このページでは鶏ももの唐揚げのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
鶏ももの唐揚げのカロリーは307kcal(100gあたり)!これってどうなの?
鶏ももの唐揚げの可食部100gあたりのカロリーは、307kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中324位です。これは多い順にすると上位20%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「肉」ジャンルので鶏ももの唐揚げのカロリーを評価すると、127件中21位です。これは上位から16%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 307Kcal |
全体での評価 | 324位 / 1592件中(上位20%…高い) |
「肉」ジャンル内での評価 | 21位 / 127件中(上位16%…高い) |
鶏ももの唐揚げはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ鶏ももの唐揚げのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
鶏ももの唐揚げのカロリーが高い理由
鶏ももの唐揚げは、可食部100gあたり307kcalのカロリーがあります。他の食材と比較すると、このカロリーは「高い」と評価されます。その理由について、以下の栄養データを参考に説明します。
タンパク質と脂質の多さ
鶏ももの唐揚げは、タンパク質と脂質の含有量が多いため、カロリーが高くなっています。100gあたりのタンパク質は24.2g、脂質は18.1gとなっています。特に脂質の量が多いため、カロリーが高くなっていると言えます。
油で揚げる方法による
鶏ももの唐揚げは、一般的に油で揚げる方法で調理されます。この調理方法によって、鶏ももの表面に油が浸み込み、脂質の含有量が増えることがあります。そのため、カロリーも高くなるのです。
糖質と食物繊維の量
一方で、鶏ももの唐揚げの糖質と食物繊維の量は普通と評価されています。100gあたりの糖質は17g、食物繊維は0.8gです。糖質や食物繊維はカロリーに直接的な影響を与えるわけではありませんが、カロリーの高さを補うために、他の食材と比較して高いと感じられるのかもしれません。
まとめ
鶏ももの唐揚げのカロリーが高い理由は、タンパク質と脂質の多さ、油で揚げる方法によるものです。これらの要素が組み合わさることで、カロリーが増えるのです。糖質や食物繊維の量は普通と評価されていますが、カロリーの高さを補うためには、他の食材と比較して高いと感じられるのかもしれません。鶏ももの唐揚げを食べる際には、カロリーの摂取量に注意し、バランスの良い食事を心がけましょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「鶏ももの唐揚げ」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 17.0g | 4 | 68kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0.8g | 2 | 1.6kcal |
たんぱく質 | 24.2g | 4 | 96.8kcal |
脂質 | 18.1g | 9 | 162.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「鶏ももの唐揚げ」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、162.9kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
鶏ももの唐揚げは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
鶏ももの唐揚げは、低糖質ダイエットに使える?
鶏ももの唐揚げは、美味しさと食べ応えがあり、多くの人々に愛されています。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、糖質量が気になるポイントです。そこで、今回は「鶏ももの唐揚げは低糖質ダイエットに不向き」という観点から、その理由をご説明いたします。
鶏ももの唐揚げの糖質量は17g
まず、鶏ももの唐揚げの糖質量についてご説明いたします。鶏ももの唐揚げ100gあたりの糖質量は約17gです。一般的な低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を20g以下に抑えることが推奨されています。したがって、鶏ももの唐揚げを摂取することで、既に大部分の糖質摂取量を消費してしまうことになります。
油で揚げることで糖質量が増える
さらに、鶏ももの唐揚げは油で揚げることが一般的ですが、この揚げ油にも糖質が含まれています。揚げる際には、鶏ももの表面に衣をつけるために小麦粉や片栗粉を使用しますが、これらも糖質を含んでいます。揚げ油や衣の糖質が加わることで、鶏ももの唐揚げの糖質量はさらに増えてしまうのです。
代替品としての選択肢
低糖質ダイエットを実践する際には、鶏ももの唐揚げの代替品を選ぶことが重要です。例えば、鶏むね肉を使用した唐揚げや、魚のから揚げなどは糖質量が低く、ダイエットに適しています。また、衣に小麦粉や片栗粉の代わりにアーモンド粉や大豆粉を使用することで、糖質を抑えることもできます。
まとめ
鶏ももの唐揚げは、糖質量が17gと比較的高いため、低糖質ダイエットには不向きです。揚げ油や衣の糖質も考慮すると、さらに糖質量が増えてしまう可能性があります。低糖質ダイエットを実践する方は、鶏ももの唐揚げの代替品を選び、糖質摂取量を抑えることが重要です。適切な選択肢を選ぶことで、美味しさを楽しみながら健康的なダイエットを実現しましょう。
鶏ももの唐揚げは、低脂質ダイエットに使える!?
鶏ももの唐揚げは、低脂質ダイエットに使える?
鶏ももの唐揚げは、美味しさと食べ応えのある料理であり、多くの人々に愛されています。しかし、低脂質ダイエットを考えている方にとっては、鶏ももの唐揚げは避けるべき食材とされています。なぜなら、鶏ももの唐揚げには脂質が多く含まれているからです。
鶏ももの唐揚げの脂質量
鶏ももの唐揚げ100gに含まれる脂質量は、なんと18.1gもあります。これは、低脂質ダイエットを目指す方にとってはかなり高い数値です。脂質はカロリーを多く含み、摂取しすぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。
低脂質ダイエットに不向きな理由
鶏ももの唐揚げが低脂質ダイエットに不向きな理由は、その脂質量だけでなく、調理方法にも関係しています。唐揚げは一般的に揚げ物として調理されるため、油で揚げることにより脂質がさらに増えてしまいます。また、揚げ物は油の浸透により食材自体が油を吸収しやすくなるため、さらに脂質が増えてしまうのです。
低脂質ダイエットにおすすめの鶏肉料理
低脂質ダイエットを実践する際には、鶏ももの唐揚げではなく、他の鶏肉料理を選ぶことがおすすめです。例えば、鶏むね肉は鶏もも肉に比べて脂質が少なく、さらに皮を取り除くことでさらに低脂質な食材になります。また、鶏むね肉を蒸したり焼いたりすることで、よりヘルシーな料理として楽しむことができます。
まとめ
鶏ももの唐揚げは、低脂質ダイエットには不向きな食材です。その高い脂質量と揚げ物としての調理方法により、脂質の摂取量が増えてしまいます。低脂質ダイエットを実践する際には、他の鶏肉料理を選ぶことがおすすめです。鶏むね肉などの脂質が少ない部位を選び、ヘルシーな調理方法で楽しむことを心掛けましょう。
最後に、鶏ももの唐揚げの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「鶏ももの唐揚げ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 307 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 13.3 | g | |
└糖質 | 17.0 | g | 普通 |
└食物繊維 | 0.8 | g | 普通 |
たんぱく質 | 24.2 | g | 多い |
脂質 | 18.1 | g | 多い |
「鶏ももの唐揚げ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 41.2 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 3.2 | g | 多い |
コレステロール | 110 | mg | 多い |
食塩相当量 | 2.5 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「鶏ももの唐揚げ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 990 | mg | 多い |
カリウム | 430 | mg | 多い |
カルシウム | 11 | mg | 普通 |
マグネシウム | 32 | mg | 普通 |
リン | 240 | mg | 多い |
鉄 | 1.0 | mg | 普通 |
亜鉛 | 2.1 | mg | 多い |
銅 | 0.07 | mg | 普通 |
マンガン | 0.17 | mg | 普通 |
ヨウ素 | Tr | μg | 無し |
セレン | 25 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 6 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 28 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | 5 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 3 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 6 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 28 | μg | 多い |
ビタミンD | 0.2 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 2.5 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 3.6 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
ビタミンK | 45 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.12 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.23 | mg | 多い |
ナイアシン | 6.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.21 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0.3 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.19 | mg | 多い |
ビオチン | 4.8 | μg | 多い |
ビタミンC | 2 | mg | 普通 |
別名:ブロイラー/調理による脂質の増減:第1章表13参照
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
鶏ももの唐揚げと同じ肉の鶏肉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
鶏手羽肉 | 189 | 0.9 | 17.8 | 14.3 | (0) |
鶏胸肉(皮付き) | 133 | 3.6 | 21.3 | 5.9 | (0) |
鶏胸肉(皮なし) | 105 | 3.4 | 23.3 | 1.9 | (0) |
鶏もも肉(皮付き) | 190 | 0.1 | 16.6 | 14.2 | (0) |
鶏ささみ肉 | 98 | 2.8 | 23.9 | 0.8 | (0) |
鶏ひき肉 | 171 | 3.4 | 17.5 | 12.0 | (0) |
鶏ハツ | 186 | 4.6 | 14.5 | 15.5 | (0) |
鶏レバー | 100 | 4.7 | 18.9 | 3.1 | (0) |
すなぎも | 86 | 3.5 | 18.3 | 1.8 | (0) |
鶏皮 | 466 | 4.6 | 9.4 | 48.1 | (0) |
鶏の軟骨 | 54 | 0.5 | 12.5 | 0.4 | (0) |
焼き鳥缶詰 | 173 | 11.0 | 18.4 | 7.8 | (0) |
鶏手羽先肉 | 207 | 0.1 | 17.4 | 16.2 | (0) |
鶏手羽元肉 | 175 | 1.6 | 18.2 | 12.8 | (0) |
鶏ももの唐揚げ | 307 | 17.0 | 24.2 | 18.1 | 0.8 |
チキンナゲット | 235 | 17.1 | 15.5 | 13.7 | 1.2 |
つくね | 235 | 9.1 | 15.2 | 15.2 | (1.9) |
鶏ささみの天ぷら | 192 | 9.6 | 25.7 | 7.4 | - |
鶏ささみのフライ | 246 | 11.1 | 26.8 | 12.8 | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。