このページではきくいも(生)のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
きくいも(生)のカロリーは66kcal(100gあたり)!これってどうなの?
きくいも(生)の可食部100gあたりのカロリーは、66kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1161位です。これは多い順にすると上位72%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「芋」ジャンルのできくいも(生)のカロリーを評価すると、55件中40位です。これは上位から72%に位置するカロリーで、評価は同じく「低い」となります。
カロリー | 66Kcal |
全体での評価 | 1161位 / 1592件中(上位72%…低い) |
「芋」ジャンル内での評価 | 40位 / 55件中(上位72%…低い) |
きくいも(生)はカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜきくいも(生)のカロリーは低いの?なにが含まれているの?
きくいも(生)のカロリーは低い理由
きくいも(生)のカロリーは、可食部100gあたり66kcalと、他の食材と比較して低いと評価されています。その理由について、以下の栄養データを参考に解説します。
糖質が普通レベル
きくいも(生)の糖質は、可食部100gあたり12.2gです。この量は普通レベルとされています。糖質が多い食材はカロリーも高くなりますが、きくいもは糖質が控えめなため、カロリーも低くなるのです。
食物繊維も普通レベル
きくいも(生)には、可食部100gあたり1.9gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収がゆっくりで、満腹感を持続させる効果があります。また、食物繊維が多い食材はカロリーが低くなる傾向があります。そのため、きくいもに含まれる食物繊維もカロリーを抑える要因となっているのです。
タンパク質・脂質が低い
きくいも(生)のタンパク質は、可食部100gあたり1.9g、脂質は0.4gです。どちらも低い値となっています。タンパク質や脂質はエネルギー源となるため、多いとカロリーも高くなります。しかし、きくいもはこれらの栄養素が少ないため、カロリーも低くなるのです。
以上のように、きくいも(生)のカロリーが低いのは、糖質・食物繊維・タンパク質・脂質の含有量が控えめであるためです。カロリーを気にする方やダイエット中の方にとって、きくいもはおすすめの食材と言えるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「きくいも(生)」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 12.2g | 4 | 48.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 1.9g | 2 | 3.8kcal |
たんぱく質 | 1.9g | 4 | 7.6kcal |
脂質 | 0.4g | 9 | 3.6kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「きくいも(生)」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、48.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
きくいも(生)は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
きくいも(生)は、低糖質ダイエットに使える?
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重を減らす方法として注目されています。そのため、ダイエット中の方にとっては、糖質量の少ない食材を選ぶことが重要です。しかし、きくいも(生)は低糖質ダイエットには不向きな食材と言われています。
きくいも(生)の糖質量は12.2g
きくいも(生)の糖質量は、100gあたり12.2gとされています。一般的な低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を50g以下に抑えることが推奨されています。そのため、きくいも(生)を摂取すると、1食分での糖質摂取量の大部分を占めてしまいます。
きくいも(生)は血糖値の上昇を引き起こす
きくいも(生)は、糖質の主成分であるでんぷんを多く含んでいます。このでんぷんは、消化酵素の作用によってブドウ糖に分解され、血液中に吸収されます。その結果、血糖値が急激に上昇する可能性があります。
低糖質ダイエットに適した食材の選び方
低糖質ダイエットを行う際には、糖質量の少ない食材を選ぶことが重要です。例えば、野菜や魚、豆類などは糖質量が比較的少なく、ダイエット中に適しています。また、糖質を含む食材を摂取する場合でも、食物繊維やたんぱく質と一緒に摂ることで血糖値の上昇を緩やかにすることができます。
まとめ
きくいも(生)は糖質量が12.2gと比較的高く、低糖質ダイエットには不向きな食材です。低糖質ダイエットを行う際には、糖質量の少ない食材を選ぶことが重要です。また、糖質を摂取する場合でも、食物繊維やたんぱく質と一緒に摂ることで血糖値の上昇を緩やかにすることができます。ダイエットを成功させるためには、適切な食材選びが欠かせません。
きくいも(生)は、低脂質ダイエットに使える!?
きくいも(生)の脂質含有量は0.4g
きくいも(生)は、低脂質ダイエットに特に効果的な食材として注目されています。実際、きくいも(生)の脂質含有量は0.4gと非常に低いため、脂質制限をしている方にとって理想的な食材と言えます。
脂質制限の重要性
脂質制限は、ダイエットや健康維持において重要な要素です。脂質は高カロリーであり、摂り過ぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。そのため、脂質制限をすることは、体重管理や健康維持において欠かせない要素となっています。
きくいも(生)の特徴
きくいも(生)は、その低脂質含有量が特徴的です。脂質が少ないため、カロリー摂取を抑えることができます。また、きくいも(生)には食物繊維やビタミンC、カリウムなどの栄養素も豊富に含まれており、健康的な食事に欠かせない要素となっています。
きくいも(生)の活用方法
きくいも(生)は、様々な料理に活用することができます。そのまま生で食べるだけでなく、煮物やサラダ、スムージーなどにも利用することができます。また、きくいも(生)は甘みがあり、食べ応えもあるため、ダイエット中でも満足感を得ることができます。
まとめ
きくいも(生)は、低脂質ダイエットに特に効果的な食材です。その低脂質含有量や栄養素の豊富さから、脂質制限をしている方にとって理想的な食材と言えます。さまざまな料理に活用することで、ダイエット中でも満足感を得ることができます。ぜひ、きくいも(生)を取り入れて、健康的な食生活を実践してみてください。
最後に、きくいも(生)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「きくいも(生)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 66 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 14.7 | g | |
└糖質 | 12.2 | g | 普通 |
└食物繊維 | 1.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 1.9 | g | 低い |
脂質 | 0.4 | g | 低い |
「きくいも(生)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 20 | % | 特になし |
水分 | 81.7 | g | 多い |
有機酸 | 0.5 | g | 多い |
灰分 | 1.3 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「きくいも(生)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 610 | mg | 多い |
カルシウム | 14 | mg | 普通 |
マグネシウム | 16 | mg | 普通 |
リン | 66 | mg | 普通 |
鉄 | 0.3 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.3 | mg | 普通 |
銅 | 0.17 | mg | 多い |
マンガン | 0.08 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | Tr | μg | 無し |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.08 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.04 | mg | 普通 |
ナイアシン | 1.6 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.09 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.37 | mg | 普通 |
ビオチン | 3.7 | μg | 多い |
ビタミンC | 10 | mg | 多い |
廃棄部位: 表層
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
きくいも(生)と同じ芋のお芋ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
きくいも(生) | 66 | 12.2 | 1.9 | 0.4 | 1.9 |
さといも | 53 | 10.5 | 1.5 | 0.1 | 2.3 |
みずいも | 111 | 25.3 | 0.7 | 0.4 | 2.2 |
やつがしら | 94 | 18.6 | 3.0 | 0.7 | 2.8 |
じゃがいも | 59 | 8.5 | 1.8 | 0.1 | 8.9 |
じゃがいも(水煮) | 71 | 13.9 | 1.7 | 0.1 | 3.1 |
いちょういも | 108 | 22.2 | 4.5 | 0.5 | 1.4 |
ながいも | 64 | 13.8 | 2.2 | 0.3 | 1.0 |
やまといも | 119 | 26.3 | 4.5 | 0.2 | 2.5 |
じねんじょ | 118 | 25.7 | 2.8 | 0.7 | 2.0 |
だいじょ | 102 | 23.1 | 2.6 | 0.1 | 2.2 |
きくいも(水煮) | 51 | 8.7 | 1.6 | 0.5 | 2.1 |
さつまいも | 127 | 30.5 | 0.9 | 0.5 | 2.8 |
むらさきいも | 123 | 29.2 | 1.2 | 0.3 | 2.5 |
セレベス | 80 | 17.3 | 2.2 | 0.3 | 2.3 |
たけのこいも | 97 | 20.6 | 1.7 | 0.4 | 2.8 |
ヤーコン | 52 | 11.3 | 0.6 | 0.3 | 1.1 |
アメリカほどいも(生) | 146 | 26.8 | 5.9 | 0.6 | 11.1 |
アメリカほどいも(ゆで) | 144 | 28.5 | 6.0 | 0.8 | 8.4 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。