このページではむらさきいものカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
むらさきいものカロリーは123kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:NHKきょうの料理
むらさきいもの可食部100gあたりのカロリーは、123kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中861位です。これは多い順にすると上位54%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「芋」ジャンルのでむらさきいものカロリーを評価すると、55件中21位です。これは上位から38%に位置するカロリーで、評価は同じく「平均的」となります。
カロリー | 123Kcal |
全体での評価 | 861位 / 1592件中(上位54%…平均的) |
「芋」ジャンル内での評価 | 21位 / 55件中(上位38%…平均的) |
むらさきいもはカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜむらさきいものカロリーは平均的?なにが含まれているの?
引用元:キューピー
「むらさきいも」のカロリーは平均的な理由
むらさきいものカロリーが可食部100gあたり123kcalで、「平均的」と評価されている理由について考えてみましょう。
糖質は普通、食物繊維は多い
むらさきいもは、可食部100gあたりの糖質が29.2gと「普通」の量です。糖質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、摂りすぎると血糖値の上昇を引き起こす可能性があります。むらさきいもの糖質量は適度であり、バランスの取れた食事に適しています。
また、むらさきいもには食物繊維も多く含まれています。可食部100gあたりの食物繊維量は2.5gで、「多い」と評価されています。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する効果があります。むらさきいもを摂取することで、健康的な腸内環境を維持することができます。
タンパク質と脂質は低い
一方、むらさきいものタンパク質量は可食部100gあたり1.2gで、「低い」と評価されています。タンパク質は体の組織や筋肉の構成要素として重要な役割を果たしていますが、むらさきいもにはそれほど多く含まれていません。タンパク質を摂取するためには、他の食材との組み合わせやバランスの取れた食事が必要です。
また、むらさきいもの脂質量も可食部100gあたり0.3gと「低い」と評価されています。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。むらさきいもは低脂肪な食材であり、カロリーを抑えた食事に適しています。
まとめ
以上の栄養データを考慮すると、むらさきいものカロリーが平均的と評価される理由が明らかになります。糖質は適度な量であり、食物繊維は豊富に含まれています。一方、タンパク質と脂質は少ないため、他の食材との組み合わせやバランスの取れた食事が必要です。むらさきいもは、カロリーを気にしながらバランスの取れた食事を心掛けたい方におすすめの食材です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「むらさきいも」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 29.2g | 4 | 116.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.5g | 2 | 5kcal |
たんぱく質 | 1.2g | 4 | 4.8kcal |
脂質 | 0.3g | 9 | 2.7kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「むらさきいも」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、116.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
むらさきいもは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:Eレシピ
むらさきいもは、低糖質ダイエットに使える?
むらさきいもと聞くと、美味しさと栄養価の高さが思い浮かびます。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、糖質量が気になるポイントです。そこで、本記事では「むらさきいもは低糖質ダイエットに不向き」という内容について詳しくご説明します。
むらさきいもの糖質量は29.2g
まず、むらさきいもの糖質量についてご説明します。むらさきいもは、100gあたり29.2gの糖質が含まれています。これは一般的なじゃがいもの約2倍に相当します。低糖質ダイエットでは、1日の摂取糖質量を制限することが一般的ですが、むらさきいもを摂取すると、その目標値を早くに超えてしまう可能性があります。
むらさきいもの炭水化物の種類
次に、むらさきいもに含まれる炭水化物の種類についてお伝えします。むらさきいもには、主にでんぷんと呼ばれる炭水化物が含まれています。このでんぷんは、体内でブドウ糖に分解され、エネルギーとして利用されます。低糖質ダイエットでは、血糖値の急上昇を抑えることが重要ですが、むらさきいものでんぷんは、消化吸収が早く血糖値の上昇を引き起こしやすい特徴があります。
むらさきいもの栄養価と利用方法
最後に、むらさきいもの栄養価と利用方法についてお伝えします。むらさきいもには、ビタミンCや食物繊維、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。そのため、バランスの良い食事に取り入れることで、健康維持に役立つことが期待できます。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、他の低糖質な食材を選ぶ方が良い選択肢と言えるでしょう。
まとめ
むらさきいもは、美味しさと栄養価の高さが魅力的ですが、低糖質ダイエットにおいては注意が必要です。糖質量が29.2gと高く、でんぷんの消化吸収も速いため、血糖値の上昇を引き起こしやすい特徴があります。低糖質ダイエットを実践している方にとっては、他の低糖質な食材を選ぶ方がより効果的と言えるでしょう。むらさきいもを摂取する際には、摂取量や他の食材との組み合わせに注意し、バランスの良い食事を心掛けましょう。
むらさきいもは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:DELISH KITCHEN
むらさきいもは、低脂質ダイエットに使える?
むらさきいもは、低脂質ダイエットに特に効果的な食材として注目されています。その理由をご紹介します。
むらさきいもの脂質量はわずか0.3g
むらさきいもは、一般的なジャガイモと比べて脂質量が非常に低い特徴があります。実際にむらさきいも100gあたりの脂質量はわずか0.3gとなっています。これは、低脂質ダイエットを実践している方にとって非常に魅力的な数字です。
脂質の摂取制限がダイエットの鍵
ダイエットにおいては、脂質の摂取量を制限することが重要です。脂質は高カロリーであり、摂りすぎると体重の増加につながる可能性があります。また、脂質は消化に時間がかかるため、摂りすぎると胃もたれや消化不良の原因にもなります。
むらさきいもの栄養価も高い
むらさきいもは、脂質だけでなく、ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。特にビタミンAやビタミンC、カリウムなどが多く含まれており、美肌や免疫力の向上にも役立ちます。また、食物繊維も豊富に含まれているため、腸内環境の改善にも効果的です。
むらさきいもの調理方法次第でさらにヘルシーに
むらさきいもをヘルシーに食べるためには、調理方法にも注意が必要です。揚げ物やバターやマーガリンを使った調理は避け、蒸したり焼いたりすることで脂質を抑えることができます。また、皮ごと食べることで食物繊維の摂取も増やすことができます。
まとめ
むらさきいもは、低脂質ダイエットに特に効果的な食材です。脂質量が非常に低く、栄養価も高いため、ダイエット中でも健康的な食事を摂ることができます。調理方法にも注意しながら、積極的に取り入れてみてください。
最後に、むらさきいもの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「むらさきいも」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 123 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 31.7 | g | |
└糖質 | 29.2 | g | 普通 |
└食物繊維 | 2.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 1.2 | g | 低い |
脂質 | 0.3 | g | 低い |
「むらさきいも」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 15 | % | 特になし |
水分 | 66.0 | g | 普通 |
有機酸 | 0.4 | g | 多い |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「むらさきいも」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 30 | mg | 普通 |
カリウム | 370 | mg | 多い |
カルシウム | 24 | mg | 普通 |
マグネシウム | 26 | mg | 普通 |
リン | 56 | mg | 普通 |
鉄 | 0.6 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.2 | mg | 低い |
銅 | 0.21 | mg | 多い |
マンガン | 0.50 | mg | 多い |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | 0 | μg | 無し |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 4 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 4 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | Tr | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.3 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.12 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 1.3 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.18 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.54 | mg | 普通 |
ビオチン | 6.1 | μg | 多い |
ビタミンC | 29 | mg | 多い |
別名: かんしょ(甘藷)/廃棄部位: 表層及び両端
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
むらさきいもと同じ芋のお芋ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
きくいも(生) | 66 | 12.2 | 1.9 | 0.4 | 1.9 |
さといも | 53 | 10.5 | 1.5 | 0.1 | 2.3 |
みずいも | 111 | 25.3 | 0.7 | 0.4 | 2.2 |
やつがしら | 94 | 18.6 | 3.0 | 0.7 | 2.8 |
じゃがいも | 59 | 8.5 | 1.8 | 0.1 | 8.9 |
じゃがいも(水煮) | 71 | 13.9 | 1.7 | 0.1 | 3.1 |
いちょういも | 108 | 22.2 | 4.5 | 0.5 | 1.4 |
ながいも | 64 | 13.8 | 2.2 | 0.3 | 1.0 |
やまといも | 119 | 26.3 | 4.5 | 0.2 | 2.5 |
じねんじょ | 118 | 25.7 | 2.8 | 0.7 | 2.0 |
だいじょ | 102 | 23.1 | 2.6 | 0.1 | 2.2 |
きくいも(水煮) | 51 | 8.7 | 1.6 | 0.5 | 2.1 |
さつまいも | 127 | 30.5 | 0.9 | 0.5 | 2.8 |
むらさきいも | 123 | 29.2 | 1.2 | 0.3 | 2.5 |
セレベス | 80 | 17.3 | 2.2 | 0.3 | 2.3 |
たけのこいも | 97 | 20.6 | 1.7 | 0.4 | 2.8 |
ヤーコン | 52 | 11.3 | 0.6 | 0.3 | 1.1 |
アメリカほどいも(生) | 146 | 26.8 | 5.9 | 0.6 | 11.1 |
アメリカほどいも(ゆで) | 144 | 28.5 | 6.0 | 0.8 | 8.4 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。