このページではきくいも(水煮)のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
きくいも(水煮)のカロリーは51kcal(100gあたり)!これってどうなの?
きくいも(水煮)の可食部100gあたりのカロリーは、51kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1251位です。これは多い順にすると上位78%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「芋」ジャンルのできくいも(水煮)のカロリーを評価すると、55件中49位です。これは上位から89%に位置するカロリーで、評価は「かなり低い」となります。
カロリー | 51Kcal |
全体での評価 | 1251位 / 1592件中(上位78%…低い) |
「芋」ジャンル内での評価 | 49位 / 55件中(上位89%…かなり低い) |
きくいも(水煮)はカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜきくいも(水煮)のカロリーは低いの?なにが含まれているの?
きくいも(水煮)のカロリーは低い理由
「きくいも(水煮)」のカロリーは可食部100gあたり51kcalであり、他の食材と比較して「低い」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
糖質が低い
「きくいも(水煮)」は糖質が8.7gと「低い」です。糖質はエネルギー源として利用されるため、糖質の摂取量が多いとカロリーも高くなります。しかし、「きくいも(水煮)」は糖質が低いため、カロリーも抑えられています。
食物繊維が普通
「きくいも(水煮)」には食物繊維が2.1g含まれています。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を得る効果があります。そのため、食物繊維が豊富な食材はカロリーを抑えることができます。ただし、「きくいも(水煮)」の食物繊維量は「普通」とされていますが、他の食材と比較するとやや少ないです。
タンパク質が低い
「きくいも(水煮)」にはタンパク質が1.6g含まれています。タンパク質は筋肉の構成要素であり、エネルギー源としても利用されます。しかし、「きくいも(水煮)」のタンパク質量は「低い」とされています。タンパク質は脂肪よりもカロリーが低いため、タンパク質の摂取量が少ないとカロリーも抑えられます。
脂質が低い
「きくいも(水煮)」には脂質が0.5g含まれています。脂質は高カロリーな栄養素であり、摂りすぎると体重増加の原因となります。しかし、「きくいも(水煮)」の脂質量は「低い」とされています。脂質が低いため、カロリーも抑えられています。
以上のように、「きくいも(水煮)」のカロリーが低い理由は、糖質・タンパク質・脂質の量が低いことにあります。これらの栄養データを参考に、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「きくいも(水煮)」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 8.7g | 4 | 34.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.1g | 2 | 4.2kcal |
たんぱく質 | 1.6g | 4 | 6.4kcal |
脂質 | 0.5g | 9 | 4.5kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「きくいも(水煮)」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、34.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
きくいも(水煮)は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
きくいも(水煮)は、低糖質ダイエットに使える?
お芋の一種である「きくいも(水煮)」は、糖質量が8.7gとなっています。低糖質ダイエットを実施している方にとって、糖質量は非常に重要な要素です。では、きくいも(水煮)は低糖質ダイエットに適しているのでしょうか?
きくいも(水煮)は糖質量が控えめ
きくいも(水煮)は低糖質ダイエットにどちらかと言えば不向きな食材ですが、その糖質量は控えめです。糖質制限を行っている方にとっては、糖質量が多い食材は避けたいところですが、きくいも(水煮)は他の芋類に比べると糖質量が低いため、少量なら摂取しても大きな影響はありません。
注意点としては量や組み合わせに注意
ただし、注意点としては摂取する量や組み合わせに注意が必要です。きくいも(水煮)を大量に摂取すると、糖質量が積み重なり、低糖質ダイエットの効果を損なう可能性があります。また、他の糖質量の高い食材と組み合わせると、総摂取糖質量が増えてしまうため、注意が必要です。
バランスの取れた食事が大切
低糖質ダイエットを実施する際には、単体の食材だけでなく、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。きくいも(水煮)は糖質量が控えめなため、適量を摂取することで、バランスの取れた食事に組み込むことができます。
総じて、きくいも(水煮)は低糖質ダイエットにどちらかというと不向きな食材ですが、糖質量は控えめです。適量を摂取し、他の食材との組み合わせにも注意しながら、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
きくいも(水煮)は、低脂質ダイエットに使える!?
きくいも(水煮)の脂質含有量は0.5g
お芋の一種である「きくいも(水煮)」は、低脂質ダイエットに特に効果的な食材として注目されています。その理由は、きくいも(水煮)の脂質含有量がわずか0.5gであるからです。脂質はカロリーを高める要因の一つであり、ダイエット中には摂取を制限する必要があります。しかし、きくいも(水煮)は低脂質であるため、ダイエット中でも安心して食べることができます。
きくいも(水煮)の栄養価
きくいも(水煮)には、脂質以外にも様々な栄養素が含まれています。例えば、食物繊維やビタミンC、カリウムなどが豊富に含まれており、健康に良い影響を与えます。食物繊維は腸内環境を整え、便秘の改善にも役立ちます。また、ビタミンCは抗酸化作用があり、免疫力を高める効果があります。カリウムは体内の水分バランスを調整し、むくみの予防にも役立ちます。これらの栄養素はダイエット中に不足しがちなものであり、きくいも(水煮)を摂取することで補うことができます。
きくいも(水煮)の調理方法
きくいも(水煮)は、缶詰やレトルト食品として市販されています。調理方法も非常に簡単で、缶詰をそのまま食べるだけで良いため、手軽に摂取することができます。また、水煮にされているため、油を使わずに済む点も魅力です。ダイエット中は油の摂取量を抑える必要があるため、きくいも(水煮)はその点でも適しています。
まとめ
きくいも(水煮)は低脂質ダイエットに特に効果的な食材であることがわかりました。脂質含有量が0.5gと非常に低く、栄養価も高いため、ダイエット中でも安心して摂取することができます。また、簡単な調理方法や手軽さも魅力の一つです。きくいも(水煮)を上手に活用して、健康的で効果的な低脂質ダイエットを実践しましょう。
最後に、きくいも(水煮)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「きくいも(水煮)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 51 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 11.3 | g | |
└糖質 | 8.7 | g | 低い |
└食物繊維 | 2.1 | g | 普通 |
たんぱく質 | 1.6 | g | 低い |
脂質 | 0.5 | g | 低い |
「きくいも(水煮)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 85.4 | g | 多い |
有機酸 | 0.4 | g | 多い |
灰分 | 1.2 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「きくいも(水煮)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 470 | mg | 多い |
カルシウム | 13 | mg | 普通 |
マグネシウム | 13 | mg | 普通 |
リン | 56 | mg | 普通 |
鉄 | 0.3 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.3 | mg | 普通 |
銅 | 0.14 | mg | 多い |
マンガン | 0.07 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.03 | mg | 普通 |
ナイアシン | 1.2 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.29 | mg | 普通 |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 6 | mg | 多い |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
きくいも(水煮)と同じ芋のお芋ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
きくいも(生) | 66 | 12.2 | 1.9 | 0.4 | 1.9 |
さといも | 53 | 10.5 | 1.5 | 0.1 | 2.3 |
みずいも | 111 | 25.3 | 0.7 | 0.4 | 2.2 |
やつがしら | 94 | 18.6 | 3.0 | 0.7 | 2.8 |
じゃがいも | 59 | 8.5 | 1.8 | 0.1 | 8.9 |
じゃがいも(水煮) | 71 | 13.9 | 1.7 | 0.1 | 3.1 |
いちょういも | 108 | 22.2 | 4.5 | 0.5 | 1.4 |
ながいも | 64 | 13.8 | 2.2 | 0.3 | 1.0 |
やまといも | 119 | 26.3 | 4.5 | 0.2 | 2.5 |
じねんじょ | 118 | 25.7 | 2.8 | 0.7 | 2.0 |
だいじょ | 102 | 23.1 | 2.6 | 0.1 | 2.2 |
きくいも(水煮) | 51 | 8.7 | 1.6 | 0.5 | 2.1 |
さつまいも | 127 | 30.5 | 0.9 | 0.5 | 2.8 |
むらさきいも | 123 | 29.2 | 1.2 | 0.3 | 2.5 |
セレベス | 80 | 17.3 | 2.2 | 0.3 | 2.3 |
たけのこいも | 97 | 20.6 | 1.7 | 0.4 | 2.8 |
ヤーコン | 52 | 11.3 | 0.6 | 0.3 | 1.1 |
アメリカほどいも(生) | 146 | 26.8 | 5.9 | 0.6 | 11.1 |
アメリカほどいも(ゆで) | 144 | 28.5 | 6.0 | 0.8 | 8.4 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。