このページではトンカツのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
トンカツのカロリーは379kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:サントリー
トンカツの可食部100gあたりのカロリーは、379kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中163位です。これは多い順にすると上位10%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルのでトンカツのカロリーを評価すると、127件中11位です。これは上位から8%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 379Kcal |
全体での評価 | 163位 / 1592件中(上位10%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 11位 / 127件中(上位8%…高い) |
トンカツはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜトンカツのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:ヤマサ
なぜトンカツのカロリーは高いのか?
トンカツは、可食部100gあたり379kcalという高いカロリーを持っています。その理由について、以下の栄養データを参考に説明します。
高いカロリー
トンカツのカロリーは、可食部100gあたり379kcalという高い数値です。これは、主に脂質やタンパク質の含有量が関係しています。
多い脂質
トンカツには、可食部100gあたり25.3gの脂質が含まれています。脂質は、エネルギー源として重要な栄養素ですが、摂り過ぎるとカロリーが高くなります。トンカツは揚げ物で調理されるため、油を多く含んでいます。
多いタンパク質
トンカツには、可食部100gあたり25.1gのタンパク質が含まれています。タンパク質は、筋肉や細胞の修復に必要な栄養素ですが、摂り過ぎると余分なエネルギーとなります。
糖質と食物繊維
トンカツの糖質は、可食部100gあたり18.5gで普通の量です。また、食物繊維も可食部100gあたり0.9gと普通の量です。これらの栄養素は、エネルギー源としては重要ではありませんが、バランスのとれた食事の一部として摂取する必要があります。
以上のように、トンカツのカロリーが高い理由は、脂質やタンパク質の含有量が多いことによるものです。食事のバランスを考える際には、摂取するカロリー量や栄養バランスに注意することが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「トンカツ」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 18.5g | 4 | 74kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0.9g | 2 | 1.8kcal |
たんぱく質 | 25.1g | 4 | 100.4kcal |
脂質 | 25.3g | 9 | 227.7kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「トンカツ」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、227.7kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
トンカツは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:ヤマサ
トンカツは、低糖質ダイエットに使える?
肉(豚肉)の「トンカツ」は、糖質量が18.5gで、した。
トンカツは低糖質ダイエットに不向き
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限し、血糖値の上昇を抑えることを目指すダイエット方法です。そのため、糖質量が少ない食品を選ぶことが重要です。しかし、肉(豚肉)の「トンカツ」は、糖質量が18.5gもあります。この糖質量は、低糖質ダイエットにおいては高い部類に分類されます。
トンカツの糖質量が高い理由は、主に衣の材料であるパン粉と小麦粉にあります。これらの材料は炭水化物の一種であり、糖質を多く含んでいます。また、トンカツを揚げる際には油を使用しますが、油も糖質を含んでいるため、総糖質量を増やす要因となります。
低糖質ダイエットでは、糖質を制限することで血糖値の上昇を抑え、脂肪の燃焼を促進することが目的です。しかし、トンカツの糖質量が高いため、血糖値の上昇を抑える効果が期待できません。さらに、トンカツは揚げ物であり、油で揚げることでカロリーも高くなります。このため、低糖質ダイエットにおいては、トンカツは避けるべき食品と言えます。
低糖質ダイエットを行う際には、代わりに糖質量の少ない食品を選ぶことが重要です。例えば、鶏肉や魚介類は糖質量が低く、タンパク質も豊富です。また、野菜や海藻も糖質量が少ないため、積極的に摂取することがおすすめです。これらの食品を活用しながら、バランスの良い食事を心掛けましょう。
トンカツは美味しい食べ物ですが、低糖質ダイエットにおいては適さない食品です。糖質制限を目指す方は、糖質量の少ない食品を選び、トンカツのような高糖質の食品は控えるようにしましょう。
トンカツは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:アサヒビール
トンカツは、低脂質ダイエットに使える?
私たちが日本料理の中でよく楽しむ一品、「トンカツ」。しかし、最近の健康ブームの中で、その脂肪含有量について疑問が生じています。一部の人々は、「トンカツは低脂質ダイエットに不向きではないか?」と懸念を抱いています。この記事では、トンカツの脂肪含有量について詳しく調査し、その結果をお伝えいたします。
トンカツの脂肪含有量
まず、トンカツの脂肪含有量を調査しました。結果として、一般的なトンカツの脂肪含有量は25.3gであることがわかりました。これは、一食分のトンカツにおける脂肪の量です。一般的なダイエットの目標として、1食あたりの脂肪摂取量を15g以下に抑えることが推奨されています。したがって、トンカツはこの目標値を大幅に超えていることがわかります。
トンカツの脂肪の種類
さらに、トンカツの脂肪の種類についても調査しました。トンカツに含まれる脂肪は、主に飽和脂肪酸で構成されています。飽和脂肪酸は、心臓病や高血圧などのリスクを高めることが知られています。一方、健康に良いとされる不飽和脂肪酸の含有量は非常に少ないです。したがって、トンカツは健康なダイエットには適さない食品と言えるでしょう。
トンカツの代替品
トンカツが低脂質ダイエットに不向きであることがわかったため、代替品を探す必要があります。代替品としては、鶏胸肉や魚などの低脂肪なタンパク源がおすすめです。これらの食品は、トンカツと比べて脂肪含有量が少なく、健康的なダイエットに適しています。また、トンカツが好きな方は、トンカツの脂肪を減らすために、揚げ物ではなくオーブンで焼くなどの調理法を試してみることもできます。
まとめ
以上の調査結果から、トンカツは低脂質ダイエットに不向きであることが明らかとなりました。その脂肪含有量が目標値を大幅に超えており、さらに飽和脂肪酸が主成分であることから、健康に良いとは言えません。代替品として、低脂肪なタンパク源を選ぶことをおすすめします。トンカツが好きな方は、調理法を工夫することで、より健康的な選択肢を見つけることができるかもしれません。
最後に、トンカツの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「トンカツ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 379 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 14.9 | g | |
└糖質 | 18.5 | g | 普通 |
└食物繊維 | 0.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 25.1 | g | 多い |
脂質 | 25.3 | g | 多い |
「トンカツ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 33.3 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.4 | g | 普通 |
コレステロール | 71 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.4 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「トンカツ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 140 | mg | 普通 |
カリウム | 440 | mg | 多い |
カルシウム | 17 | mg | 普通 |
マグネシウム | 33 | mg | 多い |
リン | 260 | mg | 多い |
鉄 | 1.3 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.7 | mg | 多い |
銅 | 0.12 | mg | 普通 |
マンガン | 0.15 | mg | 普通 |
ヨウ素 | Tr | μg | 無し |
セレン | 30 | μg | 多い |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 6 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 3 | μg | 多い |
└α-カロテン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン | 7 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 7 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 3 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0.3 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 4.1 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 9.3 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
ビタミンK | 32 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 1.09 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.32 | mg | 多い |
ナイアシン | 7.1 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.33 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0.6 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.16 | mg | 多い |
ビオチン | 4.6 | μg | 多い |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
調理による脂質の増減:第1章表13参照
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
トンカツと同じ肉の豚肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
豚肩肉 | 201 | 0.8 | 18.5 | 14.6 | (0) |
豚肩ロース肉 | 237 | 3.4 | 17.1 | 19.2 | (0) |
豚ロース肉 | 248 | 3.0 | 19.3 | 19.2 | (0) |
豚バラ肉 | 366 | 2.2 | 14.4 | 35.4 | (0) |
豚もも肉 | 171 | 4.6 | 20.5 | 10.2 | (0) |
豚そともも肉 | 221 | 4.0 | 18.8 | 16.5 | (0) |
豚ヒレ肉 | 118 | 3.7 | 22.2 | 3.7 | (0) |
豚ひき肉 | 209 | 2.3 | 17.7 | 17.2 | (0) |
豚タン | 205 | 4.6 | 15.9 | 16.3 | (0) |
豚ハツ(心) | 118 | 4.8 | 16.2 | 7.0 | (0) |
豚レバー(肝) | 114 | 7.1 | 20.4 | 3.4 | (0) |
豚じん臓 | 96 | 5.2 | 14.1 | 5.8 | (0) |
豚モツ(胃) | 111 | 4.4 | 17.4 | 5.1 | (0) |
豚シロ(小腸) | 159 | 3.5 | 14.0 | 11.9 | (0) |
豚コーロン(大腸) | 166 | 3.2 | 11.7 | 13.8 | (0) |
豚の子宮(うてり・子袋) | 64 | 3.3 | 14.6 | 0.9 | (0) |
豚足 | 227 | 0.5 | 20.1 | 16.8 | (0) |
豚の軟骨 | 229 | 3.3 | 17.8 | 17.9 | (0) |
トンカツ | 379 | 18.5 | 25.1 | 25.3 | 0.9 |
ジョウルミート | 256 | 2.2 | 17.4 | 22.3 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。