そこで今回はポトフと相性の良い料理を、レシピルの編集部員でかつ調理師の3児の母である私が15品厳選してまとめました。バラエティ豊かなご飯もの・パスタなどの主食から、献立の中心となるメイン料理まで幅広くご紹介していきます。時間帯やシーンを問わず頼れる万能なポトフの可能性をさらに広げましょう。
朝から晩まで子育てに奮闘中の3児の母。高校卒業後に調理師・製菓衛生士の資格を取得。それぞれ好みの違う家族5人が満足するごはんを日々研究中。趣味はキャンプ&釣りのアウトドア家族。
白米以外のオススメ主食!ご飯もの3選
その1:スパイシーご飯でメリハリのある食卓に!ジャンバラヤ風炊き込みピラフ
必要な材料…米、ソーセージ、ミニトマト、ミックスベジタブル、カレー粉、ウスターソース、オリーブオイル、チューブにんにく、コンソメ、チリペッパー、トマトジュース、水、バター
調理時間の目安…10分
ジャンバラヤとはスパイスを効かせたピリッと刺激的な炊き込みご飯のことで、アメリカ南部の郷土料理のひとつです。米の一粒一粒に旨味とスパイスの香りが染み、「もう一口食べたい!」と食欲をそそられるでしょう。
スパイシーなジャンバラヤと優しい味わいのポトフは、お互いの良さを引き立てあう相性の良い組み合わせです。子供がいる家庭や辛味が苦手な人は、チリペッパーを少なめにして作ってみてくださいね。
その2:お店のあの味を家でも楽しもう!ビーフペッパーライス
必要な材料…ご飯、牛肉切り落とし、酒、しょうゆ、おろしにんにく、バター、油、コーン缶、小ねぎ、黒こしょう
フードコートなどでもおなじみのビーフペッパーライス。家で作れば子供が喜ぶこと間違いなし!野菜たっぷりのポトフを組み合わせることで栄養バランスも整うので、休日のランチにオススメですよ。
このレシピではスキレットを使っていますが、ホットプレートで豪快に作ればホームパーティーでも盛り上がるでしょう。チーズをプラスして濃厚に、ポン酢でさっぱりとなどアレンジも楽しめる一品です。
ボリュームたっぷりランチに!フライパンひとつで作れるペッパーランチのレシピ
その3:パラパラ仕上げるコツあり!納豆チャーハン
必要な材料…納豆、白ご飯、卵、長ネギ、米油、塩、黒胡椒、鶏ガラスープの素、濃口醤油
調理時間の目安…20分
日本独自の食文化のひとつに納豆があります。納豆菌による発酵でたんぱく質が分解され体に吸収されやすくなるなど、栄養面でも優れた食品です。糸引くネバネバが好きという人も多くいますが、それが原因で苦手という声もありますよね。
そこでおすすめしたいのがパラパラに仕上がる納豆チャーハンです。パラっと仕上げるコツは根気よく炒めること!最初は粘りがありますが、水分が飛ぶと糸が引かなくなり、パラっとしたチャーハンの完成です。ヘルシーかつ栄養価の高い納豆チャーハンをぜひ作ってみてくださいね。
ネバネバせずちゃんとパラパラ!プロ直伝の基本の「納豆チャーハン」のレシピ
簡単&おいしい!パスタ3選
その4:余熱を上手に活用して失敗知らず!濃厚カルボナーラ
必要な材料…スパゲッティーニ、ブロックベーコン、オリーブオイル、卵、粉チーズ、生クリーム、塩、こしょう
調理時間の目安…15分
好きなパスタの上位に必ずと言っていいほどランクインするカルボナーラ。でも一から作るとなるとハードルが高いと感じたことはありませんか?失敗例で多いのが「卵が固まってボソボソする」というもの。そんな悩みを解消するヒントになるのがこちらのレシピです。
卵と生クリームで作るソースをパスタに加えるタイミングと、混ぜ合わせる時の火加減が重要です。あらかじめ混ぜておいたソースをパスタに絡ませながらちょうど良いかな?の一歩手前で火を止めましょう。余熱でも卵に火が入り固まっていくので早めがポイント!家でのおいしいカルボナーラの参考になれば幸いです。
その5:暑い季節もさっぱり食べられる!ツナとトマトの冷製パスタ
必要な材料…スパゲッティーニ、塩、ミニトマト、ツナ(缶詰)、トマトジュース、レモン汁、オリーブオイル、チューブ入りにんにく、塩、こしょう
調理時間の目安…15分
暑い夏や食欲が落ちている時にぴったりなツナとトマトの冷製パスタ。細麺と酸味のあるソースでさっぱりと食べられるでしょう。冷製パスタを作る時は麺の水気をしっかり切ることがおいしさのカギ!ザルにあけて終わりではなく手でぎゅっと押しつけたり、ペーパータオルで拭きとるのもオススメです。
冷製パスタが食べたくなる暑い季節には、トマトやナスなどの夏野菜が旬を迎えるでしょう。ポトフによく使われる根菜に比べ水分が多くみずみずしい夏野菜は、ポトフにしても特徴はそのまま。冷製パスタと組み合わせて軽やかな献立を楽しんでくださいね。
その6:ボウルで和えるだけ!明太子パスタ
必要な材料…明太子、スパゲティ、大葉、無塩バター、塩、薄口醤油
調理時間の目安…25分
70年ほど前に日本人によって生み出された明太子パスタ。日本ならではのメニューとして、年代を問わず現在も親しまれています。日本人は諸外国から伝わってきたものを自分達好みにアレンジするのが上手ですね。
明太子の特徴はなんと言ってもプチプチ食感。これを損なわないようボウルで混ぜ合わせていくのがこのレシピのポイントです。麺が茹で上がってからもたつかないよう下準備をしっかりとして、おいしい明太子パスタを堪能しましょう。
ボウルで和えるだけ!短時間でさくっと作れる基本の「明太子パスタ」のレシピ
ランチにも!パン2選
その7:照り焼き×マヨネーズで子供喜ぶ!舞茸とベーコンの照りマヨピザトースト
必要な材料…食パン、舞茸、ベーコン、にんにく、刻み海苔、マーガリン、小口切りねぎ、シュレッドチーズ、マヨネーズ、砂糖、しょうゆ、みりん、酢
調理時間の目安…10分
甘じょっぱい照り焼きソースと海苔の風味が絶妙な、ほんのり和風の照りマヨピザトーストのレシピをご紹介します。焦げたマヨネーズが香ばしく食欲をそそられるでしょう。冷蔵庫に具材が揃っていればパパっと作れる手軽さもうれしいですね。野菜をたくさん食べられるポトフとピザトースト、朝食やランチならこれだけでも十分と言えるでしょう。
具とチーズを混ぜてから食パンに乗せ焼くと、食べる時にズルっと滑り落ちてくる心配もありません。ちょっとした工夫ですがぜひ真似したいアイディアですね。
その8:焼きたてのおいしさは格別!フォカッチャ
必要な材料…強力粉、薄力粉、水、砂糖、インスタントドライイースト、塩、オリーブオイル、オリーブオイル、ローズマリー、岩塩
調理時間の目安…120分
イタリアの平焼きパン・フォカッチャ。オリーブオイルの香りとモチっとした食感が特徴で、シンプルな味は合わせる料理を選びません。具だくさんにしてピザのようにアレンジしたり、お好みの具材を挟んでサンドイッチにするのもオススメですよ。
「自宅で焼き立てパンを味わう」と聞くとハードルが高く感じられますが、実はフォカッチャはこねずに作れ、型も不要で気軽にチャレンジできます!焼いている時の匂いからすでにごちそう気分。ぜひレシピを参考にフォカッチャを作り、ポトフと組み合わせて食べてみてくださいね。
ズボラ・初心者でも美味しく!混ぜるだけの基本のフォカッチャのレシピ
ボリューム満点!肉のメイン料理3選
その9:おもてなしにも使えるレシピ!スパイシーローストポーク
必要な材料…豚肩ロース肉、塩、ブラックペッパー、チリパウダー、パプリカパウダー、にんにく
調理時間の目安…60分
塊肉を豪快に焼いたローストポーク。見た目にもインパクトがあり、食卓を華やかにしてくれるでしょう。豚ロース肉に下味をつけるのとじっくり火を通すため焼き時間はかかりますが、逆算して準備しておけばOK。オーブンに入れてしまえば他の作業をできるので、意外と手間がかかりませんよ。
焼き上げたローストポークを塊のまま食卓に並べ、お好みの厚さにスライスして取り分けるとまるでレストランのような雰囲気に!スパイスの効いたローストポークと優しい味わいのポトフ、味わいにメリハリがあり相性が良いでしょう。
その10:オイスターソースでコク旨!牛肉とパプリカのオイスターソース炒め
必要な材料…パプリカ、牛肉、サラダ油、にんにく、しょうが、酒、オイスターソース、醤油、鶏がらスープの素
調理時間の目安…20分
独特の甘味と風味が特徴のオイスターソース。炒め物の味付けに使うとコクが増し、シンプルな食材や調味料でも本格的な味わいに仕上がるでしょう。炒め物だけではなくスープや炊き込みご飯の隠し味としても重宝するオイスターソース、冷蔵庫に常備しておくと良いですね!
肉厚なパプリカはじっくりと炒めると甘味が際立ち、とろっと柔らかな食感に変化します。生食のシャキシャキ感とはひと味違うおいしさですね。パプリカならではの赤や黄色のカラフルな見た目も食欲をそそる一品を、ぜひ作ってみてくださいね。
パプリカで彩りと栄養プラス!作り置きにも嬉しい牛肉のオイスターソース炒めのレシピ
その11:子供が大喜び間違いなし!フライドチキン
必要な材料…手羽元、酒、塩コショウ、卵、牛乳、マジックソルト、ナツメグ、ブラックペッパー、片栗粉、薄力粉、マジックソルト、米油
調理時間の目安…25分
誕生日やクリスマスなど、特別な日にはコレ!と決めている人も多いフライドチキン。お店で買ってくるものと思いがちですが、意外と手間もかからず作れるんです!事前に電子レンジで加熱することで生焼けの失敗もなく、少ない油でもサクッとカリっと揚がります。
味付けも難しいことはなく、スパイスやハーブがブレンドされた調味料でOK!今はBBQ用のアウトドアスパイスも種類豊富にあるので、自分のお気に入りを見つけてみるのも楽しいでしょう。熱々揚げたてのフライドチキンをお楽しみください!
軽めにすませたい時に!魚のメイン料理2選
その12:油不使用でヘルシー!サケの味噌マヨホイル蒸し焼き
必要な材料…生鮭、塩、酒、玉ねぎ、エリンギ、もやし、ブロッコリー、塩コショウ、味噌、酒、マヨネーズ、ブラックペッパー
「サケは塩焼き一択…」そんなマンネリを感じている人はいませんか?さらに焼き魚はグリルが汚れるし、匂いも気になると敬遠してしまう人も多いでしょう。こちらのホイル蒸しはグリルが汚れる心配もなし!これなら作ってみたくなりますね。
ホイルで包んで蒸し焼きにすることで、サケの身の水分が保たれ焼き上がりはしっとり。油も使わないのでヘルシーな一品です。魚料理のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
その13:スパイス香る一皿!タラのカレームニエル
必要な材料…タラ、牛乳、バター、オリーブオイル、小麦粉、カレー粉、砂糖、塩、ガーリックパウダー、ホワイトペッパー
調理時間の目安…20分
野菜本来の甘味を楽しめるポトフには、スパイスが香るカレームニエルを組み合わせてみてはいかがでしょうか。カレー風味のホワイトソースを絡めて食べると、スパイスを感じつつもまろやかで、大人から子供まで一緒に楽しめる一品に仕上がります。
魚料理をおいしく作る時のカギは何と言っても生臭さを取り除くこと。新鮮な魚を使うのはもちろんのこと、下処理方法によっても大きく差が出ます。塩を振って臭みを抜いたりサッと湯通しする方法もありますが、こちらのレシピでは牛乳に漬けて生臭みを軽減。このひと手間を怠らず、おいしいムニエルをお楽しみくださいね。
あと一品欲しい!副菜2選
その14:カリカリで病みつきになるおいしさ!ハッシュポテト
必要な材料…じゃがいも、パルメザンチーズ、薄力粉、塩、黒こしょう、水、バター
ファストフードでもお馴染みのハッシュポテト。材料や作り方がシンプルなので家でも簡単に再現できますよ。紙を巻いて食卓に並べればあっという間にお店気分。子供の誕生日やイベントごとにもオススメです!
じゃがいもは品種によって食感が違います。主流の2品種のうち男爵はホクホク、メークインはシャキシャキとしていて、料理や好みで使い分けると良いでしょう。こちらのハッシュポテトは男爵を使用していますが、キタアカリなどホクホク系の他の品種でもOK!ぜひ一度作ってみてくださいね。
お手軽おやつに♪チーズのコクとカリカリ食感がクセになるハッシュポテト
その15:ふんわり磯の香り!しらすと青さのりのオムレツ
必要な材料…釜揚げシラス、卵、長ネギ、青さのり、米油、塩、和風顆粒出汁、薄口醤油、みりん
調理時間の目安…20分
アレンジの幅が広く、困った時の救世主となる卵。カルシウムなどミネラルを多く含むしらすと香りの良い青さのりを組み合わせて、風味豊かなオムレツにしてみてはいかがでしょうか。卵は良質なたんぱく質を含んでいるので、献立の栄養バランスも整いますよ。
しらすや青さのり、醤油などを使った和風のオムレツを組み合わせる時は、ポトフにも少しだけ和の要素を加えてみるのも面白いでしょう。大根やれんこんなどの野菜を使ったり、昆布出汁や昆布茶をプラスしてみてもおいしく作れますよ。
シラスと卵で優勝おつまみ!「釜揚げしらすと青さのりのまんまるオムレツ」のレシピ
シンプルなポトフはどんな料理とも相性◎自由に献立を楽しみましょう!
今回はポトフと相性の良いご飯やパスタ・おかずのレシピを15品ご紹介しました。献立を考えるヒントは見つかりましたか?
シンプルで優しい味わいのポトフは朝・昼・夜など時間を問わず食べられるスープです。献立のボリュームや栄養面で少し足りないかも…と思った時、具だくさんのポトフを添えるとそれらも解消できるでしょう。今回ご紹介したレシピを参考に、様々な組み合わせの献立を楽しんでみてくださいね。