このページではながいものカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ながいものカロリーは64kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:キリン
ながいもの可食部100gあたりのカロリーは、64kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1174位です。これは多い順にすると上位73%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「芋」ジャンルのでながいものカロリーを評価すると、55件中41位です。これは上位から74%に位置するカロリーで、評価は同じく「低い」となります。
カロリー | 64Kcal |
全体での評価 | 1174位 / 1592件中(上位73%…低い) |
「芋」ジャンル内での評価 | 41位 / 55件中(上位74%…低い) |
ながいもはカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜながいものカロリーは低いの?なにが含まれているの?
引用元:dancyu
ながいものカロリーが低い理由
ながいもは、可食部100gあたり64kcalという低いカロリーを持っています。その理由について考えてみましょう。
糖質の量が普通
ながいもに含まれる糖質は、可食部100gあたり13.8gと普通の量です。糖質はエネルギー源として身体に取り込まれますが、ながいもの糖質量は他の食材と比べて控えめです。このことがながいものカロリーを低く保つ要因の一つです。
食物繊維の量も普通
ながいもには食物繊維も含まれており、可食部100gあたり1gです。食物繊維は消化を助け、腸内環境を整える役割があります。しかし、ながいもの食物繊維量は他の食材と比べても普通の範囲です。食物繊維はカロリーを持たないため、ながいものカロリーを低くする効果は限定的です。
タンパク質と脂質の量が低い
ながいもにはタンパク質が可食部100gあたり2.2g、脂質が0.3g含まれています。これらの量は他の食材と比べても低い部類に入ります。タンパク質は筋肉の構成要素であり、脂質はエネルギー源として重要ですが、ながいもはこれらの栄養素を控えているため、カロリーも低くなっています。
まとめ
ながいものカロリーが低い理由は、糖質や食物繊維の量が普通であり、タンパク質と脂質の量が低いからです。これらの栄養データを参考に、ながいもはダイエットや健康管理に適した食材と言えるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ながいも」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 13.8g | 4 | 55.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 1.0g | 2 | 2kcal |
たんぱく質 | 2.2g | 4 | 8.8kcal |
脂質 | 0.3g | 9 | 2.7kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ながいも」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、55.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ながいもは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キッコーマン
ながいもは、低糖質ダイエットに使える?
低糖質ダイエットは、最近注目されている健康法の一つです。糖質を制限することで、血糖値の急激な上昇を抑え、体脂肪を減らす効果が期待されています。しかし、低糖質ダイエットを実践する際には、食材選びも重要なポイントとなります。
ながいもの糖質量は13.8g
ながいもは、芋(お芋)の一種であり、その糖質量は13.8gとされています。この数字を見ると、ながいもは低糖質ダイエットには不向きな食材のように思えます。糖質制限をする際には、糖質量の少ない食材を選ぶことが一般的ですが、ながいもはその条件を満たしていないと言えるでしょう。
ながいもの特徴と注意点
ながいもは、食物繊維やビタミンC、カリウムなどの栄養素を含んでおり、健康に良いとされています。また、食物繊維は腸内環境を整える効果もあります。ですが、糖質制限を重視する低糖質ダイエットにおいては、糖質量が高いため、控えるべき食材となります。
低糖質ダイエットにおすすめの食材
低糖質ダイエットを実践する際には、糖質量の少ない食材を選ぶことがポイントです。例えば、野菜類や鶏肉、魚介類などがおすすめです。これらの食材は糖質が少なく、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素も豊富です。低糖質ダイエットを成功させるためには、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
まとめ
ながいもは、糖質量が13.8gということから、低糖質ダイエットには不向きな食材と言えます。糖質制限をする際には、糖質量の少ない食材を選ぶことがポイントです。ながいもは栄養価が高い食材ではありますが、低糖質ダイエットを実践する場合には、他の食材を選ぶことをおすすめします。
ながいもは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:カゴメ
ながいもは、低脂質ダイエットに使える?
私たちが普段食べている食品の中には、ダイエットに適しているものとそうでないものがあります。その中でも、「ながいも」と呼ばれる芋は、低脂質ダイエットに特に効果的な食材として注目されています。
ながいもの低脂質成分
ながいもは、その名の通り長く伸びる形状をしており、見た目も特徴的です。しかし、その特徴的な形状に反して、ながいもは低脂質であることが知られています。実際に、ながいも100g当たりの脂質量はわずか0.3gしかありません。
低脂質ダイエットを行う際には、脂質の摂取量を制限することが重要です。脂質はエネルギー源として重要な役割を果たしていますが、摂りすぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まることがあります。そのため、ながいもの低脂質成分はダイエットに適していると言えるのです。
ながいものダイエット効果
ながいもは低脂質だけでなく、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は消化を助け、便秘の予防や血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。また、食物繊維は満腹感を与えるため、食事の量を抑える効果も期待できます。
さらに、ながいもにはビタミンやミネラルも豊富に含まれています。これらの栄養素は体の代謝を活性化させ、健康的なダイエットをサポートします。ながいもをダイエットの一部として取り入れることで、栄養バランスの良い食事を摂ることができます。
ながいもの調理方法
ながいもは、さまざまな調理方法で楽しむことができます。一般的な方法としては、蒸したり煮たりすることが挙げられます。また、ながいもをスライスして揚げたり、炒めたりすることもできます。その他にも、サラダやスープの具材として利用することもできます。
ただし、ながいもを調理する際には皮をむく必要があります。皮には苦味成分が含まれているため、取り除くことで食べやすくなります。また、ながいもは加熱することで甘みが増すため、調理の際には適切な加熱時間を守ることが大切です。
まとめ
ながいもは、低脂質ダイエットに特に効果的な食材です。その低脂質成分や栄養素の豊富さから、健康的なダイエットをサポートしてくれます。さまざまな調理方法で楽しむことができるため、飽きることなく取り入れることができます。ながいもを上手に活用して、理想の体型を手に入れましょう。
最後に、ながいもの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ながいも」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 64 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 13.9 | g | |
└糖質 | 13.8 | g | 普通 |
└食物繊維 | 1.0 | g | 普通 |
たんぱく質 | 2.2 | g | 低い |
脂質 | 0.3 | g | 低い |
「ながいも」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 10 | % | 特になし |
水分 | 82.6 | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.0 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「ながいも」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 3 | mg | 低い |
カリウム | 430 | mg | 多い |
カルシウム | 17 | mg | 普通 |
マグネシウム | 17 | mg | 普通 |
リン | 27 | mg | 低い |
鉄 | 0.4 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.3 | mg | 普通 |
銅 | 0.10 | mg | 普通 |
マンガン | 0.03 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.10 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.4 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.09 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.61 | mg | 多い |
ビオチン | 2.2 | μg | 普通 |
ビタミンC | 6 | mg | 多い |
別名: やまいも/廃棄部位: 表層、ひげ根及び切り口
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
ながいもと同じ芋のお芋ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
きくいも(生) | 66 | 12.2 | 1.9 | 0.4 | 1.9 |
さといも | 53 | 10.5 | 1.5 | 0.1 | 2.3 |
みずいも | 111 | 25.3 | 0.7 | 0.4 | 2.2 |
やつがしら | 94 | 18.6 | 3.0 | 0.7 | 2.8 |
じゃがいも | 59 | 8.5 | 1.8 | 0.1 | 8.9 |
じゃがいも(水煮) | 71 | 13.9 | 1.7 | 0.1 | 3.1 |
いちょういも | 108 | 22.2 | 4.5 | 0.5 | 1.4 |
ながいも | 64 | 13.8 | 2.2 | 0.3 | 1.0 |
やまといも | 119 | 26.3 | 4.5 | 0.2 | 2.5 |
じねんじょ | 118 | 25.7 | 2.8 | 0.7 | 2.0 |
だいじょ | 102 | 23.1 | 2.6 | 0.1 | 2.2 |
きくいも(水煮) | 51 | 8.7 | 1.6 | 0.5 | 2.1 |
さつまいも | 127 | 30.5 | 0.9 | 0.5 | 2.8 |
むらさきいも | 123 | 29.2 | 1.2 | 0.3 | 2.5 |
セレベス | 80 | 17.3 | 2.2 | 0.3 | 2.3 |
たけのこいも | 97 | 20.6 | 1.7 | 0.4 | 2.8 |
ヤーコン | 52 | 11.3 | 0.6 | 0.3 | 1.1 |
アメリカほどいも(生) | 146 | 26.8 | 5.9 | 0.6 | 11.1 |
アメリカほどいも(ゆで) | 144 | 28.5 | 6.0 | 0.8 | 8.4 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。