このページでは豚タンのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
豚タンのカロリーは205kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:DELISH KITCHEN
豚タンの可食部100gあたりのカロリーは、205kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中598位です。これは多い順にすると上位37%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので豚タンのカロリーを評価すると、127件中64位です。これは上位から50%に位置するカロリーで、評価は同じく「平均的」となります。
カロリー | 205Kcal |
全体での評価 | 598位 / 1592件中(上位37%…平均的) |
「肉」ジャンル内での評価 | 64位 / 127件中(上位50%…平均的) |
豚タンはカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ豚タンのカロリーは平均的?なにが含まれているの?
なぜ豚タンのカロリーは平均的のか?
豚タンは、可食部100gあたりのカロリーが205kcalと評価されています。このカロリーは他の食材と比較して「平均的」と言われる理由は、以下の栄養データから明らかです。
糖質がかなり低い
豚タンは、可食部100gあたりの糖質が4.6gと非常に低いです。糖質はエネルギー源として利用されるため、低い糖質量はカロリーの低さにつながります。そのため、豚タンの糖質がかなり低いことが、カロリーが平均的と評価される理由の一つです。
食物繊維が無し
豚タンには、可食部100gあたりの食物繊維が0gということです。食物繊維は体内の消化を助け、満腹感を与える役割があります。しかし、豚タンには食物繊維が含まれていないため、カロリーの低さには直接的な影響はありません。
タンパク質が多い
豚タンは、可食部100gあたりのタンパク質が15.9gと多いです。タンパク質は体の構成要素として重要であり、エネルギー源としても利用されます。豚タンの多いタンパク質量が、そのカロリーの平均的な評価に寄与しています。
脂質が多い
豚タンには、可食部100gあたりの脂質が16.3gと多いです。脂質はエネルギー源として利用される一方で、摂りすぎると体重増加の原因になることもあります。豚タンの多い脂質量が、カロリーが平均的と評価される理由の一つです。
以上のように、豚タンのカロリーが平均的と評価される理由は、糖質がかなり低く、食物繊維が無く、タンパク質と脂質が多いからです。これらの栄養データを考慮すると、豚タンはバランスの取れた食材であり、適度なカロリー摂取に貢献することができます。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「豚タン」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 4.6g | 4 | 18.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 15.9g | 4 | 63.6kcal |
脂質 | 16.3g | 9 | 146.7kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「豚タン」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、146.7kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
豚タンは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
豚タンは、低糖質ダイエットに使える?
豚タンは、糖質量が4.6gと比較的低いため、低糖質ダイエットに少し効果的な食材と言えます。
豚タンの糖質量は4.6g
豚タンは、豚肉の一部であり、一般的な豚肉と比べて糖質量が低い特徴があります。糖質制限を行っている方にとっては、このような低糖質の食材を選ぶことが重要です。豚タンは、その点で適していると言えます。
低糖質ダイエットとは?
低糖質ダイエットは、炭水化物の摂取を制限することで血糖値の急激な上昇を抑え、脂肪の燃焼を促進するダイエット方法です。糖質を制限することで、体内の脂肪をエネルギー源として利用しやすくなります。そのため、糖質の少ない食材を選ぶことが重要です。
豚タンの利点
豚タンは、糖質量が4.6gと比較的低いため、低糖質ダイエットに適した食材と言えます。また、豚タンにはタンパク質やビタミンB群、鉄分などの栄養素も含まれています。これらの栄養素は、ダイエット中に必要な栄養素であり、健康を維持するためにも重要です。
適度な摂取がポイント
低糖質ダイエットを行う際には、適度な摂取がポイントです。豚タンを適切な量で摂取することで、必要な栄養素を摂りながら糖質を制限することができます。ただし、摂取量を過剰にすると、カロリーオーバーになる可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
豚タンは、糖質量が4.6gと比較的低いため、低糖質ダイエットに少し効果的な食材と言えます。適度な摂取を心掛けることで、必要な栄養素を摂りながら糖質を制限することができます。低糖質ダイエットを行う方は、豚タンを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。ただし、個々の体質や健康状態に合わせて食事内容を選ぶことが重要です。
豚タンは、低脂質ダイエットに使える!?
豚タンは、低脂質ダイエットに不向き
豚タンは、美味しさと食べ応えのある食材として広く知られていますが、低脂質ダイエットには不向きな食材と言われています。その理由についてご説明いたします。
脂質の含有量が高い
まず、豚タンは脂質の含有量が高い食材です。100gあたりの脂質の量はなんと16.3gもあります。一般的な低脂質ダイエットでは、1日の摂取カロリーのうち、脂質の割合を制限することが求められますが、豚タンを摂取するとその目標が難しくなってしまいます。
飽和脂肪酸の含有量も高い
さらに、豚タンには飽和脂肪酸も多く含まれています。飽和脂肪酸は、心臓病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めると言われており、健康に配慮した食事を心がける方には避けるべき成分です。低脂質ダイエットでは、飽和脂肪酸の摂取量も制限されるため、豚タンは適していないと言えます。
代わりの低脂質な食材を選びましょう
低脂質ダイエットを実践する場合、豚タンのような高脂質の食材は避けるべきです。代わりに、鶏むね肉や白身魚、大豆製品などの低脂質な食材を選ぶことをおすすめします。これらの食材には、たんぱく質や必須アミノ酸、ビタミンなどの栄養素も豊富に含まれており、健康的なダイエットに適しています。
まとめ
豚タンは、低脂質ダイエットには不向きな食材です。脂質や飽和脂肪酸の含有量が高く、健康に配慮した食事をする際には避けるべきです。代わりに、低脂質な食材を選ぶことで、健康的なダイエットを実践することができます。
最後に、豚タンの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「豚タン」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 205 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 4.6 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 15.9 | g | 多い |
脂質 | 16.3 | g | 多い |
「豚タン」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 66.7 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.0 | g | 普通 |
コレステロール | 110 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「豚タン」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 80 | mg | 普通 |
カリウム | 220 | mg | 普通 |
カルシウム | 8 | mg | 低い |
マグネシウム | 15 | mg | 普通 |
リン | 160 | mg | 普通 |
鉄 | 2.3 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.0 | mg | 多い |
銅 | 0.20 | mg | 多い |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 7 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 7 | μg | 普通 |
ビタミンD | 2 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | Tr | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.37 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.43 | mg | 多い |
ナイアシン | 4.5 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.21 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 2.2 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.49 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 3 | mg | 多い |
別名: たん
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
豚タンと同じ肉の豚肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
豚肩肉 | 201 | 0.8 | 18.5 | 14.6 | (0) |
豚肩ロース肉 | 237 | 3.4 | 17.1 | 19.2 | (0) |
豚ロース肉 | 248 | 3.0 | 19.3 | 19.2 | (0) |
豚バラ肉 | 366 | 2.2 | 14.4 | 35.4 | (0) |
豚もも肉 | 171 | 4.6 | 20.5 | 10.2 | (0) |
豚そともも肉 | 221 | 4.0 | 18.8 | 16.5 | (0) |
豚ヒレ肉 | 118 | 3.7 | 22.2 | 3.7 | (0) |
豚ひき肉 | 209 | 2.3 | 17.7 | 17.2 | (0) |
豚タン | 205 | 4.6 | 15.9 | 16.3 | (0) |
豚ハツ(心) | 118 | 4.8 | 16.2 | 7.0 | (0) |
豚レバー(肝) | 114 | 7.1 | 20.4 | 3.4 | (0) |
豚じん臓 | 96 | 5.2 | 14.1 | 5.8 | (0) |
豚モツ(胃) | 111 | 4.4 | 17.4 | 5.1 | (0) |
豚シロ(小腸) | 159 | 3.5 | 14.0 | 11.9 | (0) |
豚コーロン(大腸) | 166 | 3.2 | 11.7 | 13.8 | (0) |
豚の子宮(うてり・子袋) | 64 | 3.3 | 14.6 | 0.9 | (0) |
豚足 | 227 | 0.5 | 20.1 | 16.8 | (0) |
豚の軟骨 | 229 | 3.3 | 17.8 | 17.9 | (0) |
トンカツ | 379 | 18.5 | 25.1 | 25.3 | 0.9 |
ジョウルミート | 256 | 2.2 | 17.4 | 22.3 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。