このページでは、芋のやまといもを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
やまといものカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはやまといもの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 119 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 27.1 | g | |
└糖質 | 26.3 | g | 普通 |
└食物繊維 | 2.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 4.5 | g | 低い |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、芋分類に所属する正式名称「<いも類> (やまのいも類) ながいも やまといも 塊根 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、やまといもがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
やまといもはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:味の素
やまといもとは?どんな食材?
「やまといも」とは、日本の伝統的な食材であり、根菜類の一種です。主に秋から冬にかけて収穫され、地下に育つ芋の一種です。その名前の通り、日本の風土に合わせて育てられた品種です。
1. 甘みと風味が特徴
やまといもは、他の芋と比べて甘みと風味が特徴的です。独特の芳しい香りと、ほんのりとした甘みが口の中に広がります。そのため、生で食べるだけでなく、お菓子や料理の材料としても幅広く使われています。
2. 栄養価が高い
やまといもには、ビタミンCや食物繊維、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。特に食物繊維は、腸内環境を整える効果があり、健康に良いとされています。また、ビタミンCは免疫力を高める働きがあります。
3. 調理の幅が広い
やまといもは、調理の幅が広い食材です。蒸したり、煮たり、焼いたり、揚げたりと、さまざまな調理法で美味しく食べることができます。また、おかずやスイーツ、スープなど、さまざまな料理に活用することができます。
やまといもは、その甘みと風味、栄養価の高さ、調理の幅広さから、日本の食卓で愛される食材の一つです。ぜひ、様々な料理に取り入れて、美味しい食事を楽しんでください。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はやまといもがダイエットにどう役立つか説明します!
やまといもはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
引用元:キッコーマン
1. 糖質を抑えた食事に適している
やまといもは糖質が26.3gと普通に含まれていますが、その他の栄養素と比べると比較的少ないです。糖質を抑えた食事を心がけている方にとって、やまといもは適した食材と言えます。糖質の摂取量を制限することは、血糖値の上昇を抑える効果があり、糖尿病や肥満の予防にも役立ちます。
2. 食物繊維が豊富で腸内環境を改善する
やまといもには食物繊維が2.5g含まれており、その量は多いと言えます。食物繊維は腸内環境を改善し、便通を促進する効果があります。また、食物繊維は満腹感をもたらすため、食事のボリュームを増やすことができます。これにより、食事の量を抑えることができ、ダイエットや健康的な食事に役立ちます。
3. 低脂肪でカロリーコントロールに適している
やまといもは脂質が0.2gと低いです。脂質の摂取量を抑えることは、カロリーコントロールにつながります。また、やまといものカロリーは119kcalと平均的ですが、低脂肪であることから、ダイエット中や健康的な食事を心がけている方にとって、カロリーコントロールに適した食材と言えます。低カロリーでありながら、満腹感を得ることができるため、食事制限中でも満足感を得ることができます。
おすすめ:やまといものダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
やまといもに含まれる無機質の栄養を解説!
引用元:キッコーマン
1. カリウムが多い
やまといもは、可食部100gあたりにおいて、590 mgのカリウムを含んでいます。カリウムは体内の水分バランスを調整し、血圧を正常に保つために重要な栄養素です。カリウムは心臓の健康をサポートし、筋肉の正常な働きを促進する役割も果たします。やまといもを食べることで、カリウムを効果的に摂取することができます。
2. 銅が多い
やまといもには、可食部100gあたりにおいて、0.16 mgの銅が含まれています。銅は体内の酵素の働きをサポートし、骨や結合組織の形成にも関与しています。また、銅は鉄の吸収を助けるため、貧血の予防にも役立ちます。やまといもを食べることで、銅を効果的に摂取することができます。
3. ヨウ素が多い
やまといもには、可食部100gあたりにおいて、1 μgのヨウ素が含まれています。ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に不可欠な栄養素であり、代謝や成長に重要な役割を果たしています。ヨウ素の不足は甲状腺機能低下症や甲状腺腫などの問題を引き起こす可能性があります。やまといもを食べることで、ヨウ素を効果的に摂取することができます。
以上のように、やまといもはカリウムや銅、ヨウ素の含有量が多いことが特徴です。これらの栄養素はそれぞれ、体内の水分バランス調整や心臓の健康、骨や甲状腺の機能などに重要な役割を果たします。日常の食事にやまといもを取り入れることで、これらの栄養素をバランスよく摂取することができます。
やまといもに含まれるビタミンを解説!
引用元:ヒガシマル
1. ビタミンAの特徴
やまといもに含まれるビタミンAは、レチノールやα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチンなどがあります。しかし、レチノールやα-カロテン、β-クリプトキサンチンはほとんど含まれず、β-カロテンが主な成分となっています。そのため、やまといもから直接ビタミンAを摂取することは難しいです。
2. ビタミンEの特徴
やまといもに含まれるビタミンEは、α-トコフェロールやβ-トコフェロールがあります。特にβ-トコフェロールは多く含まれており、普通の量と言えます。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ効果があります。
3. ビタミンB群の特徴
やまといもにはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチンなどのビタミンB群が含まれています。特にビタミンB1やビタミンB6は多く含まれており、ビタミンB2は少ないです。これらのビタミンB群はエネルギー代謝や神経系の正常な機能に関与しています。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次はやまといもの使用例としてレシピをご紹介します。
やまといもを使ったレシピ20選!
#2 がんもどき
木綿豆腐(300g)、えび(殻つき)、大和芋(皮をむき、おろしたもの)、きくらげ(水でもどしたもの)、あさつき、大根(おろす)、しょうゆ、揚げ油、小麦粉、等
市販品で済ませてしまうことの多いがんもどきを手作りしてみましょう。粗く刻んだえびとコリコリしたきくらげの食感がアクセント。…
レシピを見る#3 山芋とれんこんのふっくら焼き
山芋(やまといも)、れんこん、しょうゆ、かつお節、青のり、ごま油
すりおろしたれんこんと山芋をフライパンで焼いていただくレシピ。れんこんは半量をみじん切りにして混ぜることでいいアクセントになります。…
レシピを見る#4 冷やしとろろおろしうどん
やまといも、大根、万能ねぎ、だし醤油、うどん、温泉玉子、梅干し(低塩タイプ)
とろろと大根おろしをのせていただく簡単にできるうどんのレシピ。梅干しも入っていてさっぱりと食べることができます。…
レシピを見る#5 五目がんもどき
木綿豆腐、鶏肉(鶏ひき肉)、やまといも、上新粉、めんつゆ、揚げ油、大根おろし、しょうゆ
煮物やおでんにいれると口の中でじわっとお出汁が広がるがんもどきです。煮物やおでんの具の他にも焼いて香ばしい香りを楽しむ方法もございます。…
レシピを見る#6 マグロの山かけ
マグロ、菜の花、大和芋(すりおろし)、サラダ油、ねりわさび、みりん
マグロと山芋の相性抜群コンビで作る時短レシピ。マグロは、両面をこんがりと焼くことで赤味のコントラストが楽しめます。…
レシピを見る#7 がんもどき
木綿豆腐、やまといも、にんじん、きくらげ、枝豆(塩ゆで)、えび、しょうゆ
揚げたてアツアツが格別のおいしさ。手作りなのに本格的ながんもどきのレシピ。…
レシピを見る#8 おさかなのソーセージと納豆の磯辺揚げ
魚肉ソーセージ、小粒納豆、万能ねぎ、やまといも、すし海苔(全形)、大葉、小麦粉、しょうゆ、練り辛子、等
魚肉ソーセージと納豆で作る、具沢山な磯辺揚げのレシピ。納豆にやまといも、魚肉ソーセージを加えたタネを海苔で包んで揚げるため、香りもよくボリューム満点。…
レシピを見る#9 まぐろの山かけ
まぐろ(中とろ・刺身用)、大和芋、わさび(おろしたもの)、しょうゆ
まぐろと大和芋をつかった、おつまみにぴったりの山かけレシピ。火を使わず、わずか10分でできるので、パパっと作りたいときにおすすめの一品です。…
レシピを見る#10 ひりょうず
木綿豆腐、大和芋(すりおろし)、明太子(1本・約40g)、卵黄、しょうゆ、みりん、料理酒、小麦粉、青ねぎ(みじん切り)、等
明太子の風味が後を引くひりょうずのレシピ。フードプロセッサーを活用して、材料をなめらかに混ぜて油で揚げます。…
レシピを見る#11 とろろもずく
もずく、大和芋、キュウリ、作り置き甘酢、ショウガ、しょうゆ
このレシピは、もずくを使った和食の一品「とろろもずく」です。酸っぱいもずくが苦手な人でも、大和芋や長芋を一緒に食べることで美味しくいただけます。…
レシピを見る#12 大和芋入り海藻サラダ
海藻サラダ、大和芋、鶏ささ身、塩コショウ、貝われ菜、プレーンヨーグルト、マヨネーズ、梅干し
このレシピは大和芋を使った海藻サラダの作り方です。大和芋の粘りが、ドレッシングをよりなじませてくれます。…
レシピを見る#13 ご飯入りひりょうず
ご飯、木綿豆腐、大和芋、卵黄、小麦粉、エビ、レンコン、ニンジン、芽ヒジキ、等
このレシピはご飯を使ったご飯入りひりょうずの料理です。ご飯や木綿豆腐、大和芋、エビなどの材料を使って作ります。…
レシピを見る#14 とろとろオクラ汁
オクラ、大和芋、だし汁、みりん、しょうゆ
このレシピはオクラを使ったとろとろの汁物です。オクラの緑色がとても鮮やかで、見るだけで食欲をそそりますね。…
レシピを見る#15 やさしい味わい♪ ぶりの山かけ
大和芋、みりん、しょうゆ、おろししょうが、白すりごま、刻みのり
このレシピは、ぶりを使った山かけ料理です。大和芋をすりおろしてとろろにし、ブリと合わせることで、のどごしの良い味わいになります。…
レシピを見る#16 蒲焼きをアレンジ♪ うなぎと大和芋の磯辺揚げ
うなぎの蒲焼き、大和芋、焼きのり、サラダ油、山椒、わさび
このレシピはうなぎの蒲焼きと大和芋を使った揚げ物です。蒲焼きのうなぎを半分に切って、大和芋をスライスし、焼きのりと山椒を添えて揚げます。…
レシピを見る#17 月見とろろそば
そば、昆布、かつお節、しょうゆ、みりん、温泉卵、大和芋、ホウレン草、白ネギ、等
このレシピは「月見とろろそば」という、昆布とかつお節を使った日本の伝統的なそば料理です。鍋に昆布を入れ、かつお節を加えて濃厚なだしを引き、それにみりんとしょうゆを加えて麺つゆを作ります。…
レシピを見る#18 落とし大和芋のスープ
大和芋、ウズラの卵、片栗粉、だし汁、みりん、しょうゆ、ネギ
このレシピは大和芋を使ったスープです。大和芋をすりおろして、片栗粉と混ぜ合わせ、スープに加えます。…
レシピを見る#19 蒸し大和芋
大和芋、ニンジン、オリーブ油、ミルびき岩塩
このレシピは大和芋とニンジンを使った蒸し料理です。せいろで蒸した大和芋とニンジンは、甘みが凝縮されています。…
レシピを見る#20 マグロとアボカドのトロロ
マグロ、アボカド、レモン汁、大和芋、ウズラの卵、海苔、練りワサビ、しょうゆ
このレシピはマグロとアボカドを使ったトロロ料理です。マグロはひとくち大に切り、アボカドは皮をむいて同じくひとくち大に切ります。…
レシピを見る最後に、やまといもの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「やまといも」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 119 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 27.1 | g | |
└糖質 | 26.3 | g | 普通 |
└食物繊維 | 2.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 4.5 | g | 低い |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
「やまといも」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 10 | % | 特になし |
水分 | 66.7 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.5 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「やまといも」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 12 | mg | 普通 |
カリウム | 590 | mg | 多い |
カルシウム | 16 | mg | 普通 |
マグネシウム | 28 | mg | 普通 |
リン | 72 | mg | 普通 |
鉄 | 0.5 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.6 | mg | 普通 |
銅 | 0.16 | mg | 多い |
マンガン | 0.27 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 4 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | Tr | μg | 無し |
└β-カロテン | 6 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 6 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 1 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.13 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.5 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.14 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.54 | mg | 普通 |
ビオチン | 4.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 5 | mg | 多い |
別名: やまいも/伊勢いも、丹波いもを含む/廃棄部位: 表層及びひげ根
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
やまといもと同じ芋のお芋ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
きくいも(生) | 66 | 12.2 | 1.9 | 0.4 | 1.9 |
さといも | 53 | 10.5 | 1.5 | 0.1 | 2.3 |
みずいも | 111 | 25.3 | 0.7 | 0.4 | 2.2 |
やつがしら | 94 | 18.6 | 3.0 | 0.7 | 2.8 |
じゃがいも | 59 | 8.5 | 1.8 | 0.1 | 8.9 |
じゃがいも(水煮) | 71 | 13.9 | 1.7 | 0.1 | 3.1 |
いちょういも | 108 | 22.2 | 4.5 | 0.5 | 1.4 |
ながいも | 64 | 13.8 | 2.2 | 0.3 | 1.0 |
やまといも | 119 | 26.3 | 4.5 | 0.2 | 2.5 |
じねんじょ | 118 | 25.7 | 2.8 | 0.7 | 2.0 |
だいじょ | 102 | 23.1 | 2.6 | 0.1 | 2.2 |
きくいも(水煮) | 51 | 8.7 | 1.6 | 0.5 | 2.1 |
さつまいも | 127 | 30.5 | 0.9 | 0.5 | 2.8 |
むらさきいも | 123 | 29.2 | 1.2 | 0.3 | 2.5 |
セレベス | 80 | 17.3 | 2.2 | 0.3 | 2.3 |
たけのこいも | 97 | 20.6 | 1.7 | 0.4 | 2.8 |
ヤーコン | 52 | 11.3 | 0.6 | 0.3 | 1.1 |
アメリカほどいも(生) | 146 | 26.8 | 5.9 | 0.6 | 11.1 |
アメリカほどいも(ゆで) | 144 | 28.5 | 6.0 | 0.8 | 8.4 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。