みずいもは、名前の通りみずみずしい食感があります。しっとりとしていて、噛むと口の中でほどけるような食感が楽しめます。この食感が、他の芋とは異なる特徴であり、料理にアクセントを与えることができます。
3. 多様な料理に活用できる
みずいもは、その甘味とみずみずしい食感の特徴から、様々な料理に活用することができます。焼き芋や蒸し芋だけでなく、スープや煮物、おかずなどにも使われます。また、デザートやスイーツの材料としても重宝されています。そのため、季節を問わず幅広い料理に取り入れることができる食材です。
以上のように、みずいもは甘味が豊かで、みずみずしい食感が特徴的な食材です。その多様な料理への活用の幅広さから、日本の食文化において重要な存在となっています。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はみずいもがダイエットにどう役立つか説明します!
みずいもはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 糖質が普通で食物繊維が多い
「みずいも」は糖質が普通でありながら、食物繊維が多い食材です。糖質は私たちの体にエネルギーを供給する重要な栄養素ですが、摂りすぎると血糖値の上昇につながることがあります。しかし、「みずいも」の糖質は普通の範囲内であり、バランスの取れた食事に取り入れることができます。また、食物繊維は消化を促進し、便通を改善する効果があります。食物繊維が多い「みずいも」は、健康的な腸内環境を維持するために役立つ食材と言えます。
2. カロリーがやや低い
「みずいも」はカロリーがやや低い食材です。カロリーは私たちが摂取する食品のエネルギー量を示す指標であり、摂りすぎると体重の増加につながる可能性があります。しかし、「みずいも」はカロリーがやや低いため、ダイエットや体重管理をしている方にも適しています。低カロリーながらも栄養価の高い「みずいも」は、健康的な食事に取り入れることができるでしょう。
3. 脂質が低く塩分が無い
「みずいも」は脂質が低く、塩分が無い食材です。脂質は私たちの体に必要な栄養素ですが、摂りすぎると体重の増加や生活習慣病のリスクが高まることがあります。しかし、「みずいも」には脂質が少ないため、バランスの取れた食事に取り入れることができます。また、塩分は高血圧や体液バランスの乱れの原因となることがありますが、「みずいも」には塩分が無いため、塩分制限をしている方にも適しています。脂質が低く塩分が無い「みずいも」は、健康的な食事の一部として役立つでしょう。
おすすめ:みずいものダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
みずいもに含まれる無機質の栄養を解説!
1. 栄養バランスが良い
「みずいも」は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄など、様々な無機質栄養素を含んでいます。これらの栄養素は、体内の機能を正常に保つために必要な役割を果たしています。特に、カリウムは体内の水分バランスを調整するために重要な役割を果たしており、健康維持に欠かせない栄養素です。
2. マンガンとヨウ素が豊富
「みずいも」には、マンガンとヨウ素が多く含まれています。マンガンは抗酸化作用を持ち、細胞の酸化ストレスから身体を守る役割を果たしています。また、ヨウ素は甲状腺ホルモンの生成に関与し、代謝や成長に重要な役割を果たしています。これらの栄養素の摂取は、健康な体を維持するために必要です。
3. リンと亜鉛が低い
一方で、「みずいも」にはリンと亜鉛が低い量しか含まれていません。リンは骨や歯の形成に必要な栄養素であり、亜鉛は免疫機能の維持や傷の治癒に関与しています。そのため、これらの栄養素を十分に摂取するためには、他の食材とのバランスを考えた食事が必要です。
以上のように、「みずいも」は栄養バランスが良く、マンガンやヨウ素が豊富な一方で、リンと亜鉛が低い特徴を持っています。食事のバリエーションを考えながら、適切な量を摂取することで、健康な体を維持することができます。
みずいもに含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンAの含有量
「みずいも」には、ビタミンAのレチノールやα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチンがほとんど含まれていません。しかしながら、β-カロテン当量は9 μgと普通の量が含まれています。また、レチノール活性当量も1 μgと普通の量が含まれています。
2. ビタミンEの含有量
「みずいも」には、ビタミンEのα-トコフェロールが0.6 mg含まれています。一方、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは含まれていません。
3. ビタミンB群の含有量
「みずいも」には、ビタミンB1が0.16 mg、ビタミンB2が0.02 mg、ナイアシンが0.6 mg、ビタミンB6が0.21 mg、パントテン酸が0.2 mg、ビオチンが2.4 μg、ビタミンCが7 mg含まれています。ビタミンB1とビタミンB6は多く含まれており、ビタミンCも多い量が含まれています。一方、ビタミンB2は低い量が含まれています。
最後に、みずいもの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「みずいも」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 111 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | 27.6 | g | |
└糖質 | 25.3 | g | 普通 |
└食物繊維 | 2.2 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.7 | g | かなり低い |
脂質 | 0.4 | g | 低い |
「みずいも」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 15 | % | 特になし |
水分 | 70.5 | g | 普通 |
有機酸 | 0.5 | g | 多い |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「みずいも」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 6 | mg | 普通 |
カリウム | 290 | mg | 普通 |
カルシウム | 46 | mg | 普通 |
マグネシウム | 23 | mg | 普通 |
リン | 35 | mg | 低い |
鉄 | 1.0 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.2 | mg | 低い |
銅 | 0.05 | mg | 普通 |
マンガン | 0.56 | mg | 多い |
ヨウ素 | 9 | μg | 多い |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 1 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 9 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 1 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.16 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.6 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.21 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.20 | mg | 普通 |
ビオチン | 2.4 | μg | 普通 |
ビタミンC | 7 | mg | 多い |
別名: 田芋/廃棄部位: 表層及び両端
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
みずいもと同じ芋のお芋ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
きくいも(生) | 66 | 12.2 | 1.9 | 0.4 | 1.9 |
さといも | 53 | 10.5 | 1.5 | 0.1 | 2.3 |
みずいも | 111 | 25.3 | 0.7 | 0.4 | 2.2 |
やつがしら | 94 | 18.6 | 3.0 | 0.7 | 2.8 |
じゃがいも | 59 | 8.5 | 1.8 | 0.1 | 8.9 |
じゃがいも(水煮) | 71 | 13.9 | 1.7 | 0.1 | 3.1 |
いちょういも | 108 | 22.2 | 4.5 | 0.5 | 1.4 |
ながいも | 64 | 13.8 | 2.2 | 0.3 | 1.0 |
やまといも | 119 | 26.3 | 4.5 | 0.2 | 2.5 |
じねんじょ | 118 | 25.7 | 2.8 | 0.7 | 2.0 |
だいじょ | 102 | 23.1 | 2.6 | 0.1 | 2.2 |
きくいも(水煮) | 51 | 8.7 | 1.6 | 0.5 | 2.1 |
さつまいも | 127 | 30.5 | 0.9 | 0.5 | 2.8 |
むらさきいも | 123 | 29.2 | 1.2 | 0.3 | 2.5 |
セレベス | 80 | 17.3 | 2.2 | 0.3 | 2.3 |
たけのこいも | 97 | 20.6 | 1.7 | 0.4 | 2.8 |
ヤーコン | 52 | 11.3 | 0.6 | 0.3 | 1.1 |
アメリカほどいも(生) | 146 | 26.8 | 5.9 | 0.6 | 11.1 |
アメリカほどいも(ゆで) | 144 | 28.5 | 6.0 | 0.8 | 8.4 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。