このページでは、野菜のにんじんを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
にんじんのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはにんじんの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 32 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 8.8 | g | |
└糖質 | 6 | g | 低い |
└食物繊維 | 2.8 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.7 | g | かなり低い |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、野菜分類に所属する正式名称「(にんじん類) にんじん 根 皮なし 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、にんじんがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
にんじんはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
にんじんとは?どんな食材?
にんじんは、野菜の一種であり、根菜類に分類されます。日本では非常にポピュラーな食材であり、多くの家庭で使われています。その特徴的な形状と橙色の色合いが特徴で、独特の甘みとシャキシャキとした食感があります。
にんじんの特徴1:栄養価の高さ
にんじんには、ビタミンAやβカロテン、食物繊維、カリウムなど、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。特にβカロテンは、体内でビタミンAに変換されるため、視力の維持や免疫力の向上に役立ちます。また、食物繊維は腸内環境を整え、便秘の予防にも効果的です。
にんじんの特徴2:料理の幅広い使い方
にんじんは、生でも調理しても美味しく食べることができます。生のままサラダやスムージーに加えると、爽やかな甘みが引き立ちます。また、炒め物や煮物、スープなど、さまざまな料理にも活用することができます。そのため、料理の幅を広げることができる優れた食材と言えます。
にんじんの特徴3:保存性の良さ
にんじんは、保存性に優れているため、長期間保存することができます。適切な保存方法で冷暗所に保管すると、数週間から数ヶ月間、新鮮な状態を保つことができます。これは、にんじんが乾燥しにくく、傷みにくい特徴があるためです。そのため、いつでも手軽に利用することができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はにんじんがダイエットにどう役立つか説明します!
にんじんはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 低カロリーでダイエットに適している
にんじんは可食部100gあたりで32kcalと低カロリーです。カロリーが低いため、ダイエット中の方にとっては食事のカロリーコントロールに役立ちます。また、にんじんは食物繊維も多く含んでいるため、満腹感を得やすくなり、過食を防ぐ助けにもなります。
2. 糖質が低く血糖値の上昇を抑える
にんじんの糖質は可食部100gあたり6gと低いです。糖質が少ないため、血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。血糖値の急激な上昇は、インスリンの分泌を促し、体内の脂肪蓄積を増やす原因となるため、にんじんを摂取することで血糖値のコントロールができます。
3. 食物繊維が多く腸内環境を改善する
にんじんには可食部100gあたり2.8gの食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内環境を改善する効果があり、便秘の予防や腸内の善玉菌の増加に寄与します。また、食物繊維は消化吸収が遅くなるため、血糖値の上昇を緩やかにする効果もあります。にんじんを摂取することで、健康な腸内環境を維持することができます。
おすすめ:にんじんのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
にんじんに含まれる無機質の栄養を解説!
にんじんの特徴
にんじんは、以下の3つの特徴を持っています。
1. ナトリウム、カリウム、カルシウムの含有量が普通
にんじんは、ナトリウム、カリウム、カルシウムの含有量が普通です。これらの栄養素は、体内の水分バランスや神経伝達物質の働きに関与しています。にんじんを摂取することで、これらの栄養素を適切に摂取することができます。
2. マグネシウム、リン、鉄、亜鉛の含有量が低い
一方で、にんじんにはマグネシウム、リン、鉄、亜鉛の含有量が低いという特徴もあります。これらの栄養素は、骨や筋肉の健康や血液の酸素運搬に重要な役割を果たしています。そのため、これらの栄養素を十分に摂取するためには、他の食材との組み合わせやバランスの取れた食事が必要です。
3. ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンが含まれていない
また、にんじんにはヨウ素、セレン、クロム、モリブデンが含まれていないという特徴もあります。これらの栄養素は、甲状腺機能や抗酸化作用、血糖値の調節に関与しています。そのため、これらの栄養素を摂取するためには、他の食材やサプリメントから摂る必要があります。
以上のように、にんじんはナトリウム、カリウム、カルシウムの含有量が普通であり、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛の含有量が低く、さらにヨウ素、セレン、クロム、モリブデンが含まれていないという特徴を持っています。食事のバランスを考える上で、これらの特徴を踏まえて摂取することが大切です。
にんじんに含まれるビタミンを解説!
ビタミンAの特徴
にんじんに含まれるビタミンAは、以下の特徴があります。
1. レチノールは含まれていませんが、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量、レチノール活性当量が多く含まれています。
2. α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチンは、体内でビタミンAに変換されるため、にんじんはビタミンAの重要な供給源となります。
3. ビタミンAは、視力の維持や免疫機能の向上に役立ちます。にんじんのビタミンAの豊富な含有量は、これらの健康効果に貢献することができます。
ビタミンEの特徴
にんじんに含まれるビタミンEは、以下の特徴があります。
1. α-トコフェロールが普通の量含まれていますが、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは含まれていません。
2. ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞を酸化から守る働きがあります。にんじんのビタミンEの含有量は、細胞の健康維持に役立ちます。
その他のビタミン
にんじんにはビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチン、ビタミンCが含まれています。これらのビタミンは普通の量含まれていますが、ビタミンD、ビタミンB12、葉酸は含まれていません。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次はにんじんの使用例としてレシピをご紹介します。
にんじんを使ったレシピ20選!
#1 にんじんドレッシングのごちそうサラダ
鶏ささみ、にんじん、ブロッコリー、パプリカ(黄、ホワイトマッシュルーム、ミニトマト、ベビーリーフ、きび砂糖、塩ひとつまみ、等
鶏ささみとにんじんを使った、にんじんドレッシングのごちそうサラダのレシピ。鶏ささみは酒と塩で下味をつけ、炒めて冷まします。…
レシピを見る#2 甘辛でご飯がすすむ!「さつま揚げとにんじん、こんにゃくのきんぴら」
さつま揚げ、人参、こんにゃく、玉ねぎ、輪切り唐辛子、ごま油、みりん、濃口醤油、上白糖、等
さつま揚げと人参、こんにゃくのきんぴらのレシピ。さつま揚げと野菜を炒めて甘辛い味付けで仕上げます。…
レシピを見る#3 材料少なめでコスパ良し!「にんじんとツナのナムル」
人参、ツナ、白胡椒、みりん、薄口醤油、ごま油、白ごま
人参とツナを使った、人参とツナのナムルのレシピ。人参を細くカットし、ボイルして30秒で引き上げます。…
レシピを見る#4 ボイル加減とドレッシングが決め手!歯ごたえが丁度良い基本の「ごぼうとにんじんのサラダ」
洗いごぼう、人参、白ごま、上白糖、味噌、濃口醤油、マヨネーズ、上白糖、米酢、等
洗いごぼうと人参をボイルしながら下味を付け、柔らかく歯応えのあるごぼうサラダに。白ごまと味噌で風味をプラスし、ごぼうとマッチしたドレッシングを作ります。…
レシピを見る#5 にんじん大量消費に♪美容意識高めの「甘くて食べやすいキャロットラペ」
ニンジン、オレンジ、アーモンド、レーズン、白ワインビネガー、塩こうじ、乾燥ハーブ、EXオリーブオイル
ニンジン、オレンジ、アーモンド、レーズンなどを使った、甘くて食べやすいキャロットラペのレシピ。ニンジンを千切りにし、塩をふって水分を出し、オレンジの皮を洗ってカットし、アーモンドを潰します。…
レシピを見る#6 大きめカットが正解!基本の「れんこん・にんじんのきんぴら」
れんこん、人参、輪切り唐辛子、ごま油、和出汁、上白糖、白ごま、みりん、濃口醤油、等
れんこんと人参を使った、れんこんのきんぴらのレシピ。れんこんは酢水につけて変色を防ぎ、ごま油で炒めてから出汁で炒め煮にします。…
レシピを見る#7 手早く炒めてシャキシャキ!ピーマンとにんじんの彩りを保つ基本の「野菜炒め」
キャベツ、もやし、玉ねぎ、ピーマン、にんじん、豚こま切れ肉、サラダ油、塩コショウ、料理酒、等
キャベツや玉ねぎ、ピーマン、にんじんを使った、基本の野菜炒めのレシピ。野菜はざく切りや乱切りにし、シャキッとした食感を残すように調理します。…
レシピを見る#8 にんじんとレーズンのラぺ
人参、レーズン、ナッツ、ココナッツオイル、レモン汁
人参とレーズンを使用した、副菜におすすめなラぺのレシピ。じっくりと蒸し焼きした人参は、砂糖いらずの甘さです。…
レシピを見る#10 玉ねぎとにんじんが主役!作り置きOKのヘルシー・ミネストローネ
玉ねぎ、人参、ニンニク、ベーコン、赤パプリカ、黄パプリカ、ジャガイモ、キャベツ、トマト、等
玉ねぎ、人参、ニンニクを炒め、ベーコンとパプリカを加え、塩胡椒をして味をつけます。ジャガイモ、キャベツ、トマトを加え、白ワイン、鶏ガラスープのもと、薄口醤油、トマトケチャップ、水を加えて煮込みます。…
レシピを見る#11 野菜たっぷり!コーンとにんじん、ほうれん草とひじきおかかマヨサラダのレシピ
ひじき、人参、ほうれん草、コーン、Aかつおぶし、Aマヨネーズ、A醤油、Aごま油
副菜におすすめな、ひじきを使ったサラダのレシピ。ひじきをサラダに使用した珍しいお料理です。…
レシピを見る#12 もっちり食感にんじんチーズチヂミ
にんじん 、卵 、片栗粉 、小麦粉 、粉チーズ 、ポン酢 、水 、ごま油 、ポン酢 、等
にんじんを使った、副菜になるチヂミのレシピ。にんじんの千切りはフードプロセッサー等ですると時間短縮になりそうです。…
レシピを見る#13 にんじん・ごぼうのコリコリとガッツリ感がやみつき!作り置きOKの満足肉きんぴら
豚こま切れ肉、人参、洗いごぼう、唐辛子1本、ごま油、和風顆粒出汁、みりん、濃口醤油、上白糖、等
豚こまとごぼうを活用した、副菜になるきんぴらのレシピ。豚こま肉を使っているので、食べ応えバツグン。…
レシピを見る#15 ホタテ・ブロッコリーとにんじんのクリームスープ
ベビーホタテ、ブロッコリー、にんじん、玉ねぎ、オリーブオイル、低脂肪乳、塩コショウ、粉チーズ、顆粒コンソメ、等
ほたてとブロッコリーを使った、汁物におすすめなクリームスープのレシピ。野菜は大きめに切ってボリュームをだしています。…
レシピを見る#16 丸ごとにんじんオーブングリル バルサミコソース
にんじん、オリーブオイル、ローズマロー、バルサミコ酢、こしょう
こちらは、丸ごとにんじんをオーブンで焼いて、バルサミコソースを作って楽しめるレシピです。まずにんじんを半分にカットし、表面にオリーブオイルを塗り、ローズマリーを添えます。…
レシピを見る#17 にんじんとアスパラガスのリボンサラダ
にんじん、アスパラガス、はちみつ、マスタード、オリーブオイル、こしょう
にんじんとアスパラガスを使ったリボンサラダのレシピです。まず、にんじんをピーラーでスライスし、アスパラガスは根元の部分を持ち、穂先に向かってピーラーでスライスします。…
レシピを見る#18 にんじんのふわふわハンバーグ
にんじん、しょうが、大葉、鶏挽き肉、パン粉、白ごま、しょうゆ、こしょう、サラダ油、等
にんじんととりひき鶏肉で作るふわふわハンバーグのレシピ。にんじんを一本をすりおろているので、にんじんの栄養が丸ごと入ったハンバーグです。…
レシピを見る#19 とろっとした味わい♪ しいたけとにんじんの中華スープ
しょうゆ、ごま油、鶏ガラスープの素、片栗粉
シンプルな中華スープにひと手間加えるだけでOK。水溶き片栗粉でとろみをつけるので舌触りの良い味わいが特徴的な一品です。…
レシピを見る#20 素材の甘みが引き立つ! 玉ねぎとにんじんのきんぴら
ごま油、みりん、しょうゆ、白いりごま
タマネギとニンジンを使ったきんぴらのレシピ。ゴボウではなく、タマネギやニンジンを使うことにより甘みが味わえます。…
レシピを見る最後に、にんじんの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「にんじん」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 32 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 8.8 | g | |
└糖質 | 6 | g | 低い |
└食物繊維 | 2.8 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.7 | g | かなり低い |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
「にんじん」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 10 | % | 特になし |
水分 | 89.6 | g | 多い |
有機酸 | 0.3 | g | 多い |
灰分 | 0.7 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「にんじん」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 24 | mg | 普通 |
カリウム | 300 | mg | 普通 |
カルシウム | 24 | mg | 普通 |
マグネシウム | 9 | mg | 低い |
リン | 28 | mg | 低い |
鉄 | 0.2 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.2 | mg | 低い |
銅 | 0.04 | mg | 普通 |
マンガン | 0.11 | mg | 普通 |
ヨウ素 | Tr | μg | 無し |
セレン | Tr | μg | 無し |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | Tr | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | 2600 | μg | 多い |
└β-カロテン | 6300 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 7600 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 630 | μg | 多い |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 4 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.03 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.7 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.09 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.27 | mg | 普通 |
ビオチン | 2.5 | μg | 普通 |
ビタミンC | 4 | mg | 多い |
廃棄部位: 根端、葉柄基部及び皮/硝酸イオン : 0 g/食物繊維:AOAC2011.25法/
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。