このページではさといものカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
さといものカロリーは53kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:ニッスイ
さといもの可食部100gあたりのカロリーは、53kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1241位です。これは多い順にすると上位77%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「芋」ジャンルのでさといものカロリーを評価すると、55件中46位です。これは上位から83%に位置するカロリーで、評価は同じく「低い」となります。
カロリー | 53Kcal |
全体での評価 | 1241位 / 1592件中(上位77%…低い) |
「芋」ジャンル内での評価 | 46位 / 55件中(上位83%…低い) |
さといもはカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜさといものカロリーは低いの?なにが含まれているの?
引用元:ニッスイ
なぜさといものカロリーは低いのか?
さといもは、可食部100gあたり53kcalという低いカロリーで評価されています。その理由を栄養データを参照しながら説明します。
糖質が低い
さといもは、可食部100gあたり10.5gの糖質を含んでいます。この量は他の食材と比較しても低いです。糖質はエネルギー源となるため、糖質が少ないことでカロリーも低くなります。
食物繊維が多い
さといもには、可食部100gあたり2.3gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を持続させる効果があります。このため、食物繊維が多いことで食べた後も長時間満腹感を感じることができ、食べ過ぎを防ぐことができます。
タンパク質と脂質が低い
さといもには、可食部100gあたり1.5gのタンパク質と0.1gの脂質が含まれています。タンパク質や脂質はカロリーを多く含む栄養素ですが、さといもはその量が少ないため、カロリーも低くなります。
以上のように、さといものカロリーが低い理由は、糖質が少なく食物繊維が多いこと、さらにタンパク質と脂質の量が少ないことによるものです。これらの特徴から、さといもはダイエットや健康に気をつけたい方におすすめの食材と言えます。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「さといも」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 10.5g | 4 | 42kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.3g | 2 | 4.6kcal |
たんぱく質 | 1.5g | 4 | 6kcal |
脂質 | 0.1g | 9 | 0.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「さといも」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、42kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
さといもは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キリン
さといもは、低糖質ダイエットに使える?
さといもは、糖質量が10.5gであることが知られていますが、低糖質ダイエットにおいてはどのような役割を果たすのでしょうか。さといもは、一般的な芋(お芋)と比べると、糖質量は控えめですが、低糖質ダイエットにおいてはどちらかというと不向きと言えます。
さといもの糖質量は控えめ
さといもは、一般的な芋(お芋)と比べると、糖質量が10.5gと比較的少ないです。これは、低糖質ダイエットを実践する上で、さといもを摂取する際には糖質摂取量を抑えることができるという意味ではプラスの要素と言えます。
低糖質ダイエットには不向きな要素も
しかし、さといもは低糖質ダイエットにおいてはどちらかというと不向きな要素もあります。なぜなら、低糖質ダイエットでは糖質を極力制限し、血糖値の上昇を抑えることが重要とされていますが、さといもは炭水化物の一種であり、血糖値を上昇させる可能性があります。
さといもの栄養価を考慮しながら摂取しよう
低糖質ダイエットを実践する際には、さといもを摂取する際には注意が必要です。糖質摂取量を抑えるためには、さといもの量を制限することが必要です。また、さといもにはビタミンCや食物繊維などの栄養素も含まれており、バランスの良い食事には欠かせない要素です。そのため、さといもの摂取量を調整しながら、栄養バランスを考慮した食事を心掛けることが重要です。
まとめ
さといもは、低糖質ダイエットにおいては糖質量が控えめであるという利点がありますが、同時に炭水化物であるため、血糖値の上昇を抑えることが求められる低糖質ダイエットには不向きな要素もあります。低糖質ダイエットを実践する際には、さといもの摂取量を制限し、栄養バランスを考慮した食事を心掛けることが大切です。
さといもは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:ニッスイ
さといもは、低脂質ダイエットに使える?
さといもは、低脂質ダイエットに特に効果的
さといもは、低脂質ダイエットに特に効果的な食材として注目されています。その理由は、さといもの脂質含有量が非常に低いことにあります。さといも100gあたりの脂質はたったの0.1gです。
さといもの低脂質効果
さといもは、低脂質ダイエットにおいて特に優れた効果を発揮します。脂質は体内に摂取されるとエネルギーとして蓄積されやすいため、脂質の摂り過ぎは肥満の原因となります。しかし、さといもはその低い脂質含有量から、ダイエット中でも安心して摂取することができるのです。
さといもの栄養価
さといもには、脂質以外にもさまざまな栄養素が含まれています。例えば、食物繊維やビタミンC、カリウム、マグネシウムなどが豊富に含まれています。これらの栄養素は、健康維持や美容効果にも役立ちます。また、さといもは低カロリーな食材でもありますので、ダイエット中でも満腹感を得ながらカロリーを抑えることができます。
さといもの調理方法
さといもは、さまざまな調理方法で美味しく食べることができます。蒸したり、煮たり、焼いたり、揚げたりといった方法で調理することができます。また、さといもは独特の甘みがありますので、砂糖や蜂蜜を使わずに自然の甘みを楽しむこともできます。
まとめ
さといもは、低脂質ダイエットにおいて非常に効果的な食材です。その低い脂質含有量から、ダイエット中でも安心して摂取することができます。さといもにはさまざまな栄養素も含まれており、健康維持や美容効果にも役立ちます。さといもの調理方法も多様で、美味しく楽しくダイエットを行うことができます。ぜひさといもを取り入れて、健康的なダイエットを実践してみてください。
最後に、さといもの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「さといも」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 53 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 13.1 | g | |
└糖質 | 10.5 | g | 低い |
└食物繊維 | 2.3 | g | 多い |
たんぱく質 | 1.5 | g | 低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
「さといも」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 15 | % | 特になし |
水分 | 84.1 | g | 多い |
有機酸 | 0.6 | g | 多い |
灰分 | 1.2 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「さといも」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | Tr | mg | 無し |
カリウム | 640 | mg | 多い |
カルシウム | 10 | mg | 普通 |
マグネシウム | 19 | mg | 普通 |
リン | 55 | mg | 普通 |
鉄 | 0.5 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.3 | mg | 普通 |
銅 | 0.15 | mg | 多い |
マンガン | 0.19 | mg | 普通 |
ヨウ素 | Tr | μg | 無し |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 8 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 5 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 5 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | Tr | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.07 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 1.0 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.15 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.48 | mg | 普通 |
ビオチン | 3.1 | μg | 多い |
ビタミンC | 6 | mg | 多い |
廃棄部位: 表層
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
さといもと同じ芋のお芋ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
きくいも(生) | 66 | 12.2 | 1.9 | 0.4 | 1.9 |
さといも | 53 | 10.5 | 1.5 | 0.1 | 2.3 |
みずいも | 111 | 25.3 | 0.7 | 0.4 | 2.2 |
やつがしら | 94 | 18.6 | 3.0 | 0.7 | 2.8 |
じゃがいも | 59 | 8.5 | 1.8 | 0.1 | 8.9 |
じゃがいも(水煮) | 71 | 13.9 | 1.7 | 0.1 | 3.1 |
いちょういも | 108 | 22.2 | 4.5 | 0.5 | 1.4 |
ながいも | 64 | 13.8 | 2.2 | 0.3 | 1.0 |
やまといも | 119 | 26.3 | 4.5 | 0.2 | 2.5 |
じねんじょ | 118 | 25.7 | 2.8 | 0.7 | 2.0 |
だいじょ | 102 | 23.1 | 2.6 | 0.1 | 2.2 |
きくいも(水煮) | 51 | 8.7 | 1.6 | 0.5 | 2.1 |
さつまいも | 127 | 30.5 | 0.9 | 0.5 | 2.8 |
むらさきいも | 123 | 29.2 | 1.2 | 0.3 | 2.5 |
セレベス | 80 | 17.3 | 2.2 | 0.3 | 2.3 |
たけのこいも | 97 | 20.6 | 1.7 | 0.4 | 2.8 |
ヤーコン | 52 | 11.3 | 0.6 | 0.3 | 1.1 |
アメリカほどいも(生) | 146 | 26.8 | 5.9 | 0.6 | 11.1 |
アメリカほどいも(ゆで) | 144 | 28.5 | 6.0 | 0.8 | 8.4 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。