このページでは豚じん臓のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
豚じん臓のカロリーは96kcal(100gあたり)!これってどうなの?
豚じん臓の可食部100gあたりのカロリーは、96kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中983位です。これは多い順にすると上位61%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「やや低い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので豚じん臓のカロリーを評価すると、127件中120位です。これは上位から94%に位置するカロリーで、評価は「かなり低い」となります。
カロリー | 96Kcal |
全体での評価 | 983位 / 1592件中(上位61%…やや低い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 120位 / 127件中(上位94%…かなり低い) |
豚じん臓はカロリーがやや低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ豚じん臓のカロリーはやや低いの?なにが含まれているの?
豚じん臓のカロリーはなぜやや低いのか?
豚じん臓は、可食部100gあたり96kcalというカロリー量で「やや低い」と評価されています。その理由は以下の栄養データから明らかになります。
糖質がかなり低い
豚じん臓の可食部100gあたりの糖質は5.2gで、「かなり低い」と評価されています。糖質はエネルギー源となるため、糖質の含有量が低いことにより、カロリーも低くなります。
食物繊維は無し
豚じん臓には食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化を助け、満腹感を与える働きがありますが、豚じん臓にはその効果が期待できません。そのため、カロリーが低くなっています。
タンパク質が多い
豚じん臓のタンパク質は可食部100gあたり14.1gと、「多い」と評価されています。タンパク質は筋肉や細胞の構成要素であり、エネルギー源としても利用されます。タンパク質の含有量が多いことにより、カロリーがやや低くなっていると考えられます。
脂質は普通
豚じん臓の脂質は可食部100gあたり5.8gと、「普通」と評価されています。脂質はエネルギー源となるため、含有量が多いとカロリーも高くなりますが、豚じん臓の脂質は普通の範囲内に収まっているため、カロリーがやや低いと言えます。
以上の理由から、豚じん臓のカロリーはやや低いと評価されています。糖質がかなり低く、食物繊維が無い一方で、タンパク質が多く、脂質は普通の範囲内となっています。これらの栄養データが組み合わさることで、豚じん臓のカロリーがやや低くなっているのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「豚じん臓」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 5.2g | 4 | 20.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 14.1g | 4 | 56.4kcal |
脂質 | 5.8g | 9 | 52.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「豚じん臓」のカロリー内訳です。一番多いのはたんぱく質で、56.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
豚じん臓は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
豚じん臓は、低糖質ダイエットに使える?
低糖質ダイエットは、現代社会において非常に人気があります。糖質制限をすることで、血糖値の上昇を抑え、体脂肪を減らす効果が期待できるからです。しかし、低糖質ダイエットを実践する際には、食材の選択が重要です。特に肉は、糖質量が気になる食材の一つです。
豚じん臓の糖質量は5.2g
肉の中でも、豚肉は一般的に糖質量が高いとされています。しかし、その中でも「豚じん臓」は、比較的低い糖質量を持っています。実際に、豚じん臓100gあたりの糖質量は5.2gとなっています。
豚じん臓は低糖質ダイエットに少し効果的
このように、豚じん臓は低糖質ダイエットに少し効果的な食材と言えます。糖質制限をする際には、肉の選択に気を付ける必要がありますが、豚じん臓は他の部位に比べて糖質量が低いため、積極的に取り入れることができます。
また、豚じん臓にはたんぱく質も豊富に含まれています。たんぱく質は、筋肉の形成や修復に重要な栄養素であり、ダイエット中にも必要不可欠です。そのため、豚じん臓を食べることで、糖質制限だけでなく、筋肉の維持や増加にも効果的です。
まとめ
豚じん臓は、低糖質ダイエットに少し効果的な食材と言えます。糖質制限をする際には、肉の選択に気を付ける必要がありますが、豚じん臓は他の部位に比べて糖質量が低く、たんぱく質も豊富に含まれています。そのため、豚じん臓を食べることで、糖質制限だけでなく、筋肉の維持や増加にも効果的です。低糖質ダイエットを実践する際には、ぜひ豚じん臓を取り入れてみてください。
豚じん臓は、低脂質ダイエットに使える!?
豚じん臓は、低脂質ダイエットに使える?
豚肉の中でも、豚じん臓は低脂質の部位として知られています。しかし、低脂質ダイエットにおいては、豚じん臓はどちらかと言えば不向きな部位とされています。その理由は、脂質の量が控えめではあるものの、他の部位に比べてまだ多いからです。
豚じん臓は、100gあたりの脂質量が5.8gとされています。一般的な低脂質ダイエットでは、食事全体の脂質摂取量を制限することが求められます。そのため、豚じん臓の脂質量は控えめとは言えるものの、他の低脂質な部位や食材に比べるとやや高めです。
低脂質ダイエットを実践する際には、脂質量がより少ない食材を選ぶことが重要です。例えば、鶏のささみや魚介類などは、豚じん臓よりも脂質が少なく、低脂質ダイエットに適しています。また、野菜や豆類などの植物性食品も脂質が少なく、バランスの良い食事を実現するために重要な役割を果たします。
ただし、豚じん臓には他の栄養素も含まれています。たんぱく質やビタミンB群、鉄などが豊富に含まれており、栄養バランスの良い食事には欠かせない存在です。そのため、低脂質ダイエットを実践する際には、脂質量に気を付けながらも、栄養バランスを考えた食事を心掛けることが大切です。
まとめ
豚じん臓は低脂質ダイエットにどちらかと言えば不向きな部位ですが、脂質の量は控えめです。100gあたりの脂質量は5.8gであり、他の低脂質な部位や食材に比べるとやや多いです。低脂質ダイエットを実践する際には、脂質量が少ない食材を選ぶことが重要です。ただし、豚じん臓にはたんぱく質やビタミンB群、鉄などの栄養素も含まれており、栄養バランスの良い食事には欠かせない存在です。脂質量に気を付けながらも、栄養バランスを考えた食事を心掛けましょう。
最後に、豚じん臓の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「豚じん臓」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 96 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | Tr | g | |
└糖質 | 5.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 14.1 | g | 多い |
脂質 | 5.8 | g | 普通 |
「豚じん臓」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 79.0 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.1 | g | 普通 |
コレステロール | 370 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.4 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「豚じん臓」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 160 | mg | 普通 |
カリウム | 200 | mg | 普通 |
カルシウム | 7 | mg | 低い |
マグネシウム | 11 | mg | 低い |
リン | 220 | mg | 多い |
鉄 | 3.7 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.4 | mg | 多い |
銅 | 0.41 | mg | 多い |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 2 | μg | 多い |
セレン | 240 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 72 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 75 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 75 | μg | 多い |
ビタミンD | 1.7 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 8 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.33 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 1.75 | mg | 多い |
ナイアシン | 6.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.43 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 15.0 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 4.36 | mg | 多い |
ビオチン | 100.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 15 | mg | 多い |
別名: まめ
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
豚じん臓と同じ肉の豚肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
豚肩肉 | 201 | 0.8 | 18.5 | 14.6 | (0) |
豚肩ロース肉 | 237 | 3.4 | 17.1 | 19.2 | (0) |
豚ロース肉 | 248 | 3.0 | 19.3 | 19.2 | (0) |
豚バラ肉 | 366 | 2.2 | 14.4 | 35.4 | (0) |
豚もも肉 | 171 | 4.6 | 20.5 | 10.2 | (0) |
豚そともも肉 | 221 | 4.0 | 18.8 | 16.5 | (0) |
豚ヒレ肉 | 118 | 3.7 | 22.2 | 3.7 | (0) |
豚ひき肉 | 209 | 2.3 | 17.7 | 17.2 | (0) |
豚タン | 205 | 4.6 | 15.9 | 16.3 | (0) |
豚ハツ(心) | 118 | 4.8 | 16.2 | 7.0 | (0) |
豚レバー(肝) | 114 | 7.1 | 20.4 | 3.4 | (0) |
豚じん臓 | 96 | 5.2 | 14.1 | 5.8 | (0) |
豚モツ(胃) | 111 | 4.4 | 17.4 | 5.1 | (0) |
豚シロ(小腸) | 159 | 3.5 | 14.0 | 11.9 | (0) |
豚コーロン(大腸) | 166 | 3.2 | 11.7 | 13.8 | (0) |
豚の子宮(うてり・子袋) | 64 | 3.3 | 14.6 | 0.9 | (0) |
豚足 | 227 | 0.5 | 20.1 | 16.8 | (0) |
豚の軟骨 | 229 | 3.3 | 17.8 | 17.9 | (0) |
トンカツ | 379 | 18.5 | 25.1 | 25.3 | 0.9 |
ジョウルミート | 256 | 2.2 | 17.4 | 22.3 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。